今日から僭越ですが、簡単な読書感想を書かせていただこうと思います。
内容は、新刊本ではなく、古書店にてワンコイン(税別100円がルール)で購読した本だけを十日に1回のペースで2冊紹介します。よろしくお願いします。
≪十日刊 ファグナのワンコインで晴耕雨読≫
第1回
「藤田嗣治『異邦人』の生涯」
近藤文人(著)
今でこそ、藤田は国内の美術界に確固たる地位を築いていますが、敗戦直後からの長い期間、フランスでの評価の高さに比べ、当時の日本での評価の低さには驚かされます。
この本は、藤田の生涯を通じて、その葛藤と思いを妻の証言を中心に書き上げられている、とても読みごたえのある評伝です。とくに彼が戦争画を自ら進んで描いた時期の、後ろめたさなど微塵もない態度には、とても興味を惹かれました。戦前、エコール・ド・パリの寵児と謳われたレオナルド・フジタからは想像もつかないからです。また、あらためて、表紙の彼の風貌に、ただ物ではないオーラを感じます。
「永遠の0 (ゼロ)」
百田尚樹(著)
泣きました。年のせいばかりではないと思います。太平洋戦争、初戦の零戦の戦闘能力と日本人パイロットの優秀さ、敗戦が近づくにつれて米国グラマンの戦闘能力が逆転するさま。日本軍首脳の無能ぶり、その最たるものの特攻作戦。
宮部久蔵という男性の過去を調べる中、物語は進んでいきます。驚愕のラストへと一気に読んでしまいました。

