まずは、新1年生のみなさん、合格おめでとうございます(2017/3/6~)
当ブログは、国公立大学理工系をめざす小中高生向けの「理工系Vくん」シリーズと、現役国公立大生(工学系)のリアルをレポートする「工学部Zくん」シリーズが、ツートップになっています。
国公立大・前期合格発表のタイミングで記事公開するのは、この両シリーズが、今後注目されるキーワード「高大接続(システム)改革」※1 の考え方と同様、高校⇔大学を連続した形でとらえているからです。
とくに、大学新1年生(つまり合格者のみなさん)には、「“大学入試”はゴールではなく、ようやくスタートラインに立った(たてた)ところ」だという意識をもってくださいね。
ちょうど、工学部生の「決して退屈することはない」、カカオ分70パーセント超チョコのような日常を、これまで2年間にわたってレポートしてきたので、ご参考に(画面右の「テーマ」で「Z」が、工学部Zくんシリーズーーー前半2年間は、主に留年との闘いでした)。

3年後期には行先(研究室配属)が決まる
そのZくんも、4月から3年生に進級し、順調に単位もとれて、留年の危険水域からは脱出したので、これからの関心は、進路(研究室配属)になります。
理工系はたいてい、4年生から研究室配属になりますが、大学によっては、3年後半からのところなどいろいろです。さらに、入試段階で、いわゆる大くくり入試(※2)だと、2年か3年進級時に専攻が決まりますね。
 
ブログ「ひよこ日和」の、「研究室配属」に関するまとめ記事
上記、「大くくり」入試からの振り分けでは、たいてい大学当局が「成績順」に学生の希望を聞いていきます。
一方、「研究室配属」では、農工大工学部機械工学科のように(以下、引用)
http://web.tuat.ac.jp/~mech/faq_access/index.html#laboratories
『4年生になると研究室に配属され、卒業研究を行います。研究室配属を決定する際には、まず、学部3年前期までの成績上位者10名に関して、1研究室1名を上限に優先的に配属が決定されます。その後は、学科全体で希望調査を経て、定員が超過した研究室では面談などが実施され配属先が決定します。』
はっきり公示してくれるといいのですが。
多くは「風習」「慣例」、なぜか突然ルールが変わる場合もありと、PTAの役員決めさながら(※3)のバトルが繰り広げられます。
この「研究室配属」の実態を整理した、ブログ「ひよこ日和」・筆者ひよこんさんの記事が、下記
「研究室配属ってやっぱり成績順!? 知っている決め方を全て挙げてみた」
http://www.hiyokon.net/entry/2016/01/27/120000
です。
新3年生は、とくに、上の記事の後半の「3つの教訓」が参考になりますよ。
新4年生は3月から「就活」スタート
首都圏国公立大・工学系だと、7~8割が大学院(修士)に進学しますが、地域・学部によって違います。
上記、ひよこんさんは、現時点で北大水産学部食品衛生学専攻4年※4。例年約25%くらいが、学部卒で就職のようです。
ひよこんさんは、ちょうど1年前の、2016年に就活をして、そこで悩んだことや教訓を、記事にまとめられてますので、理工系新4年生で、いま就活中という方は、ご参考にどうぞ。
http://www.hiyokon.net/archive/category/就職活動
http://www.hiyokon.net/entry/2016/12/31/213351
 
水産学部卒でパン作り?
ちなみに、ひよこんさんの就職先は、某食品会社(東京)のようです。
たまたま、2013年に大学の水産学部を卒業して、「山崎製パン」に就職された松尾さんの記事が↓ に掲載されていましたので、これもご参考に。http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/syuukatsu/goodjob/20170124-OYT8T50000.html
 
自己分析の重要性
松尾さんは、上記によれば、3年生(2011年)の8月から「自己分析」をはじめて、3年生の12月から、会社説明会に臨んでいます。2011年当時は採用日程が今と違います※5 が、いまの3月解禁の4か月前というと、3年生の秋頃には、自己分析=自分の強みと弱み を、考えておく必要がありますが、ちょうど、「研究室選び」の時期と、重なります。
  修士をめざす場合→4年~修士2年の3年間を過ごす「研究室」が、“後半”の学生生活を左右するので、志望大学を考えたときと同じくらいの気持ちで、「研究室」リサーチをしてほしいものです(いずれ2018年春までには、「工学部Zくん」シリーズで、Zくんの動向をレポートすると思います)。
  学部卒で就職を考える場合→これも、ひよこんさんが、「家族よりも長い時間を過ごした研究室での1年間」について、記事を書かれています↓。
  http://www.hiyokon.net/entry/soturon
ただし、理工系でも
  情報系→自宅(自室)での作業をメインにして、研究室にはほとんどいなくてもOK
  地学ほか→フィールド・ワークが中心。カモシカ研究で、基本一人で山ごもり2か月とか…
など、分野によって、研究室滞在時間にはかなり差がありますが。
いずれにせよ、
  ・そもそも自分は何がしたいか(したくないか)?
  ・自分には、現状で何ができるか? (何年後までに○○の資格を目指す でもOK)
が分からないと、決められませんよね?
 
志望校、志望研究室、志望企業・機関を決めるのは、究極の「アクティブ・ラーニング」
実をいえば、冒頭でも触れた「高大接続改革」の目玉? のひとつに、「アクティブ・ラーニング」があります。
  『学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修』
というと難しそうですが、理工系の場合、大学・院の6年間の後半3年間(大学4年から修士2年)の「研究」とは、「アクティブ・ラーニング」そのものです。
この「アクティブ・ラーニング」を、小中高の「学習」の中でもやるっていうけど?? という点については、下記記事
  http://www.core-net.net/g-edu/issue/5/
や、今後の当ブログ記事で言及の予定ですが、むしろ究極のアクティブ・ラーニングとは、志望先(中・高・大、志望研究室、志望企業・機関)を探して、選ぶ(決断する)ことだと思います。
 
現に、新1年生のみなさんは、自分の決断の重みを、ずっしり感じていると思います。生まれて初めて、親元を離れる方も多いでしょう。筆者もかつて、その一人でした。
 
●決断をすることは、AIにはできない
次回は、理工系Vくんシリーズで、予定していた、「人工知能が仕事を奪う? 開成中高の柳沢校長編」を書く前に、あらたに、高大接続について、東京の有力私立中高の3校長対談記事が、くわわったので、これらをまとめて記事にする予定です。
 
※1 「高大接続改革」については、河合塾の情報誌が下記特集記事をPDFで掲載しています
 http://www.keinet.ne.jp/gl/16/0708/01toku.pdf
新たに示された「方向性」から、小中高、大学がどう変わっていくのか? (本来、“学校の教育の中身”を変えるから、“入試”も変わるわけで) をメインに、2017年度は記事にすることになるんでしょうね。
※2 類別募集とか、呼び名もいろいろですが。下記、当ブログ参考過去記事。
http://ameblo.jp/pernas/entry-12103302286.html
国公立理工系の志望大学を決めるときに、注意してほしい大事なポイントのひとつですので、いずれ「2018年入試」版に書き直す予定です。
※3 当ブログ監査? のSさん談。小学校入学より恒例の、”春の修羅場”をくぐりぬけると、『「超」入門 失敗の本質』第7章 「場の空気」がよく理解できるそうで。なお、『「超」入門 失敗の本質』の書評については、Sさんから筆者への、2017年末までの「宿題」になっています。
※4 北大水産学部は2016年3月のデータで、卒業193 大学院進学130 就職53
※5 海老原嗣生著 「お祈りメール来た、日本死ね “日本型新卒一括採用”を考える」(文春新書) 41ページに、過去10年くらいの採用日程の変遷が掲載されています
※6 ひよこんさんの場合は、函館在住(学部3・4年)で、下記記事ほか
  http://www.hiyokon.net/entry/2016/07/17/133256
地方大学のみなさんの就活の参考になると思います。
 
 
 
BGM: 小沢健二 「ある光」
冒頭写真;函館「八幡坂」 提供:函館観光画像ライブラリー
http://www.hakobura.jp/photo_library/single.php?id=32
中間写真提供:Pixabay https://pixabay.com/ja/
なお、当ブログでは、公開されているブログ記事については、リンクのルールや引用のマナーの範囲内で、著者に断りなく言及・リンクさせていただいています。
当ブログ記事につきましても、リンク・引用のマナーの範囲で、ご自由にお使いください。
 
 
 
 
2018年 最新情報を掲載しました ↓ (201年.01月14日)

https://ameblo.jp/pernas/entry-12344350120.html

以下の記事は●3をのぞき、そのまま読めます(少し補足しました)

 

2017年2月26日~3月12日 期間限定:2次試験前期受験後の過ごし方
前期試験後、前期の合格が確定するまでは、気持ちを切り替えて、後期受験校の過去問ほかを解いてくださいね。
下記記事 ↓ は、宮寺達也さんの、センター~2次試験前期までの過ごし方のアドバイス

http://agora-web.jp/archives/2023875.html

ですが、前期~後期までの約2週間についても、苦しい中、ここでラスト・スパートできるかどうかが、後期合格の明暗を分けるからです。

BGM:back number 「青い春」

 

以下、通常記事
センター試験後、合否判定システムのデータによって、前期・後期の出願大学をいろいろ迷う方も多いと思います。
当ブログで追跡レポート中(工学部Zくんシリーズ ※1)の、首都圏国公立大・工学系2年Zくんの場合も、
 ・高3夏(余裕あり)→http://ameblo.jp/pernas/entry-11909287911.html
 ・センター試験後(志望校選択が二転三転)
 →http://ameblo.jp/pernas/entry-12118489117.html
 ・2次試験当日→涙目で、とにかく問題を解く
という状況でした。
 
1 合格の「後」を考えて、親御さんと相談をーーーまずは、お金
高校や塾は、「大学に合格するまで」は考えてくれますが、大学入学後の生活は、ご本人と家族が考えるしかありません。
注意点その1は「軍資金」。
当ブログでは、「できれば6年間(学士+修士)」を前提に、記事を書いています。
これは、Zくんも2年後期になって、ようやく実感しつつあるみたいですが※1、4年間で勉強できるのはあくまで「基礎レベル」です。
それに、できれば、卒論「Plan→Do→(失敗)」…Check(反省)…修論(Act 再挑戦) のPDCAサイクルも、回してほしいからです 。
これに、留年リスク(下記、参考記事)を加えた7年分の学費、生活費が前提になります。
工学系では、なるべく平日バイトをしなくて済む範囲で、資金計画をたててください。
とくに、首都圏の場合は、大学の立地で「家賃」がかなり違いますので、ご注意ください。
■当ブログ参考記事:http://ameblo.jp/pernas/entry-12216624995.html
※親御さん世代の時とは違って、おすすめできる「学生寮」もけっこうありますよ。
 
 工学系は要注意の「別キャンパス」
実は、筆者も盲点だったのが、北海道大学水産学部
北大といえば、札幌駅近の「札幌キャンパス」。農学部を含む11学部が、同じキャンパスなので、全学部同居と思い込んでました。
でも、「水産学部は3年生から函館キャンパス」 ↓
http://www2.fish.hokudai.ac.jp/modules/article/content0121.html
上記は北大水産学部生(2017年3月卒業予定)、「ひよこん」さんのブログ「ひよこ日和」で知りました(ひよこ日和の記事については、後述)。
 
そして、地方国公立大学の工学系は、けっこう「別キャンパス」が多いんですね。
引っ越しの手間と費用※2 。
そして、“留年のカベ”に関わってきます!! から、要注意です。
■当ブログ参考記事:http://ameblo.jp/pernas/entry-12208009597.html
 
筆者が見つけた範囲です (なお、農工大は双子星構造)
  東北大学 ※市内に5キャンパス 
  山形大学
  群馬大学
  茨城大学
  首都大学東京 ※3
  信州大学 ※2017年 実際に行ってきました(長野市~松本間)
  静岡大学
  山口大学
  香川大学
  宮崎大学 地域資源創成学部  その実体は次項で
 
●3 中身がわかりにくい学部、学科名については
この問題も、過去1年間の当ブログ記事で何回か取り上げましたが、各大学の「改編」ほかの事情で、今のところは、記事を書くスピードが追い付いていません。
■参考記事例:地域系学部  http://ameblo.jp/pernas/entry-12201162865.html
       金沢大学理工学域 http://ameblo.jp/pernas/entry-12203477181.html
見分け方としては、卒業のときに授与される学位。
学士(工学)や、学士(理学)は、わかりやすいですが、それ以外も。たとえば、下記の、秋田大学国際資源学部ですと、学士(資源学)。

そして、入試科目。つまり、理工系志望の方は、数III が、前期または後期の2次試験科目に入っているか? が、ポイントですね。
この点で、宮崎大学地域資源創成学部は、入試が、センター試験の数IIと理科(1教科) なので、実態はいわゆる「地域系学部」?と 思っていたら、いつの間にか学部のHPトップに「通称:地域学部」と、入ってましたね。
さらに、一見すると上記「宮崎大学地域資源創成学部」と、まぎらわしいのが、「秋田大学国際資源学部」。
秋田には、英語教育で有名な「国際教養大学」がありますので、ますます「地域系学部」の国際版? と誤解をされそうですが、母体は、一時期は日本唯一だった「鉱山学部」。
レアメタルほか、金属資源や非金属資源、石油(エネルギー)資源関係=資源学に興味があって、英語力もしっかり身に着けたいという方は、ご検討ください。
理系2コース(数IIIまで)と文系対象の「資源政策コース」の、計3コースあります。
http://www.akita-u.ac.jp/shigen/info/course01.html
なお、「そうせい」つながりで言うと、新潟大学創生(そうせい)学部は、理系入試で「数IIまで」です。http://www.niigata-u.ac.jp/academics/faculty/creation/examination/

 
首都圏私立大を併願する場合の注意点(立地) ※改訂版の方がくわしいです
首都圏の私立大を併願する場合、センター試験利用(めぼしい大学は、センター前出願ですが)や、地方会場での受験、一般入試でも「本部」でまとめて受験というケースがけっこう多いので、国公立大学に合格した場合は、実際のキャンパスには行かないまま終わることも珍しくありません。
とはいっても、首都圏の有力大学の工学系の場合、やはり「工学系は別キャンパス」―――それもけっこう鄙びた? 場所に、キャンパスがあることも多いので、「私大一般入試」の出願がまだの場合は、ちゃんと立地を調べましょう。
★大学、学部はいろいろなので、以下も、あくまで注意してもらうための例です
【早慶のぞく山手線内有力私大
上智大(四谷)、東京理科大(神楽坂の学部もあるけど、ほか要注意です……北海道・長万部も)、中央大・理工学部(後楽園)。なお、立教大学(池袋)は、理学部はありますが、工学系はありません。
【山手線外、23区内
明治大総合数理学部は、中野区中野。※近くに、中野ブロードウェイ
東京23区外
法政大理工学部、情報科学、生命科学部は、小金井市。
農工大とは、東小金井駅をはさんだ反対(北側)にあります。
住所は神奈川県
青山学院大(理工学部、社会情報学部)は4年間、神奈川県の相模原キャンパス(きれいそうですけどね ↓)
https://matome.naver.jp/odai/2138161309989691901
最寄り駅はJR横浜線淵野辺で、首都大・南大沢(かろうじて都内)と近い位置にあります。
明治大理工学部は、川崎市多摩区生田キャンパス(農学部といっしょ)。小田急線生田駅が最寄。
 
●4 メリットとデメリットを「判断する」
先にご紹介したブログ「ひよこ日和」の記事の中に、学生寮のメリット、デメリットが非常にわかりやすくまとめられた下記の記事がありました。
http://www.hiyokon.net/entry/dormitory.merit
ひよこんさんの、北大の自治寮の元寮長経験※2 にもとづく内容で、「当事者」が、現在の状況を客観的に語るのは、かなり難しいことなんですが、この記事では冒頭に「目次」があって、
・メリットとデメリット
判断基準
が明確に書かれています。
これにならって、志望大学(候補)それぞれのメリットとデメリット、判断基準を整理してみてはどうでしょうか? 
 
 
※1 高3生のみなさんに「そもそも大学を選ぶ前に」、工学系の大学生活がいったいどんなものか知ってほしいという趣旨で「工学部Zくん」シリーズを書いています。が、やはり「自分の身にふりかかるまではピンとこない」もので、Zくんも、年後半からパワーアップした「レポートの嵐」に直面して、ようやく筆者が言った「だんだん忙しくなるよ」の、「だんだん」の意味が分かってきたようです。
※2 80年代に、某国立大女子寮の寮長だったSさんの場合、東京への引っ越しのとき、ゼミの後輩(男子)を、「お手伝いの後輩女子寮生とのお茶会」でつって、ケーキ代とトラック運送費のみの低コストで引っ越しをすませたそうです。
※3 首都大の理工系含む大改編は、平成30年度。今年度の電気電子・機械系入学者が、日野に引っ越しをするおそれは、まずないと思いますが、1年前は舛添都政で、築地移転/豊洲問題で大騒ぎもしてなかったわけですしーーー1年後は??? なお、構想が確定したら、記事にする予定です。
BGM: [Alexandros] 「SNOW  SOUND」 「例えるならそれは白い音」
冒頭写真 Pernas_S提供 「ロマネスコ」 正体は、野菜。 
ちなみにZくんにこの画像を送ってみたところ、返事は「デザイノイド物体? 」―――いずれは、Zくんにも、当ブログで書評デビューしてほしいものです。
中間写真提供:Pixabay
当ブログでは、過去2回、航空宇宙に関連する国公立大学の学科、コースを紹介してきました。
総論と秋田大学理工学部(東京農工大ほかも) 
静岡大学工学部、山口大学工学部 
機械や電気電子、化学、情報学部・学科等は、地方国公立大学の多くに、わりあい見当がつく名称で設置されています※1 。
しかし、「航空宇宙」となると、ズバリ名前のついた学科などが、あまり多くないためです。
高3受験生のみなさんは、センター試験の結果次第で、志望先を変更するかどうか?(前期を強気にとか、後期は確実な合格圏の大学にするとかですね)迷うと思いますが、少し視点を変えると、「宇宙への途」にはいろいろなルートがあります
今回も、そんな例を2大学ご紹介します。まずは、自分の近くの県でもいろいろな観点から探してみてください。
なお、理工系のみなさん向けのセンター試験後の過ごし方についての参考記事は、こちら(あくまで2016年時点ですが)。
 
大阪府立大学は火星探査をめざす
「工学域機械系学類」に「航空宇宙工学課程
http://www.osakafu-u.ac.jp/academics/college/ce/smame/aec/
がありますが、その他にも、意外? な領域で、「火星」ほかとつながっていました。
小型宇宙機システム研究センター/ミリ波テラヘルツ波研究所
2017年1月9日の「読売新聞」1面の記事で、「火星探査 日の丸超小型機」の見出しで掲載されていたのが、
NICTと東大、大阪府立大学の研究チームによる、超小型の火星探査機開発計画です ↓。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170109-OYT1T50007.html
火星探査機自体の大きさが50センチ程度で、お値段も大型機の約10分の1(10~20億円)をめざす点と、火星の大気中のテラヘルツ波(※2)を測定して、大気の成分を分析する点が注目です。
実際にどんな体制で、研究開発を行う計画なのか? は、上の新聞記事には書いていませんでしたが、惑星大気観測で、NICTと東大、大阪府立大学が名前を連ねるのが下記研究↓
https://www.wakusei.jp/book/pp/2014/2014-2/2014-2-140.pdf
そして、これに関わった大阪府立大学・工学域の真鍋武嗣先生は、同大学の付属機関「ミリ波テラヘルツ波研究所」の研究者も兼任されていますし、工学研究科小型宇宙機システム研究センター(以下、SSSRC) で、超小型衛星OPUSAT(愛称「こすもず」※3)の開発などもされています。
真鍋先生が報道にあった、火星プロジェクトに直接かかわるかどうかは分かりませんが、下図1※4 の組織が関わる可能性は高いと思います。

SSSRCは、学部生から工学系の他学科や、生命環境学部の学生も参加している学生主体の組織、http://ci.nii.ac.jp/naid/110009930863
一方、21世紀科学研究機構(以下、機構 ※5)の宇宙科学技術研究センターは、機構の中でも「戦略的な調査・研究課題を実施するために学長が指定する研究所」に位置付けられる、学長肝いり? の組織です。
というわけで、自発的にか、研究室まるごと(巻き込まれる)かはわかりませんが、今後、大阪府立大学の工学域に入った学生さんは、学科を問わず、火星ほかさまざまな宇宙関連のプロジェクトに関わる可能性は十分にありますよ。
高2生以下の方は、2017年度のオープンキャンパスで、じっくり聞いてみてください。
 
和歌山大学は「宇宙」をテーマにした授業・活動を全学で実施
和歌山大学のシステム工学部には、直接、航空宇宙に関わるメジャー(下図2 10メジャー ※6)はありませんが、特色として、「宇宙教育研究所 (旧名称 ※7 以下、IfES)」 が、システム工学部に限らず、学生に、「‘宇宙’をテーマに、‘まかせられる人材’を育成する教育」を、主に教養課程の段階で実施。

さらに、下記ページ
http://www.wakayama-u.ac.jp/ifes/program/index.html
のように、
・実験場として、和歌山市加太、和歌山県串本町、東京都大島町(伊豆大島)・大学生の宇宙教育支援で、以前の記事で紹介した「能代宇宙イベント」の運営ほか、にも協力
・キャンパス内の電波観測通信施設(口径12メートルのパラボラアンテナ)の管理も担当
http://www.wakayama-u.ac.jp/ifes/equipment/index.html
など、さまざまな活動をしていますので、高二生以下の方は、2017年度のオープンキャンパスや、宇宙イベント(IfESのイベント告知ツイートあり )で、じっくり聞いてみてくださいね。
 
※1 金沢大学理工学域は、要注意でした…。
※2  http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/publications/news/2014/rn201408.pdf4ページ~
「テラヘルツ波」のキーワードで検索すると、怪しげな健康器具サイトなどが上位に出たりしますが、↑ 理工系志望者は上記理研のページをご覧ください。
※3 http://www.aero.osakafu-u.ac.jp/topics/opusat
大阪府立大の本部・工学部は「中百舌鳥(なかもず)キャンパス」にあります。
※4 受験生の利便性のため、大阪府立大学HP内 
http://www.sssrc.aero.osakafu-u.ac.jp/about-us/
から図1を転載。
※5 http://www.osakafu-u.ac.jp/affiliate/21c/laboratory/
「ミリ波テラヘルツ波研究所」もこの機構の傘下にあります。組織の仕組みがけっこうユニークなので、今後、広島大学などといっしょに、ご紹介の予定です。
※6 和歌山大学システム工学部は、2015年より、図2の10メジャー(専門分野)を、メイン・サブで組み合わせて、コースを選択する仕組み。
図2は、下記PDFから、受験生の利便性を考えて転載。
http://www.sys.wakayama-u.ac.jp/_files/00011723/majormap.pdf
※7 平成28年より下記体制
http://www.wakayama-u.ac.jp/bousai/soshiki.html
BGM:「夢じゃないこの世界」 WEAVER
冒頭写真(大阪 通天閣)提供:Photock  https://www.photock.jp/detail/tour/1785/
パラボラアンテナ写真:和歌山大学学生広報チームPRism のページより、転載
https://twitter.com/wadai_prism


前編に引き続き、仙台市教育委員会がまとめた、パンフレット(以下、H26パンフ)の中身(子どものスマホやLINE使用の問題点)と、主張の根拠が詳しく書かれた新書「やってはいけない脳の習慣」(以下、本書)の紹介ですが、1点だけ注意したい点があります。

 
●前提となる「生徒の学習時間」とは?
前編の注1に書いたように、データのベースになっているのは、仙台市の「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」↓
 
仙台市では、市内の公立小中学校に通う生徒約7万人に対して、毎年4月に、市独自の「標準学力調査」と「生活習慣や学習意欲に関するアンケート」(以下、あわせて’本調査‘)を、これまでに7年間続けています。※1
平成28年度調査結果の概要(PDF)が、下記 ↓(以下、仙台概要28PDF
http://www.city.sendai.jp/manabi/kurashi/manabu/kyoiku/inkai/kanren/kyoiku/documents/h28gakuryoku_test.pdf
生徒が学校で回答した「アンケート」の質問数は、小2~小4が37、小5以上が75で、仙台概要28PDF14ページ以降に、集計結果のグラフが掲載されています。
この中で、「家庭学習等」の質問内容は、
『学校の授業時間以外に,月曜から金曜日(土日は別途質問),1日当たりどれくらいの時間,勉強をしますか。※家庭教師・学習塾など を利用した勉強は除く』
と、
『学習塾(家庭教師もふくむ)で,月曜から金曜日(土日は別途質問),1日当たりどれくらいの時間,勉強をしますか』(どちらも仙台概要28PDF 22ページ 注意点※2)
と、項目が分かれていますので、1人の生徒について、
平日の家庭学習時間(1日当たり 以下、同)×5+土日の家庭学習時間×2+平日の家庭外(塾など)学習時間×5+土日の家庭外学習時間×2= 1週間の総学習時間
を算出することは、EXCELでも、簡単にできるはずです。
しかし、H27市民向けパンフや本書を見る限りでは、ベースになっているのは「家庭での学習時間」(例、本書18ページ)のようです。
この点は、続編「仙台市にフタコブは現れているか?」(仮タイトル)に書く予定ですが、学習環境からいえば、仙台市は地方都市というより、‘プチ東京’と呼べるような場所で、塾などの家庭外学習の要素は無視できない※3 と考えて、筆者としては、とくに「1週間の総学習時間」にこだわります。
 
トークアプリの使用時間が長いと、成績は落ちる
上記の、「学習時間」の問題を抜きにしても、1日あたりのスマホや、LINE、カカオトークなどのトークアプリ(以下、トークアプリ)の使用時間と、成績(学力調査テストでの正答率)の関係は(本書18~21ページ 図1-1がスマホ、図1-2がトークアプリ)
・スマホ、トークアプリとも、使用時間が増えると成績は下がる(本書 18ページ)
・国語と数学/算数では、数学/算数の落ち方が激しい
・単にスマホを使うより、トークアプリを使った時間が長い方が、落ち方が激しい
結果が、報告されています。
前編記事で紹介した実験では、トークアプリの通知音で集中力が途切れることが分かっています。
また、本書22ページでは、“ゲームやテレビの長時間の視聴と同様の「前頭葉の活動低下」が、スマホ/トークアプリの長時間使用でもおこりうる”という仮説をたてていますが、こちらはまだ脳画像解析などの調査はされていません。
 
スマホ使用 1年後の追跡調査
本書26ページからは、「同じ質問を同じ子どもに、1年後に行う」追跡調査を、スマホ利用などについて行った結果が、紹介されています。※4
下記H27年度パンフ(PDF) ↓ にも、ほぼ同じグラフ(以下、H27グラフ 上画像)が掲載されています
http://www.city.sendai.jp/manabi/kurashi/manabu/kyoiku/inkai/kanren/kyoiku/documents/h27gakusyuiyoku.pdf
スマホ、トークアプリ使用が1時間未満を短時間、それ以上を長時間として、
以前、短時間使っていたが、今はやめた。使う時間が、長時間から短時間に変わった。 など、9パターンについて、成績(偏差値)の変化量を、棒グラフにしたものです。
H27グラフをみてもらうと、
 ・スマホの場合は、短時間使うだけなら、あまり成績にマイナスの影響はない。
 ・トークアプリは、「使っていない」か、「短時間使っていたが、やめた」グループ以外は、成績がマイナスになり、スマホより、落ち込みが激しい
ことが分かります。
なお、スマホ、トークアプリとも「長時間使用していたが、使用をやめた」グループの成績が、下がっています。
このグループについては、
 ◎1週間の総学習時間→スマホ、トークアプリをやめた=勉強している  とは限らないので
や、
 ◎Hulu(ネット定額制動画 ※4)、AbemaTV(無料)ほかで、とにかくディスプレイを見ている「1週間の総視聴時間」など、時間の使い方そのものの変化(ちなみに、2016年に小中学生が「ポケモンGo」に費やした時間を、2017年4月調査では、どうやって質問するんでしょうかね?)
などのデータを、今後の調査報告で知りたいものです。
また、「やめた理由」が、受験などで自主的にSTOPしたのか、親に止めさせられたか? の違いも、本書に出てくる「脳のやる気スイッチ」(本書86ページ~)、自己肯定感(本書108ページ)と関わって、影響しているかもしれません。
「やる気」などの点は、前編でも書いたように、今後、別記事を予定しています。
 
後編のまとめ
いろいろ、ご紹介しましたが、小中学生のスマホ・トークアプリ利用に、歯止めが必要なことは明白です。
仙台概要28PDF には、20~21ページに、「勉強中にトークアプリを使う人の割合」(中3で35% けっこう多いですね~)など、参考になるデータがいろいろ掲載されているので、親御さんはこれらのデータも見ながら、お子さんと、PC,スマホ,トークアプリの使い方のルールを話し合ってみてください。
ちなみに、上記概要だと、仙台市の中3の半数ぐらいが、親と使い方を話し合っていて、うち半数が約束を守っているようですがーーー話し合う、約束を守る、どちらも割合は年々アップしています。
なお、スマホは、筆者も英語辞書の代わりによく使っていますが、Zくん※5 が通っていた進学塾では、入塾と同時に2万円くらいの性能の電子辞書(カシオなど)を必携にしていたそうです。
お子さんの、「勉強にも役にたつ」という反論には、この電子辞書への出費などとの「天秤ばかり」で、考えてみてください。iPadでの調べ物は、リビングで、親の目の前でするとかもですね。
高校生の方は
あと、当ブログ・理工系Vくんシリーズがターゲットにしている、“国公立大学理工系進学をめざす”高校生のみなさんは親に言われるまでもなく、自分でご判断ください。※5
 
※1 現在でも「同一集団の成績の推移」が観られる、とても貴重な資料になっていますが、このまま調査を継続していただくと、スマホやトークアプリと学力の関係についての「超貴重な追跡調査」ができると思います。
さらに、今後RST(リーディングスキルテスト)とコラボしていただくと、短文をやりとりするトークアプリは、特に読解力の低下に結びつく可能性が高いので、より深い学力についての分析が期待できます。
※2 グラフでは、時間数ではなく「1時間以上学習した生徒の割合」を表示しています。
※3 塾などで平日、1日あたり1時間以上勉強している生徒は、H28年度、小6で約35%、中3で58%(仙台概要28PDFの22ページ)
※4 筆者も、某定額制動画配信サービスを利用してからは、ニュースやドラマ「逃げ恥」以外、テレビ放映はあまり見てませんね。
※5 本書26ページに「受験のためのスマホ断ち」という話が出てきましたが、当ブログのZくんシリーズで追跡レポート中の、現工学部生Zくんも、「Zくんの選択」に書いたように、高3の時、自ら「大学合格まで、LINEとニコニコ動画を封印」してました。

冒頭写真:仙台市泉区の宮城県図書館 (原広司設計)--すばらしい図書館ですね!! 中も、充実しています。
今回も下記「東北の関西人」のブログ記事から写真を転載させていただきました。 ※このブログの著者のyamatsutsujiさんは、東北大工学系OB
http://yamatsutsuji.hatenablog.com/entry/2016/06/16/063340
BGM::前編に引き続き、Sさんによる80年代MUSICからのファミリー向け選曲
『The Neverending Story』  LIMAHL(リマール)

 

大学受験を見すえたときに小中学生の親御さんが注意すべきこと

ちょうど、昨日(1月3日)、箱根駅伝が終わって、青山学院大学が3連覇しました。こうなると、原監督の著書「逆転のメソッド」も読みたくなりますね。
と、その前に、当ブログでは、「理工系Vくん」シリーズで、おもに地方の小中高生のみなさんと、その親御さんが、東京をはじめとする「都会」の受験生を相手に競う場合に、どういう戦略を取るべきかをテーマに記事にしています。
しかし、そもそも”勉強における基礎体力”がなければ、レースは続けられません
今回は、この、とても大事な”勉強における基礎体力”に関わる、東北大・川島隆太先生等の研究成果(仙台市教育委員会との連携 ※1)をまとめた新書「やってはいけない脳の習慣」(以下、本書)について紹介します。
前編では、主に脳科学関連の行動実験やMRIによる脳画像解析の成果から、どんな事実が分かったかを紹介します。
後編、「学力調査と、家庭内学習時間、スマホや‘LINEやカカオトークほか(以下、当記事ではトークアプリ)’使用時間の関係」についての、本書の統計データと、それについての補足をします。
 
仙台市がまとめたパンフレットと、本書
本書をまだ買っていない方は、仙台市教育委員会がまとめた、
下記パンフレットPDF (以下、H26パンフ)↓
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/awardimg/award20150319_01.pdf
参考:最新H27年PDF 
を、ご覧ください。
本書に は、上記パンフが勧めている内容、たとえば
スマホ・携帯の使用は1日、1時間以内に
が、いったいどういう根拠で、そういう提言がされているのか? その科学的な根拠などがくわしく書かれていますので、理工系をめざす高校生のみなさんは、本書に出てくるグラフが、「設問」だとして、どういうことが読み取れるか? 自分で考えてから、本文を読んでみると、推論力をアップさせるトレーニングにもなりますよ。
 
H26パンフで、まっさきに警告している内容
本調査の詳細は、「後編」に書きますが、H26パンフでは、
◆スマホ・携帯の使用は1日、1時間以内に
◆中でも、トークアプリの平日の使用時間は、平日の勉強時間や睡眠時間よりも、成績を下げる要因(影響力が強い)となる可能性が高い

これは、「トークアプリの使用で勉強時間や睡眠時間が減ったから、成績が落ちた」わけではなく、「トークアプリの使用自体の影響の可能性が高い」という意味です。
その裏付けとして、
 
(1) トークアプリの使用中は集中力が切れやすい? (本書32ページから)
著者等は、トークアプリ特有の「既読」機能に注目して、頻繁なメッセージのやり取りが、学習への集中をじゃましていると考えて、大学生21名に対して「連続遂行課題テスト」を行いました。
パソコンで15分間、簡単な課題をとく調査ですが、画面のノイズと、妨害音(機械音)がまじる/まじらない場合、さらに、全員が、
A:トークアプリの通知音が1分間ごとに鳴る状況(詳細は本書34ページ)
B:スマホのアラーム音が1分間ごとに鳴る状況
の2つの条件で調査しました。
その結果、Aの状況の方が、Bよりも、課題遂行テスト結果が悪い(反応時間が遅い)、つまり単なる音ではなく、トークアプリの通知音の方が、集中力に影響を与えると考えられます。
著者等は、さらに「社会不安」との組み合わせで、追加調査していますが、こちらは本書36~39ページをご覧ください。
少なくとも、お子さんの家庭学習中はトークアプリの通知音が鳴らないように(家族の皆さんもですよ)しよう!! と、本書59ページで強く推奨しています。
 
(2) 長時間のゲームは子どもの脳に悪影響? 3年後の事実(本書64ページから)
仙台市の中学生のゲーム時間と成績の関係についての調査結果グラフは、本書67ページに掲載されています(※2)。
ゲームプレイと脳の関係は、これまでにも議論されてきましたが、本書68ページから、著者等が行った、子どものゲームプレイ時間の長さと、脳の組織の発達(3年後に追跡調査)の関係についての調査結果が記載されています。同じ調査結果について(と思われる)のネット記事が ↓
http://dailynewsonline.jp/article/1076059/?page=all
です。
この記事では。著者等の「初回検査時に長時間のゲームプレイ習慣のあった被験者は言語性知能が低く、3年後の検査でも一層の低下につながっていた」(本書71ページ)という指摘について、ネットでの批判意見も紹介されています。
ただし、本書ではさらに、「拡散テンソル画像解析」※3 により、ゲームプレイ時間の長い子どもの脳は、海馬や大脳基底核、前頭前皮質※4 などの発達が阻害されている(組織の密度が低い)ことが明らかになってきました(本書76ページ)。
なぜ、長時間ゲームをプレイすると、発達が阻害されるかについては、著者等は「ドーパミン」※5 が過剰に放出されて大脳基底核にダメージを与えるためと推定しています(76ページ)。なお、テレビの長時間視聴の影響についての3年後の追跡調査の結果も、77~81ページに紹介されています。
●パンフで推奨している内容
逆に、H26パンフで推奨しているのは、
◆学習意欲(目標意識や知的探求心)をたかめる
◆良い生活スタイル(早寝早起き、朝ごはん。家族とのコミュニケーション)
 
(3)「やる気」を育てるには
学習意欲が高いほど学力が高くなるのは、ある意味当然とも思えますが、では、学習意欲を高めるには? 本書86ページから、「脳のやる気スイッチ 線条体を活動させる方法」に、具体的に書いています。
ここは、以前当ブログで紹介した教育フォーラム、とくに開成中学・高校の柳沢校長の講演とも関連しますので、今後、「柳沢校長編」の記事で併せて書く予定です。
 
(4) 生活習慣と、脳の成長の関係 
H26パンフ4ページ目に概要が書いてあります。
脳の発達との関連は、具体的には
・早寝早起き(睡眠習慣)→本書144ページから
・朝ごはん→本書133ページから(子どもの朝食は、お米の方が良い? 本書136ページ)
・家族間のコミュニケーション→本書159ページから
・読書習慣→本書172ページから
 
前編のまとめ
当ブログ記事の読者(小中高生と親御さん)であれば、前編の注意事項や推奨事項は、ほとんどクリアしていると思います。
ただし、スマホ、とくにトークアプリを「家庭学習中にオフにしていないケース」は、盲点だったかもしれません。たとえ学習時間が長くても、「本当の意味での勉強」にはなってませんから、親子で使い方を話し合ってみてください。
 
※1  学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト
http://www.city.sendai.jp/manabi/kurashi/manabu/kyoiku/inkai/kanren/kyoiku/project.html
仙台市では、市内の公立小中学校に通う生徒約7万人に対して、毎年4月に「標準学力調査」と「生活習慣や学習意欲に関するアンケート」(以下、あわせて’本調査‘)を、これまでに7年間継続しています。
なお、後編とは別の「続編」で詳しく書きますが、仙台市は、地方都市というよりは”プチ東京”と呼べる特性の地域です。
※2 くわしくは後編で
※3 そもそもMRIとは? 参考:http://www.m-satellite.jp/info/02.html
拡散テンソル画像解析→脳組織の中で、水がどれだけ自由に動き回れるかを測定。脳組織の密度が高い場合は、水の拡散性が低い。つまり、脳の発達がすすむほど、指標値(水の拡散性)は低くなる。
 参考:http://www.asahikawa-med.ac.jp/dept/mc/neuro/dti.html
※4 
・海馬(かいば) 記憶や睡眠に関る 参考:http://www.scj.go.jp/omoshiro/kioku3/kioku3_1.html
・大脳基底核(だいのうきていかく) 
参考:
  http://www.scj.go.jp/omoshiro/kioku3/kioku3_2.html
・前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ) 自分の行動をコントロールするなどの高次機能に関わる
 参考:http://goodbrains.net/brain/shikumi3.html
  http://www.scj.go.jp/omoshiro/kioku3/kioku3_3.html
※5 ドーパミン 神経伝達物質 過少な場合、過剰な場合の影響については↓
参考:http://www.tmig.or.jp/J_TMIG/kouenkai/koza/67koza_2.html
 
やってはいけない脳の習慣』 青春新書 2016年8月刊行 川島隆太監修、横田晋務著 ※本記事では、まとめて著者等としています
冒頭写真:ブログ「東北の関西人」
より、仙台市の街並み(定禅寺通り)。
撮影者yamatsutsujiさんが、仙台市を愛する理由は、上記記事 ↑ に書かれています
中間写真提供:Photock 「伊達政宗像」 https://www.photock.jp/detail/monument/748/
BGM Duran Duran “The Reflex”
※1959年生まれの川島先生が、聞いたであろう80年代MUSICの中から、当ブログ監修のSさんに選曲してもらいました