診療中にタイトルのようなご質問をいただくことが時にあります。
結論から申し上げれば、脈管(血管、リンパ管)の流れをよくして、血色がよくなったり、むくみをとる程度の意味しかありません。
血管マッサージなるものも存在するようですが、その手法を見るとそもそも血管のマッサージになっているのかどうか微妙ですし、医学的な根拠もとってつけたようなもので、少なくとも私は首肯できません。
むしろ、あまり皮膚を強く擦ると、美容皮膚科的には肝斑はじめ様々な肌トラブルが起こることが懸念されます。
もちろん医学がすべての身体現象を解明しているわけではなく、心理的な作用もあるので(プラシーボ効果も含む)、民間療法をすべて否定するものではありません。
様々な療法を試してみるのもいいのですが、リスク―身体的なリスク、経済的なリスク、時間的なリスク―をきちんと把握したうえで、まずはテスト的に取り組まれるのがよろしいかと思います。
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