先日eliot-akiraさんのブログ【 未開の森林 】のページ精神病院で過ごした土曜日【3】に現在のThe Plastic People of the Universeの姿があり「おおっ」と身を乗り出してしまいました。プログレッシヴ・ロックというか、ユーロ・ロックや前衛音楽が好きな人なら耳覚えのあるアーティスト名でありながら、その実体は長くまぼろしだったバンドなのです。
何せ民主化される遥か以前ですから東側ではもちろんロックなんか禁止されていた時代に、度重なる政治的弾圧を受け、逮捕者まで出しながらも、連綿と活動を続けて来、今ではチェコの国民的英雄となっているようです。サイケありジャズありアヴァンギャルドありというサウンドで、混沌というコトバだけでは足りない位の混沌とした音楽性なのです。東欧のフランク・ザッパと評されるのも頷けます。当然ながらジャケットアートも強烈で、この「エゴン・ボンディ」なんかは一度見たら忘れられません。CD化されていますが、60ページのブックレットの異世界的な内容はこの大きさでなければ伝わり方も4分の一…という感じでしょうか。(とCD持ってないクヤシサを幾分か晴らさせて頂キマシタ)

こちらのPassion Playはジャケットは大人しいですが、内容は強烈です。とはいっても1974~5年の録音を集めた「エゴン・ボンディ」よりはかなり洗練されてきた感じがします。「パッション・プレイ」といえばジェスロ・タルが有名ですが、騙されたと思ってプラスティック・ピープルの方もぜひ聴いて頂きたい。
きっと
「だまされた~~っ」
と叫んでくれると思いますけどね♪~ <(’ε’)> 。

Egon Bondy’s Happy Heart.../Plastic People of the Universe

A Passion Play/Jethro Tull

チェコはあの「プラハの春」で知られるソ連の介入がなければ、世界トップ水準の先進国になっていたと確信しています。
不幸な時代を乗り越えて現在、チェコは自由な翼でその本来の力を回復してきているようで、いつもひそかに注目している国なのです。eliot-akiraさんのブログはそんな私の貴重な情報源なのです。