今も生きる70年代の名曲ー「明日に架ける橋」「君の友達」:コロナ禍の中で | 懐かしエッセイ 輝ける時代たち(シーズンズ)

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懐かしい’60s’70s’80s
ひときわ輝いていたあの時代の思い出のエッセイ集です。
毎週土曜日更新予定です。

今日は。

 緊急事態宣言も解除され、東京・神奈川・千葉などの他府県への移動かいも可能になりました。でも、まだまだコロナ禍はおさまりません。

僕自身も仕事の通勤も始まり、家族や少人数の外での会食を久しぶりにしたり、少し気持ちが緩んできていました。

 

ここで、もう一度、コロナ禍を考えなければならないと痛感しています。

 

<今も生きる70年代の名曲ー 「明日に架ける橋」「君の友達」

         :コロナ禍の中で>


1.ウイークエンド サンシャイン
僕の好きなラジオ番組の一つに、毎週土曜日の朝に放送される、ピーター・バラカンがDJのNHK FMの「ウイークエンドサンシャイン」があります。

 2020年4月11日放送で、3月30日に亡くなった「ビル・ウィザーズ特集」がありました。
 その中で、『Lean on me』が紹介されました。
 1938年にウエストバージニアの炭鉱町で生まれた、 このシンガーソングライターを、僕は全然知りませんでした。
 この町では、線路を挟んで、片方が黒人、片方が白人住んでいて、ゴスペルやカントリーが流れていたそうです。

  もちろんこの曲も知りませんでした。
  この曲を聞いてい見ましょう。

 ○Lean on me ビル・ウィザーズ
  

 

 

 友情をテーマにした歌は、キャロル・キング『君の友達』 (1971年)と同じ時期に、1972年に発表され、全米1位を記録しました。
 最近アメリカで、コロナ禍の中でよくかけられているとの説明がありました。
 いい曲ですね。そしてジーンとくる詩でした。
 You TUBEの下に歌詞がありますので、読みながら聞いてください。
 

https://www.youtube.com/watch?gl=JP&client=mv-google&hl=ja&v=VL4ei-RE3Nc&nomobile=1

 

 この曲をYouTubeで聞いていたら、医者が歌う動画を見つけました。

  ○‘Lean on Me’ Dr. William Robinson and Dr. Elvis Francois
  

 

 

  よく見たら、昨年の2019年に公開されたもので、コロナウイルスではなく、「 National Nurse’s Week」にナースに感謝を込めて歌ったものでした。

 この二人の医者は、コロナウイルス禍の中でも歌っていました。


 ‘Lean on Me’ Dr. William Robinson and Dr. Elvis Francois 

 

 

 ピーター・バラカンが言っていたのはこのことだったのですね。

2.KAITOのライン
 そんな中、相棒のKAITOから、英国病院関係者『明日に架ける橋』が話題になっているとラインがありました。
 何のことか、よくわからなかったので、すぐネットでNHKのニュースを見てみました。

 ○「英ウェールズ 医療関係者らの「明日に架ける橋」

 

  新型コロナウイルスの感染者の対応に当たるイギリス西部のウェールズの仮設病院(「虹の病院」)の医療関係者らがサイモン&ガーファンクル(S&G)の1970年の大ヒット曲『明日に架ける橋』を歌っているというのです。
 その動画が大きな反響を呼んでいるというのです。
 この曲を書いたポール・サイモンも自身の自身のホームページでこの病院関係者の演奏を「勇敢な男女の素晴らしい演奏」と称賛しています。
 その演奏を聴いていみましょう。

 

 

 更に、この仮設病院は、元々は劇場などとして使われていましたが、現在は「虹の病院」と呼ばれ、新型コロナウイルスの感染者への対応にあたっているということです。
「虹の病院」がよくわからなかったので、ネットで調べてみました。
なんと本来は劇場や会議場・arenaであったこのこの建物を暫定的にコロナウイルスのために350床のベッドを提供する仮の病院としてしているというのです。
そして、ウエールズ語で「虹の病院」と命名しているというのです。

劇場を仮設病院にするというアイデアの凄さと同時に、そこまでしないとベッドが確保できないという英国のコロナ禍の凄さを感じました。

有名な曲ですがS&Gのオリジナルを聞いてみましょう。

 〇Simon & Garfunkel - Bridge Over Troubled Water (Audio)
 

 

 

3.ブルーインパルス
  写真:風媒花さん
 
 テレビ朝日の「報道ステーション」を見ていたら、東京上空をブルーインパルスが飛ぶ映像が放送されていました。
 なんと、ブルーインパルスのメンバーがいつもコロナウイルスの対応に当たっている医療関係者にエールを送るというのです。
 粋な計らいですね。
 テレビ映像のバック・ミュージックとしてキャロル・キング「君の友達」が流れていました。
 
 
 僕がいつも拝見しているブログに「風媒花」があります。このブログ

 

 

ブルーインパルスについて書いていましたので、ご本人の許可を得て、ここにリンク掲載させて頂きます。

 なんでも今回のデモンストレーションは東京地区をターゲットにしていて、僕の職場の若い同僚がこ飛行機が折り返すのをみたと興奮していました。
 
 キャロル・キングの「君の友達」を聞いてい見ましょう。

 〇「君の友達」You've Got A Friend / Carole King
  

 

 


 せっかくなので、テレビ朝日のテレビにはなかったので、自衛隊の動画を見てみましょう。

 〇令和2年5月29日 新型コロナウイルス感染症へ対応中の医療従事者等に対する敬意、感謝を示すためのブルーインパルスによる飛行
  

 

 


 東京以外でも計画していると聞きましたが、実演したのでしょうか?

4.花火
 
 その後でした、花火業者の有志で作る「Cheer up!花火プロジェクト」が、6月1日の午後8時から5分間、全国各地で一斉に花火を打ち上げのを、これまたニュースで知りました。
 「悪疫退散を祈願し、花火を見上げて全国の人に笑顔になってもらう」という趣旨だそうです。

 なんでも、全国162事業者(5月29日時点)が参加したそうです
 混雑による三密を避けるため、花火を打ち上げる場所は全て非公開だったそうです。
 
 花火大会は悪疫退散祈願を目的として花火を打ち上げたことがルーツといわれるているそうです。
 東京の「隅田川花火大会」は、1733年に前年の大飢饉と疫病の犠牲になった人々の慰霊と悪病退散を祈る水神祭を行った際、周辺の料理屋が花火を奉納したのが始まりだそうです。

 また、長岡市の花火も日本三大花火として有名ですが、こちらは、太平洋戦争の鎮魂歌として毎年上げているといいます。

 

花火って、美しいばかりでなく、深いのですね。
 
 〇“サプライズ花火”全国の夜空に コロナ終息願い(20/06/01 ANN
 

 

 


 この花火のバックミュージックは何があうと皆さんは思いますか?


5.コロナ禍の中で

 『Lean ON  ME』『明日に架ける橋 』の歌声はは医療関係者が患者に向けてのエールでした。
 一方『君の友達』をバックにしたパフォーマンスは医療を受ける人がが、医療関係者への感謝を込めてのパフォーマンスでした。
 どちらも大切ですし、両方の行動がセットになってより大きな力になると思います。

 少し前ですが、マスクを販売するドラッグストアの店員さんが、コロナより人が怖いといっていたのを思いだしました。
 店員さんはマスクが実際店にないのを、来た客に説明するのが怖い。
 客の中には、隠しているのではと怒る人がいたといいます。
 
 患者と医師、お客と店員。
 関係は違いますが、この差はなんなのでしょうか?
 どちらも、人間の性であるとは思いますが・・・
 

また、中には、医療従事者やその家族を中傷する人がいますが、言語道断な行為です。


 そして、花火は悪疫退散祈願。
 コロナウイルスは自然界の出来事ですから、ある意味、天にお願いするしかない部分もあります。
 ある意味、コロナ禍は自然からの警告のようにも僕には思えます。
 人間が自然に脅威を与え続ける現在、もう少し自然界のことを考えよ!という。

 先ほど、「花火」のところで、このバックミュージックに何が合うかとお聞きしました。
 自然界のことを考えると、 僕は、ビートルズの「レット・イット・ビー」がいいかと思います。

皆さんは、いかがでしょうか?

 ○ビートルズ 「レット・イット・ビー」
  

 

 


 1970年に発表された『明日に架ける橋』も、71年に発表された『君の友達』も、72年の『LEAN ON ME』もベトナム戦争の影響がある時代を象徴する歌だと思います。
人間同士の争いの中で生まれたこの50年前の名曲が今、コロナ禍の中で、新たな力を持って甦りました。