気ままな日常を綴っています。 -8ページ目

気ままな日常を綴っています。

いつか静かに消える時まで。。
一人静かに思いのままに生きたい。。

(物語)

ロストフは馬を抑え止めて、倒した相手が何者かを見極める為に、目で敵の姿を捜しました。

フランス竜騎兵士官は、片足を鐙に引っ掛けたまま、片足でたたらを踏んでいました、彼は怯えて目を細め、今にも次の一撃が来るものと、恐怖に顔を歪めながら、物凄い形相で下からロストフを睨みました。

顎にエクボが有り、明るい青い目をした、ブロンドの若々しい蒼白な顔は、最も戦場に相応しくない顔で、敵の顔では無く、極めて純朴な家庭向きの顔でした。

この相手をどうしようかとロストフが決しかねているうちに、士官は「降参する❗️」と叫び立てました。

 

彼は片足を鐙から抜き取ろうと焦りましたが、なかなか外す事が出来ずに、怯えた青い目でロストフを見上げていました。

駆けつけた軽騎兵達がその足を外して、彼を鞍の上に乗せてやりました。

軽騎兵達がそこら中で竜騎兵達と渡り合っていました。

前方からフランスの歩兵達が発砲しながら走って来ました。

軽騎兵達は、捕虜を連れて急いで引き上げ始めました。

ロストフは何か苦しい思いに胸を締め付けられながら、数名の軽騎兵達と、しんがりから馬を走らせていました。

この士官を捕虜にした事と、この士官に振り下ろしたあの軍刀の一撃によって、彼にはどうしても説明の出来ぬ、もつれ合った、漠然として何ものかが、彼の前に現れたのでした。

 

オステルマン・トルストイ伯爵は引き上げて来た軽騎兵達を迎え、ロストフを呼んで、感謝の言葉を述べ、この勇敢な行動を皇帝に申し上げて、ゲオルギイ十字勲章の下賜を申請する、と言いました。

オステルマン伯爵からの呼び出しを受けた時、ロストフは、この突撃が命令なしに行われたものである事を思い出して、てっきるこの勝手な行動に対して罰を受けるものと思い込んでいました。

それだけに、オステルマン伯爵のお褒めの言葉と行賞の約束は、ロストフにとっては余計に嬉しい感激でなければならなかったはずでした。。しかし、やはりあの漠然として不快な思いが、彼の心に吐き気を催させていました。

 

『だが、俺を苦しめて「いるのは一体何なのだ❓』と、彼は将軍の元を辞しながら自問しました。

『インリンか❓違う、彼は無事だった、俺は何か恥さらしな事をしたのか❓いや、それも違う❗️そうだ、あれだ。あのエクボのあるフランス士官だ。そう。。俺ははっきり覚えている、軍刀を振り上げた時、俺の腕はすくんだ。』

ロストフは連行されて行く捕虜達を見て、顎にエクボのあるフランス士官を一目見たいと思って、後を追いました。

その士官は、奇妙な軍服姿のまま軽騎兵隊の予備馬に乗せられて、不安そうに辺りを見回していました。

彼の腕の傷は、ほとんど傷とは言えないようなものでした。

彼はロストフを見ると無理に作り笑いを見せ、挨拶するように片手を振りました。

ロストフはやはり気まずく、何か心に引っかかるものが残るのでした。

 

その日と次の日、ロストフの親友達や同僚達は、ロストフが塞いでいるというか、黙しがちで考え込んでいるのに気づきました。

ロストフはあまり飲みたがらず、なるべく1人になるようにして何事か考えていました。

ロストフは絶えず、この自分の輝かしい殊勲、彼にゲオルギイ十字勲章をもたらし、勇士の名声を与えて、彼をびっくりさせたこの手柄の事を考えていました。ーーそれはどうしても理解出来ぬ何かが有りました。

 

『でも、奴らの方が俺よりも怖がっているじゃないか❗️』と、彼は考えました。

『では、英雄的行為と呼ばれているものは、たかがこんなものに過ぎないのか❓そしてそれを俺がやったのは、本当に祖国の為だったのか❓あのエクボと青い目の士官に何の罪があるのか❓しかしあの男の怯えようったら無かったな❓俺に殺されると思ったのだ。何の為に俺があいつを殺さねばならんのか❓俺の手は震えやがった、ところがゲオルギイ十字勲章を授与された。何の事やら、さっぱりわからん❗️』

そしてニコライの疑問を頭の中で捏ねまわし、それでもなお、何がこれ程彼を苦しめるのか、自分でも解答を見出せない間に(よくある事ですが)、軍務の幸運の輪は彼に有利の方へ回転して行くのでした。

オストローヴナの戦闘の後、彼は昇進して、軽騎兵大隊を任され、勇敢な士官を登用する必要が起こると、いつも彼が選ばれ任務を与えられたのでした。

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(解説)

ニコライは狩猟に興味があり、狩猟家としても優れた勘をを持っていますので、フランス領騎兵隊をまるで獲物の狼のようにやっつけ一人の若い士官に軍刀を振り上げて斬るのですが、ニコライ・ロストフは彼の肘の辺りをほんのかすり傷だけ負わせ捕虜にします。

本当は、殺そうと思えば殺せたのです、でも、ロストフはそれが出来なかった。。という場面ですね。

 

アンドレイ公爵は、軍人の資質として『愛』『人格』『同情心』は邪魔だと言う人です。

でもニコライはちょっと違うんですね。

ニコライは、アウステルリッツの会戦の前哨戦で、国民の兵士が傷ついたのを見て涙を流すような『人間』としてのアレクサンドル皇帝を見ています。

そしてそんなアレクサンドルの姿に感銘を受け、皇帝の人格をも含め、皇帝を尊敬し、皇帝の為に死ぬ事も厭わない。。と感じていたような人間です。

ここではトルストイは、たとえ皇帝がその苦しみに涙を流そうとも、皇帝の意思とは無関係に戦争とは起こるものだ、と言う考えを述べていたように思います。

 

そしてね、この第3巻のこのオストローヴナの戦闘でのそれは、軍事組織の末端❓で働く兵士達も同じなのだ、と言う考察だと思います。

ニコライは、その若いフランス士官のおよそ戦争には似つかわしくない愛らしいエクボの顔を見て、もうそれ以上彼を傷つける事を出来なかったのですね。。

そしてこの若いフランス人士官も、捕虜となって進む時に、ニコライを見かけて手をあげて挨拶するんです、そんな場面でした。

ニコライは、この戦闘での大活躍で勲章を賜りますが、どうしてもそれが納得できない。。これはトルストイの『反戦の思想』を述べた重要な部分だと思いました。

 

(追記)

なんかザックリすぎてうまく書けていないですね。解説の話ですけれど。

アンドレイ公爵は、軍人の資質として『愛』『人格』『同情心』は邪魔だと言う人で、戦争を離れた場合にはその人のその人なりの人格と生活を見るという視点が無いんだな。。って思うのです。

ニコライは、その人の背景を見てしまう人間なんだろうと思います。夢中になって戦闘している場合は置いておいても、ふとした瞬間に。

だからニコライって言う人は『生命』と言うものを連続的に、戦争なら戦争の、平和なら平和な時代のその人の生命とか生活とか。。そう言うものを認識しながら戦争を見ている人なんだろう。。と思います。

彼は、結局は戦死してしまうアンドレイ公爵とも弟の幼いペーチャとも異なり、自分の生命を大事にすると言う視点を常に持てていた人なんだろう、と思います。

だから、敵の兵士の生命にも配慮できたのじゃ無いかな。。

うまく言えませんけれど。

 

お早うございます♪  今朝は、令和7年12月13日の日記です♪

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こんばんはー♪  現在17時35分です♪

室温15.9度。湿度44%です。

 

今日は土曜日でお休みなので(毎日ですけれどね💦)朝はゆっくりでした。

いつもの土曜日なら7時過ぎくらいから新天町のマクドに行って通読をしてお買い物をする、というコースなのですが、マクドは当分自粛ですので、9時前からお買い物だけ行けば良いです。

 

という訳で、9時前まではブログフォローチェックをしながら英字新聞の解読をしていました。

 

9時に自宅脱出❣️

レガネット天神はマーマレードが安いのですよ〜〜♪

今朝はそれと豚細切れと三つ葉を買うつもりでした。

レガネット天神の『お得意の』商品ですね。

 

(近所のマンションの植え込みの白い山茶花💞)

 

(今日は久しぶりに舞鶴公園内を通って行きました。パンジーの植え込みになっていましたね💞とても綺麗です✨)

 

(遠回りをして桜の小道に出ました。カラスの鳴き声しかしません。。時々シジュウカラのさえずりは聞こえるんですけれどね。。ジョウビタキさんは、従来、舞鶴公園であれほど見かけていたのに、今年はまだ姿を見せてくれません💦)

 

(日本スイセンが綻びかけています✨もう少し開いたら良い香りがします♪)

しかし、マーマレードは品切れでした💦

でも、不知火の立派なのがお安くあったのでそれをゲットしました。

それから大名の『かいぶつくん』でみかんの大玉が5個で216円、ジャガイモのでっかいのが2個で170円くらいのをゲットしました♪

最近、ジャガイモとか玉ねぎがめちゃくちゃ高騰していますよね。。

本当に困ります💦

 

帰宅は10時半頃だったと思います。

少し動いた方が体調が良いですね(^。^)

 

(今日の戦利品の1つ。不知火です♪ 2玉で599円+税でした。2、3日中にマーマレードを自作します♪がんばろ♪)

 

朝、カンパチのアラで鍋の出汁を取っていたので、お野菜とか豆腐を煮込んでお昼御飯はお鍋にしました。

嫁にもらっていた『ふのり』とか『乾燥わかめ』も少し入れて、パック餅も1個入れています。

とても暖かくで美味しかったです💞

 

食後は2杯目のコーヒーを入れました💦

コーヒー豆は本当にお高くなっていますね💦

明日、マルキョウでインスタントを買ってこようかな。。と思っています。

 

それに。。。痛みが治まるとお薬を飲むのを忘れそうになるんですよね💦

食後から1時間も後に飲みました。気をつけなくては💦

しばらく英語を勉強して、15時から換気扇のお掃除と、流しや洗面所、風呂場、トイレ掃除をしました。

1時間くらいかかったかな。。

 

少し気持ちがさっぱりしましたね(^。^)(^。^)

それから熱いお湯でシャワーを浴びて、お洗濯をして、晩御飯にしました。

いつ買ったのかわからないキウイ(79円+税くらいでものすごく安かったと記憶)、前回買ったみかんの残りをジュースにして食べました。

 

今日はこんな感じです。

明日の(=今日の事)午前中は、実家の庭掃除と、一応介護施設に顔を出して挨拶をし、今、会えないのでよろしく。。とだけ伝えようと思っています。

お買い物はマルキョウでボスコのオリーブオイルが699円+税、それにインスタントコーヒーも安いみたいなのでそれらをゲットする予定です(^。^)

 

それでは、今日も、良い1日をお過ごし下さいね💞

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(余談)

Japanese Prime Minister Sanae Takaichi on Sunday visited the Noto Peninsula in the central prefecture of Ishikawa, which was severely damaged by last year's powerful earthquake and heavy rains.

高市早苗首相は日曜日、昨年の大地震と豪雨により甚大な被害を受けた石川県中央部の能登半島を視察しました。

  in the central prefecture of Ishikawa:石川県の中央部で

  damage:…に〉損害を与える〈健康を〉害する 《★しばしば受身で用いる★【類語】⇒injure》(他動詞)

  severely(シヴィアリ):ひどく、深刻に(副詞)

  powerful earthquake=strong earthquake、major earthquake

 

By inspecting the disaster-stricken areas for the first time since taking office in October, the prime minister aims to demonstrate her administration's all-out efforts toward recovery and reconstruction.

10月に就任して以来初めての被災地視察で、首相は復旧・復興への政権を挙げての取り組みを示すことを目指しています。

  take office:就任する、政権を握る

  demonstrate:証明する、実演する、デモを行う(他動詞)

   ➡︎原義は「完全に(強く)示す」であり、証拠や手順を明確に伝えるニュアンスがある。

  administration's all-out efforts:政権による総力を挙げた取り組み、政府のあらゆる努力

  

After arriving at Noto Airport in Wajima, Takaichi observed a moment of silence and offered flowers at a memorial monument for the disaster victims.

輪島の能登空港に到着した高市氏は、慰霊碑に献花し、犠牲者の方々へ黙祷を捧げました。

  observe:観察する、遵守する、(儀式を)祝う・行う(他動詞)

  observe a moment of silence:黙祷を捧げる

  offere flowers:花を捧げる、献花する

  the disaster victims:被災者たち

  

She later moved to the city of Suzu and inspected a landslide site and temporary housing.

彼女はその後、珠洲市へ移動し、土砂崩れの現場と仮設住宅を視察しました。

  temporary housing:仮設住宅

 

She was accompanied by reconstruction minister Takao Makino, who also serves (Japan) as minister in charge of the preparations for establishing a disaster management agency, and Ishikawa Governor Hiroshi Hase.➡︎(Japan)は原文に無し。

彼女は、復興大臣の牧野京夫(防災庁設置準備担当大臣も兼任)と、石川県知事の馳浩を伴っていました。(高市首相が大臣と県知事を伴っていた、というニュアンス。大臣と県知事が首相を案内している訳ではない。)

  accompany(アカンパニー):同行する、ついていく、(…に)(同時に)伴う(他動詞)

※He was accompanied by his wife. 彼は夫人を同伴していた 《★能動態では His wife accompanied him. だが, 「夫人が彼を同伴した」の訳は間違い》.

  reconstruction minister:復興大臣

  serve:仕える、奉公する、務める(他動詞)

   〔+目的語+as補語〕〈…に〉〈…として〉仕える,奉仕する.

  

(物語)

ロストフはその鋭い狩猟家としての目で、我が槍騎兵を追って来る青い軍服のフランス竜騎兵の群れを最初に見つけた1人でした。

算を乱した槍騎兵と、それを追うフランス竜騎兵の群れが次第に近づいて来ました。

ロストフは、獲物を追う犬の群れを見るような思いで、眼下に展開されているこの光景に目を凝らしていました、もし、今、軽騎兵達を率いてフランス領騎兵隊に襲い掛かったら、敵はひとたまりも無い事を、彼は勘でわかっていました。

今を逃したら、もう遅いだろう。。と彼は辺りを見回しました。

騎兵大尉も、彼の側に立って、やはり下方の騎兵の群れから目を離しませんでした。

 

「アンドレイ・セヴァスチャーヌイチ、一つ粉砕してやりますかな。。」と、ロストフは声を掛けました。

「そりゃ勇ましいだろうな。だが、確かに。。」と、大尉は言いました。

ロストフは、最後まで聞かずに馬腹を蹴って、中隊の前に乗り出しました。

そしてまだ前進の号令を掛けぬうちに、彼と同じ事を思っていた全中隊が彼の後に続きました。

どのように、何の為に、このような行動に出たのか、ロストフは自分でもわかりませんでした。

彼はこの全てを、狩猟の時のように、あれこれ考えずにとっさにやってのけたのでした。

 

彼はすぐ前方に竜騎兵達が、ばらばらに疾駆しているのを見ました。

彼は、これらが持ち堪えられないことを知っていました。

彼は、一瞬の機会があり、それを逃したらもう戻らぬ事だけを知っていました。

弾丸が、彼の士気を煽り立てるような唸りと共に周りを飛び過ぎ、馬が火の玉のように突進したので、彼はもう自分を抑える事が出来ませんでした。

彼は馬を駆り立て、突撃命令を絶叫し、同時に背後に展開しながら続く中隊の馬蹄の響きを聞きながら、全速力で竜騎兵の群れを目掛けて山を駆け下って行きました。

彼らは山を下り切ると同時に、一人でに速歩から譲歩に移り、味方の槍騎兵とその後ろに追いすがるフランス竜騎兵の群れに近づくに連れて、益々速度を速めて行きました。

 

竜騎兵達は目前に迫りました。

彼らの先頭の数騎が、軽騎兵隊達に気づくと、慌てて馬首を返しにかかりました、後継の者達が馬を抑え始めました。

狼の退路を断つ時のような、あのはやり立つ気持ちで、ロストフは全独力でドン産の愛馬を駆り立て、算を乱したフランス竜騎兵の側方へ突っ込んで行きました。

ほとんどのフランス竜騎兵が逃走に転じました。

ロストフは、葦毛の馬に乗った敵の1人を目標に選んで、それを追跡しました。

ロストフは途中で藪に突き当たりましたが、駿馬は咄嗟にそれを跳り越えました、そしてニコライは鞍の上で身を立て直すと、もうあと数歩で目標の竜騎兵に追い付く事を見て取りました。

 

軍服から見て士官らしいそのフランス竜騎兵は、鞍の上に身を伏せるようにして、葦毛の馬を駆り立てていました。

次の瞬間、ロストフの馬は胸で敵士官の腰に体当たりを食らわせ、ほとんど突き転がしそうになりました。

と同時にロストフは、何故か自分でも解らずに、軍刀を振りかぶるなり、フランス士官に斬りおろしました。

 

そして軍刀を振り下ろした途端に、ロストフの全身に燃えていた士気が、急に消えてしまったのでした。

フランス士官は、軍刀の一撃によって、というよりは、馬がよろけたのと恐怖の為に、もんどり打って転落しました。

ロストフの一撃は、相手の肘の上辺りを僅かに切り裂いただけでした。

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(解説)

ニコライ・ロストフは第2巻でも紹介があったように狩猟家なのですね。

だから、ニコライはあたかも狩猟感覚で敵の動きを捉え、即座に攻撃を掛けるのですね。

この時、上官の命令なんか待てていません。

いかにも真っ直ぐなニコライらしい突撃です。

 

そして彼は一人のフランス人竜騎兵士官に目標を定めて『仕留めに(❓)』行くのですね。

が、仕留めた(❓)瞬間、ニコライの士気は一気にしぼんでしまいます。。

その理由は。。。❓

次は、おそらくトルストイの主張がニコライの気持ちに乗っけられた重要な場面になりそうです。