【〇○婦問題】2020.05 (h) ④ | ぺる Ⅱのブログ

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続・チラシの裏書き

 

 

 

目次 

 

2020

01(05/21)ナヌムの家「幽霊職員」に給与460万円支給を摘発

02(05/21)極右勢力、ユン・ミヒャン疑惑を悪用し、“歴史修正”狙う

03(05/21)検察、水曜集会直後に事務所を強制捜査…ユン・ミヒャンを越えて正義連狙うか

04(05/21)与党指導部、ユン・ミヒャン当選者をめぐる疑惑に「事実関係の確認が先」

05(05/21)ナヌムの家、増築の際にキム・クンジャさんの遺品などを毀損

06(05/22)ナヌムの家、生活館の増築・土地購入に後援金11億ウォンを流用

07(05/23)[社説]「ユン・ミヒャン問題」に乗じた「歴史歪曲」容認できぬ

08(05/23)民弁「柳京食堂の従業員を北への帰郷で懐柔」報道に「悪意あるでっち上げ」反論

09(05/23)挺対協の初期活動家らの立場表明、「元代表たち、声明に名前を載せよと言った」

10(05/25)イ・ヨンスさん、今日2回目の記者会見「正義連の精神は継承…ユン氏は法に則り」

11(05/26)イ・ヨンスさん、新たな暴露なく、正義連とユン当選者への裏切られた思い語る

12(05/27)イ・ヨンスさんの記者会見に、共に民主党「申し訳ない」「先に事実関係の確認を」

 

 

 

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01 

ナヌムの家「幽霊職員」に給与460万円支給を摘発
登録:2020-05-21 05:52 修正:2020-05-21 09:15

[京畿道、ナヌムの家を特別点検] 
KONEPSを利用せず多数の随意契約も明らかに 
行政処分を下し特別捜査チームを設けて捜査へ 
イ・ジェミョン京畿道知事「献身を卑下してはならないが、法と原則は守らねば」



京畿広州市退村面元堂里のナヌムの家の全景。中央に見える建物が2階建に増築された日本軍「慰安婦」被害者の生活館だ=広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 

 日本軍「慰安婦」被害者の養老施設を運営する社会福祉法人「大韓仏教曹渓宗ナヌムの家」が増築工事をした際に特定業者と随意契約をし、出勤記録もない「幽霊職員」に給与を支給するなど、違法・不法を犯した事実が確認された。京畿道は行政処分とともに特別司法警察官で特別捜査チームを設けて真相把握に乗り出すことにした。
 

 京畿道は今月13~15日にナヌムの家を特別点検した結果、「1階建から2階建への増築工事を行いながら『地方自治体を当事者とする契約に関する法律」(地方契約法)を守っていない事例が多数発見された」と20日、明らかにした。ナヌムの家は社会福祉法人であるため、地方契約法により国家総合電子調達システムである「国市場(KONEPS)」を利用して契約を進めなければならない。しかし、ナヌムの家は2014年から2019年まで自身のホームページだけに入札公告を行い、全13件の契約を結んだという調査結果があらわれた。
 

 また京畿道はナヌムの家が入札公告を出しながら▽公告日付を年月だけ表示し、適正公告期間遵守の有無の確認が不可能あり▽該当免許を所持しない業者が入札したのに、不適格処理をせず▽随意契約ができない工事やサービスに特定の業者と多数の随意契約を締結するなどの問題点が発見されたと説明した。
 

 運営に関しても不適切な事例が多数発見された。ナヌムの家は2015年9月から2019年4月まで4年間、出勤記録が存在しないR氏(僧侶)に給与約5300万ウォン(約460万円)を支給した。R氏は「歴史館解説士」として登録されているが、他の職員は「これまで一度もR氏を見たことがなく、この人を知っている人もない。幽霊(職員)として登録されていた」と語った。先月初め、京畿道広州市(クァンジュシ)が実施した指導点検でもこの問題が扱われたが、当時直接書いて提出した「給与関連理由書」で、R氏は解説士なので「全国の寺を巡って仏教信者などを相手にナヌムの家を紹介して後援を要請しており、その結果、頻繁には出勤できなかった」と釈明した。また「私が受けた給与が問題になるのなら、全額返却する」と書いたが、この日までに返却されていないことが確認された。出勤記録も存在しないR氏の給与は市民らが出した後援金から出された。
 

 2015年1月~2020年4月の間、法人代表理事の健康保険料735万6000ウォン(約64万円)が後援金から支出されたことも確認された。健康保険料(741万9000ウォン、約65万円)は今月11日、ナヌムの家側に返却された。現金で受け取った後援金を後援金口座に入金せずに、日本円など外貨を含む約1200万ウォン(約105万円)を前事務局長の机の引き出しなどで現金で保管した事実も明らかになった。
 

 また、ナヌムの家は法人運営に関連して、理事会の議事録を法人と京畿道のホームページにわずか1回しか公開したことがなく、療養施設や未婚の母の生活施設の設置など、法人設立の目的事業の一部を履行しなかった。
 

 一方、イ・ジェミョン京畿道知事はこの日、自身のSNSに「誰も進んで取り組まなかった頃にナヌムの家が被害者の女性たちのために先導的な努力をしてきた点は、十分に尊重されなければならない。今回明らかになった一部の過ちによって、その大義と献身まで否定されたり卑下されないように願う」と語った。また「いくら大義による善行といえども、法と原則は守らなければならない。今回の事態がナヌムの家の改善と発展のための契機になるよう願う」と付け加えた。
 

ホン・ヨンドク、イ・ユジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/945811.html
韓国語原文入力:2020-05-21 02:11
訳M.S

 

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02 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極右勢力、ユン・ミヒャン疑惑を悪用し、“歴史修正”狙う
登録:2020-05-21 06:42 修正:2020-05-22 06:57

『反日種族主義』著者らの関連団体 
慰安婦・強制動員被害を否定し 
「少女像の撤去・水曜集会中断」求めるデモを展開 
黒石洞の少女像を石で毀損する事件も 
日本の極右新聞も加勢し、「撤去」を主張



イ・ナヨン正義記憶連帯理事長が今月20日午後、ソウル鍾路区旧日本大使館敷地の前で開かれた第1440回日本軍性奴隷制問題の解決に向けた定期水曜集会で発言している=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 

 日本軍「慰安婦」被害者のイ・ヨンスさん(92)の記者会見に触発されたユン・ミヒャン共に市民党比例代表当選者(前正義記憶連帯理事長)をめぐる疑惑が、反対陣営の「バックラッシュ」(進歩的変化に対する反動・反発)を越えて、極右勢力の組織的な“歴史修正”の動きに広がっている。韓国社会の内部対立に日本側まで加勢し、戦線が複雑になっている。


 ユン当選者をめぐる疑惑の一軸である正義記憶連帯(正義連)の会計処理と寄付金事業などに対する疑惑提起は、保守マスコミと未来統合党が主導している。もう一つの軸である“歴史認識”に関しては、国内の極右団体と日本の右翼勢力が手を携える格好だ。
 

 歴史修正の先頭には「反日銅像真実究明共対委」がいる。共対委は第1439回水曜集会の前日である12日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の日本大使館前平和路で集会を開き、「慰安婦像の撤去、水曜集会中止」を主張した。彼らは、日本軍「慰安婦」被害者問題解決に30年間献身してきた挺身隊問題対策協議会(現正義記憶連帯)と同団体の代表を務めたユン・ミヒャン当選者を「児童虐待と青少年保護法違反」で告発した。挺隊協が主導してきた水曜集会が「青少年たちに性奴隷の概念を注入し、精神的に虐待した」というのが彼らが掲げた告発事由だ。
 

 共対委は「恥ずかしい慰安婦の履歴を人前でばらし、侮辱した挺対協と女性家族部は許しがたい人権侵害集団」だと主張した。彼らは第1440回水曜集会前日の19日にも同じ場所で「慰安婦像反対集会」を兼ねたいわゆる「慰安婦真実究明記者会見」を開いた。彼らは韓国社会で「少女像」と呼ばれる「平和の碑」を、日本式の「慰安婦像」と呼んでいる。両集会の司会を務めたチョン・グァンジェ共対委事務総長は、李承晩(イ・スンマン)学堂の理事だ。李承晩学堂は『反日種族主義』と『反日種族主義との闘い』の出版を主導したイ・ヨンフン前ソウル大学教授が校長を務めている。2冊の本に筆者として参加した落星垈経済研究所のイ・ウヨン研究委員は、2019年12月2日に開かれた共対委創立会見で、団体沿革を発表した。李承晩学堂-落星垈経済研究所-反日銅像真相究明共対委が人的につながっているわけだ。
 

 イ・ヨンフン氏やイ・ウヨン氏などがいわゆる“学問”の領域において、日本軍慰安婦・日帝強制動員被害者運動を攻撃する一方、チョン・グァンジェ氏などはいわゆる“市民運動”の領域で少女像と「強制動員労働者像」(龍山駅前)を「反日銅像」として攻撃し、撤去を求めている。イ・ヨンフン氏は著書で「戦時性奴隷制」であり、「反人道国家犯罪」である日本軍「慰安婦」被害者問題を、「日本軍慰安所は後方の公娼制に比べ、高労働、高収益、高危険(ハイリスク・ハイリターン)の市場」だと主張し、被害者団体の怒りを買った。


 第1440回水曜集会が開かれた20日朝には、彼らの“言葉によるヘイト運動”が物理的暴力に飛び火した。20代の男性A氏がソウル銅雀区黒石洞(フクソクドン)にある「平和の少女像」の顔を石で叩き、毀損して容疑で警察に逮捕された。
 

 日本のメディアもこのような流れに加勢している。日本の産経新聞は同日、韓国新聞の社説に当たる2面の「主張」で「反日集会をやめて(少女)像の撤去を」という見出しの記事で「反日憎悪の象徴である慰安婦像を早急に撤去してほしい」と主張した。朴槿恵(パク・クネ)政府と安倍晋三政府の2015年12月28日の合意以降、日本側の「少女像撤去」主張を再び切り出したのだ。


 日本軍慰安婦被害者運動の歴史に詳しいある元老は「保守野党や保守メディア、極右団体、日本側が少女像の撤去や水曜集会の中止、正義記憶連帯の無力化などを目標に連帯攻撃している」と指摘した。慰安婦問題の解決に向けて連帯してきた青少年組織「平和ナビネットワーク」のイ・テヒ全国代表は同日の水曜集会で「この集会を歪曲し、その意義を否定しようとする勢力がいるが、屈することなく、しっかり守り抜く」と話した。
 

イ・ジェフン、パク・ユンギョン記者、東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/945836.html
韓国語原文入力:2020-05-21 05:00
訳H.J

 

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03 

検察、水曜集会直後に事務所を強制捜査…ユン・ミヒャンを越えて正義連狙うか
登録:2020-05-21 06:45 修正:2020-05-21 09:40

検察が予想外の強制捜査に踏み切った理由とは 
外部監査の結果待たずに 
正義連事務所などを強制捜査 
事業費の執行など、詳しく調査する方針を示唆 
 
令状に「ユン・ミヒャン」のみ被告発人として記載 
ユン氏の背任・横領が第1次調査対象 
個人口座や補助金も確認する見通し 
 
政治的攻防を遮断する効果はあるものの 
“粗探し捜査”になるという懸念の声も



今月20日午後、検察が強制捜査に乗り出したソウル麻浦区の正義記憶連帯の事務所にある弁護士が向かっている=イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社



 検察が20日に行った正義記憶連帯(正義連)への強制捜査は、スピードや時期、方法からして予想外のものだった。水曜日のこの日は定期水曜集会が開かれる日だった。正義連の後援金の使途をめぐる疑惑が、ユン・ミヒャン共に市民党比例代表当選者の個人不正疑惑に広がり、検察の強制捜査が予想されていたものの、水曜日だけは避けるものと見られていた。しかし、検察は同日、通常午前中に捜査令状を執行する慣行を破り、集会が終わった後、午後5時に強制捜査に入った。それだけ検察が今回の事案を重く見ていることを意味する。
 

 検察は当初、これまでマスコミが持ち上げてきたユン当選者の個人不正疑惑に集中するものと予想されていた。正義連側が会計関連疑惑を解消するため、外部監査を受けることにしたため、会計不正疑惑は監査結果を見守った後、捜査に着手するかどうかを決めるものと見られていた。しかし、検察はこの日、正義連の事務所を直接狙うことで、事業費の執行の透明性と会計処理の適切性など、過去の正義連の運営過程全般の問題を綿密に検討する方針を示唆した。検察の捜査がユン当選者の個人的な不正を越え、正義連のレベルに拡大する可能性がある。
 

 同日の強制捜査の令状には、ユン当選者だけが被告発人として記載されていたという。ユン当選者の横領および背任の疑いが一次的な調査対象だ。ユン当選者は京畿道安城市(アンソンシ)のヒーリングセンターの購入と関連した業務上背任及び横領の疑惑で告発されている。しかし、捜査結果によっては、ユン当選者だけでなく当時のセンター売買に関わった人物も捜査対象に含まれる可能性がある。ユン当選者は当時、「安城新聞」代表だったイ・ギュミン共に民主党当選者の紹介で、2013年9月に建築業者のK氏に会い、彼の妻のH氏の名義だったヒーリングセンターの売買契約を結んだ。
 

 ユン当選者が後援金を個人の口座に募金したのも主な捜査対象だ。ユン当選者は昨年1月、キム・ボクトンさんの葬式費用をはじめ、さまざまな後援行事のための基金を集める際、個人口座を利用した。個人口座を使うと、個人の金と後援金が混在し、横領疑惑が持ち上がりかねない。後援金の募集に使われた口座を逆に追跡すれば、お金がどこに使われたのか確認できる。検察は、ユン当選者の金融口座の追跡などを通じて、米国留学中の娘の学費とユン当選者が2012年に競売で落札した水原(スウォン)のマンションなど資金源との関連性も確認する方針だ。
 

 検察は、正義連が受け取った国庫補助金がきちんと使われたかどうかも捜査対象としている。2016年から昨年まで、約13億ウォン(約1億1400万円)の国庫補助金が支給されたが、正義連は国税庁に約5億ウォン(約4400万円)だけを公示し、疑惑を膨らませている。検察は、国庫補助金約13億ウォンの支出内容をすべて確認し、事業目的に合わせて使われたかどうかを調べる方針だ。
 

 検察が強制捜査に着手したのは、正義連関連疑惑が政治的攻防に拡散することを防げる側面もある。野党が求める国政調査は、実体的な真実を究明するには明白な限界があるためだ。正義連の疑惑が解消されず、消耗的な政治的攻防が続く場合、「慰安婦」被害者の人権運動全体に打撃を与える可能性もある。しかし、市民社会団体は検察の“粗探し”捜査を憂慮している。検察がずさんな会計を理由にいつでも捜査のメスを入れられるため、団体の活動が萎縮する恐れがあると見ている。
 

チェ・ユンテ、イム・ジェウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/945826.html
韓国語原文入力:2020-05-21 02:15
訳H.J

 

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04 

与党指導部、ユン・ミヒャン当選者をめぐる疑惑に「事実関係の確認が先」
登録:2020-05-21 06:49 修正:2020-05-21 11:38

指導部方針に一部から不満の声も 
一部「党が速やかに真相把握すべき」 
 
イ代表「市民団体が釈明・検証してから、党が立場表明」 
党レベルの調査・進退の整理の要求を一蹴 
「国民の怒り臨界点に達した」との指摘も



共に民主党のイ・ヘチャン代表=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社



 共に民主党指導部がユン・ミヒャン比例代表当選者をめぐる疑惑に関連し、「事実関係の確認が先」という公式見解を示した。物議を醸している正義記憶連帯(正義連)の会計不正疑惑などについて、外部機関の監査が行われているだけに、「党レベルの真相調査」や「進退の整理」を要求する段階ではないという立場を表明したのだ。
 

 カン・フンシク共に民主党首席代弁人は20日午前、国会で開かれた最高委員会議後のブリーフィングで、「正義連が要請した外部会計監査と行政安全部など該当機関の監査結果を見て総合的に判断し、今後の立場を表明する」と述べた。同日の最高委で、イ・ヘチャン代表は「党が(疑惑に)一々釈明すると、振り回されることになる。釈明と検証は市民団体が行い、党はそれについて立場を明らかにすればいい」と述べたと、ある出席者が伝えた。
 

 しかし、正義連の会計問題だけでなく、ユン・ミヒャン当選者個人の財産形成過程についても疑惑が持ち上がっている状況で、党が最小限の事実関係すら確認しないのは問題だという指摘もある。キム・ヘヨン最高委員は同日の会議で、「ユン当選者の関連事案を重く受け止めている国民が増えている。こうした疑惑について検察の捜査を待つのではなく、(党が)速やかに真相を把握し、結果に応じた判断と措置を取るべきだ」と述べた。キム最高委員は、ユン比例代表当選者が4つの個人口座で10件の募金を行ったことについては、「取引内容を公開し、疑惑を解消すべきだ」と主張した。ノ・ウンレ議員も同日の午前、YTNラジオとのインタビューで「公正性と正義の部分が疑われ、国民の怒りが臨界点に達したと思う。党が速やかに事案の実体と真相を正確に把握しなければならない」と述べた。


 与党指導部がユン当選者をめぐる疑惑解消に積極的でないのは、この問題が政界の攻防へと広がった場合、日本軍慰安婦問題の解決に向けた女性界や市民団体が展開してきた約30年間の活動の“正当性”が疑われねないという懸念のためとみられる。民主党関係者は「ユン当選者をめぐる問題は、個人の問題ではなく、進歩的価値ともつながる問題であるだけに頭を悩ませている」と述べた。
 

 ユン当選者をめぐる疑惑が、第21代民主党比例代表当選者全般の“信頼危機”に広がる可能性もある。民主党比例代表当選者が論争に巻き込まれたのは「不動産投機疑惑」で除名されたヤン・ジョンスク当選者に続き2番目だ。総選挙直前、民主党が比例用衛星政党として急遽立ち上げた市民党は、1~10番に配置する候補者を選定する際、少数政党の公認申請者が検証過程で脱落したことを受け、活動分野が重なるユン当選者を代替人材として迎え入れた。比例代表の公募から候補が確定するまでにかかった期間は6日で、通常3~4週間かかった他政党の比例代表審査期間に比べて短すぎた。
 

ソ・ヨンジ、ファン・クムビ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/945816.html
韓国語原文入力:2020-05-20 21:26
訳H.J

 

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05 

ナヌムの家、増築の際にキム・クンジャさんの遺品などを毀損
登録:2020-05-21 06:52 修正:2020-05-21 11:06

去年の工事中に雨の中に物品を放置 
人権賞牌が壊れ、写真や手紙が濡れ 
「戦争暴力の被害者の史料が毀損される」



去年7月、京畿道広州のナヌムの家の生活館増築工事の際に「慰安婦」ハルモニの物品が野外に放置されている=ナヌムの家提供//ハンギョレ新聞社

 

 昨年、京畿道広州(クァンジュ)の「ナヌムの家」の生活館の2階建て増築工事の過程で、被害者女性たちの遺品や物品が毀損された事実が明らかになった。運営陣の無理解により歴史的価値のある史料が毀損されたとの批判が出ている。
 

 戦時暴力の被害者であると同時に「慰安婦」被害者の運動の先頭に立った活動家であるハルモニ(おばあさん)たちが生前に使ったり、現在使っている物品は、ささいな物でも保存する価値が十分にある歴史遺産として評価される。しかし、昨年の工事によりハルモニたちが「慰安婦」被害の証言などの功労で受けた人権賞牌が壊れ、勲章(故キム・クンジャさん)と写真(故キム・スノクさん)、市民から受け取った手紙の一部などが雨で湿ってしまった。職員らは、自分たちの引き留めにもかかわらずアン・シングォン所長などの運営陣がハルモニたちの部屋から荷物を全て出し、梅雨の季節の屋外に放置したためだと主張した。


 20日、ナヌムの家歴史館のキム・デウォル学芸室長は「工事の前、ハルモニの部屋は歴史的価値が高いため下手にいじってはいけないとはっきり運営陣に伝えた。初めは『分かった』と答えた運営陣は、その後工事業者側から部屋を空けてほしいと要求されると、職員やボランティアの知らない間にハルモニたちの荷物を取り出してしまった」と語った。困難な環境にある学生に学費を支援するなど「寄付天使」としてよく知られた故キム・クンジャさんの部屋の場合、ドアに鍵がかかっていたが鍵が見つからず、ドアを壊してまで中に入って物を片付けたというのが職員らの主張だ。



去年7月、京畿道広州のナヌムの家の生活館増築工事の際に「慰安婦」ハルモニの物品が野外に放置されている=ナヌムの家提供//ハンギョレ新聞社

 

 そのように片付けられた荷物は、生活館の外に一度に移された。キム学芸室長は「雨が降っているのに荷物の上にビニール1枚だけをかぶせていて、全部湿ってしまい、ガラス製のものは新聞紙で包まずに箱に入れたために割れてしまった」と語った。当時の写真を見ると、ビニールの上に雨水が溜まり、所々ビニールが破れて雨水が入り込んでいるのを確認できる。キム学芸室長は「どのハルモニの物品かも確認せずいっぺんに荷物を梱包してしまい、写真すら撮っておらず、その後職員たちの記憶に頼って物品を分類しなければならなかった」と付け加えた。
 

 「慰安婦」研究者や記録専門家らは「人類史的な史料の価値を無視するとんでもないことが起きた」と強く批判した。明知大学記録情報科学専門大学院のキム・イクハン教授は「ハルモニが使ったカップやペン一つ、塗り絵の練習をした紙一枚にも、戦時暴力被害者の心が凝縮されている」として、「『負の遺産』(繰り返されてはならない過去の過ちを象徴する遺産)を毀損した重大な行為」と指摘した。キム教授は「単純にナヌムの家の運営陣を批判して終わることではなく、関連行政機関や政府はこれまでハルモニたちのために何をしてきたのか振り返る契機にならなければならない」と付け加えた。
 

イ・ユジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/945806.html
韓国語原文入力:2020-05-21 02:11
訳M.S

 

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06 

ナヌムの家、生活館の増築・土地購入に後援金11億ウォンを流用
登録:2020-05-21 08:39 修正:2020-05-21 11:29

「ホテル型療養所」の疑惑深まる 
2010年以降、土地購入に約8億ウォン 
ハルモニたちのための非指定後援金など 
駐車場2筆・林野購入に流用 
曹渓宗理事「追悼事業のために土地購入」 
 
昨年の生活館増築の際も2億5千万ウォンを同意なしに支出 
増築計画書には「一般の女性高齢者を増員」と明示 
職員ら「運営陣が入所者を集めるよう指示」



京畿道広州市退村面元堂里のナヌムの家の全景。中央に見える建物が増築された日本軍「慰安婦」被害者の生活館=イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 

 社会福祉法人「大韓仏教曹渓宗ナヌムの家」が土地購入や生活館の増築などを行う際、後援者の同意なしに後援金を流用したことが確認された。特に、増築した生活館には「慰安婦」被害者ではない一般の女性高齢者を入所させるという計画も推進していたことが明らかになった。被害者ハルモニ(おばあさん)のための後援金64億ウォン(約5億6千万円)が、当の被害者には使われず、運営機関であるナヌムの家がこの金で「ホテル型療養所」を建設し、収益事業を行おうとしているという疑惑がさらに深まっている。
 

 20日、ハンギョレが入手した内部資料によると、ナヌムの家法人はハルモニたちの生活館や歴史館、事務室、追悼公園の他にも駐車場2筆(約540坪)と林野1筆(約2千坪)を保有している。地目が「畑」の駐車場2カ所は、2010年12月に2億8600万ウォン(約2500万円)と2015年11月に3億9600万ウォン(約3500万円)でそれぞれ購入した。2016年8月に購入した林野は2億ウォン(約1750万円)だ。ナヌムの家のアン・シングォン所長は「駐車場は(今後建てる)国際平和人権センターの敷地で、林野は追悼公園を拡張するために購入した」と説明した。
 

 しかし、職員らはこの土地を購入した資金の出所が適切でないと指摘する。まず駐車場敷地の購入代金は、すべてハルモニたちに送られてきた「非指定後援金」で賄った。後援金は使用する所を後援者が指定するか否かによって「指定後援金」と「非指定後援金」に分けられる。後援者が使途を決めていないからといって、募金した人が思い通りに使えるわけではない。保健福祉部の指針に従って、非指定後援金は土地や建物などの資産取得に使うことができない。しかしナヌムの家はこの土地の買入代金をはじめ、「畑」を他の用途で使う際に出さなければならない農地保全負担金や取得・登録税、砂利を敷く工事など整備代金まで約4600万ウォン(約400万円)も後援金から引き出した。林野の購入代金は「国際平和人権センター」建設に使うよう指示された指定後援金で支払った。
 

 後援金の流用は、昨年の生活館増築工事の際にもあった。ナヌムの家はタレントのユ・ジェソク氏の国際平和人権センター指定後援金2億1千万ウォン(約1800万円)、歌手キム・ドンワン氏の非指定後援金4000万ウォン(約350万円)を本人の同意なしに増築工事に使った。このような種類の後援金を施設増改築に使うためには、管轄の主務官庁の承認を受けなければならないが、ナヌムの家は二人がこれに同意したかのように書類を作成し、京畿道広州市に提出した。アン・シングォン所長は「該当部分に本人の同意を得ることができず、他の非指定後援金で充てた」と認めた。京畿道は同日、ナヌムの家の特別点検の中間結果を発表し、土地の取得と増築工事に後援金を不当に支出した事実を確認したと発表した。


 ナヌムの家法人理事会は生活館の増築事業計画書に工事が必要な理由として「外部の被害者ハルモニ及び一般要保護対象者の高齢者の入所による増員」と明示した。工事の公開入札が始まった直後の昨年1月から、アン所長ら運営陣が職員に対し、「施設に入所できる一般の女性高齢者を集めるよう」指示したという記録も残っている。同年2月の理事会でホテル型療養所の設立が取り上げられ、「後援金をそのままにせず、建物の増築などに使った方がいいかもしれない」という発言まであったことから、後援金を利用した生活館の増築工事はハルモニたちとは関係がないというのが職員たちの主張だ。


 キム・デウォル学芸室長は「ハルモニたちに残された時間が少ないと考え、(収益事業のための)作業を始めるのではないかと懸念される」と述べた。実際、ナヌムの家は、社会福祉法人に認可を受けた1996年以降、定款を数回改定してきたが、この過程で「慰安婦」被害女性のための施設を運営するという内容が消えた。法人登記簿謄本にも「無依託独居老人のための無料養老施設」を設置・運営すると明示されている。
 

 運営陣と理事らはハルモニたちのための事業だったと反論した。ナヌムの家の理事のファピョン僧侶は「土地購入をしたのは国際平和人権センターを設立し、ハルモニたちの追悼事業のためのものだが、人手不足できちんと運営できなかった部分がある」と説明した。アン所長は「雨漏りするなど、生活館の施設が老朽化して工事を行った。裏山は追悼公園を作るために購入したもの」だと述べた。
 

パク・ダヘ、イ・ユジン、チョ・ヘジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/945813.html
韓国語原文入力:2020-05-2102:13
訳H.J

 

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07 

[社説]「ユン・ミヒャン問題」に乗じた「歴史歪曲」容認できぬ
登録:2020-05-22 01:37 修正:2020-05-22 07:17


20日午後、ソウル鍾路区の旧日本大使館前で、保守団体のメンバーが正義記憶連帯を糾弾する記者会見を行っている//ハンギョレ新聞社

 

 「ユン・ミヒャン問題」に乗じて極右勢力が組織的に「歴史歪曲」を試みている。国内の極右団体と日本の右翼勢力が少女像の撤去や水曜デモの中止などを要求し、歴史歪曲攻勢に乗り出しているのだ。慰安婦人権運動と歴史を正す運動を揺さぶろうとする極右勢力の盗人猛々しい総攻勢は嘆かわしい限りだ。
 

 共に市民党のユン・ミヒャン当選者と正義記憶連帯(正義連)を告発した団体の相当数はニューライト系の極右団体だ。特にこの隊列の先頭に立っている「反日銅像真実究明共対委(共対委)」は「水曜集会が青少年に性奴隷や集団強姦などを教えた」と主張し、「児童虐待疑惑」で告発した。荒唐無稽な詭弁である。また同団体は、少女像を侮辱するため、「慰安婦像」と呼び、「慰安婦像反対集会」を兼ねた「慰安婦の真実究明記者会見」を水曜集会前日の19日に開いた。共対委は昨年12月2日「反日民族主義に反対する会」、「慰安婦と労務動員労働者の銅像設置反対の会」などが手を握って作ったものだが、『反日種族主義』とその続編を出版した李承晩(イ・スンマン)学堂、落星垈(ナクソンデ)経済研究所などと緊密につながっている。『反日種族主義』は、日本軍の『慰安婦』強制動員の責任を隠蔽し、「慰安所は高収益の市場」という妄言によって被害者女性を侮辱する親日的な歴史歪曲に満ちている。この本の共同著者である落星垈経済研究所のイ・ウヨン研究委員は、強制動員労働者が「賃金が高く楽な暮らしをした」などの妄言を事としている。セウォル号惨事を皮肉り、5・18犠牲者を冒涜する発言をしたオンラインメディア「第3の道」のチュ・ドンシク主筆もこの団体に参加している。
 

 彼らは昨年末から「慰安婦像撤去、水曜集会中止」を要求するデモを行ってきたが、これは日本の右翼の核心的な要求でもある。日本の保守系メディア『産経新聞』は20日にも「反日憎悪の象徴である『慰安婦像』を早急に撤去してほしい」と主張した。「歴史歪曲」を通じて日本の植民地支配の責任に対する忘却を強要しようとする韓日極右勢力の意図がはっきりと表れている。
 

 正義連とユン・ミヒャン当選者は、提起された疑惑について透明に明らかにし、誤った部分が明らかになれば責任を取り、改善しなければならない。しかし、正義連に対する信頼が揺らいでいる状況を悪用し、過度な政治攻勢を繰り広げ、歴史を歪曲し、被害者を侮辱する行為は、絶対に容認されてはならない。
 

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/945975.html
韓国語原文入力:2020-05-21 19:09
訳D.K

 

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08 

民弁、「柳京食堂の従業員を北への帰郷で懐柔」報道に「悪意あるでっち上げ」反論
登録:2020-05-23 07:00 修正:2020-05-27 18:23

支配人ホ氏を引用した朝鮮日報などの報道に反論 
当事者とされた弁護士「ユン・ミヒャン代表の夫個人のお金…挺対協とは無関係」



2016年の総選挙を控えて脱北した柳京食堂の従業員たち=統一部提供//ハンギョレ新聞社



 民主社会のための弁護士会(民弁)が、民弁と韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)が2016年の総選挙を1週間後に控えて、12人の従業員と集団で脱北した柳京食堂の元支配人など脱北者たちに再越北(再度北朝鮮に渡ること)を勧め、後援金を支援したという「朝鮮日報」などの報道に対し、「事実ではない」と反論した。
 

 民弁は22日、「北朝鮮の海外食堂従業員の脱北事件関連報道に対する立場」を発表し、「民弁は、当該事案が国家機関の違法な権力乱用とこれによる重大な個人の人権侵害とみて、事件発生直後から法律支援TF(タスクフォース)を構成して活動してきた。しかし当事者または関連者に生活支援金をはじめ金銭を支給した事実はない」とし、「ただし、(当該事件を担当した)TF所属の弁護士が従業員と支配人から数回経済的困難を訴えられ、個人的または周辺知人の助けを借りて生活費の足しにと個人的に金銭を渡した事実を確認した」と述べた。民弁はまた「この過程で当事者に再越北を勧めたり、提案した事実はないことを確認した」と付け加えた。
 

 これに先立ち、「朝鮮日報」は21日付で、柳京食堂の元支配人ホ・ガンイル氏(40)にインタビューした内容を報じた。当該記事でホ氏は「挺対協と民弁の関係者たちが2018年ソウル麻浦(マポ)や京畿道安城(アンソン)の『慰安婦』被害者の憩いの場に出て、柳敬食堂出身の脱北従業員の一部を招待し、北朝鮮に帰ることを勧めた」とし、「その話を受け入れなかったが、今度は後援金としてお金を手渡した」と主張した。同記事でホ氏は、憩いの場などでユン・ミヒャン前挺対協代表(共に市民党比例代表当選者)とその夫のキム・サムソク氏とも会い、この会合後、民弁所属のC弁護士を通じて毎月50万ウォンずつ300万ウォン(約26万円)が送られてきたと主張した。ホ氏は「C弁護士に出処を尋ねると、『民弁はお金がなく、政府はあなたたちの面倒を見ないから、挺対協が後援金をあげるのだ』と言った」と主張した。
 

 民弁は立場文で「(脱北した従業員たちが)入国後約2年間基礎生活受給者として生活していたため、困難があるだろうから、TF所属の弁護士たちが一度会ってみたらどうかというある記者の提案で、従業員たちに会って安定した生活支援の案を模索していたところ、良心囚後援会でこの話を聞いた後援会所属のキム・サンソクさんとも知り合った」とし、「憩いの場で生活するキル・ウォノクさんの故郷が平壌なので、ハルモニ(おばあさん)と会って食事でもしてほしいという趣旨で席を設けた。その場でユン前代表とキム・サムソク氏にも会った」と説明した。当時、憩いの場にいた当事者も、この事実を確認した。当時、憩いの場での会合に参加した韓国キリスト教教会協議会(NCCK)所属のP牧師は21日、ハンギョレとの電話インタビューで、「NCCKを通じて北朝鮮にいる脱北女性従業員の家族が送った手紙などを届けた縁があった」とし、「脱北した従業員たちは韓国に来てから2年がたったが、生活が困窮しており不安が大きかったため、平壌(ピョンヤン)出身の『慰安婦』被害者キル・ウォノクさんと過ごす時間で少しでも癒してもらえればという思いで作られた席だった」と話した。
 

 民弁は、「当該疑惑と挺対協とは関連性がない」と反ばくした。民弁は「キム氏と良心囚後援会のほかの会員1人が、個人口座を通じてC弁護士に後援金を送金し、C弁護士がホ氏と従業員に送金したのがすべて」だとし、「TFや民弁レベルで法律支援以外の支援金を支給した事実はなく、二度にわたる後援は挺対協と無関係」だと強調した。C弁護士も同日、ハンギョレとの電話インタビューで、「キム・サムソク氏個人のお金であり、挺対協の金を送ったわけではない」と反論した。
 

 ハンギョレが入手したC弁護士の通帳入出金内訳によると、C弁護士は2018年9月から翌年9月にかけ、ホ氏と脱北女性従業員3人に計820万ウォン(約70万円)を送金した。C弁護士はキム・サムソク氏と活動家のT氏からそれぞれ100万ウォン(約8万7千円)と150万ウォン(13万円)を受け取り、同じ額をホ氏と脱北女性に渡したことが確認された。 C弁護士は「キム氏とT氏が数回支援しており、残りはすべて自分の個人資金で支援した」と説明した。


 民弁は「ホ氏は自らマスコミとのインタビューを通じて入国前に国家情報院(国情院)の情報員の役割を果たしており、国情院の要求によって集団入国に重要な役割を果たした人物」だとし、「昨年10月には強要と脅迫、逮捕と監禁などの疑いで検察に追加告発されたこともある」と述べた。民弁はさらに、「誰よりもこの事件に大きな責任があるにもかかわらず、海外に亡命し、この事件についてはいかなる責任も負わず、マスコミを通じて無責任な言動ばかり繰り返している」とし、「入国の経緯が明らかにされないまま、基礎生活保障受給者として貧しい生活を余儀なくされている当事者たちに、『慰安婦』被害者のハルモニたちと食事を共にする場を設けて慰労を受けるつもりだった。それが麻浦の憩いの場訪問の真相だ。虚偽の事実を繋ぎ合わせて、真相究明が必要な事案を悪意的に利用する行為に対して厳重に警告する」と述べた。


 ホ氏が「越北を促されて断った」と主張した内容も、ホ氏が別のメディアのインタビューで明らかにした内容と矛盾する。2018年7月、ホ氏は「聯合ニュース」とのインタビューで「私は北朝鮮に行って処罰されることがあっても故郷に帰る。現在、連絡を取り合う女性従業員の一部も皆、故郷に帰りたいと言っている」と述べた。これはホ氏が憩いの場で、民弁弁護士や挺対協関係者らと会う前の話だ。ハンギョレはホ氏に説明を聞くため数回接触を試みたが、連絡がつかなかった。
 

カン・ジェグ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/946075.html
韓国語原文入力:2020-05-22 14:41

訳H.J

 

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09 

挺対協の初期活動家らの立場表明、「元代表たち、声明に名前を載せよと言った」
登録:2020-05-23 09:47 修正:2020-05-23 19:53

元女性部長官など意見を集めて作成 
「お二人に連絡して読みあげて確認」 
一部マスコミ報道に積極的に反ばく



ユン・ジョンオク梨花女子大学名誉教授(左)とイ・ヒョジェ同大名誉教授(右)=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 

 正義記憶連帯(正義連)の前身である韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)を支持する内容が書かれた「初期挺対協の先輩たちの立場表明」を作成する際、挺対協初代共同代表であるユン・ジョンオク梨花女子大学名誉教授(95)、イ・ヒョジェ同大名誉教授(96)などの同意を得ずに名前を載せたという報道が出たことを受け、挺対協の古株たちが「事実ではない」と反論した。
 

 22日、複数の挺対協の初期活動家らの説明を総合すると、「初期挺対協の先輩たちの立場表明」は、正義連ではなくチ・ウンヒ元女性部長官やソウル大学のチョン・ジンソン名誉教授など挺対協の初期活動家たちが「私たちが“古株の役割”を果たそう」と意見をまとめ、直接作成したという。チ元長官らは、ユン教授やイ教授など高齢の初期活動家たちには立場表明文を読み上げ、「名前を載せてもよい」という確認を直接取った後、今月20日に12人の挺対協初期活動家の共同名義で立場文を発表した。チ元長官はこの日、ハンギョレの電話インタビューで「初期活動家らの名前で立場文を書くのに、元祖であるユン教授、イ教授にお伝えしないわけにはいかないと思った。私がイ教授に、チョン教授がユン教授に連絡をし、同意を得た」と説明した。
 

 彼らは「同意なしに元老の名前を載せた」という朝鮮日報の報道に反論し、当時の状況を具体的に説明した。ユン教授に連絡し同意を得たチョン教授は、「ユン教授の近い教え子のAさんを通じて立場文を読み上げ、名前を載せてもよいという確認は直接取った」と話した。Aさんもハンギョレに「17日午前9時42分ごろ、チョン教授が私を通じてユン教授と電話で話し、2ページの立場文を一文字一文字すべて読み上げ、ユン教授が自らお名前を確認され、直接電話で話してもいる」と語った。
 

 二人の説明を総合すると、ユン教授はAさんが読む立場文を注意深く聞き、Aさんが読み上げた「慌忙としている」という表現についてもう一度確認したりもした。Aさんがユン教授に「声明の内容を聞いて、いかがですか?お名前を載せますか?」と尋ねると、ユン教授は「そうしなさい」と答えた。チョン教授はユン教授と直接電話で話しながら、再度「名前を載せます」と尋ね、「そうしていい」という答えを聞いてから、ユン教授の名前を立場文に載せたという。この日、新東亜や朝鮮日報などで、ユン教授が「ユン・ミヒャン共に民主党当選者が挺対協に一生を献身したという話には同意できない」などの発言をしたという報道が出ると、ユン教授はAさんに「私はそんなことを言ったことはない」と言い、「誰かが電話はしてきた。挺対協は政治をしてはいけないということは言った」と述べた。



韓国挺身隊問題対策協議会のメンバーと開所式を行っているイ・ヒョジェ(2列目右)、ユン・ジョンオク(1列目右)共同代表=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 

 イ・ヒョジェ教授にはチ元長官が電話をかけ、イ教授と共に暮らす側近を通じて立場文の内容を伝えた。チ元長官と側近の言葉を総合すると、イ教授は側近が読み上げる立場文を聞いて、チ元長官に電話で直接「放送や報道を見て心配だったが、お疲れ様。よくまとめましたね」と同意を表明した。イ教授の側近はハンギョレに「イ教授はニュースで正義連のニュースが報じられると『どうしたの、挺対協に何があったの』と言って神経を尖らせている。挺対協に対する愛着を持っている」と伝えた。
 

チェ・ユンテ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/946142.html
韓国語原文入力:2020-05-23 02:35
訳C.M

 

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10 

イ・ヨンスさん、今日2回目の記者会見「正義連の精神は継承…ユン氏は法に則り」
登録:2020-05-25 05:18 修正:2020-05-25 08:16

市民団体主管ではなく、イさん個人主管で実施予定 
第1次記者会見以来18日ぶり…健康悪化にも「予定通り開催」に強い意志



日本軍「慰安婦」被害者のイ・ヨンスさんが昨年11月20日午後、ソウル鍾路区旧日本大使館前で開かれた第1414回日本軍性奴隷制問題の解決に向けた定期水曜集会に出席し、日本の反人類的罪悪に対する真摯な謝罪と補償を求めている=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 

 正義記憶連帯(正義連)の後援金の使途などについて問題を提起した日本軍「慰安婦」被害ハルモニ(おばあさん)のイ・ヨンス(92)さんが25日、2回目の記者会見を開く。これに先立ち、イさんが前正義連理事長のユン・ミヒャン共に民主党比例代表当選者に記者会見への出席を提案したが、ユン当選者は出席しないものと見られる。
 

 イ・ヨンスさん側は25日昼2時、大邱南区(ナムグ)のある喫茶店で、正義連とユン当選者をめぐる各種の疑惑が浮き彫りになってから18日たってイさんの立場を表明する記者会見を開く計画だと24日に発表した。2回目の記者会見が開かれる喫茶店は、イさんが今月7日に初めて記者会見を開いた場所で、当時イさんは「水曜集会をなくさなければならない。参加した学生たちが出した後援金がどこに使われるのか分からない」とし、「後援金を私に支援したことはない」と主張した。
 

 2回目の記者会見は市民団体の支援なしに、イさんが直接主催する方式で行われる。「大邱挺身隊ハルモニと共にする市民の会」のある関係者は24日、ハンギョレとの電話インタビューで「イさんと相談して記者会見文を作成しようとしたが、ハルモニが記者会見文なしに発言するとおっしゃった」とし、「ハルモニ個人が主催する記者会見として行われる」と述べた。 前回の1回目の会見後に出た「黒幕説」などを排除するためとみられる。
 

 記者会見の内容は具体的に伝えられていないが、大きく分けて3つになると予想される。正義連の本来の趣旨の継承や水曜集会への不参加、ユン当選者に対する法的処理に関する言及だ。イ・ジュソン日帝強制動員犠牲者家族協同組合理事長は「日本に賠償してもらい、謝罪を受けるという正義連の精神を受け継ぐものの、(イさんが)水曜集会には出席しないという立場が発表されるだろう。さらに『ユン当選者は法に則って処理されなければならない』という内容で記者会見が進められると聞いた」と語った。
 

 イさんは今月19日夜8時50分ごろ、大邱市内のホテルでユン当選者と会った後、健康が急激に悪化したという。このため、周辺では記者会見の日程変更を考慮したが、イさんが日程どおり進める意向を強く示したという。イさんの側近は「かなりやせており、健康診断を勧めたが、病院へ行かなかった」とし、「記者会見を強行する意志が強い」と説明した。
 

カン・ジェグ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/946249.html
韓国語原文入力:2020-05-25 02:41
訳H.J

 

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11 

イ・ヨンスさん、新たな暴露なく、正義連とユン当選者への裏切られた思い語る
登録:2020-05-26 06:34 修正:2020-05-27 18:21

2回目の会見の内容とは 
挺身隊・性奴隷の表現に不快感 
「挺身隊は工場で働いていたのに 
慰安婦と一緒くたにしてずっと利用した… 
どうして汚らわしい性奴隷と言うのか」 
正義連「挺対協は慰安婦の人権団体 
性奴隷はUNが認めた公式表現」 

後援金の募金に侮辱感 
「なぜ募金するのか…恥ずかしかった」 
被害者を利用した募金方式に怒り 

ユン・ミヒャン当選者への裏切られた思い 
「私利私欲で求め、勝手に国会へ 
30年共にやってきたのに、見捨てられた」



日本軍「慰安婦」被害者の女性人権運動家のイ・ヨンスさんが今月25日午後、大邱寿城区晩村洞インターバーゴホテルで記者会見を開き、正義記憶連帯関連疑惑に対する考えを語っている=共同写真取材団//ハンギョレ新聞社

 

 正義記憶連帯(正義連)の後援金の使途をめぐる疑惑などを提起した今月7日の記者会見に続き、25日に開かれた2回目の会見で、イ・ヨンスさん(92)はさらに厳しい声をあげた。イさんは“30年同志”だったユン・ミヒャン共に民主党国会議員当選者に対する裏切られた気持ちを激しい言葉で語った。正義連は記者会見後、「今日の記者会見を残念な気持ちで見守った」とし、一部の事実と関連した歴史的背景を明らかにする説明資料のみを発表した。
 

 イさんは同日午後2時40分頃、車椅子に座ったまま、重い表情で大邱市寿城区(スソング)インターバーゴホテルに姿を現した。健康が悪化し、記者会見を行うのは難しいと言われていたが、用意した原稿を見ることなく、数十年前の日付まで挙げて、これまで積もった思いを打ち明けた。感情が高ぶって声を震わせる場面もあったが、90歳を過ぎたにもかかわらず、記者団の質問に最後まで答えた。彼女は会見の冒頭で、「誰かを攻め、過ちを指摘するのは、最初の記者会見の時に行った。しかし、その後思いもよらなかったことが、あまりにもたくさん出てきた」とし、「それは検察の仕事だと思う」と述べた。この記者会見が、さらなる疑惑を提起するためのものではないことを明確にしたのだ。


 イさんは1992年、挺身隊問題対策協議会(挺対協)の実務幹事を務めていたユン当選者と30年間共に慰安婦問題の解決に向けた運動をする過程で覚えた怒りを主に語った。イさんが指摘した内容は大きく分けて4つだ。まず、イさんは挺対協の“命名”を問題視した。「(勤労)挺身隊は工場で働かされた女性たちなのに、慰安婦(被害者)と挺身隊のハルモニ(おばあさん)たちを一緒にしてずっと利用してきた。30年間(慰安婦被害者に)謝罪しなさい、賠償しなさいと言ってきたが、日本人も(その対象が)分からなければ、謝罪、賠償しようがないじゃないか」というのがイさんの主張だ。軍需工場などに強制動員された女性労働者たちを指す挺身隊と、性的な搾取と暴力を受けた慰安婦被害者問題を一緒くたにして問題の本質を濁したという主張だ。しかし、挺対協という団体名は運動初期に慰安婦被害者と勤労挺身隊被害者がまともに区分されていなかったことから生じた結果である。1944年、「女子挺身勤労令」により徴発された勤労挺身隊のうち、一部は軍需工場に、一部は慰安所に連れて行かれた。挺対協は1990年の設立当時から、慰安婦被害問題の解決に集中してきた団体だ。
 

 さらに、イさんは、最初の記者会見の時と同様、今回の記者会見でも「性奴隷」という命名に対する侮辱感を示した。彼女は「どうして慰安婦が性奴隷なのか。どうして汚らわしい性奴隷とするのかと聞くと、(正義連またはユン・ミヒャンが)米国人たちが恐ろしく思うように』と言っていたが、とんでもない話だ」と述べた。2015年の韓日慰安婦の合意の後、挺対協は2018年に「日本軍性奴隷制問題の解決のための正義記憶連帯」に生まれ変わった。 毎週の水曜デモ(水曜集会)も「日本軍性奴隷制問題の解決に向けた定期水曜集会」として開催される。国連が認めた公式表現が「強制性奴隷」であるからだ。正義連は説明資料で「『性奴隷』は被害者を罵倒するための用語ではなく、むしろ被害の実状を正確に表現するため、学術的に構成された概念」だと説明した。
 

 世間の関心を集めた後援金問題についても、イさんは“不正”というよりも“侮辱”の問題として捉えた。イさんは1992年、実務幹事だったユン当選者に初めて会った当時を振り返り、「日本のある先生から送られたとして、100万ウォンずつ渡された。何のお金かも分からなかった。そのときから募金するのを見た」と切り出した。イさんはさらに「(ユン・ミヒャンと)同行してバスケットボール選手がバスケットボールをするのを見ていると、その選手がお金を集めてきた。私は(募金が行われたことも)知らなかった。恥ずかしかった」と述べた。後援金の使途を超えて、ユン当選者が慰安婦被害運動を通じて募金をした事実自体を問題視したのだ。
 

 何より、イさんは一緒に運動してきたユン当選者が“国会議員”の道を選んだ点を強く糾弾した。彼女は「あの人(ユン・ミヒャン)は何をするにも勝手に始めたり、投げ捨てたりするが、30年一緒にやってきたのに一言の相談もなく、勝手に投げ捨てた。韓国の国民、世界の皆さんがデモ(水曜集会)に参加するのに、その方々も蔑ろにした」とし、「自分が私利私欲を求め、勝手にまた国会議員の比例代表にも出た。鷹骨折って旦那の餌食のようなものだ」と述べた。それとともに「私に(出馬するという)話もなかったし、勝手に進めたことだから、許すも何もない」と付け加えた。イさんはユン当選者の進退に関する立場を尋ねる記者団の質問に対し、「それは私が言うことではない。 あの人が勝手にしたことだから、辞退するべきかどうかについては、私は何も言わない」と述べ、判断をユン当選者側に任せた。
 

チェ・ユンテ、大邱/カン・ジェグ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/946453.html
韓国語原文入力:2020-05-25 21:52
訳H.J

 

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12 

イ・ヨンスさんの記者会見に、共に民主党「申し訳ない」「先に事実関係の確認を」
登録:2020-05-26 07:05 修正:2020-05-26 10:01

イ・ヨンスさんの会見に対する反応 
統合党TF初会議で「すべての疑惑を解明」



イ・ヘチャン共に民主党代表が今月25日午前、ソウル汝矣島の国会で開かれた最高委員会議で議事棒を叩いている//ハンギョレ新聞社

 

 日本軍「慰安婦」被害者のイ・ヨンスさんが記者会見を開き、ユン・ミヒャン共に民主党比例代表当選者の挺身隊問題対策協議会(挺対協)活動を批判したことに対して、共に民主党は「申し訳ない」としながらも、「事実関係の確認が先だ」という原則的な立場を維持した。
 

 カン・フンシク共に民主党主席スポークスパーソンは25日午後、イさんの記者会見が終わった後、書面ブリーフィングを通じて「30年間『慰安婦』運動を共にしてきたイ・ヨンスさんが記者会見までして問題を提起したことだけでも、もどかしさと申し訳ない気持ちを禁じ得ない」と述べた。ユン当選者の進退については「検察の捜査が進められているだけに、捜査結果を見守ってから、今後の立場を決める」という立場を示した。カン首席スポークスパーソンは続いて、「イ・ヨンスさんが提起した問題については、正義記憶連帯(正義連)が積極的に解消していかなければならない。今回の問題で、慰安婦問題の大義と歴史が損なわれてはならない」と強調した。
 

 同日午前に開かれた民主党最高委員会議でも、イ・ヘチャン党代表は「ユン当選者と関連した疑惑についてはいちいち対応せず、全体の流れと脈絡に沿って判断すべきだ」という趣旨の発言をしたという。検察が正義連に対する強制捜査を皮切りに、会計疑惑に対する捜査を進めているだけに、党レベルで真相調査を推進し、決断を下す時期はすでに過ぎているという分析もある。これに先立ち、ユン当選者に向けて公開の釈明を要求したパク・ポムゲ民主党議員は同日、キリスト教放送(CBS)に出演し、「(検察の捜査が早く進められれば) 民主党が事実を究明し、本人の説明をきちんと聞く時間がないかもしれない」とし、「ユン・ミヒャン当選者がすでに被疑者になっており、広範囲な捜査対象になったため、原則に立ち戻り、ユン当選者にも防御する権利がある」と述べた。
 

 一方、国政調査を求めユン当選者への攻勢を強めてきた未来統合党は同日、「慰安婦女性の被害の真相究明に向けたタスクフォース(TF)」初会議を開いた。タスクフォースは、ユン当選者が活動した挺対協と正義連の会計疑惑などに対する真相を究明する方針だ。同会議に出席したチュ・ホヨン院内代表は、イさんの記者会見に言及し、「90歳を超える高齢で、あのようにもどかしさと怒りを打ち明けるためマイク握られたことを見ると、どんなにもどかしい思いをされたかが推察できる」とし、「検察の捜査が進められているが、政界で手をこまねいているのは道理ではないと思う。統合党は徹底的に被害者中心、被害者の立場ですべての疑惑を調査し、疑惑を究明する」と述べた。
 

ファン・クムビ、イ・ジュビン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/946432.html
韓国語原文入力:2020-05-26 02:00
訳H.J

 

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end