今日は。
6月になりました。
東京での緊急事態宣言のレベル1からレベル2への移行を受けて。僕の勤務先での仕事が始まりました。
2か月ぶりに会った仕事仲間との話で、ブルーインパルスの曲芸飛行の話で盛り上がりました。(風媒花さんのブログを勝手にリンクさせて頂きます)
粋なことをやるもんだなと思っていたら、6月1日に新型コロナウイルス感染の収束を願い、各地で一斉に花火を打ち上げるイベント「Cheer up! 花火プロジェクト」があったのですね。
元気を頂きました。
<『鬼滅の刃』と「少年ジャンプ」
つれづれに:「少年ジャンプ」1>
(写真)「少年ジャンプ」23号表紙
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200602/06/petit-spfairy/3e/e5/p/o0186027114767854613.png?caw=800)
その前の号の5月11日発行の23号の最後のコマの「そして時は流れ時代は現代!!!次号最高潮」という文が色々な憶測をよびました。
それは、『鬼滅の刃』は終わるのではなく、続くのか?というものです。
この『鬼滅の刃』は2016年から連載が開始され、連載が4年になります。
結局は、冒頭で書きましたように、連載が終了するのですが、その盛り上がり方がまたすごい。
オリコンの「オリコン上半期コミックランキング2020」の「単巻別」では、同作の第18巻が、期間内売上303.6万部で1位を獲得したのを筆頭に、史上初 に、1位から19位までを同作が席巻し、しかも19作すべてが200万部を突破。と2020-05-28オリコン発表されました。
昨年の同ランキングでは、100万部以上売り上げた作品が3作であったことからもわかるように、その盛り上がり方が分かります。
結局は、冒頭で書きましたように、連載が終了するのですが、その盛り上がり方がまたすごい。
オリコンの「オリコン上半期コミックランキング2020」の「単巻別」では、同作の第18巻が、期間内売上303.6万部で1位を獲得したのを筆頭に、史上初 に、1位から19位までを同作が席巻し、しかも19作すべてが200万部を突破。と2020-05-28オリコン発表されました。
昨年の同ランキングでは、100万部以上売り上げた作品が3作であったことからもわかるように、その盛り上がり方が分かります。
残念ながら、連載中、僕にはこの作品の世界には入っていけませんでした。
絵なのか、ストーリなのかは分析していませんが、僕にはその楽しさ・素晴らしが分かりません。
連載開始から「少年ジャンプ」で目にしているのですが、ここ4年間僕はこの作品を飛ばしていました。
絵なのか、ストーリなのかは分析していませんが、僕にはその楽しさ・素晴らしが分かりません。
連載開始から「少年ジャンプ」で目にしているのですが、ここ4年間僕はこの作品を飛ばしていました。
そもそも作者の「吾峠呼世晴」が読めず、最近、まじまじと作品の扉絵のクレジットを読み、「ごとうげごよはる」と読むと知りました。
なんでも、作者は自身を明らかにしていませんが、ウキペディアによると、女性らしいですね。
なんでも、作者は自身を明らかにしていませんが、ウキペディアによると、女性らしいですね。
「少年ジャンプ」には連載が長期にわたる作品が多いので有名です。
現在連載中の『ONE PIECE』は連載22年ですし、数年前に連載が終了した『こち亀』は40年でした。
少年ジャンプは人気がある作品は終了させないという方針がありありとみられます。
反面、人気の出ない作品は、10週で打ち切りです。
こういう少年ジャンプですから、『鬼滅の刃』も新しい章に入り、続くのではないかと予想されても不思議ではありません。
(写真:鉄人28号)
作家にとっては、長すぎる連載はどうなのでしょうか。
ここで思い出すのが横山光輝の『鉄人28号』(リンク)です。
横山光輝は、10数年間月刊誌「少年」で大人気で、『鉄腕アトム』と人気を二分した『鉄人28号』の連載を止めてしまいます。
その理由ははっきりと「つかれた」「鉄人28号はもう古いのではないかと考えはじめた」と書いています。(「鉄人28号とわたし」(光文社「少年傑作集第二巻」)
作家自身として、作品を書くのが楽しくないのですから、面白い作品を提供できないと考えたのだと思います。
ここで思い出すのが横山光輝の『鉄人28号』(リンク)です。
横山光輝は、10数年間月刊誌「少年」で大人気で、『鉄腕アトム』と人気を二分した『鉄人28号』の連載を止めてしまいます。
その理由ははっきりと「つかれた」「鉄人28号はもう古いのではないかと考えはじめた」と書いています。(「鉄人28号とわたし」(光文社「少年傑作集第二巻」)
作家自身として、作品を書くのが楽しくないのですから、面白い作品を提供できないと考えたのだと思います。
その後、横山光輝は、週刊誌「少年サンデー」からロボット物の作品を要望されましたが、連載を開始したのは忍者漫画『伊賀の影丸』(リンク)でした。
こちらも、大人気作品となっていて、僕の横山作品のお気に入りです。
SFまでとはいえないまでも、メカを使った作品から、江戸時代の隠密忍者と描くテーマを明確に広げました。
それは、当時の「少年サンデー」編集部の漫画家が書きたいように書かせてくれる環境があったからだと思います。
ロボット漫画を基本とするSF漫画や時代・忍者漫画は横山作品のその後の3大テーマのですし、その後もう一つの大きなテーマに『三国志』や『徳川家康』などの歴史もの加わります。
その他にも、『魔法使いサリー』や『グランプリ野郎』さらには『あばれ天童』という学園物まで書いています。
その扱う範囲は、かなり広いです。
(写真:サイボーグ009)
石ノ森章太郎の上には、SF作品、時代もの、医学もの、演劇、音楽と言った更に広範囲のテーマで描く「マンガの神様」手塚治虫がいます。
もっとも横山光輝にも『三国志』、石ノ森章太郎には『サイボーグ009』(リンク)という長期連載のマンガはあります。
『三国志』は1971年から1987年まで、潮出版社『希望の友』『少年ワールド』『コミックトム』に連載され、単行本は全60巻(文庫版は全30巻)が潮出版社から発売されています。
こちらは未完のはずですから、横山光輝はもっともっと描きたかったのでしょう。
『三国志』は1971年から1987年まで、潮出版社『希望の友』『少年ワールド』『コミックトム』に連載され、単行本は全60巻(文庫版は全30巻)が潮出版社から発売されています。
こちらは未完のはずですから、横山光輝はもっともっと描きたかったのでしょう。
嘗ての「少年サンデー」は「少年ジャンプ」とは対極にあります。
でも現在は『名探偵コナン』が長期連載されてますね。
(写真:少年ジャンプ 創刊号 復刻版)
僕は「少年ジャンプ」は創刊号から読んでいます。
F1カーを表紙に使った創刊号は、僕が中学1年か2年の頃、1968年に発売を開始しました。
当時の連載作品はというと、人気作家は貝塚ひろしの『父の魂』、知名度の低かった梅本さちお『くじら大吾』の2編だけでした。
その他は、読み切り作品で、新人がほとんどでした。
F1カーを表紙に使った創刊号は、僕が中学1年か2年の頃、1968年に発売を開始しました。
当時の連載作品はというと、人気作家は貝塚ひろしの『父の魂』、知名度の低かった梅本さちお『くじら大吾』の2編だけでした。
その他は、読み切り作品で、新人がほとんどでした。
当時のマンガ家は「少年サンデー」「少年マガジン」「少年キング」に抑えられていて、漫画家がたりなかったのです。
おまけに「少年ジャンプ」は週刊ではなく、隔週刊でした。
「少年ジャンプ」は漫画家がたりなかったので、自社で漫画賞を創設し、新人マンガを育てていました。
「少年ジャンプ」からたくさんの新人漫画家が育ったのは確かです。
作家を育てるという意味では、「少年ジャンプ」の功績は大きいと思います。
ただ、その育成方法に課題もあると思います。
いわゆるマンガ家の「囲い込み」で、育てた作家は「少年ジャンプ」のみで描く契約を結んでいます。
いわゆるマンガ家の「囲い込み」で、育てた作家は「少年ジャンプ」のみで描く契約を結んでいます。
『鬼滅の刃』作者の吾峠呼世晴のウイキペディアを見ると、
「24歳の時に福岡県から読切「過狩り狩り」を投稿し、第70回(2013年4月期)JUMPトレジャー新人漫画賞の佳作を受賞した。
『少年ジャンプNEXT!!』(集英社)2014 vol.2に「文殊史郎兄弟」を掲載しデビュー。
第9回金未来杯にエントリーし、『週刊少年ジャンプ』2014年39号で「肋骨さん」を掲載した。」
「24歳の時に福岡県から読切「過狩り狩り」を投稿し、第70回(2013年4月期)JUMPトレジャー新人漫画賞の佳作を受賞した。
『少年ジャンプNEXT!!』(集英社)2014 vol.2に「文殊史郎兄弟」を掲載しデビュー。
第9回金未来杯にエントリーし、『週刊少年ジャンプ』2014年39号で「肋骨さん」を掲載した。」
とあります。そしてウイキペディアで見る限り作品の掲載は集英社だけです。
そして、ジャンルは「ダーク・ファンタジー」に分類されるそうです。
そして、ジャンルは「ダーク・ファンタジー」に分類されるそうです。
正に、作者の吾峠呼世晴は少年ジャンプで育てられ、今のところ「少年ジャンプ」の集英社のみで描いています。
手塚でさへ、野球マンガは描いていませんから、全てのジャンルで描くのは難しいとは思いますが、若手のマンガ家には色々なジャンルの作品に挑戦してもらいたいものです。
これから、吾峠呼世晴の活躍はどのようなものでしょうか?
今後の作品に期待したいものです。