ゴールドの毛皮に真っ赤なベスト、白いスカーフを巻く猫が一匹。
「こんにちは、ベルフェゴールさん」
屈んでそう あいさつすれば、彼は顔を真っ青にして後ろに飛んだ。
「お、俺に近づくなって言ってんだろこのやろー!」
「フェルたん、さくの事怖がりすぎやない?」
別にお前まだお仕置きとかされてへんやろ。
「うるさい、俺はお前と違うんだよばかやろー」
「ベルフェゴールくんは女性が苦手ですもんね」
「…の割にはさくの事、ちらちらみすぎやろ」
むにむにと頬をつつくこの阿呆を今すぐ切り刻んでやりたい…!
「ちょ、フェルたん顔怖いよ?」
「俺で遊ぶんじゃねぇ!」
「あれ、ベルフェゴールさんどうしたんですか?」
アザゼルを怒鳴ると何故かさくまが話しかけてきた。
「な、なんでもない、…ちょ、こっちくんじゃねぇ!」
うわぁぁ!なんて自分でも情けない声だってわかってる。
だけどなぁ、俺は、
女の子恐怖症。
「あ、ベルフェゴールさん!」
ダッシュで帰ろうとすれば後ろから、イケニエは!と大きな声で聞かれた。
「…いる」
「あ、イケニエはいるんや」
「うるせぇ!」