放置しているカーポート屋根。。。劣化し易いポリカーボネート樹脂
軽量、安全で加工しやすい建材として多くの場所で使用されています。
ポリカーボネート樹脂は、透明基板として屋根、サンルーム、隔壁等に利用されています。
今回は、カーポートについてご紹介します。
透視用及び採光用等の基板としてポリカーボネート基板が使用されています。
ポリカーボネート基板は、ガラス製の基板に比べ、軽量であり、成形性に優れるものの、
表面は非常に傷がつきやすいという欠点を持ちます。
・薬品耐久性に不安がある。 特にアルカリ剤、溶剤では劣化する。 接着剤などの使用ができない。
・エステル結合を持つため、高温高湿度の環境下では加水分解する。
・引張強度を超える力をかけると、白化して透明度が著しく低下する。
・紫外線に弱い、 経年劣化が早い(白濁、ひび割れ)、 視界上、虹や歪みが発生しやすい。
住宅の外壁はリフォームしているのをよく見かけますが、カーポートのリフォームを見ることはありません。
透明度の低下したカーポートが殆どですね。
まずは、傷つき難い表面状態にすることが先決です。
手で触れると引っ掛かりる感じで、ツルツルした感触ではありません。
特殊ポリマーにより静電気の帯びにくい、摩擦の少ない状態に加工することが重要です。
紫外線対策も兼ねているので劣化抑制効果は大です。
リフォーム手法は。。。
特殊洗浄溶剤(水溶性ブチル系、素材を傷めない)にて洗浄するとかなり改善されます。
染み込んだ汚れもある程度取り除けます。
次は、傷の手当です。
引き続き、特殊ポリマー(微粒子)にて微細なキズを修復すると、再び透明度が改善されます。
劣化の顕著なものは、改善できない場合もあります。
早めの措置が透明度を保つ秘訣です。
復元できない、清掃不能な建材の代表的なものと考えられます。。。
清掃不能の3点ユニット(賃貸住宅)。。。汚染劣化予防の意義
賃貸住宅の3点ユニットバス、 使い方により大きく左右され、清掃により回復不能に陥ることも...
使用方法により衛生状態が変わることは、リスクを増やすことになりませんか?
すべての建材は劣化するものです。
よくある3点ユニットバス。
見た目、イメージが重要です。
便器の汚れも目立っています。
汚染劣化予防は、殆どの建材に施工できます。
過度の清掃・メンテナンスは、劣化を助長し清掃不能な状態をもたらします。
あきらめさせないことも大切です。
お掃除し易い環境づくりは、衛生的な環境の提供であり、最も重要なサービスです。
高付加価値住宅の供給となります。
商業施設での石材の取り扱い。。。汚染劣化予防の意義
商業施設での石材の使用は、施設の高級感を必要とする場合が多いように思います。
遺跡や墓石のような取り扱いとは違い、衛生的 かつ 常に美しくなければなりません。
日々のメンテナンスには限界があり、汚染劣化予防することに意義があります。
石材はお掃除できない素材と言えます。。。
石材の劣化破損の要因を単純に区分することは困難であるものの、
その一次要因を 物理的作用、化学的作用、生物的作用 に分類できます。
これらの作用はいずれも相関的なものであり、幾つかの作用が一連のプロセスを有する場合が多いようです。
また、甚大な影響を与えている人為的な破壊原因についても、悪循環からの事例が多いように思います。
①物理的劣化
石材が劣化するという現象は最終的には物理的な作用によるものであると考えることがでます。
単独で作用する物理的現象について取り上げると...
・地盤の変位に伴う不同沈下や基壇の変位
日本には四季があり、南北に長い国土を有しています。
梅雨・降雪と夏季の極端な地盤条件の変化に伴い微細な地盤の変位が蓄積されます。
建物全体の荷重が不均一であることに加え、降雨により地耐力が変化すること、また地下水位の変動に伴う地表面の浮沈挙動などにより基礎に生じた変位は、水平・垂直方向への不規則な変位を伴い、建物上方ではより大きな亀裂や目地開きを生じ、部材の崩落に繋がる場合もあります。
・ 熱膨張と収縮
昼夜の厳しい温度変化、降雨・降雪による急激な冷却による構成鉱物の収縮などが繰り返されることによる疲労破壊が劣化原因とされています。
・乾湿の繰り返しや流水による鉱物の溶解流出や摩耗
石材が湿潤と乾燥を繰り返すことにより、構成鉱物中の粘土質分や水溶性物質が流出し、細片化、粒状化することが推測されています。
また、石材の細孔内に封じ込められた水分の膨張と収縮の繰り返しが作用していること、石材表面に堆積した埃や砂粒を伴って雨水が集中的に流下することによる石材表面の摩耗なども石材劣化の原因と考えられます。
・.微振動による変位
地域性や季節によれば、強風が観測されることもあり、挙動観測から強風による常時微動の増幅が部材の変位に影響していることも推測されています。
②化学的劣化
化学的劣化は岩石中の化学成分と空気、雨水、浸透水との化学的反応により鉱物の変質、分解などが引き起こされたものと考えます。
・.塩類風化
塩類風化は化学的劣化における原因としてその最たるものです。
塩類風化のメカニズムとしては、結晶化による塩の熱膨張、水和作用によって生じる応力、溶液から結晶化するときの応力の三種類が考えられます。
塩の供給源については未だ明らかではないものの、岩石を構成する鉱物自体に元来含まれている塩類、土壌中の塩化物、藻類や地衣類といった石材表面の付着生物の代謝物として生じた塩化物が雨水により流出したもの、鳥類の排泄物に含まれた燐酸や硫酸、既往修復時に使用されたセメント中の化合物の水和反応物などが推測されます。
・炭酸カルシウムと酸性雨
構成している鉱物は耐酸性に乏しい炭酸質であることから、強い酸性の雨水が降雨した場合には、これらが溶解し、砂粒の接合が弱まり脱落するという劣化の過程が推測されます。
心配される中国の工業化や工場廃棄物の影響は、北風の吹く乾期に集中することが予想されます。
③生物的劣化
・植物の成長による機械的破壊
草刈り、藻や苔類の除去などの日常管理が大きく起因しますが、植物の浸食は大きな危険性を呈しています。
建物周辺樹木や植栽・花壇は、独特の外観を創り出しており、これが建物に対して深い風土的印象を与えていることは否めません。
このような自然との対立的共生を保ちながら、延命化するという相容れない仕事をどのように評価し実現するのか、大変困難な問題でしょう。
・石材表層への付着生物による劣化
地衣類や藻類といった石材表層への付着物は、微少ではあるかもしれないが部分的に劣化の一要因として働いていることが推測されています。
すなわち、水分の保持による石材の脆弱化、水分や有機物を保持することにより石材劣化に関与する微生物の生育環境を形成すること、石材中に進入する菌糸による力学的破壊、酸の分泌に助長されたイオン交換、地衣類から生じた水素イオンが鉱物中の金属イオンとの交換を加速することなどです。
・従属栄養細菌による劣化
地衣類や藻類が付着することにより保持された有機物を栄養分として、それらを分解し酸性物質を排出する微生物の存在が認められています。
排出された酸性物質は石材の表面を徐々に溶かすと考えられているが、その速度は極めて緩やかなものです。
④人為的破壊
時間の経過に伴う緩慢な自然的な原因による経年変化とは別に、人為的な原因により進行する劣化破損は急速な破壊を引き起こすことがあります。
また、日々のメンテナンスの限界もそうです。
・日常の清掃による弊害
洗剤や研磨機器類の使用は、石質により注意を払う必要があります。
過度の洗浄や洗浄後の水分の乾燥方法、研磨による損傷がより清掃困難な状況をつくります。
・整備・修復による副作用
善意の介入が思いがけない劣化や破損を引き起こすこともあります。
石材表面の付着物を洗浄するための化学薬品が石材の劣化を助長していることが推測されるケース。
コンクリート擁壁や基礎、外壁が雨水を滞留させ石材の崩壊を引き起こしているケースなどが挙げられます。
施設を構成する建材から流出するシリカなどの成分も石材に与える影響は大きな問題です。
・来場者増に伴う弊害
使用者、来客の増加は多くの新たな問題を引き起こします。
悪質な行動をとる来場者は少数であるとはいうものの、大勢の来場者が限られたスペースに押し寄せることによる建物への影響は否定できません。
施設間の移動手段に関する問題、ゴミの問題、来場者への様々な付帯施設整備などもその要因となります。
来場者の増大に伴う水利用の増大は、自然環境に著しい負荷をかけることになりかねません。
現状の対処方法としては 。。。
1. 一般洗浄
2. .コーティング
3. 特殊染み抜き洗浄
4. 水垢・錆・エフロ除去
5. 研磨作業
6. 補修、取替え
7. 滑り止め
8. 裏面防水
9. その他
専門企業がいろいろな提案をしています。
商業施設での石材使用の意義を考慮すると、早期予防はいかなるメンテナンスよりも効果的です。
石材は清掃不能に陥りやすい建材で、
お掃除できない素材と考えるのは過剰でしょうか ・・・
ガラスの改修と防汚処理。。。テナントのエントランス
大阪市内の企業様のエントランスのガラスの汚染対策をおこないました。
高速道路に隣接しており、砂埃の付着が目立っていました。
排気ガスやら車のタイヤ粉塵やら、アスファルトとコンクリートの成分が雨水に溶け込み、
ガラス表面を酷く劣化させていました。
毎日、女性の事務員さんがお掃除していたようですが、手の届かないところは放置されていました。
ガラスの洗浄に多くの時間を費やすほど、表面の状態は劣悪でした。
ガラスのウロコ取り ~ ガラスの改良 ~ セルフクリーニング(光触媒噴霧) にて施工 。。。
排気ガスや油膜の付着を阻害出来るよう措置しました。
ガラスの主成分のケイ素(Sⅰ)は、空気中の浮遊分子と化学反応しやすい素材です。
イオン交換作用を阻害することが、汚染劣化対策の第一歩です。
環境や条件(構造)によっては、再生不能に陥ります。
建材の劣化は日々進行します。
効果的な予防をお勧めします。
外壁金属パネル(端部シーリング部材)の劣化と漏水。。。
ビルの外壁、エントランスの金属パネルの劣化対策についてご紹介します。
エントランスは結露し易く、降雨や風雨による影響を受けやすい部分と言えます。
特に建物・施設のイメージを左右するところでもあります。
大阪の海浜地域にある施設です。
エントランス付近が漏水して、室内側・外部側を問わずに影響を及ぼしています。
デザイン性(凝った構造)と汚染劣化対策を考慮すると、両者は相反する場合が多く、
金属パネル間や接合部などの端部は常に絶縁の可能性を含んでいます。
内部は空洞が多く存在する為、いったん雨水が進入すると、複雑な経路で漏水します。
端部からの漏水により、金属パネルを錆びさせたり塗膜を劣化させたりします。
デザイン性を考慮しているはずが、逆にイメージダウンになることもしばしば...
排水溝のオーバーフロー(水位上昇)による、端部シーリングの劣化部からの漏水。。。
水位上昇の痕跡がありますね。。。
構造上の特性(挙動)による、シーリングの断裂。。。
端部のコーキングによる防水は、短命の防水処理と言えます。
ダウンライト、金属パネル、自動ドア枠(SUS)など、漏水や結露水により発錆しています。
金属パネルに耐水性(防錆)を付与する劣化予防のクリアーコーティング 。。。
シーリングの劣化対策、 断裂した場合の2次措置 。。。
排水溝、 シーリング~金属パネル間の防水処理(フラッシュバンド) 。。。
今回のような漏水劣化は、充分予想できる事象です。
デザインを変えない汚染劣化対策により、
予防する意義 と その提案は重要な義務と考えます。。。
































