『年収が上がる週末の過ごし方 世界の一流は「休日」に何をしているのか』(越川慎司著)を読みました。
少し前から気になっていたのですが、読む機会に恵まれました。
著者は、働き方改革の先にある「正しい休み方改革」の実践法を伝えることで、心身のバランスを整え、ワークとライフの両方の充実を図ってもらうことが、この本の執筆目的だといいます。
〈この本から学んだことは…(以下、本文抜粋)〉
・世界水準のエリートであるエグゼクティブの休日の過ごし方には「積極的にエネルギーをチャージする時間」(休養)と「知的エネルギーを蓄える時間」(教養)と位置付ける、という共通点がある。
・休日に求めることは、心身のエネルギーをチャージすることにより「自己効力感」を高めること。
・自己効力感
→自分ならできると自分の能力や価値に自信を持つこと
・温存戦略…疲れる前に休む、という考え方
・休日こそが主役、平日の仕事は大事な休日のためにある、と考える
・働きがい、生きがいは、休みのときに趣味を満喫することで感じるもの。
・ワーク・ライフ・ハーモニー(仕事と生活の調和)の実現を目指している。
・より少ない資源で、より多くのことに取り組む
→見極め力を高め、重要な努力に全集中し、たくさんの成果を上げている。
・仕事を長期間休んでも影響しないポイント
①仕事の優先順位を見極め、重要なタスクは休暇前に確実に完了させる。
②メンバーとの情報共有を徹底し、スムーズな引き継ぎを可能にする。
③個人依存の状況を作らないために、日頃から仕事の標準化に努めている。
④日常の仕事の中で「協力し合う仕組み」を作り上げている。
・個人のキャリアは、予期しない偶然の出会いによってその8割が形成されている。
「好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心」がポイント!
(スタンフォード大学のD・クランボルツ教授が提唱した『プランド・ハップンスタンス理論』による)
・自己効力感の高い人
①新しいことに積極的にチャレンジする。
②どんなことでも素早く行動を始める。
③失敗しても過度に落ち込まない。
④どうすればできるかを考える。
⑤周りから学ぶ姿勢を持っている。
・「芸術鑑賞」と「読書」を重要視している。
①芸術鑑賞
・リベラルアーツ(純粋な教養)を身につける
・平日の作業効率を高める
②読書
・知識を深めることで、発想力や創造力を鍛える
・自己効力感を高める
・未来を見通すための望遠鏡の役目も果たす
・アウトプットを意識する
・将来のことを考える
①価値観と目標の明確化→優先順位を見極める
②自己認識と自己管理
③精神的な成長と内省
④中長期的なビジョンの見直し
⑤人間関係の構築と維持
・「自己否定しない」ことを大事にする
・サードプレイスを持つメリット
①ストレス発散できる
②多様な人と会うことで、新しい価値観に触れることができる
③硬直しがちな考え方や発想が柔軟になる
④仕事のヒントをもらえたり、新しいアイデアが浮かぶ
⑤モチベーションが上がる
・何にも考えない時間を持つことにより、脳がリセットされ、脳のパフォーマンスが上がる。
・時間自律性(自分で決めた時間を自分で使う)を意識!
・「限られた時間」と「自分のエネルギー」を最適配置する
(ここまで)
年齢を重ねるうちに、疲れが取れにくくなることを実感していましたが、この本に書いてある考え方を取り入れ、できるところから実践してみたところ、さまざまなことが改善されてきました。
これからも続けていきたいと思います。