※続編 「 就活S feat.Z 自治体の技術系公務員(機電系、土木、建築)採用、夏の陣」(25年7月)
P: 前回記事「就活S feat.エンジニアD 機電系&土木の大学推薦に自治体まで参入!?」で、就活では別格の扱いを受ける「機電系」の採用戦線(推薦枠)に、最近は、自治体まで参入しはじめた状況を紹介しました。
機電系院卒で、現在は大手メーカー開発職のDくんとのWEB対談でしたが、画面ごしでもDくんの「勘弁してくださいよ!」という心の声が聞こえてきそうでした…。
Z: Dくんは、リクルーター枠で就活は楽勝でしたが、今度は「採る側(リクルーター)」で大変そうですね~。※1
P: Dくんとは逆に、コロナ禍もあって、21年6月まで就活に苦労した分、いまは「就活」については中立? の立場のZくんと、変わりつつある公務員試験について深堀りしたいと思います。
Z: ぼくは5年前の6月、ちょうど持ち駒の最後の1つ(現在の職場)の、最終面接の結果まち段階で、連絡がくるまでの1週間の間に、就活エージェント2社に申し込みをしていました。
ぼくの専攻だと、公務員試験で優遇措置を受けるのは難しいですが、機電系・土木・建築専攻のみなさんには、こういう選択肢もあるってことで。
A) 自治体によって採用方法はバラバラ…東京の自治体(一部)でその特色をチェック
P: Zくんが以前、実家のあるA市と今住んでるB市とで、ごみ出しルールが全然違うと話してましたが、「技術職/技術系職員採用」についても、各市でまったく違います。
今回(25年6月)は、東京・多摩地区の6市
・武蔵野市
・三鷹市
・小金井市
・国分寺市
・立川市
・八王子市
の技術系採用(新卒/既卒)についてチェックしましたが、予想通り時期や試験方法はじめ、みごとにバラバラでしたね。 ※2
ただし、似たような傾向(キーワード)もありましたので、以下A①~にまとめました。
① インターンシップ採用
② 新卒・既卒・経験者枠の拡がり
③ 通年採用?
④ 試験方法が民間企業と似てきた/集団面接
⑤ 技術職の小論文試験不要の自治体も
⑥ 奨学金返還支援制度
A-① インターンシップ採用
P: 八王子市が、今年度、土木/建築/機電 各5名のインターンシップ枠をもうけてました。
Z: 民間と同様、募集(6月)⇒選考(7月):書類審査と口述試験⇒7月末~9月中旬の5日間のインターンシップをやった後、9月下旬~10月はじめに教養試験&適性検査で、採用が決まるということは、インターンシップが事実上の「面接」ですね。
民間(ぼくの場合)も、夏冬インターンシップ参加者に「早期選考」のお誘いがきたわけですが。
P: このインターンシップ採用の対象者は、27卒だけでなく、26卒もでした。
Z: 来年も同じ採用枠があれば、26年5・6月時にまだ内定のない27卒の土木/建築/機電の方は、応募を検討してもよいかも?
A-② 新卒・既卒・経験者枠の拡がり
P: 立川市が、26卒採用(25年4月19日更新)で、
土木 3名/建築 3名/電気 5名
を追加募集? していました。
この試験の受験年齢要件が、「昭和55年4月2日から平成16年4月1日までに生まれた方」、つまり、21歳~45歳が受験できます。
Z:ぼく(平成8年生まれ)やPさんも、一定の資格要件があれば、受験できるということですね。
P: 条件には、「大学、専門学校等において土木技術関連科目を履修し、卒業した方」とありましたので、理系につきもの? の留年や多浪、第二新卒などもまったく気にせずに受験できますし、経験者の業務従事歴も2年以上あればOKです。
Aー③ 通年採用?
P: 小金井市も、令和7年10月採用枠で、土木・建築職を募集中でした。
Z: 7月7日まで、申し込み受け付けで、7月19日に1次試験として専門試験(120分)と20分の性格検査。2次、3次は8月中に個別面接。
9月卒業は、ぼくの知り合いにも、海外留学して9月卒業のケースがありましたから、それを狙っているのかな? とくに建築系とか…。
P: どの市とはいいませんが、過去の試験実施状況をみたら、申込者数0や1が珍しくありませんでした。
追加募集が、いつ、どこの市であってもおかしくない状況です。
Z: 国分寺市の募集には、6月13日更新のページで
「職員採用試験(土木技術・建築技術)(令和8年度採用)【通年採用(第1回)】」
と、「通年採用」の文字が。
Aー④ 試験方式(一次)が民間企業と似てきた/集団面接
集団面接の特徴:複数人での面接:受験者複数名に対して、面接官も複数名で面接を行います。
回答形式:指名制や挙手制など、回答方法は面接官によって異なります。』
P: 三鷹市は、令和7年度の採用試験(ただし新卒のみ)から、事務系も含めて、「教養試験」を廃止。かわりに、「専門試験」を実施します。
Z: 武蔵野市は令和8年度採用から、「一般事務で小論文試験を廃止」するそうですから、逆にいえば、これまでは小論文試験があったんですね。
P: 武蔵野市は、技術職(土木・建築・電気)の2次試験では、令和8年度採用でも、個別面接と小論文試験がありました。
ちなみに、生成AIによれば、
『公務員試験における技術職の小論文は、専門知識を活かして社会問題の解決策を論理的に記述する能力を評価するものです。技術職は、土木、建築、機械、電気など、特定の専門分野で公務員として働く人々を指します。小論文では、これらの専門分野に関する知識に加え、社会問題に対する理解や、問題解決能力、論理的思考力などが問われます。』
だそうです。
やはり、専門知識プラス社会の役に立つ「公僕」の意識をもってほしいのでしょうね。
Z: わざわざ公務員を志望する方なら、当然、そういう意識はもってると思いますが、それを文章にまとめるのは…。
もし、ぼくなら専門試験だけ(小論文なし)のところを受験するかな?
P: 現在の社会情勢について、なんにも考えていないと、さすがに面接で落とされると思いますが、数式や図はOKだけど文にまとめるのが苦手という理系は多いですよね。
建築系などは、むしろ図面提出(未来の○○市)とか、プレゼンで良い気がしますが…。
Aー⑥ 奨学金返還支援制度
P: こちらは「東京都」が、今年度の採用者から始めた制度なんですが、大学卒業後に都内で教員や、都・自治体の技術職員として就職すると、就職2年目から11年目までの10年間、都が半額を負担(返済を半額、肩代わり。最大150万円。院卒の技術系公務員は最大225万円)してくれるそうです。
都が募集している技術職には、機電系、土木・建築と並んでICT(デジタル職)も含まれていましたね。
Z: ぼくは、国公立大・自宅通学だったので、奨学金は借りなくてすみましたが、民間企業でも、代理返還支援をしてくれるところが、2500社以上ありました ↓。
P: 今回は、東京・多摩地区の6市の職員採用(技術系)をチェックしてみて、全体的に、機電系・土木・建築の方は、新卒・既卒、中途採用とも、公務員への途が広くなりつつあるという印象です。
実際に、機械系の公務員になった方のアドバイスはこちら ↓
※1 ZくんとDくんは、首都圏国公立大学の工学系修士を、21年に終了した同期生(専攻は違います)。 それぞれ別の大手メーカーの研究開発職として、ホワイトな春を過ごしています。
※2 25年6月時点での情報です。リンク切れを避けるため、各市のリンク先は、常勤(正規)職員採用のトップページです。
ちなみに、本記事では、〇卒の表記を西暦に統一してますが、自治体のHPはいまだに年号表記でしたので、参考にのせときます。
24卒=令和6年3月卒
25卒=令和7年3月卒
------- 25年6月=令和7年6月 ----
26卒=令和8年3月卒 =令和8年度採用
※2025年5月末時点での理系26卒の内定率は,ある調査では約90%
27卒=令和9年3月卒 =令和9年度採用
28卒=令和10年3月卒 =令和10年度採用
【BGM】
Z選曲: Indigo la End 「夏夜のマジック」
P選曲:I Don't Like Mondays. 「Summer Ghost」
今年は、6月からこの曲を聞きまくる35度ごえの暑さ!
【写真】 上・下提供:Pixabay 中間写真:6月撮影・筆者 「雨のステイション」の発メロが流れる西立川駅







