2004年生まれ(2007年クラシック世代) | すべてのG1馬のために

すべてのG1馬のために

競馬のG1馬に特化した記録を、いろいろな角度からまとめていきます。

本日は2004年生まれです。

 

G1馬頭数 16頭(牡馬8頭 牝馬8頭)

G1勝利数 33勝(牡馬16勝 牝馬17勝)


この世代は、日本の競馬の歴史を変えたサンデーサイレンスの産駒がいない最初の世代であり、歴史的名牝とも言える2頭がいる世代でもあります。牝馬はその2頭以外にも充実している世代で、JRA主催レースに限ると、牝馬のG1馬頭数と勝利数は全世代で最多です。逆に牡馬の層は薄く、G1馬頭数と勝利数は、2001年以降に生まれた世代の中で最少です(現役世代を除く)。

 

それではランキングです。いつも通り、G1馬のみのランキングです。

 

(1)  G1勝利数ランキング

 1位 ウオッカ      7勝(中央7勝)

 2位 フリオーソ     6勝(地方6勝)

 3位 ダイワスカーレット 4勝(中央4勝)

 

(2)  重賞勝利数ランキング

 1位 フリオーソ     9勝

 2位 ウオッカ      8勝

 3位 ドリームジャーニー 7勝

 

(3)  勝利数ランキング([地]を除く)

 1位 ショウワモダン   10勝

 1位 ウオッカ      10勝

 3位 ドリームジャーニー 9勝

 3位 スリープレスナイト 9勝

 

(4)  総賞金ランキング

 1位 ウオッカ      1,333,565,800円

 2位 フリオーソ     847,973,000円

 3位 ドリームジャーニー 845,446,000円

 

(5)  生涯レーティングランキング(牝馬は+4)

 1位 ウオッカ      120

 2位 ダイワスカーレット 119

 3位 スクリーンヒーロー 122

 3位 ドリームジャーニー 122

 

まずは、クリフジ以来64年ぶりに牝馬として東京優駿を制したウオッカです。G1(Jpn1も含む、以下省略)を7勝し、2度の年度代表馬と、顕彰馬に選出されています。獲得賞金の13億円余りは、牝馬の中で当時の歴代最高額です。東京巧者であり、G1・7勝のうち実に6勝が東京コースで、これは史上最多です。なおレーティング120は、4歳時のヴィクトリアマイルと、連覇した安田記念の3つのレースすべてで得た評価です。また、5歳時のジャパンCでは、日本調教馬の牝馬として初めての勝利を飾っています。

 

そのウオッカの最大のライバルだったのがダイワスカーレットです。安定感が抜群で、12回走ってすべて連対しています。これは牝馬としてはクリフジの11戦全連対を抜く最長記録です。また、4歳時の有馬記念では、トウメイ以来37年ぶり、史上4頭目の牝馬による優勝を果たしています。レーティング119は、この勝利で得た評価です。感冒、熱発で回避した優駿牝馬に出ていたら三冠牝馬になっていたのか、怪我をせずにドバイワールドCに進んでいたら勝てたのかなど、いろいろ想像してしまいます。

 

ランクインしたもう1頭の牝馬がスリープレスナイトです。芝でデビューしますが、初勝利は3戦目のダートです。4歳夏に再び芝に戻り、2つのスプリント重賞勝利を経て、スプリンターズSを制しています。

 

続いて牡馬です。まずはオルフェーヴルの全兄であるドリームジャーニーです。2歳時に朝日杯フューチュリティSを制します。3歳時はクラシックを皆勤しますが、掲示板に載るのがやっとでした。5歳になり宝塚記念で久々のG1勝利を飾ると、秋には有馬記念も制し、グレード制導入以降6頭目の春秋グランプリ制覇を成し遂げています。レーティング122は、その有馬記念で得た数値です。なお、長く現役を続けたので、4歳下のオルフェーヴルと現役が重なっていますが、直接対決はありませんでした。

 

続いてはショウワモダンです。こちらはクラシックに縁がなく、重賞初勝利が6歳時のダービー卿チャレンジTです。そこから2連勝して臨んだ安田記念でG1に初挑戦し、勝利を飾ります。キャリア39戦目での国内G1初勝利は、史上最多キャリアです。また、父エアジハードも安田記念を制していますので、安田記念史上2組目の親仔制覇を果たしています。

 

次はスクリーンヒーローです。ダートでデビューし2勝した後、クラシックトライアルにも挑戦しますが、権利が取れなかったり、権利は取ったものの怪我をしたりと、こちらもクラシックとは無縁でした。4歳時にアルゼンチン共和国杯を格上挑戦で制し、直後のジャパンCでG1勝利を飾ります。レーティング122はこの勝利が評価されたものです。

 

最後は船橋競馬所属のフリオーソです。全日本2歳優駿を制した後、中央芝にも挑戦しようと共同通信杯、スプリングSという2つの芝重賞にも出走しますが結果が得られず、その後はダートに専念します。そして、25回のG1出走で1着6回、2着11回と長く活躍します。G1・6勝はすべて地方交流G1ですが、2着には7歳時のフェブラリーSも入っています。

 

本日はここまでです。