2009年生まれ(2012年クラシック世代) | すべてのG1馬のために

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競馬のG1馬に特化した記録を、いろいろな角度からまとめていきます。

本日は2009年生まれです。

 

G1馬頭数 18頭(牡馬12頭 牝馬6頭)

G1勝利数 47勝(牡馬31勝 牝馬16勝)


G1勝利数の47は、2015年生まれの51勝に次ぐ歴代2位の多さです。この世代は中長距離勢の層が厚く、大阪杯昇格前の中長距離G1をすべて複数勝利しています。これは2023年終了時点で唯一です。また、JRAのG1を連覇している馬が5頭いるというのも現時点で最多です。さらに、史上「初」の記録を持つ馬が多数いる代でもあります。

 

それではランキングです。いつも通り、G1馬のみのランキングです。

 

(1)  G1勝利数ランキング

 1位 ホッコータルマエ  10勝(中央1勝 地方9勝)

 2位 ジェンティルドンナ 7勝(中央6勝 海外1勝)

 3位 ゴールドシップ   6勝(中央6勝)

 

(2)  重賞勝利数ランキング

 1位 ホッコータルマエ  14勝

 2位 ゴールドシップ   11勝

 3位 ジェンティルドンナ 9勝

 

(3)  勝利数ランキング([地]を除く)

 1位 ホッコータルマエ  17勝

 2位 ゴールドシップ   13勝

 3位 ストレイトガール  11勝

 3位 サンビスタ     11勝

 

(4)  総賞金ランキング

 1位 ジェンティルドンナ 1,726,030,400円

 2位 ゴールドシップ   1,397,767,000円

 3位 ホッコータルマエ  1,114,591,800円

 

(5)  生涯レーティングランキング(牝馬は+4)

 1位 ジャスタウェイ   130

 2位 ジェンティルドンナ 122(126)

 3位 ゴールドシップ   124

 

芝G1を7勝しているジェンティルドンナは、史上4頭目の三冠牝馬ですが、複数の騎手で達成した唯一の馬でもあります。また、ジャパンCにおいては3歳牝馬として初の優勝と、翌年には初の連覇を達成しました。さらに、引退レースとなった5歳の有馬記念で7つめの勝利を飾り、牝馬として初の主要4場全てでのG1勝利を飾りました。獲得賞金についてはテイエムオペラオーに次ぐ歴代2位(当時)で、牝馬としては最多獲得賞金でした。

 

記録よりも記憶にも残る名馬がゴールドシップです。皐月賞でのワープ、ゲート入りを長時間拒んだにも関わらず勝利した天皇賞(春)、G1として史上初の3連覇を目指して出走した宝塚記念でのゲート内威嚇立ち上がり事件など、話題には事欠かない名馬でした。「記録よりも記憶」と書きましたが、史上初の宝塚記念連覇、史上初の古馬混合芝G1を4年連続で勝利など、記録にも残る名馬でした。

 

そのゴールドシップと同じ厩舎だったというだけでなく、大の仲良しだったのがジャスタウェイです。5歳時でのドバイデューティフリー(現ドバイターフ)では2着に6馬身以上の差をつけた上に、従来のレコードを2秒以上更新して優勝したことが評価されレーティングで130を獲得し、その年のサラブレッドランキング1位に輝きました。日本調教馬としては史上初のことでした。

 

ダートで活躍したのがホッコータルマエです。川崎記念3連覇、東京大賞典2連覇などを含め、日本競馬史上初のG1(Jpn1)10勝を達成しました。7歳の秋になっても南部杯で3着、JBCクラシックで2着になるなど、息の長い活躍をしました。

 

ジェンティルドンナ以外の牝馬では、ストレイトガールサンビスタがランクインです。ストレイトガールはヴィクトリアマイルにおいて史上初の6歳での優勝を果たすだけでなく、その翌年にも連覇し、JRA史上初の7歳牝馬によるG1勝利を挙げました。サンビスタはダートで活躍した馬です。チャンピオンズCでは、牝馬としては史上初の中央ダートG1勝利を成し遂げています。

 

本日はここまでです。