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南阿蘇の山小屋ブログ

「水の生まれる里」熊本県阿蘇郡南阿蘇村の山小屋より、UFO(?)や空模様などの情報を発信しています。また、温故知新の精神で熊本県内での身辺雑記や自然との出会い、簡単な読書と映画の感想も書いているブログです。

今年は例年より2週間ほど遅くなりましたが、ミズゴケがやっと赤く色づききはじめました。この時期おもに、表面の外気にふれ日に当たる頭状体(とうじょうたい)とよばれる先端部分が赤くなります。樹木ではないので紅葉とは呼べませんが、通常の緑色とは違った趣があり、冬の到来を思わせて私は好きです。



南阿蘇の山小屋ブログ-南阿蘇圃場のミズゴケ(111115)

南阿蘇圃場のミズゴケ(111115)



 今年、最後の刈払機による除草作業を行いました。畦畔(あぜ)は雑草の天国であり、畦畔・法面の除草は農地に付随する大切な作業です。雑草の種類は、水田土が利用されているので、農道に比べると少ないようですが、重労働にあまり変わりはないようです。しかし、作業後に圃場を見渡し、「少しは景観に役立ったかな」と思うと毎度うれしくなります。



南阿蘇の山小屋ブログ-南阿蘇圃場(111115)02
南阿蘇圃場(111115)

山小屋の敷地内で自生していたもので、長い間ツゲだと思っていた樹が、どうもイヌツゲのようです。「イヌ○○」という名のつく樹は本物ではないとか、役に立たないとかの不名誉なイメージがあります。


ツゲとイヌツゲはよく似ていますが、ツゲはツゲ科で、イヌツゲはモチノキ科と、分類上は異なるようです。今回イヌツゲと思った決め手は、葉がツゲは対生なのにたいし、イヌツゲは互生らしく、わが山小屋の樹は互生でした。ちょっと残念ですが、これからも大切にします。


南阿蘇の山小屋ブログ-イヌツゲ1




南阿蘇の山小屋ブログ-イヌツゲ2


湿地性植物観賞用の容器を集めています。後列左から2個は、前回ヒメシャクナゲに使ったものです。



南阿蘇の山小屋ブログ-容器



 今日から僭越ですが、簡単な読書感想を書かせていただこうと思います。

 内容は、新刊本ではなく、古書店にてワンコイン(税別100円がルール)で購読した本だけを十日に1回のペースで2冊紹介します。よろしくお願いします。



十日刊 ファグナのワンコインで晴耕雨読



第1回


「藤田嗣治『異邦人』の生涯」

近藤文人(著)


今でこそ、藤田は国内の美術界に確固たる地位を築いていますが、敗戦直後からの長い期間、フランスでの評価の高さに比べ、当時の日本での評価の低さには驚かされます。

この本は、藤田の生涯を通じて、その葛藤と思いを妻の証言を中心に書き上げられている、とても読みごたえのある評伝です。とくに彼が戦争画を自ら進んで描いた時期の、後ろめたさなど微塵もない態度には、とても興味を惹かれました。戦前、エコール・ド・パリの寵児と謳われたレオナルド・フジタからは想像もつかないからです。また、あらためて、表紙の彼の風貌に、ただ物ではないオーラを感じます。




南阿蘇の山小屋ブログ-藤田嗣治『異邦人』の生涯





「永遠の0 (ゼロ)

百田尚樹(著)


 泣きました。年のせいばかりではないと思います。太平洋戦争、初戦の零戦の戦闘能力と日本人パイロットの優秀さ、敗戦が近づくにつれて米国グラマンの戦闘能力が逆転するさま。日本軍首脳の無能ぶり、その最たるものの特攻作戦。

宮部久蔵という男性の過去を調べる中、物語は進んでいきます。驚愕のラストへと一気に読んでしまいました。



南阿蘇の山小屋ブログ-永遠の0 (ゼロ)








 ファグナワークスの新しいロゴマークを作ってみました。

社名のファグナワークスのファグナ(phagna)は、ミズゴケの学名スファグナム(Sphagnum)の造語です。

ロゴ①は、阿蘇五岳をデフォルメしたものを中央に置き、ファグナのPとワークスのWを上下に入れてみました。

ロゴ②は、アメリカのリバティ・ベルに羽をつけたイメージに社名を入れてみました。

ロゴ③は、我が家はワラビ狩り大好き夫婦なので、村上家の屋号を作ってみました。去年までは、久住方面まで取りに行っていましたが、今年は木之内農園の木之内会長の奥さんとお母さんに、妻が南阿蘇の近場で取れるところを教えてもらったので、阿蘇五岳のデフォルメも生きてくると思います。



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-ロゴ①

           

           ロゴ①




ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-ロゴ②

           ロゴ②           



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-ロゴ③
            ロゴ③

 昨日、A.C.CABIN(ファグナワークスの南阿蘇の工房 兼 事務所)でヒメシャクナゲの鉢を試作してみました。ヒメシャクナゲは南阿蘇では4~5月にうすピンク色のかれんな花が咲きます。


 今回は用土やピートモスなどは一切使用せず、国産の乾燥ミズゴケと生ミズゴケで鉢を試作してみました。



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-A.C.CABIN

A.C.CABIN


ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-ヒメシャクナゲ鉢01
ヒメシャクナゲ鉢No.1



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-ヒメシャクナゲ鉢02
ヒメシャクナゲ鉢No.2



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-ディスプレイ01
ディスプレイNo.1



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-ディスプレイ02
ディスプレイNo.2



 湿地を好む希少植物の中でサギソウを例にあげると、サギソウは湿地性の多年草 です。開発による自生地の減少により、今では自生状態でみられる場所はきわめて限られています。

 

 サギソウは花期になると、茎が単立して20cmに達するほど高く伸び、先端近くに1輪から数輪の花をつけます。根によく似た太い地下茎 が何本か伸び、この先端が芋状に肥大してこの部分だけが年を越します。




 また、湿地を好む食虫植物は などが捕虫器官になっており、昆虫 などをおびき寄せ、捕らえ、消化 吸収する能力を持っています。栽培方法は種によって自生地の環境が違うため一概には言えませんが、用土はミズゴケを用いる事で育てられるものが多いようです。



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-サギソウ(南阿蘇村圃場)
サギソウ(南阿蘇村圃場)


ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-トキソウ(東海大学人工湿原)

トキソウ(東海大学人工湿原)



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-ヒメシャクナゲ(南阿蘇村圃場)
ヒメシャクナゲ(南阿蘇村圃場)



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-ハエトリグサ(南阿蘇農業ハウス)
ハエトリグサ(南阿蘇農業ハウス)


ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-サラセニア(南阿蘇農業ハウス)

サラセニア(南阿蘇農業ハウス)


ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-モウセンゴケ(東海大学人工湿原)

モウセンゴケ(東海大学人工湿原) 

 現状、乾燥させた水苔(ミズゴケ)の国内での販売品は、ほぼ100%輸入で賄われています。国内産であり、人工栽培されるミズゴケは、ファグナワークスだけではないかと思っています。東海大学農学部との共同研究の成果です。



 ファグナワークスの栽培法によるミズゴケの生育状況は、約1年経過したもので30cmを超える成長を見せるものもあります(写真01)。ハンモック(凸)は、高いところで約20cm近くなります。ちなみに、約8ヶ月経過(6~11月)では、長いもので約19cmの成長が認められています。




ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-約1年経過したミズゴケ(写真03)

約1年経過したミズゴケ(写真01)



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-南阿蘇村河陽圃場(写真02)

南阿蘇村圃場(写真02)



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-南阿蘇村河陽圃場(写真01)
南阿蘇村圃場(写真03)



ミズゴケと湿地性植物の栽培ブログ-木之内農園内農業ハウス
南阿蘇村農業ハウス(写真04)

 ファグナワークスの村上信夫です。

 

 このブログは、おもに清らかな水と空気の熊本県南阿蘇村の山小屋より、ミズゴケの人工栽培とミズゴケ人工湿原による湿地性植物(サギソウ、クランベリー、食虫植物等)の栽培の様子をお知らせしていく予定です。


よろしくお願いします。



南阿蘇の山小屋ブログ-ミズゴケ圃場とサギソウ(2010/08/17)
           サギソウ



南阿蘇の山小屋ブログ-南阿蘇圃場のサギソウ
     南阿蘇圃場のサギソウ



南阿蘇の山小屋ブログ-南阿蘇農業ハウス
       南阿蘇農業ハウス