2007年生まれ(2010年クラシック世代) | すべてのG1馬のために

すべてのG1馬のために

競馬のG1馬に特化した記録を、いろいろな角度からまとめていきます。

本日は2007年生まれです。

 

G1馬頭数 20頭(牡馬15頭 牝馬5頭)

G1勝利数 30勝(牡馬20勝 牝馬10勝)


この年代のG1馬頭数は20、G1勝利数は30ですが、オークスの同着優勝がありますので、他の世代よりそれぞれ1つずつ得(?)しています。また、年度代表馬がいない世代ではありますが、東日本大震災直後の日本に(少なくとも競馬ファンには)元気を与えたあの馬がいる世代でもあります。

 

それではランキングです。いつも通り、G1馬のみのランキングです。

 

(1)  G1勝利数ランキング

 1位 アパパネ      5勝(中央5勝)

 2位 ヴィクトワールピサ 3勝(中央2勝 海外1勝)

 3位 エイシンフラッシュ 2勝(中央2勝)

 3位 ローズキングダム  2勝(中央2勝)

 3位 カレンチャン    2勝(中央2勝)

 3位 マジェスティバイオ 2勝(障害2勝)

 

(2)  重賞勝利数ランキング

 1位 ニホンピロアワーズ 7勝

 2位 ヴィクトワールピサ 6勝

 3位 ドリームバレンチノ 5勝

 3位 ルーラーシップ   5勝

 3位 ローズキングダム  5勝

 3位 アパパネ      5勝

 3位 カレンチャン    5勝

 3位 ラブミーチャン   5勝

 

(3)  勝利数ランキング([地]を除く)

 1位 ニホンピロアワーズ 13勝

 2位 ドリームバレンチノ 12勝

 3位 ゴルトブリッツ   10勝

 

(4)  総賞金ランキング

 1位 ヴィクトワールピサ 1,085,040,500円

 2位 エイシンフラッシュ 787,116,400円

 3位 ローズキングダム  694,668,000円

 

(5)  生涯レーティングランキング(牝馬は+4)

 1位 ルーラーシップ   123

 2位 ヴィクトワールピサ 122

 3位 エイシンフラッシュ 121

 

まずは史上3頭目の三冠牝馬、アパパネです。三冠に加えて阪神ジュベナイルフィリーズとヴィクトリアマイルも制していますが、残念ながらエリザベス女王杯は2度の3着が最高でしたので、史上初の芝牝馬限定レース完全制覇はなりませんでした。なお、中央のG1を4勝以上していて、G1以外の重賞勝利がないのはアパパネだけです。

 

牝馬では他にカレンチャンと[地]のラブミーチャンがランクインです。カレンチャンは史上2頭目のスプリントG1秋春連覇した馬です。特に5歳の高松宮記念では、1つ下の同厩馬ロードカナロアにG1で唯一土をつけています。またラブミーチャンは笠松所属の馬で、全日本2歳優駿を制しました。その後も短距離ダートで活躍し、地方の重賞も合わせれば16ものタイトルを獲得しています。その功績が讃えられ、笠松競馬の重賞レース名に名を残すことになりました。

 

続いて牡馬です。まずはヴィクトワールピサ。3歳時に皐月賞と有馬記念を制しましたが、最も印象深いのが東日本大震災直後に行われたドバイワールドカップの優勝でしょう。1つ上のトランセンドとワンツーフィニッシュを決めた走りで、日本に夢と希望を与えてくれました。

 

そのヴィクトワールピサとダービーで戦ったのがエイシンフラッシュローズキングダム、そしてルーラーシップです。この年のダービーは史上最高メンバーとも言われていましたが、それを制したのがエイシンフラッシュです。7番人気の低評価を覆しての優勝でした。また、天覧競馬となった5歳時の天皇賞(秋)において、M.デムーロ騎手が下馬をし天皇と皇后の両陛下に最敬礼をしたのも印象的です。

 

また、ダービー2着のローズキングダムは朝日杯フューチュリティSとジャパンCを制していますが、ジャパンCは2位入線ながらブエナビスタの降着により優勝したものです。さらにダービー5着のルーラーシップは、日本でのG1タイトルこそありませんが、5歳時に香港のクイーンエリザベスⅡ世Cを制しています。この世代トップとなるレーティング123は、この勝利が評価されたものです。

 

続いては牡馬ダート路線ではニホンピロアワーズドリームバレンチノゴルトブリッツがランクインです。ニホンピロアワーズはジャパンCダート(4歳~6歳)とチャンピオンズC(7歳・8歳)に5年連続で参戦し、5歳時に優勝しています。

 

またドリームバレンチノは、5歳時のスプリンターズSで3着、6歳時の高松宮記念で2着と主に芝のスプリント戦線で活躍していましたが、6歳秋にダートへ転向し、7歳時にJBCスプリントを制します。さらにディープインパクトの甥でもあるゴルトブリッツは、5歳時に帝王賞を制しましたが、秋競馬を睨んでの静養中に腸捻転で急死してしまいました。

 

最後に障害馬のマジェスティバイオです。4歳時の入障後は安定した走りを続け、4歳で中山大障害、5歳で中山グランドJを制し、2年連続で最優秀障害馬に選ばれています。残念ながら6歳時のイルミネーションJSで競走中止、予後不良の診断が下されてしまいました。
 

本日はここまでです。