気ままな日常を綴っています。 -14ページ目

気ままな日常を綴っています。

いつか静かに消える時まで。。
一人静かに思いのままに生きたい。。

(物語)

それから老公爵は目を開いて、何か言いました。

その意味が、しばらくは誰も理解出来ませんでした。

そしてついに、チホンだけがその意味を悟って、それをマリヤに伝えました。

「あの白い服(=喪服を意味する❓)を着なさい。わしはあれが好きだから。。」こう老公爵は言ったのでした。

 

この意味がわかると、公爵令嬢マリヤは一層激しくわっと泣き出しました。

医師は彼女の手を取って、部屋からテラスへ連れ出し、気を鎮めて出発の準備をするように説きました。

マリヤが出て行くと、老公爵は、息子の事や、戦争の事や、皇帝の事を喋り出しましたが、2度目の、そして最後の発作が彼を襲いました。

 

マリヤはテラスに足を止めました。

空は晴れ渡って陽光が眩しく、暑い日でした。

彼女は、父に対する激しい愛の他は、何も理解する事も、考える事も、感じる事も出来ませんでした。

「それなのに。。私はお父様の死を望んでいたなんて❗️そうだわ、早くお終いになる様に私は望んでいたんだわ。。心の安らぎを得ようとして。。でも、私はどうなるのかしら❓お父様が居なくなったら、私の安らぎなんて何の為に❗️」

マリヤは小走りに庭の中を歩き回り、間欠的に慟哭を吹き上げてくる胸を両手で押さえつけながら、声に出して呟きました。

 

マリヤがまた家の方へ戻って来ると、こちらにやって来るマドモアゼル・ブリエンヌ(彼女はボグチャーロヴォに留まって、ここを去ろうとしないのでした)と見知らぬ男の姿を見ました。

それは郡の貴族会長で、マリヤに早急の避難の必要を説く為に、自ら出向いて来たのでした。

マリヤは彼の話を聞きましたが、意味がよく飲み込めないで、家の中へ案内し、お茶を勧めて、自分もその相手を務めました。

 

それから貴族会長に失礼を詫びて、彼女は老公爵の病室のドアの側へ行ってみました。

医師がただならぬ顔をして出て来ると、入っては行けないと言いました。

「行けません、お嬢様。あちらへいらして下さい❗️」

マリヤはまた庭へ出て、池のほとりの誰にもみられない場所へ降りて行って、草の上に腰を下ろしました。

どの位の時間そうしていたか、彼女は覚えがありませんでした。

小径を走って来る誰か女の足音に、彼女はハッと我に帰りました。

 

それは、彼女を捜しに走って来たらしい小間使いのドゥニャーシャでした。

「どうぞ。。お嬢様。。旦那様が。。」と、ドゥニャーシャは切れ切れに言いました。

「えっ、そう、すぐ行くわ。」と、マリヤは急いで言うと、ドゥニャーシャが言いかけた事をお終いまで言わせずに、ドゥニャーシャの顔を見ないようにして、家の方へ駆け出しました。

「お嬢様。。神の御意が成就されようとしております。お心をしっかり持たねばなりませんよ。」と、彼女を扉口で抑えながら、貴族会長が言いました。

 

「私を止めないで、そんなの嘘です❗️」と、彼女はとげとげしく貴族会長に叫びました。

医師が彼女を引き留めようとしました。

彼女は医師を突きのけて、扉の前に駆け寄りました。

『でも、あの人達は怯えた顔をして、どうして私を引き留めるのかしら❓私は誰にも用が無いわ❗️でも、あの人達はここで何をしているのかしら❓』

彼女はドアを開けました。

室内には女達や乳母達が集まっていました、彼女達は寝台の側から退いて、彼女に道を開けました。

老公爵は、さっきのままの姿勢で寝台の上に横たわっていました。

その穏やかな顔に現れている厳粛なものが、マリヤの足を部屋の扉口にすくませました。

 

『いいえ、お父様は死にはしない、そんなはずは無い❗️』と自分に言い聞かせて、マリヤは父の側に寄り、胸を凝らせた恐怖を押さえつけながら、父の頬に唇を押し当てました。

その途端に、彼女が自分の内に感じていた父に対する優しい情の全てが一瞬にして消え失せ、目の前にあるものに対する恐怖感がその後を襲いました。

『違う、お父様はもう居ないのだ❗️この同じ場所に居るのは、何か知らない気味悪いもの、何か恐ろしい、近づくのを拒むような秘密なのだ❗️』

そして両手で頬を覆うと、マリヤは後ろから支えていた医師の腕の中に倒れました。

 

チホンと医師の立ち会いで、女達はかつて公爵であった者を湯で洗い清め、口が開いたまま硬化しないようにハンカチで頭を縦にしっかり縛り、別なハンカチで開いた足を結び合せました。

それから勲章の付いた軍服を着せて、小さく干からびた死体をテーブルの上に安置しました。

深夜近くには、柩の周りには蝋燭が灯り、柩の上には覆いが掛けられ、干からびた小さな頭の下には聖書があてられ、片隅に補祭が端座して詩篇を唱えていました。

客間の柩の周りには、貴族会長、村長、女どもなどが集まって、次々と十字を切り、深く頭を垂れて、老公爵の冷たい手に接吻しました。

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解説)

特に何もありません。

あれほど威厳のあったボルコンスキー老公爵の、寂しい最後の描写ですね。

生前は、権力主義の象徴みたいな人でしたが、亡くなってみるとなんか呆気ないと言うか、虚しい感じがしますね。

戦時中の死であり、葬儀も近所の者で簡単に済まされたようです。

埋葬もおそらく正式な墓地には入れることが出来なかったようですね、次のチャプターを読む限りですが。

 

トルストイ先生は、彼の持っていた権力も富も名声も、死んでしまってからは忘れ去られる虚しいものなのだ。。とでも言っているような気もします。

ナポレオンもこの人も、大なり小なり、権力を背景に人の気持ちや命や人生を何とも思わずに蹂躙するのが許された時代です。

でも、時の権力なんて『そんなもの』なのだ、だったらもっと人間らしく生きる世の中にしようじゃ無いか、とでも言っているようです。

深読みし過ぎかもしれませんけれどね。

お早うございます♪  今朝は、令和8年1月20日の日記です♪

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こんばんはー♪  現在17時47分です。

室温は15.6度。湿度は37%です。

今日辺りから寒気が流れ込んでいるようですが、まだまだ本番じゃないですね💦

 

昨夜は、一昨日の不眠のせいか、早くから寝ていたと思います。

しかし。。。午前1時半に覚醒して、ブログフォローチェックといただいたコメントに返信などしていたら、それからず〜〜と朝までお布団の中で目を開けてコウモリみたいに潜んでいました(^。^)(➡︎なんも考えていなかったと思う)

今朝は寒いという『先入観』でグズグズしていたのですが、室温を見て拍子抜け💦しました。

ガバッと起きて、顔を洗いましたよ(^。^)

 

続いてホットコーヒーを入れました。

流石に昨夕は食べ過ぎたので、朝ごはんをどうするか考えていました。

ブラックコーヒーで、英字新聞をやっつけていました。

トランプ大統領のやんちゃぶりが記事になっています。(➡︎富裕層ばっか可愛がるのはどうなのさー❓みたいな記事)

 

(コーヒーが落下するのが待てない❣️と机の上に持って来ました、ストーブあるからね♪)

 

で、2時間ほどコーヒーだけで頑張っていましたが、冷蔵庫に昨日の昼食の残りの味が薄っすい焼きそばが半分残っていたので、レンチンしてお好み焼きソースをかけて頂きました。

朝からこんなハイカロリーですから、今日のダイエットは朝から断念した。。ということになりますね。あああ。。。

 

(言い訳するなら、これで麺半分なんですの。)

 

今日は本業は絶対に面白くありません、というのがわかっていました。

英語ももうキツイので、『ベン・ハー』を持って南薬院のマクドに出かけました(9時半くらいから)。

 

(今日は曇り空で福岡市特有の景色です。)

 

朝はかなり空いています。

暖かいコーヒーをなみなみと注いで貰ってご機嫌です♪♪

で、『ベン・ハー』ですが、最初の章は、キリスト生誕までですね。

ヨセフはマリヤを連れて巡礼の旅に出てるみたいなのですが、旅の途中でイエスを産むみたいですね。

天使が現れて「エルサレムにキリスト生まれたり」とお告げをするまででした。

そうしてようやく、ユダヤ人の若者(ベン・ハー)とローマ人のメッサラの会話が始まります。やれやれ。。

ここから先は映画を見て覚えているシーンもあると思うので、少し楽かもです。

しっかし、当時のローマって泣く子も黙る権勢ぶりだったのですね〜✨

 

(隣のオバ様方が高齢になっても働かなっきゃならん人が可哀想とかいう会話をしていましたが、仕事があるだけマシじゃね❓とか思いながら聞いていました。今は、単純労働は人を蹴落としても自分が職にあり付きたい人多いからね。。人間関係も大変だと思うよ。でも。。こうなって来ると、自分のスキルを上げる人間が当然出て来るので、日本のレベルアップ期待したいものです。平和の中からは平和ボケしか生まれんのよ。。)

 

そこそこ読めたので、少し英文の通読をして11時20分頃にお店を出ました。

冷蔵庫に味卵を作っていたので、帰りにはレタスを買わにゃ〜と思っていました。

お昼はレタスと卵でサンドにしようと思ったのですが、何を血迷ったのか生のタラのフライ(パン粉をつけた状態)のパックも買いました、そこそこお手頃価格だったので。。

 

で、お昼ご飯ですが、美味しくなかったです(⬇︎⬇︎)

黄色いのはかぼちゃの煮付けです。

もう、この類のものは買っちゃあならんな。。と思いました(➡︎学習なかなかしないのですけれどね)。

 

お腹だけは一杯になりました。

これで冷凍庫のバンズも終了しました。

 

午後からは英字新聞をやっつけていました。

今日もダイエット失敗したな。。お腹も空いていないし、夕食はどうしようか。。やめようか。。とか思っていました。

 

で、レタスをいため、タラのフライを適当にちぎって混ぜて卵で閉じました。

味付けは卵に塩とお砂糖、全体に塩です。

ここで、おじやに入れたご飯が半分残っていたので、レンチンしてゆかりふりかけておにぎりにしましたが。。

このおにぎりがめちゃくちゃ美味しかったのですよ〜〜〜✨

この間精米した白米、初めてマトモに食べたのかな。。この白米の美味しさ故に、夕食はどう見ても『サイテー』ですが、個人的には『食べてよかった〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'』という結論です(^。^)

 

はい。今日もこんなに平和でした。

明日はもっと寒い予定です💦

 

それでは、今日も良い一日をお過ごし下さいね💞

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(余談)

Japanese Prime Minister Sanae Takaichi's administration has begun studying legislation aimed at preventing information theft by foreign entities.

高市早苗首相の政権が、外国勢力による情報窃盗を防ぐための法整備に向けて検討を始めました。

  administration:管理、運営、経営、統治、行政(不可算又は加算)

  legislation:立法、法律制定、法律、法令(不可算)

  aimed at〜 :〜を狙った、〜を目指した、〜を対象とした(形容詞的)

  information theft:一般的には『個人情報の窃盗』=(Identity TheftまたはID Theft)

  theft:盗み、窃盗(不可算又は加算)

  entity:実在、存在、実在物、実体

  foreign entities:外国の企業、海外企業

 

 While the measure has gained support from lawmakers, including opposition party members, concerns remain that the government could strengthen its surveillance and tighten control over information.

この法案は、野党議員を含む多くの議員から支持を得ています。しかし、政府が監視を強化し、情報統制を強めるのではないかという懸念が依然として残っています。

  opposition party:野党

  concerns remain that 節:〜という懸念が残っている

  surveillance(サーベイランス):監視、見張り(不可算)

  tighten control over information:情報に対する管理や規制を強化する

  

The focus will be how to balance the development of a counterintelligence system in light of the severe security environment surrounding Japan and the protection of constitutional rights, such as confidentiality of communication and freedom of speech.

日本の置かれている厳しい安全保障環境を踏まえた防諜システムの発展と、通信の秘密や言論の自由といった憲法上の権利の保護とのバランスをいかに取るかに焦点が当たるでしょう。

  counterintelligence:外国の敵対的な情報活動やスパイ活動を無効化し、自国の機密情報やプログラムを守るための防諜活動

   in light of〜:〜を踏まえて、〜を考慮して

   the severe security environment surrounding Japan:日本を取り巻く厳しい安全保障環境

       constitutional:憲法の、憲法に関する(形容詞)

   confidentiality(コンフィデンシャリティ):秘密性、信任の厚いこと(不可算)
   confidentiality of communication:通信の秘密

(物語)

「参りましょう」と医師は言いました。

マリヤは父の部屋に入り、寝台の側に近寄りました。

老公爵は枕を高くして仰臥(ぎょうが:仰向けに寝る事)し、左目はまっすぐ前に向けられていましたが、右の目は横の方に向いたままで、眉も唇も動いていませんでした。

全体に痩せて小さく縮こまり、哀れげに見えました。

マリヤは側に寄って、老父の手に接吻をしました、その左手が彼女の手を握り締めましたが、それは、もう先程から彼女を待っていた事を語っていました。

彼は娘の手を引き寄せようとしました、すると、眉と唇が焦ったそうに震え出しました。

 

老父が彼女に何を望んでいるのか読み取ろうと努めながら、彼女は怯えた目で父を見守りました。

彼女が姿勢を変えて彼の目に彼女の顔が見える様に身を乗り出すと、彼は安心しておどおどと祈る様な目で彼女を見守りながら、喋り始めました。

マリヤは、全身の注意力を緊張させながら、老公爵を見守っていました。

病父が舌を動かそうとする滑稽なまでの苦労に、マリヤは思わず目を伏せ、喉元に突き上げて来た慟哭をやっと抑えました。

彼は何度か同じ事を繰り返しながら何か言いました。

マリヤは、父が言った事を察知しようと努めて、その口の動きを不安そうに真似て見ました。

 

「心が。。心が痛む。。」と、解いて、マリヤは言いました。

老公爵は、そうだと言うように唸ると、彼女の手を掴んで、自分の胸のあちらこちらにそれを押し当て始めました、それは、その手の為の本当の場所を探そうとするかの様でした。

「いつも考えていた❗️お前の事を。。考えていた。。」と、続いて彼は、これで解って貰えるとと自信が付いたらしく、今までよりもずっとわかる様に言いました。

マリヤは嗚咽と涙を隠そうとして、老父の手に顔を押し当てました。

老公爵は、左手で彼女の髪を撫でました。

「一晩中お前を呼んでいたんだよ。。」と、彼は言いました。

「それが解っていたら。。入ったら悪いと思いまして。。」

「眠らなかったのかい❓」

「ええ、眠りませんでした。」

 

「娘や。。それとも。。お前。。かな。」

公爵令嬢マリヤは聞き分ける事が出来ませんでした、しかし、その目の表情から推して、これまで口にした事の無い様な優しい愛撫の言葉が言われた事は、間違いありませんでした。

「どうして来てくれなかったのだね❓」

『それなのに私は、お父様の死を望んでいたなんて❗️』と、マリヤは思いました。

老公爵はしばらく黙っていました。

「有り難うよ。。娘や、優しい。。何もかも、良くしてくれたな。。許してくれな。。有り難う。。許してな。。」涙が老公爵の目から流れ落ちました。

 

「アンドリューシャを呼んでおくれ。」と、だしぬけに彼は言いました、そして、この頼みを口にすると同時に、子供の様におどおどして怪しむ様な表情がその顔に現れました。

この頼みが筋の通らぬものである事を、彼は自分でもわかっている様子でした。

少なくともマリヤにはそう思われました。

「お兄様から手紙が参りましたわ。」と、マリヤは答えました。

父はびっくりした様に、おどおどしながら彼女を見ました。

「あれはどこにいるんだね❓」

「軍隊ですわ、お父様。スモーレンスクに。」

老公爵は目を閉じて長い事黙っていました。

それから自分の疑惑に答える様に、今は全てを理解し、思い出した事を自分で認める様に、一つ一つ頷くと、目を開きました。

 

「そうだ」と、彼は静かにはっきりと言いました。

「ロシアは滅びたのだ❗️滅ぼされたのだ❗️」そして、彼は声をあげて泣き出しました。

公爵令嬢マリヤは、堪えきれなくなって、父の顔を見守りながらむせび泣きました。

老公爵は、また目を閉じました。

彼は左手を目へやる仕草をし、チホンがその意を読んで涙を拭いてやるのでした。。

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(解説)

はい。

まあ、大雑把に言えば、老公爵は、実はマリヤを一番信頼して愛していた訳ですが、臨終の席でようやくマリヤに今までの狼藉の許しを乞うという場面ですね。

 

マリヤは、とうの昔に父の気持ちはわかっているのですね、当然。

マリヤが一番可愛いからこそ、自分の手元から離さずに、自分の言う事を全て聞かせていたのだ、位の事は。

だからこそ、彼女は父に従順に従って来れたのだと思います。

父の真意に『間違ったもの』は無かったからこそ。

 

なぜ、老公爵は、アンドレイよりもマリヤを愛していたか。ですが。

アンドレイ公爵は、父の言う事は間違い無いとは思っていますし、尊敬もしているのですけれどね、自分の立場とか育て上げられた人格にそぐわない失敗を時々してるんですよね。

一番悪い例が、『女性』への審美眼の無さですね。

これには、老公爵も呆れ果てていたと思いますね、しかも1度ならず2度ですから。

アンドレイの肝心の嫁選びの下手クソゆえに、父はアンドレイをあまり信用していなかったと思います。

だって、お目かししてダンスして男に頼るしか能が無い女性は、この公爵家の広大な土地や財産を守る事が出来ませんからね。

要するに、アンドレイは父にとって『無責任な長男』と映っていたのですね。

 

それがマリヤへの当て付けの一因になっていたと思います。

老公爵のこの家の先行きの不安が、マリヤが『女性』である事が悪かったのだ、みたいなのも有ったと思います。

ま。この時点では、アンドレイは戦争には行っていますが、まだ存命なので、そこまで深刻化はしていなかったのでしょうけれどね。

 

まあ、解説としてはどうか、とは思いますが、アンドレイが戦争に行っていて父の臨終に会えなかったと言う点もなんかですね。。意味深な感じがしているのですよ、私。(トルストイ先生は、アンドレイがボルコンスキー家の跡取りとしたく無かったんじゃ無いかな。。的なね。)