気ままな日常を綴っています。 -11ページ目

気ままな日常を綴っています。

いつか静かに消える時まで。。
一人静かに思いのままに生きたい。。

(物語)

チホン・シチェルバートゥイは、軍で最も必要な人間の1人でした。

彼はグジャーチ町付近のボクロフスコエ村の百姓でした。

デニーソフ がパルチザン活動を始めて間もない頃、ボクロフスコエ村に行き、例によって村長を呼んで、フランス軍について知っている事は無いか❓と尋ねました。

すると村長は、これはどの村長も同じ事でしたが、関わり合いになる事を恐れるように、何も知らないし、何も聞いていない、と答えました。

 

しかし、デニーソフ が、自分達の目的はフランス兵どもを撃つ事に在るのだ、と説明して、この村にフランス兵どもが迷い込んだ事は無かったか❓と尋ねると、村長は、略奪兵どもは確かに来たが、この村ではチホン・シチェルバートゥイという百姓1人だけがその方の事をやっている、と答えました。

デニーソフ はチホンを呼んで来させて、その活動を褒めた上で、村長を前にして、祖国の息子達が遵守しなければならぬ皇帝と祖国への忠誠とフランス軍に対する憎悪について、少しばかり説き聞かせました。

 

「俺はフランス軍に悪い事をした覚えはねえ。」と、デニーソフ の言葉に怖気付いたらしく、チホンは言いました。

「俺はただ、気晴らしに若い奴らとふざけただけだ。略奪兵どもは確かに20人ばかしぶち殺したが、別に悪い事をした訳じゃねえ。。」

 

翌日デニーソフ が、この百姓の事など綺麗に忘れて村を発とうとすると、チホンが隊に纏わりついて、どうしても使ってくれ、と頼んでいるという報告を受けました。

このような経緯で、デニーソフ は彼を隊に留める事にしたのでした。

 

チホンは、初めのうちは、焚火の支度、水汲み、馬の手入れなどの雑役に付いていましたが、間も無くパルチザン戦に対する大変な熱意と才能を発揮しました。

彼は夜になると獲物を漁りに出掛けて、その都度フランス兵の軍服や銃などを盗んで来ましたし、命じられると、捕虜も捕えて来ました。

デニーソフ は、チホンに雑役をやめさせ、偵察に連れて行くようになり、彼をコサックに加えました。

 

チホンは馬が嫌いで、いつも徒歩でしたが、決して騎兵に遅れる事は有りませんでした。

彼の武器は、面白がって担いでいる撃鉄銃と、槍と、斧で、この斧は彼に彼にすれば、毛の中のシラミを取ることも、太い骨を噛み砕く事も、同じように易しく出来る狼のようなものでした。

チホンは、斧を振って丸太を断ち割る事も、斧の背を持って細かい串を削ったり、匙をこしらえたりする事も、同じように巧みに出来ました。

デニーソフ 隊で、チホンは、類の無い独自の地位を占めていました。

何か特に困難な、嫌な仕事ーーぬかるみにハマった荷馬車を肩で押し上げるとか、尻尾を掴んで湿地から馬を引っ張り出すとか、死んだ馬の皮を剥ぐとか、フランス軍のど真ん中に潜入す流とか、1日に50露里も突っ走るとかーーをしなければならぬとなると、皆、チホンを指差すのでした。

「あの鬼に出来ねえ事があるもんか。何しろ人間並みじゃねえからな。」と、人々は彼の事を言うのでした。

 

チホンが捕らえたフランス兵の1人がピストルを彼に発射し、弾が彼の背中の肉に突き刺さりました。

この傷をチホンは内からも外からもウオッカだけで直しましたが、これが隊で最も愉快な冗談の種になり、チホンもこの冗談でからかわれるのを喜んでいました。

この出来事がチホンに与えた影響と言えば、この負傷後、滅多に捕虜を捕まえに行かなくなった事だけでした。

チホンは、隊の中で最も役に立つ勇敢な男でした。

誰も彼より多く襲撃の機会を見つけた者は居ませんでしたし、彼よりも多くのフランス兵を捕まえたり、殺したりした者は居ませんでした。

その為に、彼は全てのコサック達や騎兵達の人気者で、自分でも好んでその役割にハマっていました。

 

ところで、チホンは、もう昨夜の内に、口を捕まえる為に、シャムシュヴォに派遣されていました。

しかし、フランス兵を1人捕まえただけでは満足出来なかったのか、それとも朝まで寝過ごしてしまったのか、日が高くなってから、藪を伝ってフランス軍のど真ん中に忍び込んだ為に、デニーソフ が丘の上から見たように、フランス兵達に発見されたのでした。

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(解説)

パルチザンのデニーソフ 隊のチホン・シチェルバートゥイという百姓のアウトラインを描く事によって、この人間を通して、当時の危険だったパルチザンの活躍を、面白おかしく描いている部分ですね。

 

デニーソフ がパルチザン活動を始めて間もない頃、ボクロフスコエ村に行った時、村長からチホン・シチェルバートゥイという百姓だけが略奪しに来たフランス軍に対応❓している、と教えられました。

チホンは、きっと何らかの理由があったのでしょうね、どうしてもデニーソフ 隊で使って欲しい。。と懇願します。

 

チホンは、最初のうちは普通の雑役係でしたが、デニーソフ は彼がパルチザン戦にとても興味を持ち、かつ、その方面の才能を発揮しうる人間である事に気付きます。

彼は、夜になるとひょろ〜と出かけて、フランス軍の軍服や銃、そればかりか、命じられると捕虜まで捕まえて来ました。

やがてチホンは、デニーソフ の偵察にお供をするようになり、コサック隊の一員に入れられました。

 

チホンは、おそるべき身体能力を有し、かつ、手先が器用でした。

馬は嫌いで乗りませんでしたが、徒歩で小回りが利くし、騎兵に遅れることさえ有りませんでしたし、それに歩きでどこまでも歩く体力を兼ね備えていました。

彼の道具は斧で、これで細かい仕事を器用にこなすし、力が必要な仕事も難なくこなせる男でした。

また、彼は勇敢な男で、襲撃の好機を捉える事が出来、フランス兵を捕まえたり、殺したり、捕虜にしたりしました。

 

ところで、チホンは、もう昨夜の内に、口を捕まえる為に、シャムシュヴォに派遣されていました。

しかし、どういうわけか、日が高くなってからフランス軍のど真ん中に忍び込んだ為に、デニーソフ が丘の上から見たように、フランス兵達に発見され騒がれていたのでした。。

 

お早うございます♪ 今朝は、令和8年7月23日の日記です♪

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こんばんはー♪  現在18時41分です。

室温31.5度。湿度48%です。

今日は、朝8時過ぎ辺りからとても気温(室温)が上がって来て9時には32度を突破しました。

英字新聞を調べていたのですが、ネットの調子が良くない気がしたので、急いでエアコンを付けましたわ。

今は、涼しい北風が吹き込んで来るので大丈夫です(^。^)

 

昨夜は、恐らく。。21時にはあの世行きだったと思います💦

起床は4時20分くらいでした。

4時半には起き上がっていつもの作業をしていました。

 

これは時計の表示が見えにくいですが、恐らく4時49分ですね。。

東の空がうっすら朝焼けで来ています。

まあまあ美しい時間ではありますね✨✨

この時間からコメント記載ですね(^。^)

 

今日は天気が良いから6時前でも電灯無しでこの明るさですね。

このバナナ3本で159円+税とお安いですが、とっても立派です。

半分ずつ頂く様にしていますが、それで十分な大きさなのですよ💞

食パンはグリルで焼いて焦げる一歩手前でしたわ💦

オーブントースターで焼くよりも換気扇に近いグリルで炙った方が部屋の温度が上がらないかな。。という事で最近使ってます。

 

で、前述の様に、9時あたりからネットの調子が悪かった(とはいえ、エアコンを急いで付けたので直ぐに復旧しました)ので、ドコモのサービスに電話を掛け、恐らくルーターの方だろう。。という事でプロバイダーのアンドラインさんに話して見ました。

調べたら、うちは2019年から使っているらしいので、もう丸7年です。

ルーターの交換をお願いしようと思いました。

電話がつながるまでは15分くらいは待たされましたが、契約者確認と要件を理解されたら、あちらさんから折り返してくださるという親切さでしたね。

結局、無料でルーターは交換します、とのことで、明後日(25日の土曜日)に送って来るみたいです。

設定と機器の設定もしなければならないので頑張りたいと思いますわ💦

 

で、午前はほとんどルーター交換の手続きの事で使ってしまいましたが、英字新聞の方は、まあまあ簡単な周りでしたので、なんとかノルマ近い量は終わらせました。

 

お昼ご飯は、派手ですね💦

カンパチのアラの塩焼きときんぴらごぼう(解凍したもの)とゆで卵半分とお野菜などです。

美味しかったです💞

 

今日のカンパチのアラはかなり上等な部分でしたわ(^。^)

 

それから、また英字新聞を続けていました。

今日は、新天町のマクド様に行きたくて13時40分くらいから出掛けました。

ああ。。夏空の色は綺麗ですが、暑そうですね💦

 

途中で夏らしい色のお花を見ました。

グーグル先生に聞いたら『モミジアオイ』だそうです✨

葉っぱがモミジに似てるらしいです。

 

で、これは夕方17時頃の映像ですが、このお花は1日だけ咲いてしぼんでしまうらしいです💦

 

マクド様は今日も快適♪♪

 

16時半くらいまでいましたわ💦

それからレガネット天神とか新天町の果物屋さんを見ながら帰宅しました。

 

晩御飯は、朝のうちに焼いて冷まして冷蔵庫で冷やしておいたお好み焼きもどき半分と買ってきたカットパインです✨

今日のカットパインは袋入りだったのですが、やっぱりカットしてパックに入ったものの方が美味しいですね💞

でも、なんか冷たくて美味しかったです。

今日のお好み焼きもどきは米粉を使いましたが、とても美味しかったですね。。

最近の『私のブーム』ですね(^。^)

一昨日にでっかいキャベツ1玉買ってきたばかりですし、また作ると思います♪

 

今日はこんな感じでした。

 

それでは、今日も良い一日をお過ごし下さいね💞

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(余談)

Britain risks creating a lost generation as(=理由) the number of young people(三単現) out of work and education  surges, a government-commissioned review warned Thursday.
The number of 16- to 24-year-olds not in employment, education or training -- so-called NEETs -- topped one million in the first quarter of the year for the first time since 2013, separate official data showed.

イギリスでは、失業や教育から取り残された若者が急増しており、このままでは「失われた世代」が生まれる危険があると、政府の委託を受けた調査報告書が木曜日に警告した。

16〜24歳で就業も就学も職業訓練もしていない、いわゆる NEET の若者の数は、今年第1四半期に100万人を突破し、これは2013年以来初めての水準だとする別の公式統計が示した。

  risk:危険を冒して〜する/〜を危険にさらす(他動詞)➡︎基本形「risk+名詞」「risk+動名詞(〜ing形)」の形

  creating:動詞createの現在分詞・動名詞。「創造していること」「作り出すこと」➡︎〜を生み出している
  a lost generation:社会から取り残され、将来の可能性を失いかねない「失われた世代」
  surge:急増する・押し寄せる・波のように動く(自動詞)
   a government-commissioned review:政府が依頼して実施させた調査・検証報告書(レビュー)
  commissioned:正式に依頼された/任命された、権限を与えられた(形容詞)
  top:上を覆う・上回る、〜を凌ぐ(他動詞)
  separate:別の、同じでない、異なる、独自の(形容詞)
  

Without action, that figure could rise to 1.25 million, or one in six young people, within five years, the report said.

行動を起こさなければ、その数は今後5年のうちに125万人、つまり若者6人に1人にまで増える可能性があると報告書は述べた。 

  one in six young people:若者の6人に1人

 

We are at risk of a lost generation, said Alan Milburn, a former Labour cabinet minister who led the review and is due to propose solutions later this year.

「私たちは“失われた世代”を生み出してしまう危険にさらされています」と、この見直し作業を主導し、今年後半に解決策を提案する予定の、元労働党閣僚アラン・ミルバーン氏は述べた。 

  be due to+不定詞:(予定・計画により)〜することになっている/〜する予定だ

 

It's a warning that far too many young people are reaching adulthood only to find the door to opportunity closed, he told a press conference.
彼は記者会見で、「あまりにも多くの若者が大人になるまで成長しても、いざというときにはチャンスへの扉が閉ざされているという警告なのです」と語った。
  adulthood:成人期
  far too many young people:あまりにも多くの若者

   ➡︎「too many young people」=「多すぎる若者たち」

   ➡︎「far」が付くことで「はるかに」「あまりにも」と強調される

 

Calling the report sobering but vowing he would not allow a generation to be lost, Prime Minister Keir Starmer pledged to work with Milburn on what more needs to be done.

報告書を「深刻な内容だ」と評しつつも、一つの世代を失うことは決して許さないと誓い、キア・スターマー首相は今後何をすべきかについて、更なる対応策を検討するためミルバーン氏と協力していくと約束した。

  sobering(ソウバリング):人をまじめな気持ちにさせる、事態の深刻さに気づかせる(形容詞)

  Calling the report sobering:その報告書を『深刻な内容だ』『衝撃的で考えさせられるものだ』と評している

  calling A B :AをBと呼ぶ/評する

  pledge:〔+to do〕〈…することを〉誓約する(他動詞)

  what more needs to be done:他に何をする必要があるのか

(物語)

雨が止んで霧が淀み、木の枝からぱらぱらと滴が落ちていました。

デニーソフ とコサック大尉とペーチャは、木の皮の靴を履いた歪んだ足で、膝まで没する落ち葉を軽快に音無く踏みながら、森の縁に案内して行くとんがり帽子の百姓の後から、黙々と馬を進めていました。

百姓はちょっと立ち止まって、辺りを眺めてから、木々のややまばらな方へ歩き出しました、葉をまだ散らしていない1本の大木の木の側に立ち止まると、彼は意味有り気に手招きをしました。

 

デニーソフ とペーチャは、そちらの方へ馬を近寄せました。

百姓が立っていた場所から、フランス兵達が見えました。

森のハズレから直ぐに春蒔きの麦畑が緩やかな斜面になっていました、右の方に急な谷を超えて、小さな村と、屋根の壊れた地主屋敷が見えました。

この村にも、地主屋敷にも、丘の斜面にも、庭にも、池や井戸の側にも、端から村に下っている坂道にも、せいぜい400メートル程の所に、流れる霧の中に動いている大勢の人々の姿が見えました。

 

「捕虜を連れて来い」と、デニーソフ はフランス兵から目を離さずに低音で言いました。

コサックは馬を降り、少年を抱き下ろしてデニーソフ の側に連れて来ました。

デニーソフ は、フランス兵達を示しながら、あれは何部隊と何部隊か❓と聞きました。

少年は、凍えた手をポケットに突っ込み、怯えた目でデニーソフ を見上げました。

そして、知っている事はすっかり言おうとする気持ちは見えましたが、返事がしどろもどろで、デニーソフ が聞いている事を肯定しただけでした。

デニーソフ は眉をしかめて少年から顔をそらすと、コサック大尉の方を向いて自分の考えを伝え始めました。

 

ペーチャは忙しく顔を回して、何か重大な事を見落としはしないか、と気を揉みながら、鼓手の顔を見たり、デニーソフ からコサック大尉に目を移したり、村や路上のフランス兵達に目をこらしたりしていました。

「ドーロホフが来ようが来まいが、分捕らにゃならんな❗️。。あ❓」と、痛快そうに目をキラリと光らせてデニーソフ が言いました。

「場所は絶好です。」と、コサック大尉は言いました。

「歩兵は下を進ませようーー沼地を」と、デニーソフ は言葉を続けました。

「歩兵は秘かに庭に接近する。君はコサックを率いてあちらから回る」デニーソフ は村の背後の森を指さしました。

「俺は軽騎兵を連れてここから進む、そして銃声を合図に。。」

「谷は通れませんーー湿地で馬が脚を取られます。もう少し左寄りに回らねば。。」と、コサック大尉は言いました。

 

彼らが低声でこんな話をしていると、下の方の、池に切れ込んでいる谷間の辺りで、1発の銃声が聞こえて来ました、続いてまた1発、そして白っぽく硝煙が上がり、丘の中途に居た数100人のフランス兵達が一斉に叫び立てる声が、まるで楽しげに聞こえました。

咄嗟にデニーソフ もコサック大尉も、さっと後ろへ逃げました。

彼らはあまりに近づき過ぎていたので、銃声と叫び声の原因が自分達だ、と思ったのでした。

しかし、銃声と叫び声は、彼らに関した物では有りませんでした。

下の谷を伝って、何か赤い物をまとった男が走っていました。

どうやら、フランス兵達は、その男に発砲し、叫び立てたものらしいのでした。

 

「おや❓あれは隊のチホンですよ。」と、コサック大尉が言いました。

「やつだ❗️確かにやつだ❗️」

「ちえっ、しょうがないやつだ❗️」デニーソフ は言いました。

「逃げますよ❗️」と、目を細めながらコサック大尉は言いました。

彼らがチホンと見た男は、小川の所まで走って来ると、わざと水しぶきを上げて猛然と飛び込み一瞬行方をくらましてから、真っ黒な濡れねずみになって四つん這いで這い上がり、また走り始めました。

追って来たフランス兵達は立ち止まりました。

 

「全くすばしこいですな。」と、コサック大尉は言いました。

「手に負えぬチョロよ❗️」と、相変わらずムッと下顔でデニーソフ は言いました。

「それにしても。。今頃まで何をしてやがった物かな❓」

「あれは何者ですか❓」と、ペーチャが聞きました。

「うちの尖兵よ、口を捕らえにやったんだよ。」

「ああ。。そうですか。。。」と、ペーチャは何の事やらさっぱりわからなかったくせに、すっかりわかったような顔をして、デニーソフ の最初の言葉から頷きながら言いました。。

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(解説)

はい。ここはデニーソフ がペーチャとコサック大尉達を連れて、フランス軍の群れを偵察に行く場面ですね。

村にも、地主屋敷にも、丘の斜面にも、庭にも、池や井戸の側にも、端から村に下っている坂道にも、せいぜい400メートル程の所に、流れる霧の中に動いている大勢のフランス軍の人々が見えます。

デニーソフ は、大行李をどの部隊が護衛しているのか調べる為に、チホン・シチェルバートゥイという百姓に口を捕らえに遣らせたのですが、一向に彼が戻ってこないので、自ら調べに行っているのですね。

彼は、捕虜にしたフランス軍の鼓手の少年に、このフランス軍がどこの部隊の者達なのか尋ねますが、少年の返事はしどろもどろでした。。

 

デニーソフ は、仕方がないので、自分の予想をコサック大尉に話して聞かせ、どのような作戦で動くか、二人で相談します。

ペーチャは、何が何だか良く状況が把握出来ない様子ですが、何か重大な事を見落としはしないか、と気を揉みながら、鼓手の顔を見たり、デニーソフ からコサック大尉に目を移したり、村や路上のフランス兵達に目をこらしたりしています。

デニーソフ は、獲物❓を目の前にして、もうドーロホフが来ようが来まいが、絶対に襲撃する気マンマンです。

 

その時、下の方の、池に切れ込んでいる谷間の辺りで、1発の銃声が聞こえて来ました、続いてまた1発、そして白っぽく硝煙が上がり、丘の中途に居た数100人のフランス兵達が一斉に叫び立てる声が、まるで楽しげに聞こえて来ました。

下の谷を伝って、何か赤い物をまとった男が走っていました。

どうやら、フランス兵達は、その男に発砲し、叫び立てたものらしいのでした。

コサック大尉とデニーソフ は、その赤い物をまとった男が、口を捕らえに遣らせたチホンだと認識します。

こんな白昼に堂々とフランス軍のど真ん中に現れたチホンを見て、デニーソフ は呆れ返っています。

 

チホンはチホンで、すばしっこくフランス兵達をかわし、うまいこと逃げ切った様子です。

一体何が有っているのかさっぱりわからないペーチャは「あれは何者ですか❓」とデニーソフ に問いかけますが、デニーソフ の回答の意味がさっぱり分かりません。

しかし、ペーチャは、すっかりわかったような顔をして、デニーソフ の最初の言葉から頷きながら聞いていました。