続きです。






カマ子の骨折(手の小指)により入籍が延期になりそうだったけど

オト次郎くんがもうひと頑張りしようとしたとき


またもやアネ代から呼び出しがかかりました。


今度はオト次郎くんだけ。



今となっては、何故、あんなにホイホイ呼び出されるままに行ったのか思い出せませんが

オト次郎くんが向かいました。


アネ代は開口一番


「アナタたちが入籍するなら、私、白井家を出ますから」


と睨んできたそうです。


もう、アネ代の『家出するする詐欺』にはウンザリだったオト次郎くんは


「勝手にしろ。そして、俺らに一切口出ししてくんな!」


と言いました。

アネ代は引き続きすごい形相でオト次郎くんを睨みつけながら


「じゃ、知らないからね!」


と席を立ち帰ろうとしました。

その後ろ姿に向かって


「蘭子に電話すんなよ!!!」


と、言ってしまいました。

アネ代に「電話するな」と言ってしまうと必ず電話してしまうのです。

アネ代の体質でしょうか…



オト次郎くんを呼び出しているので、家にはワタシ一人ということが分かっているアネ代は

速攻でワタシに電話してきました。



その時、ワタシは家の固定電話からコンタクトレンズの不具合をメーカーに問い合わせしていて

アネ代からの電話に出られませんでした。



スマホはそのまま留守電になり、なにやら録音されていました。


長い留守電が入ってそうだわ…

とゲンナリした気持ちで留守電を聞こうとした瞬間


アネ代から着信があったので、留守電を聞かないまま、その着信に出ると


「出てくれてありがとう

留守電聞いてくれたのね」


と猫撫で声で言われました。


留守電に入れて1分も待てないのか…この人は…

単に手が離せなくて出られなかっただけなのに


出るのがイヤで出てくれなくて

自分の留守電を聞いて改心したんだわ

というシナリオが出来上がっているようでした。



そして、開口一番…

アネ代が言ったのは…