【意外と知らない重要な護符】その②ーイシスの結び目

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【Pharaoh's Blessing ~ファラオの祝福~】

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前回、意外と知らない重要な護符ということで

「心臓」の護符を説明しましたね！

↓こいつ

ワードだけ聞いたらなんか生々しいですけど、

その人の感情や意志、良心が宿る神聖な器官とされていたので

非常に力強く、内臓の中でも1番重要と言える部分だったからこそ

すごい効果を生んだんでしょうね♪

今回はその第2弾！！

ということで、説明していきます！

今回説明するのは

「イシスの結び目」の護符です！

別名「締め金の護符」とも呼ばれ、

豊穣と魔法の女神「イシス」に由来し、

死者の保護と再生を象徴する重要なアイテムでした

↑イシス女神

この護符は、

イシスの帯の締め金を模した形状を持ち、

通常は赤い石（紅玉髄、赤碧玉など）やガラス、

または金で作られていたそうです。

赤色は血を象徴する色でもありますが、

その実、生命や再生を意味してます。

その意味を持ってして、

イシスの魔力や威厳を強調していたそうです。

 イシスの結び目の2つの効果

イシスの結び目の護符の効果は

主に2つの側面に分けられます。

一つは「死者を守る力」。

「死者の書」第156章には、

この護符が「イシスの血、力、威力」を象徴し、

嫌悪を抱く存在から死者を守る

と記されています。

その力は、イシスが夫オシリスを

魔法の言葉で蘇らせたという神話に基づいており、

「再生と不滅の力を死者に授ける」

と信じられているわけです。

二つ目は、

死者に「天と地を自在に行き来する力」を付与すること。

イシスの結び目の護符は

死後の障害を乗り越え、

死者が神々や霊的な存在と対等に交渉できる力を提供する

と考えられていました。

死者の書の中には

「片手は天に、片手は地に向ける」

という表現がありますが、

死者が両世界を統合し、

再生と永遠の命の恩恵を享受することを象徴しています。

このように、

「イシスの結び目の護符」は

死者に対する守護と再生の力を与え、

冥界での移動や永遠の生命を確保するための

象徴的かつ実用的な役割を果たしました。

それはイシスの神話的な力と

魔法への信仰が具現化したものであり、

死後の世界での安全と幸福を願う

エジプト人の深い想いを反映していますね♪

それでは、今回はイシスの結び目のお話でした！

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【意外と知らない重要な護符】その①ー心臓

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さて！

古代エジプトでは、「動物」や「農耕道具」

さらには「体の部分」などがヒエログリフになり、

それを彫刻して護符とすることが多かったんですね。

では、

古代エジプトにおける有名な護符といえば

皆さんは何を思い浮かべるでしょう？

・スカラベ

 

・アンク

・ホルスの目

 

多くの人は上記の3つを連想するんじゃないでしょうかね？

まぁ、はっきり言えば、

この3つは多くのエジプト神と密接な関係にあり、

それだけ効果や恩恵が多かったと考えられていたからでしょう。

でもね。

実は皆さんが知らないけれど、

当時ではかなり重要視された護符があるって

ご存知でした？

それが「心臓の護符」なんです。

...言葉だけ聞くと生々しいですね。

なんか黒魔術とか悪魔的なものをイメージしてしまいそうです。

でも形はなんか可愛らしいですよ。

↑

これね。

心臓という護符は

死後の世界での魂の安全と

幸福を確保するために

極めて重要な役割を果たしました。

心臓はエジプト人にとって

「生命」の中心であり、

感情や意志、良心が宿る神聖な器官

と考えられていたからです

故人をミイラにする際も、専用の壺に隔離する他の内臓とは違い、

心臓だけは遺体に戻してミイラ化していたくらい

重要とされたんですね。

冥界の主であるオシリス神が行う「死者の審判」では、

故人の心臓が「真実の羽」と比較され、

善悪が問われる重要な儀式も存在します。

↑画像 死者の裁判（右側の天秤で心臓と真実の羽が比較される）

これらの背景があることから、

心臓を守り、死者が無事に審判を乗り越えるために

心臓の護符が使用されたと考えられています。

ちなみに心臓の護符は、

ミイラ化の過程で物理的に心臓が取り除かれる際に、

「心臓の代替物」としても役立ったそうです！

心臓の護符が死者とともに埋葬されることで、

死者の魂（カー）が生前の能力を取り戻し、

来世での再生を果たすと考えられていたわけですね。

また、死者の書の中では、

    

心臓の護符は、死後の世界で身体を再び動かし、神々との交わりを可能にする力を持つ。

そして、護符の力によって、死者は冥府での困難を乗り越え、ナイル川を航行する権利や、来世での繁栄を確保することができる。

と言われていたそうです。

このように、

「心臓の護符」は古代エジプト人の死後観において

象徴的かつ実用的な役割を果たし、

魂の救済と永遠の生命への願いを具現化する重要な存在でした！

皆さん意外と知らない護符のお話だったんじゃないでしょうか

また皆さんの知らないであろう護符を紹介していきますね♪

それでは！

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古代エジプトの護符② - 護符はもともと形がなかったらしい...

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以前、古代エジプトの護符について

世間一般のものとはちょっと違うよーって説明しました！

まだ見てないって方はチラッと見ておくと、

今回の記事がわかりやすいです♪

↓以前の記事

そんでもって今回のお話は、

古代エジプトの護符って元々は形がなかったんだよーー

ってお話です。

？？？

世間一般的に言えば、

護符っていうのは

「お守り」とか「お札」とか「シンボル」とか

ある意味で具体的な形を持ったものですよね。

古代エジプトでももちろん、

首飾りやブレスレットをはじめとした装飾品は

形ある護符として扱われてきました。

  

でもね。

それとはまた違った形式を持つ護符もあったんですよ。

それが音なんです。

簡単に言うと、古代エジプトの護符は

「呪文が刻まれた形あるもの」と

「呪文が刻まれていない形無きもの」 

の2種類で分かれているんです。 

元々古代エジプトの護符というものは、

神官や僧侶という特別な位の人が 

「声に出して読み上げる」ことで

呪文の力が正確に発揮されるとされていました。

つまり、呪文が刻まれていない

言葉でおこなう「祝詞（のりと）」が

護符代わりだったんですね。 

しかし、 

「文字だけ」でも呪文の効果が得られるように、 

直接ヒエログリフを刻んだものを

護符として使うことにしたんです。

 

↑死者の書

 

↑太陽円盤ハヤブサのネックレス

これが「呪文が刻まれた形ある護符」が

生まれたルーツなんですよ

ぶっちゃけると、

神官や僧侶に祝詞を頼むとお金がかかるので

お金がない一般庶民が護符を使うための策だったわけね

でもこの策がより高い効果を発揮したわけ♪

だからこそ、

その後の古代エジプトでは

富裕層から一般人の誰でもが

護符を身につけるのが当たり前になりました♪

ファラオのお墓には

そりゃもう数え切れないくらいの

形ある護符が一緒に埋葬されていたんですから、

その信用性もとても高かったのでしょう。

護符の効果が認められるようになってからは

 「祝詞による護符」と 「文字による護符」という

2つの護符を用いることによって

本来の【二重の力】を持つようになったわけですね。

その護符の力の大きさによって、 

死者が神々を自分の意のままに動かす力を得ると

国を通して信じられていたんです

その証拠に

エジプト最古の護符である

「緑色の石」が胸の上に置かれた状態の死者が

実に多くの墓地から発見されているんだそうですよ。

護符の呪文自体もパピルス（死者の書）にも描かれ、 

【護符は神々を支配する力を与えるもの】

として後世に残っています。

ボクたちが思っている以上に

護符というのはその意味合いが深く、

めちゃくちゃ重要視される存在だったんですねー♪

ボクももっと護符というものの

理解を深めていきたいと思いました♪

それでは今回はこれにて

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【謹賀新年】今年も寒川神社に参拝して参りました♪

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新年明けましておめでとうございます。

神奈川に引っ越してきてからは

毎年欠かさずに通わせていただいている

寒川神社！

2025年も最高の天気の中、

初詣に行くことができて

なんか恵まれてる〜って思います♪

さて、今年は巳年ですね！

神社のとこにも立派なへびが飾ってありました♪

壮大でございますね！

巳年は巳年でも、

2025年は「乙巳（きのとみ）」と

呼ばれる特別な年です。

古くから乙巳の年は

「努力してきた人々が成果を得て、安定を手に入れる年」

とされています♪

これまでの積み重ねが花開く。

そんな年になるかもしれません

ボクが引いたおみくじにも

「機が熟すまであとわずか」と

書いてあったので、

慌てずに今年もマイペースに頑張っていこうと思います♪

さて。

巳（蛇）というものは、

世界各地、多くの文化で特別な象徴とされてきました。

その攻撃性や毒性によって

邪悪とか力の強い悪い存在とか

危険性が高い捉えられ方もされますが、

古代エジプトでは

何度も脱皮を繰り返す姿から

「再生復活」の象徴にもなっています。

その信仰の高さからヘビは

神と同一視されることが非常に多く、

「邪悪の化身アペプ」や「サ・タ」など

ぶっちゃけ数えきれないくらい神様がいます。

  

↑こういった感じの神様ね♪

特に「女神ウアジェト」は代表的な存在ですね。

   

太陽円盤が乗った羽が生えているヘビ。

もしくは半円盤の上に乗ったコブラとして描かれることが多いです。

ウアジェトは下エジプトの守護神として認知されていたので、

「ウラエウス」という蛇型のシンボルとして

多くの民たちに知られています。

その守護の力は圧倒的だとされていました。

ファラオのマスクの額に刻まれた蛇のシンボルは、

この女神の力を表しており、

王を外敵や災厄から守る存在とされていました。  

2025年の乙巳の年は、

周りの環境がウアジェト女神の如く、

皆さんの努力を後押しし、

しっかりと守ってくれる年であると感じられます

これまでの努力が結果を生み出し、

新たな安定を築くチャンスが訪れるでしょう♪

今年もそれぞれの目標に向かって、

日々を大切に過ごしていきましょうね

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

それではこれにて！

PS

おみくじに

幸運を呼ぶ色は「赤」と書いてあったので、

新年から

「マグロの刺身、キムチ鍋、ミートソースパスタ」

をいただきました♪

ちょっとは幸運に近づいたでしょうかね？

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【ミステリーオブツタンカーメン②】ツタンカーメンの重大な謎とは？

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今回は前回の記事で言わなかった

【ツタンカーメンの重大な謎とは？】

について説明していきますね！

12/13から横浜みなとみらいにて展示されている

【体感型古代エジプト展　ミステリー・オブ・ツタンカーメン】

　

そのオープニングムービーにて

このように語られています。

    

なぜツタンカーメンは

古代エジプト史において

歴史から名前を消されたのか？

実は古代エジプトには「アドビスの王名表」という

歴代のファラオの名が彫られた記録があります。

⁡

しかしそこに

ツタンカーメンとその一族の名前が

彫られていなかったわけです

⁡

⁡

...なんで？？

⁡

そらツタンカーメンもこんな表情しますよ。

⁡

ぶっちゃけ

古代エジプトで1番有名なファラオと言っても差し支えないくらい

ツタンカーメンって認知度ありません？

⁡

今回のエジプト展においても、

ツタンカーメンの墓には

8重にも重ねられた超巨大な厨子や人形棺。

　

      　 

そして5000点以上の副葬品が一緒に奉納されていたと

発表しているわけですよね。

　

     　

ここまで丁寧に埋葬されているのに

王名表に名前が無かったというのは

何かの間違いかなんかだと逆に思ってしまいます。

でもね。

王名表に名前がなかったのは間違いでもなんでもなく

歴とした事実だったわけです。⁡

ツタンカーメンとその一族は

後世において認められない存在だった

⁡

その謎が、墓の発見から100年間にわたる

学際的な研究調査によって解明されたんです。

  全ては親父のせいだった

結論から言いましょうね。

ツタンカーメンの名前が王名表に無かったのは

ツタンカーメンの父親であり、

前王である「アクエンアテン」のせいなんですよ。

この人が古代エジプトを大混乱に陥れた

とんでもねぇやつだったんです。

そしてその尻拭いのためにツタンカーメンは

汚名を着せられた感じなわけですよ。

...なんじゃいこいつ

では、このアクエンアテン王が何をやったのかを

サクッと説明しますね。

  脅威の革命王　アクエンアテン

別名で『アメンホテプ4世』といい、

このアクエンアテン王は

歴史上においても異端の王として知られています。

その理由は

宗教を大幅に改革したから。

それまで古代エジプトは

『たくさんの神がいる』という多神教の考えのもと

国家を繁栄させてきました。

各地域にそれぞれの守護神がいて、

動物ごとに神がいて。

たくさんの神を信仰し、

その都度神の力を借りることによって

暮らしを豊かにしてきたんです。

それをアクエンアテン王が

強制的に一神教にすることによって

ぶち壊したんです

⁡

従来の多神教を禁止し、

唯一神「アテン（太陽円盤）」への崇拝を

強制し始めたんですよね。

はい。アテン神がこちら

なんていうか、もう太陽に手が生えたやつ。

これがアテン神。

  いろんな混乱によってエジプトは大パニック

この宗教改革が古代エジプト社会に

どれだけ大きな混乱を引き起こしたのか？

まず、それまでの首都であったテーベを否定し、

多神教の崇拝を廃止。

神殿に使える神官たちの権力と富を奪い、

自分の権威をもっともっとと言わんばかりに増強したんです。

そんで太陽神アテンだけを敬えーつって、

首都を新しくアケトアテン（現在のテル・エル・アマルナ）に建設します。

それによって、

それまでの伝統的な信仰は崩壊し、

多数の神を信仰してきた人々の生活は

大きく変えられてしまったんですよね。

特に経済状況は結構やばくて、

元々古代エジプトの経済って

神殿を中心に運営されてたんですよ。

それまでに1番力をもっていたアモン神殿が廃止に追い込まれ、

それまで回っていた経済は大きく狂います。

新しく首都を移したことで、

首都とそれ以外での経済に大きく差が出てしまい

もう政治が回せなくなってしまったわけですよ。

政治が回せなくなると、

統治ができなくなるのは当然。

周辺諸国との関係が一気に悪くなり、

外国勢力から侵略されたり地方の反乱が増加して

領土も大きく減らすことに。

何やってんだよ....。

  ツタンカーメンが頑張って再統治

とまぁ、色々とやらかしちゃったアクエンアテン王の死後、

息子であるツタンカーメンが9歳でファラオに即位して

混乱したエジプトを復活させます。

首都をメンフィスに移し、アメン神信仰を復活。

元の多神教に戻し、経済やら政治やらも回復していきました♪

実はツタンカーメンの本名って

「トゥトゥアンクアメン」って言うの知ってます？

日本ではそれを略してツタンカーメンって呼んでるんですが、

元々の名前は「トゥトゥアンクアテン」だったんですよね。

アテン信仰を考えた親父の考えた名前でしたけど、

アメン信仰に復活させる際に名前を変えたんです。

（分かりにくい...）

これだけ聞くとツタンカーメンって

大混乱から古代エジプトを立て直した

素晴らしいファラオだと思うんですがね...

悲しいかな。

父親がとんでもねぇことしてしまったので、

アクエンアテン以降の一族の名前が

王名表から消されてしまったというのが

真実なんですって。

ぶっちゃけアクエンアテン王も

悪気があったとかそんなんじゃないと思うんですけど、

あまりにも独りよがりの改革だったので

ダメになっちゃったんじゃないかと思います...

以上!!!

今回の【ミステリー・オブ・ツタンカーメン】で

序章から語られてきた

『なぜツタンカーメンは、古代エジプト史において

歴史から名前を消されたのか？』

についての解説でした！

文章だけで見聞きするのと違い、

実際に神像や壁画、映像などを混ぜて見てみることで

また新しい発見や考え方が生まれるかと思います♪

古代エジプト好きとしては

もっと多くの謎を知り、

それについて究明していきたいところですね♪

他にも多くの展示会や古代エジプトの特集TVなんかも放送されているので

また気になったことがあったらブログにしようかなーと思います

それではみなさん！

今回はこの辺で！

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