EP6第6話:オース・オブ・トワイライト/第1話:砂の誓い | 大福のイルーナ戦記

大福のイルーナ戦記

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 EP6第6章 オース・オブ・トワイライト 
オース…誓いや誓約。
トワイライト…薄明や黄昏(たそがれ)。

ミッション名:砂の誓い
---ザルム砂漠---

ヨシュカ「……」


セル「この場所の記憶の碑石は回収し終わったし、また新しい記憶の碑石の情報を探さないとな。」


冒険者[考えるエモート]


声「あ、見つけた!こんな所にいたんだ!


ロラ「全く、各地を渡り歩いているあんたを探すのは骨が折れるよ。さっそくで悪いんだけど、あたいと一緒に来てくれない?」


セル「おい兄弟、誰だよこの女。」


ロラ「おや?知らない内に旅のお供が増えたんだね。あたいはロラ。ミスルナの密偵さ。普段は各地で諜報活動をしているんだけど、今回は上からの命令で冒険者を探しに来たんだ。というのもあんたら、『虹の首飾り』を知っているかい?」


冒険者[考えるエモート]


ヨシュカ「虹の首飾り…?」


セル「過去でサウロが火神フランメルから受け取ったものさ。メイジーに奪われまいと、サウロが兄弟に預けたものだが兄弟、アンタ確か、一度こっちに戻って来た時にグラルっていう女に虹の首飾りを渡したよな。」


冒険者[喜ぶエモート]


ロラ「実は、ミスルナで怪しい噂が多発しているバザーが摘発されたんだ。蓋を開けたらビックリ。中は非合法の売買が飛び交う間市場だったんだ。当然、その関係者は全員逮捕したんだけど、その中に見知った顔がいてね。」


セル「まさか、そこにいたのか?グラルが。」


ロラ「呆れた事に、グラルは小遣い稼ぎとしてバザーを使っていたんだ。あの子を捕獲した時に、押収物として虹の首飾りを手に入れたんだけどメア様日く、義神オブリガウス様が興味を示したらしくてさ。詳しい話を聞く為に、元々、虹の首飾りを持っていたあんたを呼びに来たって訳さ。」


セル「…まずいな。」


ヨシュカ「どうしてですか?これはチャンスですよ。今までは慌ただしくて考えもしませんでしたが、他の皆に協力してもらえば、より効率は良くなるのではないでしょうか?」


セル「虹の首飾りは過去の時代で手に入れたものだ。記憶の碑石の事を含めて、多くの人間に説明するとなると、それなりの時間がかかるだろ。ここで足止めされたら、白紙の大地が広がり続けて、オレ様たちの手に負えなくなる。この場はどうにかやり過ごさないと…」


ヨシュカ「…分かりました。そういう事なら、ボクに任せてください。」


[ヨシュカがロラに近づく]


ロラ「ん?あんたは確か噂に聞く種の女神スピーシア様の神の子か。あんたも来てくれるのなら、オブリガウス様もきっと喜ぶよ。さあ、あたいと一緒にミスルナの首都サテリカに向かおう。」


ヨシュカ「ボクたちは、ここで旅を止める訳にはいかないんです。だから...ごめんなさい。」


[ヨシュカが神の力を使うと、ロラは倒れた]


セル「なるほど。こういう時、お前の力は便利だな。」


ヨシュカ「ボクの力で、この人を一時的に眠らせました。さあ、事情は後で話すとして、今は先へ進みましょう。」


[目の前に記憶の柱が生える]


ヨシュカ「こ、これってもしかして…」


セル「あー…これは前の時と同じだな。人間に記憶の碑石が寄生したんだ。」


ヨシュカ「で、でもどうして!?さっきまで僕たちと話していたじゃあないですか!こんな突然…」


セル「恐らく、こいつはオレ様たちと出会う前から、記憶の碑石が寄生していたんだ。けど、今までこいつが記憶の柱にならなかったのは、意識がハッキリとしていたから…睡魔に襲われ、気が緩んだ事で、寄生した記憶の碑石の侵蝕を早めたんだろう。」


ヨシュカ「ボクのせい、ですか…」


冒険者[記憶の柱に触れる]


幻[剣を持った女性と少女が見える]


---新しいミッションが開始されました---


セル「こいつは剣を探せって事か。でもこれは一体どこのどいつの剣なんだ?」


[選択肢]
①首都サテリカに行こう。
②あれはクローヌの剣だ。


[①の場合]
セル「おいおい、それはこの女がオレ様たちを連れて行こうとしていた場所じゃねえか…そこに行けば、アーティファクトがあるっていうのか?」

[②の場合]

セル「クローヌ?ふぅん、この女の飼い主か。それじゃあ、そいつの住処に行けば、アーティファクトが見つかるかも知れねえな。」


セル「…落ち込んでいる暇があるなら、早くこいつから記憶の碑石を取り出してやろうぜ。」

ヨシュカ「…はい、そうですね。」

---ミッションが更新されました---
---首都サテリカ・大統領府---

メア「おや?冒険者じゃあないか!こんな忙しい時になんの用だい?お前さんも知っているだろう?ダルカンで開催される首脳協議会…今後のイルーナの方針を決める重要な会議だ。ミスルナからもクローヌが代表として向かったよ。あたいも同行しようと思っていたんだけど、あいつ、ここぞとばかりにあたいに仕事を振りやがっておかげでミスルナ中は大忙しだ。猫の手も借りたいっていうのは正にこの事さ。」


[女の子が椅子の後ろで盗み聞きをしている]


メア「そういえばクローヌに頼まれた仕事の中に、お前さんに話を聞かなきゃあならない事があった気がえーっと、なんだったかな。忙し過ぎで頭が追いつかねえや。」


セル「チャンスだ。こいつが本来の用件を思い出す前にアーティファクトの事を聞き出せ!」



冒険者[喜ぶエモート]

冒険者[呆れるエモート]


メア「え?クローヌの剣を貸して欲しい?そうは言っても、クローヌは自分の剣を帯刀しているからなあ。それは本人に直接頼んでみた方がああでも!クローヌが昔使っていた古い剣なら、宝物庫にあったはずだ。あんたなら信用できるし、それくらいなら貸してやるよ。待ってな。すぐ持って来てやるよ。」


[メアが古い剣を取りに行く]


セル「ヘヘッ、ナイスだぜ兄弟!これで面倒ごとに巻き込まれる前にアーティファクトを回収できそうだ。よかったなヨシュカ、この調子ならあの女を早く元に戻せそうだん?ヨシュカ?」


[冒険者とセルは辺りを見渡す]


セル「?あいつ、どこに行きやがった?」


冒険者「考えるエモート]


メア「おーい!今、宝物庫に行って来たんだが、ちょっとまずい事になった。お前さんらに貸そうとしていたクローヌの古剣が見当たらないんだ。」


セル「は、はぁ!?おい、それは一体どういう事だよ!?」


メア「な、なんだこれ?冒険者のペットか?まあそれはともかくあたいが宝物庫についた時は既に扉が開いていた。今日は誰もあそこに近付いていないはずなのに、だ。」


セル「という事は…誰かに盗まれたのか!?」


メア「それがおかしな話なんだよ。あの宝物庫には国宝級の財宝がわんさか眠っているはずなのに、剣だけが盗まれていた。一体どうしてなんだ?まあいい。冒険者お前さん、あの剣を借りたいんだろう?だったら剣を探し出してくれ。その後はお前さんの好きにしていいからさ。」


冒険者[喜ぶエモート]


セル「よっしゃあ!それじゃあさっそく聞き込みに行くぞ、兄弟!」


冒険者[頷くエモート]


---ミッションが更新されまし---

---レーデ塩湖---

声「てやあああぁ!!」


クノン「はぁ、はぁ…どうだ!おれもなかなかやるだろう!」


ヨシュカ「はぁ…まあ、そうですね。」


セル「おいおい、どういう状況だよこれは。」


ヨシュカ「あぁ、来てくれたんですか。見ての通り、子守りですよ。」


セル「子守りだと?」


ヨシュカ「あの建物に自分と同じ位の子供が現れたのがよほど珍しかったのでしょう。ボクたちがクローヌの剣を探していると言うと、宝物庫から剣を持ち出して、おれのちからをみせてやる…とここまで連れて来られたんです。あの子…クノンも、ボクと同じ神なんでしょう?雰囲気で分かりました。でも、今まで出会った誰よりも、クノンは幼く、弱い。あれが今の神の子だなんて…」


[選択肢]
①クノンだってやる時はやる
②もう少し見守ってやろう


[①も②も同じ会話]

セル「…おい兄弟、アレを見ても同じ事を言えるのか?」

クノン「う、うわああああぁっ!!」

[冒険者が魚のモンスターを倒す]

クノン「冒険者…ふえええぇんこわかったよぉ!」

冒険者「呆れるエモート]

ヨシュカ「…そんな古い剣に頼らず、神の力を使えばよかったのに。」

クノン「おれは神の子だけど、まだちからがだせないんだよ!」

[ヨシュカは呆れたように首を振る]

クノン「〜ッ! そんなにいうなら、おまえのちからをおれにみせてみろよ!おれよりつよいんだろ!ほら!」

ヨシュカ「それは…」

[ヨシュカは逃げるように走り去る]

クノン「な、なんだよぉ!にげんなよばかー!おくびょうものー!!」

セル「おいおい、吠えるなよ。本当に強いやつは自分の力を無闇にひけらかさないもんだぜ。まあ、今のあいつはそれ以外の理由もあるが…とにかく、今のはお前が悪い。」

クノン「おれ、おれぇ!そいつにおれがすごいって見せたかったんだ!母ちゃんのけんをつかえば、きっとうまくいくとおもったのに…」


[選択肢]
①焦らなくてもいい
②クノンは頑張っている


[①も②も同じ会話]

クノン「うん、うん!おれ、もっとしゅぎょうしてつよくなる!さっきのやつがおどろくくらいつよくなるよ!」


冒険者[頷くエモート]

クノン「これ、冒険者がほしかったけんだろう?やるよ。めいわくかけて、ごめんなさい。」

【クローヌの剣を手に入れた!】

---ミッションが更新されました---
---ザルム砂漠---


[選択肢]
①記憶の中に入る。
②まだ準備ができていない。


[①の場合]
共通文へ

[②の場合]

[同じ選択肢を選び直し]

---シグミ地下廃坑道---

セル「…着いたぜ。ここがあの女の記憶の中だ。兄弟…分かっていると思うが、ここはリヒトたちがいた時代より後の時代の記憶だぜ。しかし、ここはどこだ?天井に空が見える…ここは地下の炭鉱か?」


声「はぁ、はぁ、はぁ。!!」


ヨシュカ「? 今、なにか聞こえませんでしたか?」


[金髪の少女が向かって走ってくる]


少女「ッ! チッ、ここにもいたのか!」


セル「血の気が多い奴だな。なんだこいつは。」


ヨシュカ「ま、待ってください!もしかしてこの子は…」


少女「ぐっ…!」


[少女が座り込む]


セル「おいおい、大丈夫かよ。」


少女「こんなの、大した事じゃあないさ。それよりあんたたちは何者なんだ?あいつらの仲間じゃあ、ないんだろ?」


ヨシュカ「ボクはヨシュカ。この小さいのは非常食のセル、この人は冒険者です。」


セル「誰が非常食だ!」


ヨシュカ「ボクたちは各地を回って記憶の碑石という貴重な石を探しているんです。安心してください。決して、あなたに危害を加えませんよ。」


少女「…嘘は言っていないようだね。あたいはロラ。記憶の碑石…そんな石の話、聞いた事も見た事もないよ。」


ロラ「そっか…確かに、ここならあんたたちの探している石が見つかるかもしれないね。」


冒険者[考えるエモート]


ロラ「ここは封鎖された鉱山なんだ。少し前までは女神の雫がたくさん見つかったようだけど、今となってはこの有様掘り当てた場所が悪かったのか、モンスターが住みつく危険な場所に変わり果てちまったんだよ。」


セル「ふうん。そんな危険な場所に、どうしてお前は来たんだ?」


ロラ「あたいだって好きでここにいるんじゃあない!あいつらに追われてなきゃあ、あたいは母さんと一緒に平和に暮らしてたんだ!」


ヨシュカ「あいつら…?」


セル「落ち着けよ。オレ様たちは事情を知らないんだ。今なにが起こっているのか、詳しく聞かせろよ。」


ロラ「あたいは母さんとこの近くの里で暮していたんだ。けど、数日前スルビニアの兵士が現れた。あいつら、兵器の実験に協力しろって、里に火をつけ、皆を捕まえ始めたんだ!」


ヨシュカ「スルビニア?どこかで似たような名称を聞いた覚えが…」


[選択肢]
①似たような軍を知っている
②オリティウス軍だ


[①も②も同じ会話]
セル「…なるほど、後の時代でオリティウス軍が新制された軍隊か。やり口の汚さはいつの時代も変わらねえな。」

ヨシュカ「そういえば、ダルカンで見た史録の中に、スルビニア軍は戦争の戦闘の最中、自国で様々な魔法兵器の開発を行っていたと記されています。開発された魔法兵器の中には、ヒューマナイザーという全ての人間を強制的にヒューム族に変える兵器があったと。もしかすると、この子の里は、魔法兵器の実験台の為に襲われたのではないでしょうか?」

ロラ「あたいは母さんと近くの村へ逃げている途中で、足を踏み外してこの廃坑に落ちてしまったんだ。早くあいつらを追いかけないと…母さんや捕まった仲間を助けないと!…ッ!」

ヨシュカ「落ちたって、ここから上まで結構な高さがあるじゃあないですか!見た目以上に怪我をしているかもしれません。一度手当をした方が…!」

ロラ「そんなのはいい!早く追いかけないと!母さんが、母さんが…!」

セル「興奮で痛みが麻痺しているんだ。こりゃあ後から痛みが来るぞ。」

冒険者[考えるエモート]

ヨシュカ「あの、ボクたちでこの子を母親の元へ連れて行けませんか?ここままじゃあ彼女がかわいそうです。」

セル「おいおい、ヤケにそいつに肩入れするじゃあねえか。もしかして一目惚れか?」

ヨシュカ「そういう訳じゃありません!ボクはただ、大切な人と会えなくなるのはとても辛い事だと知っているから…彼女がボクと同じ気持ちになって欲しくないだけです。」

セル「ッ! …チッ」


[選択肢]
①ロラを母親の元へ連れて行こう
②手当てをしたら出発だ


[①も②も同じ会話]
ヨシュカ「ッ! はい!」

---ミッションが更新されました---
---シグミ砂丘---

セル「ふぅ、ようやく地上に戻って来れたぜ。ん?あれは…」


ロラ「あいつら!あたいたちを襲った奴らだ!!」


兵士A「おい!もう準備は終わったか。そろそろ戻るぞ」


兵士B「いえ、まだですよ先輩。ディール族の子供がまだ見つかっていません。」


兵士C「女のディール族との逃走中、足を踏み外して、崖下に落ちたあの子供っスよね…へへ、あの高さから落ちたんだし、どうせ死んでるっスよ。あーあ、こんな砂だらけの国、さっさとおさらばしたいっス…ん?」


兵士A「おい喜べ!俺たちはついてるぜ!わざわざあっちから来てくれるなんてな!」


ロラ「母さんたちを返せ!さもないと…」


兵士A「さもないと…どうするつもりなんだよ。おい、構えろ!」


ヨシュカ「ここで兵士たちを逃がしたらこの子の母親が連れて行かれてしまう…!絶対に救出しましょう!」


冒険者[頷くエモート]


兵士A「なんだこいつら!こんな用心棒がいるなんて聞いてねえぞ!チッ!こうなったら…!」


ロラ「ッ!」


ヨシュカ「耳を塞いでください!」


[兵士2人が吹き飛ぶ]


兵士A「お、お前!今なにをしたぁ!」


セル「馬鹿、逃げろ!!」


[兵士Aが剣を振りかぶる]


[すると1人の女性が現れ、兵士Aが吹き飛ばされる]


ヨシュカ「あの剣…もしかしてあれがクローヌ?」


ロラ「ヨシュカ!」


ロラ「ヨシュカ、助けてくれてありがとう!あんた、なかなかやるじゃあないか!」


ヨシュカ「あ…い、いえ、ボクは大した事はしていません。それにボクたちを助けてくれたのは、あの人ですよ。」


クローヌ「どうやら間に合ったようだな。」


ロラ「あんたは?」


クローヌ「私はクローヌ。仲間と共に自警団を形成した者だ。近辺の村々が襲われていると聞いて駆けつけた。間に合ってよかった。」


ロラ「自警団…」


クローヌ「私と私の仲間たちは、これ以上のスルビニアの侵略を見過ごす訳にはいかない、と自ら武器を持ち、立ち上がったのだ。安心して欲しい。これからそなたたちは私たちの保護下に置かれる。必ずそなたたちを守って見せよう。」


クローヌ「さて、そろそろ捕まった同胞を解放してやろう。いつまでも捕らえられたままなのはかわいそうだ。」


ロラ「あたいも!あたいもその自警団に入れてくれ!」


クローヌ「これからは私たちが守ると言ったはずだが、そんなに信用できないか?何故、そなたは力を求める?」 


ロラ「あたいは、自分がなにもできないままなのが嫌なんだ。」


ヨシュカ「……」


ロラ「今回は運よくあんたが助けてくれたけど、また同じような事があったら?母さんや仲間たちのピンチにあたいはなにもできない!そんなのは絶対に駄目だ!だからお願い!あたいに皆を守る為の術を教えてくれ!」


クローヌ「…そなたがそこまで言うのであれば、止める訳にはいかないだろう。私も、多くの同胞を救いたいという願いがある。これからはより多くの協力者が必要になるだろう。よって…」


クローヌ[剣先をロラに向ける]


クローヌ「この剣に誓おう。そなたに力を得る覚悟があるのなら、私に教えられる全てを教えると。そなた、名前は?」


ロラ「あ、あたいの名前は…」


[記憶の碑石が出現する]


セル[記憶の碑石を収納する]


ヨシュカ「よかった、一件落着ですね。」


セル「これであの女に寄生した碑石はなくなったはずだ。さあ、外に出ようぜ。」


冒険者[喜ぶエモート]


---ミッションが終了しました---