Part3 僕の石川鷹彦 ①:僕の、日本の三大アコースティック ギタリスト | 懐かしエッセイ 輝ける時代たち(シーズンズ)

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懐かしい’60s’70s’80s
ひときわ輝いていたあの時代の思い出のエッセイ集です。
毎週土曜日更新予定です。

 今日は。
松本零士(リンク)が、2月13日急性心不全のため85歳で都内の病院で亡くなりました。
僕たちにたくさんの夢を届けてくれてありがとうございました。
作品とともに、いつもまでも、僕たちの心の中に生き続けると思います。

遊び仲間だった石ノ森章太郎さいとうたかを藤子不二雄Ⓐたちと、天国で又ゴルフでもしてください。
ご冥福をお祈りいたします。 

 さて、前回のPart2で「日本のアコースティック・ギター」(リンク)について触れましたが、今回は石川鷹彦です。
  
<Part3 僕の石川鷹彦 ①:僕の、日本の三大アコースティック ギタリスト>

●「アコギの帝王」石川鷹彦
  「僕の三大ギタリスト」のトップバッターは石川鷹彦です。
 勝手に「アコギの帝王」なんて書いてしまいました。
 今回この記事を書くにあたり、石川がリードギターを割と多く弾いているのに気づきました。
 どうしても、僕にとって石川は、ナッシュビルチューニングのスリーフィンガーのイメージが強かったのですが、ストローク、リードと多彩に弾いています。
 石川が「自分のテクニックの特徴はビブラートとスラー」と言っているのが理解できました。
 やはり、「帝王」というイメージがピッタリとはみなさんも思いませんか?

 ●僕の石川鷹彦
  石川鷹彦、吉川忠英安田裕美、この三人の中で、ギタリストとして最初に意識したのは石川鷹彦だと思います。

  僕が最初に石川鷹彦を知ったのは、当時デビューしたての「本田路津子」(リンク)のコンサートでした。


 中学3年生くらい、当時の親友に連れられて行った、労音主催のコンサートでした。
 単独のコンサートではなく、他にも出演者がいましたが、残念ながら覚えていません。

 僕の記憶では、石川がギターをサポートしていました。
 本田のギターの腕ですが、後に、吉田拓郎が、男性のシンガーが、本田のギターの旨さに嫉妬したというエピソードがあります。
 
 そんな彼女の歌を痛く気に入った僕は、帰宅後だと思います、彼女のファーストアルバム「秋でもないのに」を購入しました。

  〇本田路津子/秋でもないのに

     

 


   https://youtu.be/ZHEo4W5KX6Q

  この時、本田の歌の素晴らしさもあると思いますが、石川のギターのすばらしさに心惹かれたと思います。
  その後に、加藤和彦&北山修『あの素晴しい愛をもう一度』かぐや姫『二十二歳の別れ』のイントロのスリーフィンガーには魅せられました。
  今回この稿を書いていて、よく知っている曲を実は石川鷹彦が弾いていたのを知って、改めて石川の凄さを実感しました。
 
●石川鷹彦の仕事

  Part1(リンク)で石川の『あの素晴しい愛をもう一度』、『22歳の別れ』、『リンゴ』を聞いていただきました。
  もう少し、石川の仕事を「ギタリスト、スタジオ・ミュージシャン」「編曲家」「プロデューサー」の視点から見て見ましょう。
  ミュージシャンと編曲家は被る部分があります。
  
  
 1.ギタリスト、スタジオ・ミュージシャン

はしだのりひことクライマックス
   「花嫁」1971年1月10日発売。発売元は東芝音楽工業

   〇花嫁 - はしだのりひことクライマックス

       

 

 


    https://youtu.be/iVCZCqiTrH8
    始まりのリードギターが特徴的です。
    この演奏は石川がプロになった初期の頃の仕事で、本人が知らず知らずの内に学生の頃親しんだ「ブルーグラス」の影響がでていると言っています。

●加藤和彦&北山修

『あの素晴しい愛をもう一度』1971年4月5日にレコード発売。キャピトル / 東芝音楽工業。


   〇あの素晴しい愛をもう一度 ✦ 加藤和彦&北山修

    

 


    https://youtu.be/9G-Wx3KcSFM
   
  この曲のギターの石川のクレジットを見たことがありませんでしたが、石川以外にあり得ないと、昔から断定していました。

●かぐや姫・南こうせつ

  〇加茂の流れに('72年)
    (編曲クレジットは瀬尾一三ですが、ギターは石川鷹彦)
      ギターはまさに、京都のイメージですね。

     〇加茂の流れに

  
      https://youtu.be/__UYvlibKxc
     

参考)
    小〇【加茂の流れに】坂崎幸之助×石川鷹彦×松井まさみち

 

        https://youtu.be/c8M8G9ClIJA

   〇22才の別れ('74年)
       作詞・作曲 伊勢正三/編曲 瀬尾一三
     
     やはり石川のギターの代名詞だと思います。
      〇22才の別れ

    

 


      https://youtu.be/7-yqqN5QtRY


   〇石川鷹彦  音遊人 放送日2008.10.26 

    南こうせつが、石川のマンドリンのえんそうについてこんなことを語っています。

 


    https://youtu.be/7oRQgq1nF24
     
    〇「神田川」 マンドリン
     本来レコードではフィードル(バイオリン)をフィーチャーしている『神田川』ですが、コンサートではその代わりにマンドリンを使用するのが多いのでしょうか?

   上の放送で、南こうせつがマンドリンについて語っていますが、全曲でのマンドリンには、映像が悪いのですがこんな動画がありました。
 いつ頃のコンサートかはわかりません。


●玉置浩二
    〇玉置浩二・南こうせつ・石川鷹彦 神田川

   

 

    https://youtu.be/un39EG4dXOc

  同じコンサートで、石川はマンドリンをギターに持ち替えて、リードギターを弾いています。
   この石川のリードギターがカッコいいですね。
    〇玉置浩二・石川鷹彦 ワインレッドの心 

 


        https://youtu.be/ysJoqvk7D4Q
      
●布施明 

    シクラメンのかほり('75年)
   〇シクラメンのかほり/ 布施明と小椋佳

  

 

 

    https://youtu.be/EFu0kq88YEk
    発売当時、この曲もよく聞きましたが、石川のギターだったのは知りませんでした。
  今回、雑誌「アコースティックギター 55号」で、知りました。

    後半に小椋佳のバージョンがあります。
    こちらのアコギはだれでしょうか?
 
●山口百恵
   〇曼殊沙華 

     ('78年12月21日にCBSソニーよりリリース)
        作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童    編曲:萩田光雄

    〇曼殊沙華

    

 

 


    https://youtu.be/93IklDWYioQ
    この曲も、石川のギターだったんですね。
   「アコースティックギター 55号」で、知りました。

  
  「石川鷹彦」の2回目は、編曲家、プロデューサー、ボーカリストとして石川を見てみたいと思います。