2006年生まれ(2009年クラシック世代) | すべてのG1馬のために

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競馬のG1馬に特化した記録を、いろいろな角度からまとめていきます。

本日は2006年生まれです。

 

G1馬頭数 14頭(牡馬12頭 牝馬2頭)

G1勝利数 27勝(牡馬20勝 牝馬7勝)


この年代のG1馬頭数14とG1勝利数27は、2001年以降に生まれた世代の中で最も少ない数です。このことは、牡馬クラシックを勝った3頭が、いずれもそれ以外のG1タイトルを取れなかったり、図抜けて強かった牝馬以外に古馬のタイトルを取った牝馬が現れなかったりしたことなどが要因なのでしょう。

 

それではランキングです。いつも通り、G1馬のみのランキングです。

 

(1)  G1勝利数ランキング

 1位 ブエナビスタ    6勝(中央6勝)

 2位 トランセンド    4勝(中央4勝)

 3位 スーニ       3勝(地方3勝)

 3位 ワンダーアキュート 3勝(地方3勝)

 

(2)  重賞勝利数ランキング

 1位 スーニ       9勝

 2位 ブエナビスタ    8勝

 3位 ワンダーアキュート 7勝

 

(3)  勝利数ランキング([地]を除く)

 1位 ワンダーアキュート 13勝

 2位 スーニ       12勝

 3位 トランセンド    10勝

 

(4)  総賞金ランキング

 1位 ブエナビスタ    1,478,869,700円

 2位 ワンダーアキュート 876,306,000円

 3位 トランセンド    796,144,900円

 

(5)  生涯レーティングランキング(牝馬は+4)

 1位 ナカヤマフェスタ  127

 2位 ブエナビスタ    121(125)

 3位 トーセンジョーダン 122

 

まずはG1を6勝したブエナビスタです。G1では1着6回以外にも2着が7回もあり、芝G1での連対回数13は史上最多です。また、デビュー以来19戦連続で1番人気になったのも史上最多です。惜しむらくは、4歳時のジャパンCで1位入線降着になったことでしょう。それがなければG1のタイトル数が7となり、顕彰馬に選ばれていたことでしょう。選考方法が変わらない限り難しい気がします。

 

牡馬では5頭がランクインしていますが、芝路線の馬はレーティングの2頭のみです。そのうちの1頭ナカヤマフェスタは、クラシックでは皐月賞8着、ダービー4着、菊花賞12着と成績が振るいませんでしたが、4歳時の宝塚記念でブエナビスタを破り、初のG1タイトルを獲得しました。その勝利がきっかけとなり凱旋門賞にも挑戦し、エルコンドルパサー以来の2着に入ります。レーティング127はこの2着が評価されたものです。

 

もう1頭のトーセンジョーダンは、ホープフルS(当時はOP)1着、共同通信杯2着とクラシックでの活躍が期待されましたが裂蹄で断念。初のG1出走は4歳の有馬記念(5着)です。そして5歳。天皇賞(秋)を当時の芝2000mの日本レコードを更新する好タイムで制します。その後も次走のジャパンCと翌年の天皇賞(春)で2着に入るなど活躍をしました。

 

続いてスーニです。全日本2歳優駿を制した後はJBCスプリントを4年連続で出走し3歳時と5歳時で制するなど、ダート短距離路線を中心に活躍しました。なお、ダート中距離で活躍したトランセンドとはG1で相まみえることはありませんでした。

 

最後はワンダーアキュートです。5歳時のジャパンCダートから7歳時の東京大賞典までG1を12戦連続で3着以内に入ったり、9歳時の東京大賞典で3着に入ったりするなど、安定感のある息の長い活躍をしました。なお、トランセンドとのG1での直接対決は4勝1敗でした。これは、ピークが5歳だったトランセンドと6歳以降だったワンダーアキュートという図式によるものだと思います。

 

本日はここまでです。