1月19日は新津章夫の命日です。孤独死だったので正確な日付は不明なのですが父親の判断で1月19日が命日になっています。
新津章夫は一度だけ日本のテレビ番組に出演しています。著作権の関係もあるので、いつどの番組に出演したかは書きませんが(おそらく当時の関係者は誰も生きていないと思いますが…)、まったくの無名の新人である新津章夫を「I・O」のアルバムディレクターであり、その後のマネジメント事務所を立ち上げて下さった方がアポなしでテレビ局に企画を持ち込んだものです。
「一度だけ日本のテレビ番組に」というのは、実は他の記事にも書いていますが、ドイツ・テクノの重鎮、アンドレアス・ドーラウさんがかつて南ドイツ放送のレポーターとして来日し(それがご縁で「」で共演をしたわけですが)、矢野顕子さんなど80年当時の日本の音楽シーンを取材したのでした。ドーラウさんに当時のVTRをお持ちでないかうかがったのですが、スタッフにも問い合わせてみたが誰も持っていないそうです。どんな番組だったのか見てみたかったですが。
さて。前述の日本のテレビ番組は雅楽とギターの共演というテーマで、「迷宮の森」の途中に出てくる♪イオ!から笙篳篥に似せたギター音を本物の笙篳篥で演奏してしまおうというものでした。
私は当時、高校生でスタジオに「機材搬入係」として同伴しVTR録画に立ち会ったのですが、篳篥という楽器は人肌に温め続けていないと音程が安定しないそうで、スタジオの隅っこに小さな電気コンロを持ち込んで、リハーサル前からずっと温め続けていたことをよく覚えています。
新津章夫はインクスティック六本木でのライブでもメインのギター音だけを除いたマイナスワンのテープを使って演奏していましたが、この「迷宮の森」では後半部分の小篳篥風の音とトレモロ演奏のメインギターの音をすべて取り除いた音源をスタジオに持ち込んでいたのですが、残念ながらそのテープは見つかっていません。
ただ、新津章夫は「物を捨てられない症」だったので、どこかにあるとは思うのですが…。








