骨盤臓器脱の患者様に行うリハビリテーションとは? | 骨盤底のプロ・マダムフリーランス熊丸真理

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骨盤底理学療法士の熊丸です。

本日は骨盤臓器脱(Pelvic Organ Prolapse→POPと略します、ぜんぜんPOPな疾患ではないですが・・)の骨盤底リハビリテーションについて。

私は理学療法士ですので、軽度のPOPの患者様を個別で骨盤底リハビリを行うことが多々あります。

経産婦の1/2はかかるのではないかという疾患ですので、かなり多い罹患数だと想像しますが、悩んで産婦人科や泌尿器科を受診される方は少ない印象です。

ではこの不思議な病気になった方はどう対処されているのでしょうか。

患者さんのお話を聞いていますと、まず最初はお風呂で身体を洗っているときに気付かれる方が多いようです。洗っていたら何かぽこっと、ピンポン玉の表面みたいなものが手に触る。表面はつるっとしていることが多いです。それ以外でも、何か手に触るということで気が付かれます。
それか、年1回の婦人科検診で子宮頸がんの検査時に医師や看護師に指摘されて気が付くとか。

もしくはもっとひどくなって、下腹の下垂感か陰部の違和感があって(何か挟まった感じがしたり、何かショーツに擦れたり、実際に少し出血したり)あわてて受診される方もいます。

昔は力仕事をする女性も多く(田んぼや畑仕事など)、多産だったこともあって、銭湯などでも見かけたらしいです。「ああ、あのおばあさんはなすびが下がってあるね~」と言われたりしていたそうです。

今も、例えば重いものを運ぶ仕事(スーパーや倉庫の品出しなど)の方や、それこそ患者様を抱えたりする仕事に従事される医療介護関係の方、BMIが高い方などはPOPのリスクがあります。

昔は対処法がほとんどなかったかも知れないですが、今はもちろん対処方法があります!

骨盤底リハビリテーションはPOPの状況が軽い方向けの対応です。POPの初期で、軽い脱であればリハビリで改善することも多いです。
ただ、POPを発症される方は長い人生においてお腹に力を入れるクセがあることが多く(ご自分では気が付いていない場合も多々あります💦)、このクセを改善してなおかつ骨盤底筋をしっかり筋力回復させる必要があります。

また、陰部の気持ち悪さから頻尿になられていたり、逆におしっこが出にくいことになっていたり、尿勢が悪くなっていたりすることもあり、症状が重複していることもあります。

早く発見できれば、治療の選択肢もいくつかあると思います。少しでもオマタの違和感が気になる方は泌尿器科を受診されるといいと思います。

今日もステキなパンツでお過ごしくださいませ✨✨

あ、忘れてた、
10月10日、25日に骨盤臓器脱に対する骨盤底リハのセミナーをzoomで行います。専門職向けです。
興味がある方がいれば、良かったらinstagramの投稿とハイライトに詳細載せていますので、ちょっと覗いて見てください。
@happykuma_pelvisです。