セル「そいつの中にあった記憶の碑石は取り除いてやったぜ。しばらくすれば自力で起き上がる。目覚める前に、オレ様たちは先に進もうぜ。」
ヨシュカ「…そうですね。」
セル「なあ兄弟。この辺りでもう少し、探索範囲を広げてみねえか?この女が言っていたミスルナ…だったか?恐らく、そこにも記憶の碑石があるはずだ。」
[選択肢]
①ミスルナに行ってみよう!
②手がかりを探そう!
[①も②も同じ会話]
シターラ「やあ。もしかしてあんたも、例の石柱の噂を聞きつけて来たのかい?ついこの間の話なんだけどねえ…この村の近くにある、廃墟になったガイスト村を知っているかい?そこに立ち寄った連中が、宝石のように光り輝く巨大な石柱を見つけたらしいんだ。その噂が広がって以来、廃墟のモンスターに怪我を負わされ、治療を受けに来る奴が後を絶たないんだ。これ以上、状況を悪化させない為にも、早いところ撤去してもらわないと…」
[選択肢]
①その役目、任された!
②どうにかしよう。
[①も②も同じ会話]
---ガイスト村---
冒険者[記憶の柱に触れる]
幻[リヒトとケルトイ、少女、剣を持ったカガンが映る]
セル「この記憶の中の男は…前にカルデラ集落にいた奴だよな。名前は確か、カガンだったか?」
ヨシュカ「ボクも覚えています。その方の持つ双剣をお借りするんですね。」
セル「あいつは今もル・タートンにいるはずだ。早くアーティファクトを取りに行こうぜ。」
冒険者[喜ぶエモート]
---ミッションが更新されました---
---マイオス・長の大部屋---
カガン「おう、よく来たな!カルナから話は聞いたぜ。オレに用があるんだろ?お前さんの事だ。また困っている奴を助けようと奔走しているんだろう?俺ができる範囲であれば、協力してやらんでもないぞ。」
カガン「? 俺の双剣を貸して欲しいだって?あー…悪いが、これは俺が昔から使っている大切なものなんだ。流石に貸す訳には…!」
【カガンは、冒険者の持っている紅炎の羽織をじっと見詰めている。】
カガン「お前さん、その羽織を一体どこで!…よし、それじゃあこうしよう。俺の双剣を貸す代わりに、その紅炎色の羽織を貸してくれ。これでどうだ?」
【カガンの双剣を手に入れた!】
カガン「悪いな、わざままを言っちまって。今だけは…そう、今だけは思い出に浸らせてくれ。」
---ミッションが更新されました---
---ガイスト村---
冒険者[記憶の柱に触れる]
[選択肢]
①記憶の中に入る。
②まだ準備ができていない。
[①の場合]
[②の場合]
---強欲の黄砂---
セル「あっちぃ〜…くそぉ、こんなに熱いなんて聞いてねえぞ。」
ヨシュカ「熱っ!ちょっと、降りてください!頭が熱いです!」
サウロ「それじゃあ皆、後の事は頼んだよ。」
ケルトイ「おう!」
ケルトイ「俺たちはグリフィスが見つけた、砂漠の奥地にあるっていう義神オブリガウスの本拠地に行く。俺たちの持っている神の武器を見せれば、話を聞いてくれるはず、だったよな?」
サウロ「あぁ。戦争の開始まで時間がない。本来ならそれなりの準備をし、手順を踏んだ方がいいのは分かっているが、今はなりふり構ってはいられないんだ。私たちにはなんとしてでも、義の民を指揮する者に会い、戦争を止める…もしくは休戦に持ち込んで欲しい。」
ケルトイ「まかせとけって!あんたがいなくたって俺が皆を引っ張っていくからよ!」
サウロ「俺は天空の方舟に乗って自分の故郷に…いや、先にサチュルと出会った里に行こうと思う。大地の民と炎の民の間で起きている戦争について詳しく話を聞きたいからね。炎の民の長…マルテは、地神エルダスの使者として現れたサチュルが、カルデラ集落で暴れ回ったと言っていた。俺の知っているサチュルはそんな事をする奴じゃあない。なにか理由があるはずなんだ。」
リヒト「サウロさん…その、ミネロさんはどうなりましたか?」
サウロ「彼女はまだ眠っているよ。怪我の手当てはすんだが…メルクの事を考えると、今しばらく眠ってもらっていた方が、彼女の為かもしれないな。」
リヒト「……」
サウロ「いつまでもそんな暗い顔をしていたら、勇者は名乗れないぞ。俺も主神アルマスが見つかったら、すぐ君たちに追いつくよ。それじゃあ行こうか、グリフィス。」
グリフィス「…ん。」
ケルトイ「さあて、いつまでも別れを惜しんでいる暇はないぜ。俺たちも先を急ぐぞ。それにしても…義の民の本拠地はこの先にあるって聞いたが、先ってどこだよ。見渡す限り、砂しかないじゃあねえか。」
[選択肢]
①水分補給をしながら進もう。
②日光を避けて進もう。
[①も②も同じ会話]
リヒト「僕が…」
ケルトイ「ようやく拓けた場所に着いたな!けど、どう見ても義の民の本拠地じゃあないな。」
セル「…薄気味悪いところだ。おい兄弟、早くこんなところ通り過ぎちまおうぜ。」
冒険者[頷くエモート]
[前方から男が2人駆け寄ってくる]
ケルトイ「なんだお前ら!なんのつもりだ!」
男A「ここから先へ通りたければ、持っているものを全部置いていってもらおうか。」
ヨシュカ「盗賊…!?」
セル「チッ、なめやがって!」
男B「おいおい、俺たちに歯向かう気かよ!」
男A「仕方ねえな。お前ら、遊んでやれ!」
[男たちを倒す]
ケルトイ「へへん!どんなもんだ!お前らなんて俺たちの敵じゃあねえんだよ!」
少女「きゃあっ!?」
ヨシュカ「なんですか、離してください!」
[後ろを見ると少女とヨシュカが捕まっている]
男D「動くな!こいつらがどうなってもいいのか!」
冒険者[武器を構える]
男D「動くなと言ったはずだ!」
ケルトイ「…ッ!くそ!」
男D「そうそう、大人しくしてくれていれば命だけはとらないぜ。」
[選択肢]
①みんなを離せ!
②どうするつもりだ!
[①も②も同じ会話]
セル「おい、マズいぜ兄弟!このままじゃあ…うぉっ!?」
少女「ここが村ですか?粗末なテントが並んでいるだけのように見えますが…」
セル「普戒しろよ。オレ様たちを襲った残党が息を潜めているかもしれないからな。」
声「止まれ!」
セル「言わんこっちゃねえ。」
男C「てめえら、さっきはよくもやってくれたな!仲間の仇、ここで討たせてもらうぞ!」
ケルトイ「ふざけんな!お前らが先に襲ってきたんだろ!被害者面してんじゃねえ!」
ヨシュカ「今度は怪我をさせない程度に無力化させましょう。」
声「そいつらか?例の襲撃者ってのは。」
男C「ええ、そうです!早くやっちまってください!」
ヨシュカ「あれ?この声、どこかで聞き覚えが…」
カガン「ん?なんだ、お前ら。カルデラ集落で会った連中じゃねえか。」
ケルトイ「…?誰だお前。」
[選択肢]
①カガン!
②助けてください!
[①も②も同じ会話]
冒険者[訳を話す]
男C「なっ!そ、それを早く言え!」
[男Cは走って仲間を助けに行く]
カガン「いやあ、本当に悪かったな。この付近は農作物が育たない不毛の地。幸いにもオアシスで水源は確保できているが、それでも村全体に供給が行き届いている訳ではない。空腹に耐えかねた連中が、旅人を襲う事がたまにあるんだ。」
ケルトイ「その口ぶり…あんた、村の連中が今までして来た事を黙認して来たのか。」
カガン「…この村の奴らは、義神オブリガウス軍の兵士だったが、戦神オリティウスを恐れ、戦争が終わるまでひっそりと暮す事を選んだ連中だ。満足な生活をさせてやれないのは、俺たちの責任だ。俺ができる事であれば、それに免じて、今回の事は水に流してくれねえか?」
ケルトイ「できる事…それなら、義神オブリガウスに会わせてくれよ。」
ヨシュカ「なっ!いくらなんでも、それは難しいのでは…」
カガン「ん?ああ、それくらいならお安いご用だ。」
ヨシュカ「……えぇ!?」
カガン「言っていなかったか?俺はこの辺りに陣地を広げている義神オブリガウス軍の幹部なんだ。といっても、俺は嫁さんの口利きで、今の肩書きをもらったに過ぎない…」
少女「ほ、本当によろしいのですか?その、今はオリティウス軍との戦争を控えているとお聞きしましたが…」
カガン「俺は一度言った事は曲げねえ。どうして義神に会いたいかは知らねえが、お前さんらの助けになるなら、構わねえよ。」
ケルトイ「や、やったぜ!言ってみるもんだな!ありがとな、おっさん!」
カガン「ただし!俺の条件を呑めたら、だがな。」
ケルトイ「…出たよ。大人の常套句。こういう大人にだけはなりなくないな。」
カガン「まあ聞けよ。これはお前さんたちにも悪くない話だ。俺に、お前さんらの持っている武器を預けて欲しい。」
ケルトイ「ッ!?」
カガン「おいおい、そう身構えるな。没収するとは言っていないだろ?」
ケルトイ「…どうして俺たちが神の武器を持っているのを知ってるんだ?」
カガン「ここの連中はいざという時の為に、それなりに戦えるよう訓練している。なのにお前さんらは、そいつらの猛攻を退け、ピンピンしていやがる。なら、お前らが特殊なカを持っているとしか考えられんだろう?」
ケルトイ「まあ、そりゃあ不思議がるよな。」
カガン「本陣の頭との謁見だ。用心するに越した事はないだろう?それに俺は、どうもその武器が好きになれない。」
ヨシュカ「ど、どうしてですか?」
カガン「…とにかく、これだけは守ってもらわねえと。俺に仲間の安全を保障させてくれ。」
ケルトイ「チッ。後でちゃんと返せよな。」
声「いやです。」
ケルトイ「お、おいリヒト!」
リヒト「これは、この剣は、僕がスピーシア様から受け取った大切なものです。誰にも渡しません!」
少女「リヒト様…!」
カガン「見ろ!これが神の武器だ!」
ヨシュカ「どういう事ですか!?」
カガン「神の武器は、武器を与えた神への信仰心が高ければ高いほど、持ち主の仰心と道義心を揺さぶり、無意識下に武器を振るわせる。俺は神の武器を持った事で不幸になっ奴を間近で見ている。お前さんらも知っているだろう?」
少女「そ、それは…」
カガン「悪いが俺は、お前さんら以上に仲間たちが大切なんだ。」
リヒト「ケルトイ、冒険者さんも!早く武器を持って!この人を倒しましょう!」
ケルトイ「落ち着けよ!別に取られる訳じゃねえよ!さっさと剣を渡せ!」
[選択肢]
①リヒトに加勢する。
②カガンに加勢する。
[①の場合]
[②の場合]
リヒト「う、うわああああぁっ!!」
ヨシュカ「あの、あの人たちは大丈夫なんですか?酷い事はしませんよね!?」
カガン「安心しな。俺がいる限り、あいつらにそんな事はさせないさ。」
セル「…どうだかな。」
カガン「さあて、俺もそろそろ城砦に戻らないとな。約束通り、俺はあいつらを義神オブリガウスに会わせる。あんたも謁見したいなら、もう一度、俺がこの村に来た時に言ってくれ。」
冒険者[喜ぶエモート]
[記憶の碑石が出現する]
セル「記憶の碑石を収納する]
---ミッションが終了しました---