これから、何十回かに渡って「陶磁器」に関連した投稿を続ける事にしました。
私は、とても不器用で、美術的センスも全く無い人なのですが、子供の頃から美しい絵画や陶磁器、工芸品、音楽が大好きでした。
でも、なかなか実物を目にする事もありませんでした、
そのような物を鑑賞出来る環境には無かったからですが、しかし、それは当時としては「ごく普通の」家庭環境だったと思います。
しかし、小学校に上がる頃、日本は高度経済成長が定着し、実家も当時の世の中の流れに従って新築の家を建て、リビングに百科事典などが並べられました。
両親は古い考え方でしたので、女の子ばかりの子供たちへの教育には無頓着でしたが、なぜか百科事典だけは揃っていたのです。
後で考えれば、この辞典の存在は結構私の人生を左右したものかも知れません。。
この本のページをめくる事は、ようやく本を読める年齢になった私の楽しみになりました。
この百科事典は、初めて日本で行われた東京五輪の年(1964年)の版でしたが、20年近く私のお友達となりました。
歴史的・美術的な物を調べるにはそんなに不自由しなかったからですね。
そして、その世界の中で、私は美しい絵画、食器、工芸品、宝石、音楽、バレエなどを毎日のように楽しんだのでした。
さて、私と、「有名どころの陶磁器」との最初の出会いは、1985年3月17日の日曜日の朝の事でした。
その日は、私の結婚式で、母の友人の方がロイヤル・アルバートのペアのカップ&ソーサーをお祝いにプレゼントして下さったのです。
ピンクとブルーのペアカップ&ソーサー*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*本当に美しいと思いました。
当時、イギリスのカップ&ソーサーは大変な人気で、このペアセットも何千円もしていたものですが、そんな高価な食器を手にしてとても嬉しかったのを記憶しております。
(結婚のお祝いに頂いたロイヤル・アルバートのカップ&ソーサーです。このお写真のピンクとブルーのペアで頂いたのですよ。なぜかペアのお写真は出てきませんでしたけれど(^。^)。画像はお借りしております。)
※ロイヤル・アルバートは、イギリスのブランドで軟質磁器(ボーンチャイナ)です。
しかし、不幸な事に、この喜びを夫だった人とは分かち合う事なく、間も無くお互い別々の人生を歩む事になりました。
私は、この碗皿を私は抱き抱えるように持ち帰ったのをよく記憶しております。
子供のおもちゃの次に大事な物だったのです。
そして、このペアのカップ&ソーサーは、私と息子で一つずつ毎日の食事で使用する事になったのです。
これは「使う碗皿」で良かったと思ったのです。。息子も綺麗なお茶碗で牛乳を飲みたがったから。。
そうして、この碗皿は私達の生活に、幾らかの彩りを与えてくれたと思います。
しかし、毎日使っていくウチに釉薬❓は剥げ、色は褪せ、とうとう割れてしまいました。
もう一つこんなカップ&ソーサーが欲しいと思いながらも、生活に手一杯で、次のロイヤル・アルバートのカップ&ソーサーを買ったのは、それから5年以上も後の事だったと思います。
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今日はここまでです。
読んで頂きまして有難うございます♪