サーマクールの施術出力設定に関して | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

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稀ではありますが、サーマクールの出力設定を質問される患者さんがいらっしゃいます。

やはり、強い設定で治療しなければ効果が現れないとお考えになっている、あるいはネット上などでそのような情報を見て心配されているといったところでしょうか?

結論から言えば、強い設定で施術したからといって、効果がその分大きく現れるというわけではありません。

大事なことは、できるだけお受けになる方のストレスを少なくして、それでいて確かな効果をお感じいただけるように術者は最善を尽くすということです。

具体的な数字をここに挙げても意味はないと思われますので書きませんが、お顔の部位により痛みの感じ方は大きく異なりますので、施術中に頻繁に出力を変えながら施術を行っています。

もちろん、出力だけでなく、顔の部位別に、ショット数、照射ベクトル、オーバーラップの度合い、施術時間までも考慮して照射をしています。

照射ベクトルは、マニュアルにあるような2次元的なものではなく、3次元的に考えながら照射しています。皮膚面に対して垂直に照射軸を立てないこともあるということです(わかりづらい説明で申し訳ございません)。

オーバーラップに関しては、もちろん立て続けに同部位を照射するのは危険なので行いませんが、面積当たりどれくらいの時間をかけて照射していくのか(もっと簡単に言えば、同部位をにパスを重ねる場合、どの程度の時間間隔を空けるか)は意外と重要ですので、ケースに応じて、実際の即時効果の現れ方などを参考にしながら、瞬間的に判断して施術を進めていきます。

誰が行っても同じような結果が出るように思える治療ほど、実は多くの思考と工夫が必要だと考えて実践しています。

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