EP6第11章:ドラゴンハント/第2話:孤高の乙女 | 大福のイルーナ戦記

大福のイルーナ戦記

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 EP6第11章 ドラゴンハント 

ミッション名:孤高の乙女
---ブルーム雪山・ミストラル白峰---


[選択肢]
①な、なんでしょう?
②もしかして…


[①も②も同じ会話]

リューディア「フフフ、利口な者は好きだぞ。貴公ら、我の代わりにブリッツを倒して来てくれ。」

メイジー「なっ!どうしてわたしたちがそんな事を!」

リューディア「知っているぞ。貴公らが噂の竜狩りなのだろう?であれば、2体の竜を相手取るよりも、1体を相手にした方が都合がいいのではないか?」

ヨシュカ「ボクたちをリヒトと勘違いしているようですね。」

サウロ「…君はそれでいいのかい?話を聞いていると、君は誰よりも勝負に固執しているように見えた。君がそんな提案を出すなんて…。」

リューディア「考察など不要だ。我の気が変わらぬ内に、早く行くがいい。」

サウロ「…分かった。俺たちでブリッツを倒そう。その代わり、約束は守ってもらうよ。」

[リューディアが咆哮を響かせる]

リューディア「今、ブリッツに宣戦布告を告げた。これであやつの巣に入れるはずだ。」

サウロ「メイジー、ここから先は危険だ。君はアインザームと一緒に山を降りてくれ。」

メイジー「なっ!なんでわたしがこいつの介抱をしないといけないのさ!」

サウロ「確かに、オリティウス軍が今までして来た事は許される事じゃない。でも、その人は君たちの村を守ろうと一人でリューディアに挑んだんだ。感謝しろとは言わないけど、手を差し伸べるくらいはしてもいいんじゃないかい?」

メイジー「それは…。」

声「…その必要はない。」

サウロ「アインザーム!平気なのか!?」

アインザーム「問題ない。それよりも…雷竜ブリッツの討伐、私も参戦しよう。」

サウロ「えぇ!?」

メイジー「無茶だよ!怪我も癒えてないのに、戦うなんて!」

アインザーム「民を守るのが私の務めだ。雷竜ブリッツが平和を脅かすのであれば、私が倒さねば…!」

メイジー「あーもう、分かったよ!わたしもついて行く!危険と感じたらすぐに逃げるからね!」

アインザーム「あぁ、分かった。」

---新しいミッションが開始されました---
---ブルーム雪山・頂上---

ブリッツ「フン。なにが来たかと思えば、ただの人間か。ようやくリューディアと戦えると思ったが、とんだ期待外れだ。」


サウロ「雷竜ブリッツ…恨みはないけど、倒させてもらうよ!」


アインザーム「雪竜を倒す前の肩慣らしだ。覚悟してもらうぞ。」


ブリッツ「ハッ!下等な人間が、雷雲の化身にして、雷光を司る我に剣を向けるか。愚かな自らの愚行を悔いながら、朽ち果てるがいい!!」


[雷竜ブリッツと戦う]


ブリッツ「おのれえええ!人間の分際で、雷の化身である我に深手を負わせるなど…!」


サウロ「終わりだ、ブリッツ!」


声「止めはこの私に任せてもらえないでしょうか?」


メイジー「リヒト!?今までどこにいたの!」


リヒト「すみません。小さな竜が巣に戻る習性を使って竜の巣を探していたのですが、失策でした…。」


リヒト「ですが、ここから先は私に任せてください。」


ブリッツ「この世界はイルーナは、万物の浄化を求めている!それがなぜ分からぬ!」


リヒト「神々の名の下に、雷竜ブリッツ、貴方を封印する!!」


リヒト[聖なる剣を掲げる]


ブリッツ「おのれ…おのれぇ!我は、我は雷竜ブリッツだぞ!!」


[眩い光の後、ブリッツの姿はなくなる]


メイジー「封印、したの?ブリッツはどこに?」


リヒト「雷竜はこの地に封印しました。姿が見えなくなったのは、大地と一体化したからです。これでまたひとつ、世界が平和になりましたね。」


霧竜「雷竜様ガ光ノ戦士ニヤラレタ!」


霧竜「急イデ闇竜様二報告ヲ!!」


サウロ「いやあ、噂に聞いた光の戦士の実力を、この目で拝めるなんてね。本当、あの小さな少年がたくましく成長したなあ。」


リヒト「ありがとうございます。ですが、ここまで戦えるようになったのもサウロさんや冒険者さんのおかげです。本当に感謝していますよ。」


メイジー「ま、眩しい…!まさかあのリヒトがこんなにいい男に育つなんて!サウロがかすんで見えちゃうよ!」


サウロ「メイジー?」


リヒト「さて、雷竜の封印は無事済みましたし、あとは雪竜を封印するだけですね。」


ヨシュカ「あっ…。」


アインザーム「待ってくれ。」


リヒト「あなたは、オリティウス軍の…?どうして貴方がここに?」


アインザーム「雪竜リューディアとの決着がまだついていない。勝負が終わるまで、封印は待ってくれないか。この通りだ。」


サウロ「アインザーム…。」


リヒト「…あなたの都合は私には関係ありません。竜は全て討伐し、封印する。それが神々に下された啓示ですから。あなたの言う事を聞く必要はありません。」


リヒト「冒険者さん、サウロさん…激戦の後で申し訳ないのですが、私を雪竜のいる場所まで案内してもらえませんか?」


サウロ「あ、ああ…。」


メイジー「待って!ブリッツの討伐は雪竜から頼まれたものなんだ。雪竜は、ブリッツを無事討伐できたら、大人しく封印されるって…そう約束したのはアインザームで…だから、ここは彼女に花を持たせてもいいんじゃないかな?」


リヒト「竜と本当にその約束をしたのか、怪しいところではありますが…分かりました。ですが…もしもの時は、すぐに私が封印します。」


[リヒトはその場を去っていく]


メイジー「はぁ…もう。あの子相手に緊張する日が来るとはねえ。」


サウロ「はは、お疲れ様。」


アインザーム「すまない。私の身勝手な願いの為に、そなたに身体を張らせてしまった。」


メイジー「…君の為じゃないよ。雪竜や村の皆の為なんだから。勘違いしないでよね!」


---ミッションが更新されました---

---ブルーム雪山・ミストラル白峰---

リューディア「雷竜ブリッツを倒したか。では、約束を…ん?」


アインザーム「決着をつけよう、雪竜リューディア。」


リューディア「…いいだろう。」


[アインザームとリューディアが闘う]


メイジー「これは…どっちが勝ったの!?」


リューディア「ようやく我に傷をつけられたか。貴公にしては上出来だ。」


アインザーム「…結局、私は最後まであなたの足元にも及ばなかった。」


リューディア「顔を上げるがいい。孤高の騎士よ。貴公は傷だらけになりながらも、我に立ち向かった。常人であれば我に怯え、恐れをなして逃げ出す中、己の意思を我に見せた。その勇姿に我の心は躍り、羽が逆立つのを感じたのだ。アインザーム、最後に貴公と戦えて楽しかったぞ。」


アインザーム「……!」


リヒト「神々の名の下に、雪竜リューディア、貴方を封印する!!」


[辺りが眩い光に包まれる]


リヒト「これでこの辺りの竜は封印できましたね。皆さん、ご協力感謝いたします。」


サウロ「あ、あぁ。」


リヒト「そうだ!ここであったのもなにかの縁です。皆さん、竜の討伐を手伝ってもらえませんか?」


ヨシュカ「手伝い、ですか?」


リヒト「ここに来る前、とある噂を耳にしたんです。各地に生息する竜たちが、人があまり立ち寄らないアールヴ山岳という場所に集結していると。その山の頂上には闇竜フィンスダンがいるとも。恐らく、闇竜フィンスダンは竜たちを招集し、人間たちへの総攻撃準備をしているのです。」


メイジー「えぇ!?」


リヒト「私は竜たちが攻撃を始めるより先に、竜たちを鎮圧化するつもりです。その為にも、一人でも多くの仲間が必要お願いします。この世界の為にも、竜討伐に協力してください!」


サウロ「…分かった、協力しよう。」


リヒト「ありがとうございます!ではさっそく作戦会議を行ないましょう。メイジーさん、オロルフールに戻ったら、部屋を一室お借りしてもいいですか?」


メイジー「あ、あぁ。別にいいけど…。」


[リヒトは先に村に向かう]


メイジー「よかったの?協力するなんて言っちゃって。」


サウロ「人種の変化と、それに伴う領土争奪問題挙げ句の果てに、竜の攻撃が来たら、世界にどれだけの被害を及ぼすか考えただけでもゾッとするからね。それに、いくら成長したリヒトでも、一人で危険な場所に行かせる訳には行かないよ。」


メイジー「そう。君がそういうなら止めないけどわたしは村に残るよ。村の皆でオロルフールを復旧しないといけないからね。」


サウロ「わかった。ここまで付いて来てくれて本当に助かったよ。ありがとう、メイジー。」


メイジー「…うん。わたしも、君と旅ができて楽しかったよ。またいつでもオロルフールに遊びに来てね。」


ヨシュカ「アールヴ山岳…もしかして、闇竜フィンスダンがいたあの場所の事ですかね?このままじゃあリヒトとケルトイが戦う事に…!」


[選択肢]
①心配いらない。
②あの2人が争うはずがない。


[①も②も同じ会話]

冒険者[呆れるエモート]

ヨシュカ「…そうですよね。あなたの言葉を信じます。」

---ミッションが終了しました---

【元の世界に戻りますか?】


[選択肢]
①ウーフ平野に移動する
②まだここに留まる


[①の場合]
ウーフ平野に移動する

[②の場合]
ミストラル白峰に残る