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「ラポール」+抗精神病薬ラツーダで半年、17年間語らなかった50年前の外傷記憶を語る患者
欧米精神医学の「最後の切り札」である「サイケデリック(幻覚剤)治療」「脳病PTSD のエクスタシーMDMA キュア(治療)」がFDA (アメリカ食品医薬品局)に否定される。
松田聖子が愛用のセックスドラッグ・エクスタシーMDMA
現代精神医学最後にして唯一の「精神障害=無意識・心の病の超拡大・複雑性PTSD のみ」の新規向精神薬(SSRI・SDA)単剤キュア(治療)
「中核トラウマ薬物強化受容療法」
その前提となる「ラポール(患者の無意識と治療者の無意識の交流)」形成
ラポール→たまに患者にかけてもいない催眠術がかかり、ひっくり返るような治療関係
病歴50年の70代の男性患者。17年前に私がこの病院にくる前から入院している。
かっては寝たきりの老人に理由なく暴力を振るうこともあったが、近年は落ち着いた日々を過ごしている。
昨年暮れに、ジプレキサからラツーダへの変薬(肥満体型のため過去にもリスパダールへの変薬を試みたが失敗)を開始したところ、「おれも70歳を過ぎたのかあ~」とつぶやいてから問題行動を繰り返し、複数回の隔離を要した。
隔離中にラツーダ単剤に移行し、精神症状の悪化を繰り返しても動かさなかった。
「あなたの今の状態はラツーダにより『人間』なら誰もが直面する『終活(老いとその先にある死を予感することで生じる当然の不安を納得するための心の準備)』に目覚めたが、そこから『病』に逃避しようとする無駄な努力だ」と一貫して説明を続けた。
ようやく落ち着きを見せたところで、17年間一度も口にしなかった50年前の発病時の家族間の心的外傷体験をつぶやいた。
新規向精神薬は症状(複雑性PTSDの症状は何でもあり)を消すのではない。ラポール形成という心理操作で「認知機能の改善」という真の薬理作用を発現し、症状を生み出す「原因(無意識=心の深層に隠された病原性秘密・中核トラウマ)」を想起させる。
複雑性PTSD(フラッシュバックはない病原性秘密である中核トラウマ) は否定され
発達障害(DESNOS=発達性トラウマ障害)になった
「発達障害」詐欺妄想の起源
「中核トラウマ薬物強化受容療法」は想起された中核トラウマとそれを傾聴する「処方者の存在の記憶」を融合することで
「何十年経っても凍結したまま変化しない記憶」である中核トラウマを変化させ非病因化させて、「受容(自己の人生体験の一部に組み込む)」させる薬物キュア(治療)である。
「児童期虐待の被害経験者が複雑性PTSDを呈した一例」(広島県医師会雑誌、広島医学2004)
母親からの10代時の虐待(ネグレクト)を語る20代の女性。
しかし、ハーマンのいう「二重思考」(虐待はある、虐待はない)で
母親を弁護。
自傷行為を繰り返す女性を「遺伝病(人格障害)」という目で見た私の処方した
パキシル(SSRI)は自傷行為を悪化させた
(アクチベーション・シンドローム:殺人自殺衝動)
「悪意はない、私という専門家に助けてくれる可能性を見出し、それを求めている」
と理解したとき(ラポール形成)
パキシル・ラポールは中核トラウマを保持する交代人格にそれを語らせた
(母親は患者の喘息重積発作を放置することで未必の故意による殺害を図った)
末田 耕一 (Kouichi Sueda) - 複雑性PTSD薬物キュア(治療) 7論文+α PDF公開 - researchmap
国営学術情報システム「リサーチマップ」公開
「面前DV=児童虐待」