2010年生まれ(2013年クラシック世代) | すべてのG1馬のために

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本日は2010年生まれです。

 

G1馬頭数 20頭(牡馬14頭 牝馬6頭)

G1勝利数 40勝(牡馬33勝 牝馬7勝)


この世代のG1勝利数40のうち半分近くの17勝は交流G1で、さらに半分以上の9勝をあの砂の王者が占めています。その反面、芝G1勝利数の23勝は少ない方で、海外G1や有馬記念を制した馬がおらず、年度代表馬に選ばれた馬もいません。かと言って、血統表に残るであろう馬も多くいますので、レベルが低い世代だったとは言えないでしょう。

 

それではランキングです。いつも通り、G1馬のみのランキングです。

 

(1)  G1勝利数ランキング

 1位 コパノリッキー   11勝(中央2勝 地方9勝)

 2位 ロゴタイプ     3勝(中央3勝)

 2位 メイショウマンボ  3勝(中央3勝)

 2位 サウンドトゥルー  3勝(中央1勝 地方2勝)

 

(2)  重賞勝利数ランキング

 1位 コパノリッキー   13勝

 2位 ダノンレジェンド  9勝

 3位 アップトゥデイト  6勝

 3位 ラブリーデイ    6勝

 

(3)  勝利数ランキング([地]を除く)

 1位 コパノリッキー   16勝

 2位 ダノンレジェンド  14勝

 3位 サウンドトゥルー  13勝

 

(4)  総賞金ランキング

 1位 コパノリッキー   995,144,000円   

 2位 ラブリーデイ    838,031,400円 

 3位 サウンドトゥルー  760,028,000円

 

(5)  生涯レーティングランキング(牝馬は+4)

 1位 エピファネイア   129

 2位 キズナ       121

 2位 ラブリーデイ    121

 

レーティング以外のすべての部門で1位を獲得したのがコパノリッキーです。4歳時に最低人気でフェブラリーSを制した後は、引退レースである7歳の東京大賞典の勝利で引退するまで、11ものタイトルを積み重ねました。中央・地方・海外を含めた全G1勝利数としては、令和5年終了現在で歴代単独1位です。

 

そのコパノリッキーと同い年で、G1で実に11度も戦ったのがサウンドトゥルーです。その11度の対戦成績はサウンドトゥルーの6勝5敗。「ハナ差でワンツーフィニッシュ」といったことはなかったので「鎬を削る」とまではいかないかもしれませんが、よきライバルだったとは言えるでしょう。

 

他にダート馬としてはダノンレジェンドが重賞勝利数と勝利数とランクインです。こちらは先の2頭と異なり、1200~1400mという短距離の重賞で活躍しました。引退レースとなった6歳のJBCスプリントでG1制覇を果たしています。

 

次に芝に話題を移しますと、牡馬クラシックを分け合った3頭(ロゴタイプキズナエピファネイア)が揃ってランクインです。ロゴタイプは朝日杯FSと皐月賞を制した後、G1タイトルどころか勝利すらできずにいましたが、6歳の安田記念で3年ぶりの勝利。その翌年も安田記念を2着するなど、ただの早熟馬ではなかったようです。なお、クラシックホースが安田記念を制したのはこの馬とダイワメジャーの2頭のみです。

 

続いてダービー馬のキズナは、3歳時に凱旋門賞へ挑戦し4着するなど、その後の活躍が期待されましたが、結局G1タイトルはダービーのみとなりました。とは言え、ダービーでの武豊騎手のインタービューでの言葉「僕は帰ってきました」で、とても強く印象に残る馬と言えます。

 

そして、そのキズナにダービーのゴール目前で差されたのが、菊花賞馬エピファネイアです。その2頭のG1での直接対決はダービーのみとなりましたので、今後の種牡馬としての争いに期待しましょう。なお、レーティングの129は、2014年のジャパンCでその年のサラブレッドランキング世界1位となるジャスタウェイを、4馬身ぶっちぎったときに得た数値です。

 

他の芝馬としては、キナズエピファネイアが5歳の春までに引退してしまったので、5歳の夏から秋を牽引したラブリーデイがいます。宝塚記念と天皇賞(秋)を制し、最優秀4歳以上牡馬のタイトルを手にしました。

 

牝馬ではメイショウマンボが唯一のランクインです。3歳では桜花賞こそ10着に敗れたものの、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯の3つのタイトルを手にしました。7歳まで現役を続けましたが、4歳でのヴィクトリアマイルの2着以降は、ほとんどのレースで2桁着順となってしまいました。

 

最後に、障害馬として1つ下のオジュウチョウサンの最大のライバルだったアップトゥデイトが重賞勝利数でランクインです。オジュウチョウサンが本格化してからはJ・G1では勝てませんでしたが、2017年の中山大障害における「王者オジュウチョウサンに勝つにはこれしかない」と思わせるような大逃げは、今後も語り継がれることでしょう。

 

本日はここまでです。