歩き始めてから一か月強。

5週間といったところでしょうか。

まあ歩き始めたと言うより、走り休めてからと言うべきですかね。

 

走るのは種々の理由と言うか言い訳を作ってさぼることがたまにあります。

まあ月間200㎞というノルマを達成していればよいのですから、30日とすると2勤1休でよいことになります。

 

一方で歩き始めてからはまだ一日も休んでいません。

これは多分に酒を抜いている効果も大きいと思います。

やはり二日酔いの状態だとどうしても億劫になりますもんね。

 

でも走るのではなく歩きならそうでもないのかな?

来月の健康診断を予約しましたが、これ以降はお酒を解禁する予定。

どこまで歩き続けられるのか自分でも楽しみにしたいと思います。

 

さてウォーキングのお供は引き続きオーディブル。

 

今回は池上彰氏の三作品。

著者については言わずもがなってやつですね。

NHKこどもニュースのお父さんです。

 

分りやすい解説で人気で選挙特番での舌鋒鋭い態度が池上無双なんて呼ばれてこれも人気です。

個人的には実際分かりやすい解説だと思いますし嫌いではないのですが、結構アンチ多いみたいですね。

 

その池上さんがわが母校・東工大で行った講義をまとめた三冊を一気に聴きました。

時系列的な順序とは異なるようですが、僕は上からこの順番。

 

 

 

非常に勉強になりましたし、在学中にぜひ受講したかったなと思う内容でした。
言うまでも無く東工大は理系の研究がその本分ではありますけど、将来研究者になる前提でこういった人文科学系の講義を行うのとそうでないのとは大違いで。
教える側が悪かったと開き直るつもりはないですけど、当時はそんなこと全く重要視しなかったような。
国際政治学」的な授業を受けた1のを記憶していますけど、当時は学位取得のために仕方なく選択したんじゃなかったかなあ。
 
講義の中で日本の電機メーカーで有機ELの開発担当技術者の話が。
自身の勤める企業で事業化が見込めない中、韓国・サムスンSDIからヘッドハンティングのお誘いが。
報酬はあまり変わらないものの韓国の国策で所得税の減免処置があって手取りは増えるとのこと。
これが決め手だったのかは知りませんが、結局転職を決意。
 
ただし韓国でも期待していたような仕事ができず、日本企業への再就職を希望するもこの韓国企業への転職履歴が引っ掛かるのか軒並み失敗。
結局台湾企業で職を得て現在は働いている人のお話でした。
 
これに対し賛成・反対の意見を述べてその理由を説明させるという授業でした。
プレゼンの練習にもなるとのことでしたが、まさにそうですね。
専門の理系の講義も含めてこういうスタイルは当時あまりなかったように思います。
 
因みに僕が同じ立場だったら転職はしていないですね。
と言うか、競合相手から声をかけられる存在になったんだということを自覚して別の企業を探しますね。
やはりネックになるのはサムスンSDIが韓国企業だということ。
 
欧米の企業に行きたいと特別思うわけではないですが、やはり反日を国是とするような国の企業では働きたくありません。
日本に対しての裏切り行為と言うか後ろめたさを持ちながら日々生活するのは嫌ですし、ある日突然ポイと捨てられるリスクもこういう国だとあるわけで。
そういう意味では東南アジアなんかの親日国で技術を教えながら働くなんていうのはQOL的にもアリな生き方かもしれません。
 
尤も、何の変哲も無いやる気のない一営業マンに成り下がった今の僕には望むべくもないものになってしまいましたがw。
 
火曜日は出社してお昼休みにお散歩。
出社日は朝の歩行距離を少なめにしないといけませんので少し他で補充しないとね。
高層ビル群にあるとは思えない八重洲の路地を歩きました。
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大きなくくりで言うと無宗教者と言って良い僕です。

葬式は仏式がほとんどですが、結婚式にはチャペルに行きますし、クリスマスのお祝いもします。

一方でもちろん神社に初詣に行きますし、海外の旅先では好んでヒンズー寺院やイスラム寺院にもお参りします。

 

でもそうは言っても強いて挙げればやはり仏教に一番興味があります。

お遍路も四国と秩父でやっていますし、さほど信仰心が無い割に結構知識はある方だと思います。

 

日本にも名僧と言うか優れた宗教指導者が過去にいたわけですが、おそらくその中でも僕が一番好きなのは伝教大師・最澄。

彼と比較される存在として必ず同時に語られるのは弘法大師・空海。

空海個人の話の方に最澄が出てくることはあまり無いような気がするんですが。

 

対照的な二人なんですが、最澄の方は超絶エリートではあるものの人の好い常識人で、一方空海は唯一無二の天才だがかなりぶっ飛んだ人間という印象。

仲良くなるとしたら前者の方だと思いますw。

 

分派を繰り返しながらも真言宗という大元は変わらなかった空海と、多くの新仏教の開祖を比叡山から輩出jした最澄の違いに表れているのかもしれないなと考えてみたり。

宗教は深いですね。

 

一つ本としての難点があるとすれば。

堀井美香さん以来の著者ご本人による朗読。

彼女がプロのアナウンサーである一方、さちひろやさんという方は宗教評論家。

原文以外の音だと考えられる「あー」とか「うー」的な声が気になって。

2.5倍速で聴いているので猶更強く感じているのかもしれないことは書き留めておきたいと思います。