EP6第4章 戦場のルミエール
※ルミエール…光や明るさを意味する言葉
ミッション名:夕暮れの邂逅
---サウグ湿原---
ヨシュカ「……」
セル「おい、おいこら!ダメだ、ピクリとも動かねえ。よっぽどルークス山で起きた事がショックだったのか。なあ兄弟、この近くにこいつが休めそうな場所を知らねえか?」
[選択肢]
①首都ソフィアはどうだろう?
②この先に大きな街があるよ
[①も②も同じ会話]
セル「よし、次の目的地はそこだ!兄弟、さっそく案内してくれ。」
---首都ソフィア---
セル「ここが首都ソフィアか。確かにここなら一休みできそうだな。」
セル「どうだ?少しは気が晴れそうか?」
ヨシュカ「…潮の匂いがする」
セル「あぁ?…そういえばそうだな。近くに海があるんじゃねえか?」
ヨシュカ「海!地層の半分以上を覆う、塩分やミネラルを含んだ水に満たされた生命の水の事ですよね!!それを近くで見られるんですか!?」
セル「あ、あぁ。多分な。」
ヨシュカ[海を見に行く]
セル「ったく、子供ってのは単純だな。あんな事で元気になるなんて。」
[選択肢]
①気を利かせてくれたのかもしれない
②ヨシュカも色々考えているはずだ
[①も②も同じ会話]共通文へ
セル「だといいけどよ。さて兄弟、あいつは放っておいてオレ様たちで記憶の碑石で手がかりを探そうぜ。」
[セルが目の前にある記憶の柱に気付く]
セル「…あ。」
冒険者[記憶の柱に触れる]
幻[サウロと剣を持った鍛冶師が見える]
---ミッションが更新されました---
ヴォレス「首都ソフィアの有名な伝承を知りたいのですか?私のような者に聞くよりも、首都の中心にある執政官府の書籍を調べた方が詳しい情報が得られると思いますが…あぁ、そういえばひとつだけ!伝説に登場する剣を作り出した鍛冶師の生まれがここだと聞いたことがあります。その末裔は今も鉄を打ち続けていると…え?その人物がどこにいるか?申し訳ありません。残念ながらそこまでは…」
※ヴォレス→首都ソフィアの鍛冶師
---ミッションが更新されました---
ピーノ「ソフィアに住んでいた伝説の鍛冶師の事を知りたい?何故そのような事を聞きたいのですか?もしかして、最近、各地で出現する謎の結晶に関係しているのですか?…まあいいでしょう。今はあなたも忙しいご様子。いずれお話を聞かせてもらいます。その人物の名前なら、以前住民名簿で拝見しました。彼の子孫…ディロンは現在、首都を離れ、バイルーン陣地に身を置いているはずです。」
---ミッションが更新されました---
---バイルーン陣地---
ディロン「冒険者か。こんな所になんの用だ?…伝説の剣について詳しく知りたい?そういえば以前、闇の軍勢が攻めて来た時に、お前に聖なる剣を作ってやったんだったな。あれは確かにわしの鍛えた武器の中でも最高の出来栄えだった。だが、先代…巨匠ディエゴには及ばなかったようだ。これを見ろ。」
【ディロンは錆びた大剣をかざした。】
ディロン「これが俺の先代、巨匠ディエゴが打った剣だ。これは過去に伝説を築き上げた戦士の剣…既に力は失われ錆びついているが、今もこうして形を残している。わしの剣はすぐに壊れてしまったのだろう?それはわしが巨匠の域まで実力が辿り着いていない…まだまだ修行が足りん証拠だ。この剣を貸して欲しい?これはわしの家宝なんだが…まあ、お前には色々と世話になっているからな。後できちんと返してくれるのなら、貸してやろう。」
【錆びた大剣を手に入れた!】
---ミッションが更新されました---
---首都ソフィア---
[選択肢]
①記憶の中に入る。
②まだ準備ができていない。
[①の場合]共通文へ
[②の場合]
[同じ選択肢を選び直し]
---ソフィアの街---
セル「これが過去の首都か。随分スッキリしてるな。」
[門の方にサウロとケルトイを見つける]
サウロ「どうしてもここは通れないのかい?」
兵士「何度も言うが、ここを通す訳にはいかん。この先にある森の様子がどうにもおかしいんだ。安全が確認されるまで、ここは立ち入り禁止だ。」
ケルトイ「そんなの俺たちにかかればどうって事ねえよ!なんなら俺たちでモンスターを退治してやろうか?」
兵士「威勢のいいのは感心するが、勇気と無謀は違うぞ。子供は大人しくいう事を聞きなさい。」
ケルトイ「んだとぉ!?俺を子ども扱いすんな!」
兵士「この道をずっと進んだ先に住んでいる民族たちが戦争を起こすっていう噂が街中に流れているんだ。」
[冒険者がサウロとケルトイに向かって走る]
サウロ「やぁ、冒険者。この街で湖の神殿に女神がいるという情報を入手して、さっそくその神殿へ向かおうとしたんだけど、見ての通りさ。参ったよ。以前、ここを通った時はなにもなかったはずなのに。陸からの道はここしかないんだ。あとは海路だけか…」
ケルトイ「海か…カーターを連れてくればよかったぜ。あいつがいれば、海を渡れたのにな。」
サウロ「…よし。港にいる漁師さんに頼んで、船に同乗させてもらおう。メイジーたちと合流しよう。」
リヒト「サウロさん!どうでしたか?門の先には行けそうでしたか?」
サウロ「いや。門の前に立っている兵士と話をしたんだが、今は通してくれないんだ。」
リヒト「そうですか…」
メイジー「もう、情けないなあ!ここで立ち往生している暇なんてないんだよ?今度はわたしが行ってくる!」
声「おーい、そこの兄さんたち!」
酒場店長「あんたら、もしかして観光でここに来たのかい?こんな大勢で来た客は久しぶりだ。海を見ながら一杯どうだい?サービスするぜ!」
ケルトイ「なあおっさん!俺たち、この街の先にある神殿に行きたいんだけど、あそこを通る以外に行く方法を知らないか?例えば船とか。」
酒場店長「あー…遠回りになるが船なら行けねえ事もねえよ。ただ、今は全船出払ってるんだ。」
少女「そんな!どうしてですか?」
サウロ「…恐らく、戦争が起こるからだろう。」
酒場店長「噂だがな。けど、金持ちたちはその話を信じて、船で海へ逃げちまった。船がなくなっちまったおかげで、俺たち漁師は仕事ができずにここで酒場の真似事よ。」
少女「どうしましょう。このままでは先に進む事ができません。」
酒場店長「…いや待て。そういえば1人だけ船を持っている奴がいたなあ。」
リヒト「本当ですか!?その人は一体どこに?」
酒場店長「この街には鍛冶屋を営んでるディエゴって奴がいるんだ。あいつ、外に出る事はごく稀だから、船は買収されていないはずだ。」
リヒト「ありがとうございます!さっそくその人に話を聞いてきます!」
ケルトイ「お、おい待てよリヒト!…ありがとよおっさん!情報料はそこの兄ちゃんが払うってよ!」
サウロ「ちょっ、俺が払うのかい!?」
---ミッションが更新されました---
---ソフィアの街・鍛冶屋---
セル「ゲホ、ゴホッ!なんだこの煙はぁ!」
サウロ「恐らく、煤煙(すすけむり)だよ。あまり吸い込まない方がいい。」
サウロ「やぁ、仕事中に失礼するよ。ちょっと話をいいかな?」
男「くそ、また失敗だ!こんなのじゃあダメだ!」
セル「ゲェッ!?折りやがった!?」
男「やっぱり原料の硬度が足りないか。あれだけ苦労して手に入れた鉱石が無駄になっちまった。もっと高い硬度の鉱石を入手しないと…もう一度市場に行くか?いや、それならいっそ自分で探しに行った方が…」
男[振り返る]
男「あれ?アンタら、いつの間に入って来たんだ?」
セル「気付いてなかったのかよ。」
サウロ「勝手に入ってすまない。君がディエゴかい?」
ディエゴ「あああ!アンタ、その剣!」
サウロ「へ?」
ディエゴ「刀身を見なくても分かるぜ。こいつは俺が追い求める究極の形に近いオーラを漂わせてやがる…」
サウロ「えーっと…」
セル「おい、おいコラ!質問に答えろ!お前が鍛冶師なのか!?」
ディエゴ「おぉ!確かに俺は鍛冶師のディエゴだ。親父の後を継いでここで鍛冶をしている。ってか、なんだコイツ!喋るぬいぐるみか?」
セル「オレ様はぬいぐるみじゃねえ!」
[①の場合]ディエゴ「おっ?あんたが持っている武器も相当なものだな!見た事もねえ意匠がされてる…もっとよく見せてくれよ!」
[同じ選択肢を選び直し]
[②の場合]ディエゴ「船…?ああ、裏の小屋にずっと放置されてるやつか。あれ、幅とって邪魔だったんだよな。あんなボロ船、一体なにに使うんだ?」
サウロ「俺たち、湖の神殿に行きたいんだけど、道が封鎖されていて…遠回りになるが、海路からも行く方法があるという話を聞いたんだ。」
ディエゴ「湖の神殿?あぁ、あの誰も入った事がないっていうアレか。あそこは湖に囲まれた、美しい建造物だ。だが、いくら神殿に近付こうとしても、一向に神殿の前まで辿り着けない…まさに文字通り幻の場所だよ。そんな所に行きたいなんて、アンタらも物好きだな…あ、いや、待てよ。海から行くならあそことあそこを通るはず?それなら……よし、いいぜ。アンタらに船を貸してやるよ。」
サウロ「本当かい!?」
ディエゴ「おお。その代わり、条件がある。」
サウロ「条件?」
ディエゴ「なあに、金を取る訳じゃねえよ。航海の途中で立ち寄って欲しい島があるんだ。そこに連れて行ってくれたら、後はアンタらの好きにしてくれていいぜ。」
冒険者[考えるエモート]
サウロ「…分かった。条件を飲もう。」
セル「なっ!?マジかよ!」
ディエゴ「よぉし!善は急げだ!俺は小屋から船を出して先に港に行ってるぜ!…あ!長い間使ってなかったから修理が必要だな!アンタら、材料を集めて来てくれよ。頼んだぜ!」
サウロ「…しょうがない。こうなったら手分けして修理に使う材料を探そう。」
冒険者[呆れるエモート]
【コロンの苞葉 10個】
【甲羅片 10個】
---ミッションが更新されました---
---首都ソフィア---
セル「よし、船を修理する材料は集めたな。それじゃあ戻るぜ。」
声「おーい、冒険者ー!」
グラル「ようやく見つけたぜ!ヴェニア大使は無事ダルカンに送り届けたよ。アジトに戻る前に、もう一度あんたと話がしたくてさ。」
グラル「頼む!あんた、アーティファクト?っていう過去のお宝を集めてるんだろ?それを少しの間、あたいに貸して欲しいんだ!」
冒険者[考えるエモート]
グラル「実はディール族の秘密の市場で、もう一度、掘り出し物を手に入れてあんたに売りつけ…いや、あんたの旅の手伝いをしようとしたんだ。そしたら大金を請求されちまって…もうあたいの手に負えないんだよぉ。」
セル「へっ。自業自得だな。それくらい自分でどうにかしろよ」
グラル「そこをなんとか…!頼むよ!
[選択肢]
①自分で解決すべき
②『虹の首飾り』を渡す
[①の場合]グラル「そ、そこを頼むよ〜!あたいとあんたの仲だろう?」
[同じ選択肢を選び直し]
[②の場合]セル「お、おい兄弟それはあの男の隠し財産じゃあ!」
グラル「おおー!見るからに値打ち物じゃあないか!流石は冒険者!懐の広さはイルーナ一だ!恩に着るよ!」
---ミッションが更新されました---
---ソフィアの街---
ディエゴ「おっ!集めて来てくれたか!ちょっと待ってろ!すぐに船を修理するからな!」
ケルトイ「おおおっ!でっけえ船!」
サウロ「まさかこんなに大きい船だったなんてね。これなら全員乗っても大丈夫そうだね。」
ディエゴ「親父が仕事の合間に暇つぶしに作った玩具だよ。ボロボロだった箇所はちゃんと修理したし、ちょっとやそっとの嵐じゃあ壊れないはずだぜ。」
メイジー「よぉし!この船に乗って湖の神殿へレッツゴー!」
ディエゴ「ちょっと待った!その前に俺をある様に連れて行ってもらうぜ!そういう約束だろ?」
ケルトイ「はぁ?おいおい、誰だよそんな約束した奴は!」
サウロ「……」
メイジー「君ってやつは…!今日という今日は許さないよ!」
冒険者[悔しがるエモート]
ディエゴ「俺がどこへ行きたいかって?へへ、いい質問だ!俺が目指すのは未開の地イーロ諸島だ!」
冒険者[考えるエモート]
ディエゴ「知らないのか?イーロ諸島っていうのは周囲を巨大な岸壁と雷雲に覆われた島だ。その島に辿り着いた者は誰一人いない…きっとあそこには未だ掘り起こされていない貴重な鉱石が眠っているはずなんだ!俺は親父が完成できなかった究極の武器を創りたいんだ!ここであったのはなにかの縁ってやつだ!アンタらにはとことん付き合ってもらうぜ!」
[①の場合]冒険者[喜ぶエモート]
ディエゴ「おぉ!威勢がいいな!期待してるぜ!」
[②の場合]冒険者[呆れるエモート]
ディエゴ「安心してくれ。俺も親父譲りの護衛術がある。お荷物にはならねえよ。」
ケルトイ「おーい、そろそろ行こうぜー。」
冒険者[喜ぶエモート]
---ミッションが更新されました---
---ソフィアの街---
ディエゴ「どんな嵐が来ても俺があっという間に直してやるよ!さあ、行こうぜ!」
[選択肢]
①イーロ諸島に行く
②まだ準備ができていない
[①の場合]共通文へ
[②の場合]
[同じ選択肢を選び直し]
---イーロ諸島・一合目---ディエゴ「着いたぜ!噂通りなら、まだ発掘されていない鉱石があちこちに眠っているはずだ!」
メイジー「見て!奥には遺跡があるよ!まだ誰もあそこを探索していないって事はもしかして貴重なお宝があそこに!キャーッ!!」
ディエゴとメイジー[走って奥に進む]
ケルトイ「お、おいコラ!勝手に行くな!!…チッ。リヒト!追いかけるぞ!」
リヒト「サウロさん、どうしたんですか!?」
サウロ「う、ううん…なんだろう。胸からこう、気持ち悪さが込み上げて来て…」
少女「これは…船酔いのようですね。」
ケルトイ「ったく、この程度で具合が悪くなるなんて、なさけねえなあ!」
[選択肢]
①人の事を言えるのかな?
②ケルトイは大丈夫そうだね
[①の場合]ケルトイ「なんだよ!俺は少し水の中で息を止めるのが苦手なだけだ!」
[②の場合]ケルトイ「へへん。俺は水に入らなきゃあ大丈夫なんだよ。」
少女「旅の疲労から来たのかもしれません。サウロ様、安全な場所で少し休憩をとりましょう。」
サウロ「あ、あぁ。冒険者、悪いが後は任せたよ。なにかあれば身体を引きずってでも追いかけるから。」
冒険者[喜ぶエモート]
---ミッションが更新されました---
冒険者[ディエゴに追い付く]
ディエゴ「おい!見てくれよ!硬度の高い鉄や鉱石がこんなにたくさん!」
セル「そんなに見つけても全部持っていけないからな!…って聞いてねえ。」
ディエゴ「お宝お宝ざっくざく〜…!?な、なんだこりゃあ!?」
ディエゴ「な、なんだよこの結晶…!いや、鉱石か!?こんな綺麗に輝く鉱石今まで見た事ないぞ!もしかしてこれが俺が追い求めていた…!」
セル「おい、まずいぞ!モンスターの音に引き寄せられて来てる!追い払え!」
冒険者[頷くエモート]
冒険者[モンスターを追い払う]
セル「ふう…ようやくモンスターを追い払えたな。おい鉱石馬鹿!勝手に行動するんじゃねえ!オレ様たちにも被害が…って!?あ、あの野郎!またどこかにいきやがったのか!?…ん?」
セルは輝く鉱石に近づく]
セル「…おい兄弟!見てみろよ、女神の雫だ!驚いたな。オレ様もこんな純度の高い女神の雫は初めて見たぜ。これひとつで膨大なエネルギーが使い放題だな!…冗談だよ。女神の雫は世界の宝だ。これはこのまま放っておこうぜ。」
冒険者[頷くエモート]
---ミッションが更新されました---
---イーロ諸島・頂上---
リヒト「ここがこの島の頂上か…」
ケルトイ「おいリヒト、わざわざ上まで上る必要があったのか?メイジーの言う通り、なにもないみたいだし、日が落ちる前に船に戻ろうぜ。」
リヒト「うーん…ここまでくればなにかあると思ったんだけど、僕の気のせいだったのかな?」
声「もう少し景色を楽しみませんか?ここから眺める夕日はとても綺麗なんですよ。」
リヒト「スピーシア様…?」
スピーシア「ふふ。元気そうでなにより。その後、お変わりはありませんか?」
リヒト「あぁ…あぁ、スピーシア様!僕、ずっとあなたにお会いしたかったんです!」
ケルトイ「お、おいリヒト!?」
[選択肢]
①リヒト、落ち着いて!
②様子がおかしい…?
[①も②も同じ会話]
声「汚い手で我が主に触れないで頂こう。」
リヒト「!?」
[神官と女神が現れ、リヒトに魔法で攻撃する]
[リヒトは意識を失って倒れる]
ケルトイ「リヒト!!」
コーダル「お前たちは…」
ルポタ「コーダル様、この下人たちは一体?」
コーダル「スピーシア様に神の武器を与えられた者たちだ。全く、スピーシア様も人が悪い。何故このような無知な子供らに強大な武器を与えたのか…臣下ながら理解に苦しむ。」
ケルトイ「おい!黙って聞いてりゃあ俺たちの事を馬鹿にしやがって!俺たちはそこの女神のおかげでとんでもなく大きな事に巻き込まれてんだ!少しは俺たちを労わる言葉を寄越せよ!」
コーダル「口の利き方がなっていないようだな。しかし…ふむ。スピーシア様がお前たちにそんな大それた啓示を示されるはずがない。なにか勘違いしているのではないか?」
ケルトイ「ンな訳あるか!」
[選択肢]
①知の女神からの啓示だ
②他の神々に頼まれた
[①も②も同じ会話]
コーダル「…どういう事だ、それは。」
ケルトイ「そこの女神様から聞いてないのかよ。あー…話せば長くなるけど、もうすぐこの世界を揺るがす戦争が起きるんだ。俺たちはそれを防ぐ為に各地に散らばった神の武器を集めてて…」
コーダル「違う!そんな事は聞いていない。私が聞いているのは、何故!スピーシア様という崇拝すべき女神が存在するというのに!他の神々の啓示を受けたのか!という事だ!!」
ケルトイ「…は?」
コーダル「信者たるもの、一度崇拝すると決めた神以外に心移りするなど、あるまじき行為だ!お前たちは信徒として最大の禁忌を犯した!よってお前たちには、私自ら裁きの鉄槌を下す!」
ルミア「コーダル様、私たちもお手伝いします!私は種の女神スピーシア様に仕えし鍵の女神ルミア。」
ルポタ「同じく、門の女神ルポタ!全ては我が主スピーシア様と、コーダル様の為に!」
セル「ダメだなコイツら、オレ様たちの言葉に聞く耳を持ってねえ。」
[コーダルを倒す]
ルミア「コーダル様!」
ルポタ「あんたたち!よくもコーダル様を…!」
ケルトイ「先に攻撃してきたのはお前らだろ!」
スピーシア「みんな、もう喧嘩はやめてください。」
コーダル「ス、スピーシア様…しかし!」
スピーシア「この方々は私の大切なお友達です。大切な人たちが争う姿を見るのはとても悲しい…コーダル、今は怒りを静め、彼らがここを訪れた理由を聞きましょう。」
コーダル「スピーシア様…申し訳ありませんでした。」
スピーシア「これで一件落着ですね。さぁ皆さん、お話を聞かせてください。」
ケルトイ「あ、あぁ…」
[ケルトイが理由を話す]
スピーシア「そうですか。そんな恐ろしい出来事が起きているのですね…」
コーダル「オリティウス軍が進軍している事を考えると、開戦は時間の問題だな。」
冒険者[考えるエモート]
ケルトイ「事情を分かってくれたのなら、あんたらも手を貸してくれよ。というか、どうしてあんたたちはこんな孤島にいるんだ?」
ルミア「ここから先は私たちが説明いたします。スピーシア様はこの世界に生物を創造なされた者としての義務として、聖域の中にある塔で人々を見守り続けていました。ですがある時、義神オブリガウス様と戦神オリティウス様の争いが始まり、平穏な日々は失われてしまいました。」
ルポタ「壮絶な争いに危機感を感じた闇の女神デュンケリス様が私たちをここへ匿(かくま)ってくれたのよ。そして2神の争いが人間へ引き継がれた後も、私たちはここで争いが終わるのを待っているの。それが私たちにできる唯一の事だから…」
ケルトイ「…唯一?」
ルミア「義神オブリガウス、戦神オリティウス…どちらも力を司る武神。そんな方々が何故、地上に降り立ってまで争いを続けているのか。その原因を、アナタ方はご存知ですか?」
[選択肢]
①神の格を競う為だ!
②スピーシア様の取り合いだ!
[①の場合]ルポタ「争いはお互いの意見の相違にそって生じるものよ。今回の戦争は生物の原始的な反応によって起こってしまったもの…ここまで言えば、もう分かるわね。」
[同じ選択肢を選び直し]
[②の場合]共通文へ
ケルトイ「はぁ?そんな馬鹿みたいな理由な訳…」
ルミア「その通りです。」
ケルトイ「はぁ!?」
ルミア「そう、彼らは自らの力を示威(じい)する為に戦争を行っている訳ではありません。我が主、種の女神スピーシア様の美貌に心を奪われ、その寵愛を独占したいが為に争いを始めたのです。」
ケルトイ「嘘だろ!そんなくだらない事の為に俺は、俺たち人間は戦争に巻き込まれたっていうのか!?」
ルポタ「まあ!神聖なる戦をくだらないなんて…これだからガキは。大人の恋愛をなにも理解できないのね。」
ルミア「ルポタ、冷やかすのは止めなさい。アナタたちの意見はもっともです。このような大きな戦争になるとは、主神アルマス様も想像していなかった事でしょう。」
コーダル「私たちはスピーシア様をこれ以上悲しませない為、これ以上の戦火を広げない為、他の神々に悟られぬよう、この島から出る訳にはいかないのだ。」
ケルトイ「どいつもこいつも人頼みかよ…」
スピーシア「私たち神々の問題にあなたたちを巻き込んでしまった事、深くお詫びします。そして、この世界の為に行動してくれたあなた方に感謝の言葉を送らせてください。私は、あなた方の未来を切り開く力を見込んで、その武器を与えました。力に溺れず、自分の意思で武器をとるあなたの姿を見て、私は改めて、あなた方に武器を授けてよかったと思いました。その力を見込んで、私からお願いします。この世界の未来の為に、力を貸して頂けませんか?」
ケルトイ「…どの道、あんたの頼みなら、リヒトは死に物狂いで願いを叶えようとするだろう。最初から、拒否権なんてない。けどなぁ、勘違いするなよ!俺はあんたら神々の争いやくだらない正義感の為に戦うんじゃねえ。リヒトとの約束の為に戦うんだ!よおく覚えておきやがれ!」
コーダル「お前…スピーシア様になんて無礼を!」
スピーシア「フフフ。自分の意思を貫く純粋な心。やはり私の目に狂いはありませんでした。コーダル、願いましょう。彼らの未来に美しい景色が待っているという事を。」
---ミッションが終了しました---