2003年生まれ(2006年クラシック世代) | すべてのG1馬のために

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競馬のG1馬に特化した記録を、いろいろな角度からまとめていきます。

本日は2003年生まれです。

 

G1馬頭数 22頭(牡馬15頭 牝馬7頭)

G1勝利数 29勝(牡馬21勝 牝馬8勝)


サンデーサイレンスの最終産駒世代であるこの世代のG1勝利数29は、21世紀では2番目に少ない(現役世代を除く)ですが、天皇賞(春)を異なった馬で3勝しています。これはあのTTG世代とこの世代のみのレアな記録です。

それではランキングです。いつも通り、G1馬のみのランキングです。

 

(1)  G1勝利数ランキング

 1位 メイショウサムソン 4勝(中央4勝)

 2位 アドマイヤムーン  3勝(中央2勝 海外1勝)

 3位 キンシャサノキセキ 2勝(中央2勝)

 3位 カワカミプリンセス 2勝(中央2勝)

 

(2)  重賞勝利数ランキング

 1位 アドマイヤムーン  8勝

 2位 キンシャサノキセキ 7勝

 3位 マツリダゴッホ   6勝

 3位 メイショウサムソン 6勝

 

(3)  勝利数ランキング([地]を除く)

 1位 キンシャサノキセキ 12勝

 2位 アドマイヤムーン  10勝

 2位 バンブーエール   10勝

 2位 マツリダゴッホ   10勝

 

(4)  総賞金ランキング

 1位 アドマイヤムーン  1,187,727,000円

 2位 メイショウサムソン 1,065,949,000円

 3位 キンシャサノキセキ 785,306,000円

 

(5)  生涯レーティングランキング(牝馬は+4)

 1位 アドマイヤムーン  125

 2位 メイショウサムソン 122

 3位 マツリダゴッホ   121

 

まずは、すべてのランキングにランクインしたアドマイヤムーンです。重賞3勝馬で迎えた皐月賞では1番人気に押されたものの4着に敗れるなど、クラシックには縁がありませんでしたが、4歳になりドバイデューティフリーを制し、念願のG1タイトルを手にします。レーティング125はこの勝利で得た評価です。その後国内に戻って宝塚記念、ジャパンCを制しました。なお、宝塚記念を制した後、馬主が近藤利一氏からダーレー・ジャパンへ所有権が移動しています。

 

アドマイヤムーンには縁がなかったクラシックで、皐月賞と日本ダービーを制したのがメイショウサムソンです。2年連続の三冠馬が期待された菊花賞では4着に敗れてしまいましたが、4歳になって天皇賞(春)を制覇。その後凱旋門賞出走を表明するも馬インフルエンザに罹患し断念しますが、路線を変えて臨んだ天皇賞(秋)を制し、同一年天皇賞春秋連覇を達成しました。それ以降は勝ちに恵まれなかったものの、前年に出られなかった凱旋門賞に出走(結果は10着)するなど、第一線で活躍しました。

 

中長距離路線で特異な活躍をしたのがマツリダゴッホです。重賞は6勝していますが、すべて中山競馬場での勝利であり、中山平地重賞6勝は史上最多タイです。その中には史上初のオールカマー3連覇も含まれています。通算勝利数10勝の内訳も中山で8勝、札幌で2勝であり、逆にこの2つの競馬場以外では馬券圏内にすら入れませんでした。なお、4歳時に有馬記念を制したのが、77ものG1タイトルを獲得したサンデーサイレンスの、父としての最後のG1タイトルとなりました。

 

続いては、短距離で活躍したキンシャサノキセキです。この馬は豪州産ですが、父はシャトル種牡馬として豪州でも供用されていたフジキセキです。また、生まれは9月ですが、9月生まれでG1級競走を制したのは、同じく豪州産のミツドフアームとこの馬しかいません。6歳まで重賞タイトルを重ねたものの、なかなかG1タイトルには届きませんでしたが、7歳時の高松宮記念で初のG1タイトルを手にします。そして、その翌年も同レースを制し、史上初となる高松宮記念連覇を果たします。この8歳でG1勝利は、日本調教馬ではカンパニーに次ぐ史上2頭目の記録でもありました。

 

牝馬で唯一ランクインしたのがカワカミプリンセスです。デビューが3歳の2月と遅く、桜花賞時点で2勝馬だったため、賞金が足りず桜花賞には出られませんでしたが、スイートピーS、オークス、秋華賞と連勝し、無敗での牝馬二冠馬になります。その後のエリザベス女王杯でも1位入線を果たしますが、斜行により12着に降着になってしまいます。1位入線による降着はメジロマックイーン以来史上2頭目です。この降着により勝ち運に見放されたのか、5歳時のエリザベス女王杯2着などがあったものの、6歳時のエリザベス女王杯を最後に引退するまで1勝もすることができませんでした。

 

最後はダートで活躍したバンブーエールです。3歳時のジャパンダートダービー、ダービーグランプリで2着に入るなど早い時期から活躍していましたが、初のG1タイトルは5歳時のJBCスプリントでした。また、6歳時にはドバイゴールデンシャヒーンにも出走し、4着と健闘しました。

 

本日はここまでです。