ピアノのレッスンでは、 「もっと自分の音を聴いて!」
よくつかわれる言葉です
これを言われたときに、「ちゃんと聞いてるのに」
そう思っている人も、多いですよね。
この、 「聴く」というのは、すごく難しく、大事なことです。
どんな音がしているのか、身体全体、それこそ、五感を使って聴くのです
もちろん、楽譜通りの音で弾けているのか。
そして、そのひとつひとつの音の重なり方はどうなのか、一瞬のうちに重なってくる音のバランス、響き…。
一体、どういう音で弾きたいのか、思った音で演奏することができているのか…。
さらに、その音を聴いたときに、自分はどう感じたのか…。
考え始めるときりがない
でも、弾くのに必死だと、この「聴く」ことを忘れ、 「聞こえる」だけの練習を続けてしまう
聴いていない演奏は、人の心に響かない
だから、聴こうと思うのだが、一曲通して集中できるようになるのは、大変なことです。
この「聴く」ということ。
私は、コミュニケーションにも通じると思います。
相手の言葉を、右から左へと聞き流していませんか
ただ、 「聞く」のではなく、 「聴く」ことができるように常に心がけていきたいものです