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共通の趣味がなくても①「一緒に」と思うことをやめる

 

 

 

 

20代のホステスをしていた頃、

 

「山形の蕎麦街道に蕎麦を食べに行こうよ」

 

と休みのたびに誘ってくるお客がいて、それは絶対に嫌だったのですが「蕎麦街道で蕎麦を食べる」という響きにそそられ、ずっと心に残ってました。笑

 

 

 

 

そこで、今回「山形に行こう!」と思ったのですが、ここで重要なのは、私は「蕎麦街道で蕎麦を食べる」ことができれば、どこの蕎麦屋でも良い、ということ。

 

私が旅で味わいたいものといえば、景色、文化、お酒、本に出てくる舞台、などで、この場合の蕎麦も「文化」としての味覚な訳です。

 

 

しかし彼は、食べることにおいては、ものすごい執念を発揮するザ・牡牛座。

重い腰がようやく上がった!ここで!という瞬間はいつも食べ物において。

 

彼が味わいたいものといえば、

一番美味しいもの!!有名なあの店!!本物!!

 

同じ「蕎麦街道で蕎麦を食べる」という目的でも、その先にある「味わいたいもの」は別々なわけです。

これをわかってないと、多分ケンカになるよね、笑

 

 

 

 

 

 

山形にはいくつもの「そば街道」がありますが、彼が「昔テレビで見た有名店「七兵衛そば」に行きたい」と言い(どこでその記憶を引っ張り出したのか。牡牛座の食べ物に対しての収集力&記憶力恐るべし。)調べたらそれは「大石田そば街道」にあるらしい。

 

 

大石田そば街道は、山形の北の方。

そしてそこに一番近い宿として「銀山温泉」に泊まることになったのです。

 

 

共通の趣味が一切ないもの同士の、折り合いのつけ所。笑

 

 

 

 

そしてその七兵衛そば、結構な山奥にあるんです。

遠い・・・

 

車での長時間移動だったし、出発も遅くすでにお昼時を過ぎていてお腹も空いていたので、蕎麦屋を何軒も通り越すたびに

「私はどこの蕎麦屋でも良いんだけどな・・・」と思う。でも彼の絶対譲れないポイントはここ。

 

山奥の「七兵衛そば」まで時間をかけて行きました。笑

 

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平日の14時半頃だったので空いてましたが休日だと1時間以上待ちになることもあるらしい人気店。

 

 

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メニューはこれひとつ。大人用、子供用、しか料金設定は無くて、どんぶりに蕎麦が茹でられてきます。

 

おかわり自由。

 

大根おろし汁のつゆがピリッと爽やかでとっても美味しかった!!

付け合わせの山菜も最高♡キクラゲ、昆布、わらび、体内が浄化されました😍

 

 

満足の社長。

 

 

二人で4杯食べて、お腹いっぱい。

 

 

その後、私はもうお腹一杯だったのでいいかなと思っていたのですが、社長が「別腹で入る」というのでだんご屋に立ち寄り。笑

 

 

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ここのおだんご、最高🤤

 

添加物一切入れてなくてすぐ食べないといけないのだけど、本当にふわふわ!!

餡も本来の素材の美味しさがたっぷり載せられて出てきます♡

 

 

 

 

美味し過ぎて、翌日もう一度寄りました。笑

 

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翌日も、「蕎麦を食べて帰ろう」ということになりました。で、社長が地元の人に「この辺で一番美味しい蕎麦屋はどこですか」と聞きこみして(!)教えてもらったところへ。(こっちは尾花沢蕎麦街道。こっちもたくさん蕎麦屋があるのに!)

 

 

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私は鴨南蛮♡甘辛の汁が美味しい!!

 

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私の趣味だけなら、

 

腹ぺこを我慢して山奥の蕎麦屋まで行かないだろうし、お腹いっぱいでだんご屋はスルーしただろうし、蕎麦街道の蕎麦屋ならどこでもいいや、と入っただろうけど。

 

そしてそれでも本当にいいんだけど。

 

 

 

違うこだわりの人がいると、また違う楽しみがある♡

 

でもそれはお互い大切にしているものを知って、さらに受け入れていないと、喧嘩になるポイントでもある。

 

 

 

多分、以前の私だったらここでケンカになっただろうな、というポイントはたくさん。

 

「もう!計画しないくせに、自分の食べ物の事ばっかり!」とか

「私はどこの蕎麦でもいいから時間通りに行きたいのに!計画立てないくせに!」とか

「私のことは食べ物の後回し!計画立てないくせに!」とか

「早く温泉街で散策したいのに!そこにも蕎麦はあるのに!」とか

「自分の好きなことばっかり優先して私のことは後回し!」とか

 

 

計画立てないくせに、というのをいつも根に持ってた。私ばっかりが楽しみにして、損してると思っていた。同じくらい相手にも楽しみにしてもらわないと「損」だと思ってたんですよね〜!怖!!それは本当に「損」する世界を創るので。

 

あと、「私はいつも後回し」という反応が私は出やすかった。笑

これは小さい頃から親に対して思ってた事で、私の「設定」だったんですよね〜!だから「私はいつも後回し」設定をやめました。笑 やめるだけ。後でも先でもどっちでもいいわー笑

 

 

 

 

それぞれの大切にしたい部分を知って、

押し付けないこと、受け入れること、でも自分の大切にしたい部分は大切にする事。

 

不思議と、それは「相反」しないんですよね!

 

 

「折り合い」は「妥協」ではないんです。

 

「折り合い」は、「新たな創造。」

 

どちらにとっても楽しく、

どっちの大切にしたいことも叶う、

 

「新たな機会」が生まれるんです。

 

 

 

 

 

蕎麦街道の一番奥まで行ったおかげで私の好きな景色にいっぱい出会えました。

 

 

なんと、「めくらぶどうと虹」という奇跡すぎるコンビ!!

 

 

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二日間、雨が降ったり止んだり、のおかげで
二日間、ずっと虹が出ていた!

 

 

 

 

 
 
 
 
そして、銀山温泉!尾花沢!といえば「おくのほそ道」に出てくる土地!
 
私は「おくのほそ道巡礼」をしたいので、勝手に巡礼。
 
私たちは東北だから、こんなにも子供時代に「おくのほそ道」を習ったのでしょうか?
全国で習うのかな?
 
 
 
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改めて読んだら、平泉(岩手)の場面で号泣しました。
 
歳、取ったな…
 
 
「夏草や 兵どもが 夢の跡 」
 
「五月雨の 降り残してや 光堂」
 
 
丸暗記するために、何回書いたでしょうか。
 
平泉も、また行こう。
 
 
 
 
 
ここ、尾花沢は芭蕉が11日間滞在した場所です。
 
 
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至る所におくのほそ道旅の画が
 
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魂の声のような、
 
源からの叫びのような、
 
平泉で詠んだ力強いバキバキの句の後に
 
 
 
 
 
ほっこり、ぬる〜〜い
 
力が抜けるような、ここ、尾花沢。
 
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なんか、すごいですよね。
 
土地に来て、詠んで。
 
その後300年以上もこうして有難がってもらってさ。
 
歌人って、すごいよね。
 
たった17文字の言葉で。
 
 
芭蕉が来てくれた、っていうだけでさ。
 
さらに17文字、詠んでくれた、ってだけでさ。
 
 
 
ここまで。
 
なんていうか、見える言葉の、その奥に含まれているものが、すごいよね。
 
感じ取るもの、っていうか。
 
解釈の幅というかさ。
 
 
(すごいとは思うんだけど、何がすごいのか、自分でもよくまだハッキリしないので、それでおくのほそ道巡礼をしたいのです。笑)
 
 
 
でも、芭蕉も、その前の歌人が詠んだ句を自分でも経験したくて、感じたくて、この旅に出たそうなので
 
やっぱり、そうなんだなと思った。
 
 
この人の視点を知りたい
 
この人の感じたものを自分も感じてみたい
 
この人がこう表現した意味(というかその通過のプロセス、ヌルヌル)を感じたい
 
 
みたいなもの。
 
 
 
私は結構それがあるので。
 
 
 
 
その間、彼は放置。
相手にとってつまらなかったらどうしよう、とか昔は気にしてたかもしれない。
 
 
彼はここの資料館の人に、美味しい蕎麦屋を聞き込みしてた。
結果、また美味しい蕎麦も食べられてよかった。笑
 
 
 
 
 
 
 
 
 
夕食でも、同じものを食べていても、
 
私はひたすら地酒を楽しみ、彼はひたすら食べものを楽しむ。
 
 
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買わなかったことを大後悔している尾花沢のどぶろく。最高に美味しかった。
昨年も津軽で思ったのだった。
次は絶対に、見かけた時に買う!「またあるだろう」は無い!
 
 
 
日本酒3杯目あたりで、「お強いですね」としきりに中居さんに言われるので、次が頼みにくくなってしまい、ここで終了・・・(涙)無念。
 
 
私も彼の趣味に口を出さないけれど
彼も私の趣味に口を出さない。
 
例えば「飲み過ぎだ」なんてことも言わない。
 
 
だって自分には分からない世界なのだし。
分かろうとも思わないし。
分かって欲しい、とも思わないし。
 
 
 
お互いの「好き」が一致する「共通の趣味」なんて滅多にないと思うし、「一緒に」「同じように」「共通の趣味を持たねば」としなくても、受け入れて折り合いをつけていけば、きっともっと良い時間が作られるんだと、思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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