ある知恵遅れの子のクリスマス | とある働き人の聖書のお話

とある働き人の聖書のお話

東京で牧師をしておりました。
7年前子供が小学生に上がるまで離れていましたがぴったりの時に新しい働き(子ども関係)に招かれ、伝道させていただいています。

「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」

以前、アメリカの小さな村の教会でクリスマスに起こった出来事です。

 

教会学校でイエス様の誕生の劇をすることになりました。子供たちはそれぞれに役をもらいました。ところが一人の知恵遅れ(表現が微妙ですが原文のまま)の男の子が役をもらわずに帰った事がわかりました。先生たちは相談して、その男の子とのために役を作りました。馬小屋付きの旅館の男の子にしました。台詞は一つ、「だめだ、部屋はない」。そして、裏手の馬小屋を指すという。男の子は喜び、そして家で何百回も練習しました。

 

クリスマスの日、村中の人が教会に集まりました。お祝いの最後を飾るクリスマスの劇が始まりました。日の落ちたベツレヘム、長旅に疲れ果て、すべての旅館で断られたヨセフとマリヤが少年の旅館にやってきました。「私たちを泊めてください」。少年は大きな声で言いました。「だめだ、部屋はない」。重い足を引きずるようにして二人は馬小屋に向かいました。

 

その後ろ姿を見ていた少年の目に涙があふれました。男の子は、わぁっと泣き出すと、ヨセフにしがみついて言いました。「馬小屋に行かないで。僕の家に泊まって」。劇は中断し、先生が舞台に飛び上がって、男の子を引き離しました。

 

しかし、長いこの村の歴史において、これほどの感動を呼んだクリスマス劇は後にも先にもありませんでした。

 

所感)あなたはどこにイエス様をお迎えするだろうか。お前の居場所など私の家にはない、と追い出したりしてないだろうか?あなたの内に住まい、救いに来られたイエス様。馬小屋だっていい、あなたの家にお迎えしよう。