EP6第3章 インフェルノウォーリア
ミッション名:山腹の決戦
ヨシュカ「そういえば現代に戻る前に、あの水竜…カーターからなにかもらっていましたよね?…布?いえ、服ですか?」
セル「珍しい色の羽織だな。売れば結構な値段になるんじゃねえか?」
ヨシュカ「うーん。スピナに興味はありませんが、価値のあるものであれば、この羽織もアーティファクトとして効果を発揮してくれるかもしれません。誰か、こういうものに詳しい人がいればいいのですが…」
【鑑定か…またアレンに聞いてみよう。】
---新しいミッションが開始されました---
---ロココの街---
アレン「あわわわわ、すみません冒険者さん!竜の加護の組み紐の分析はまだ終わってなくて…って、今回はその話ではない?鑑定をして欲しい?…冒険者さん、僕は鑑定士ではなく考古学者なんですが…って、こ、これはぁ!火竜の羽織じゃあないですか!この竜の加護の組み紐と同じく、竜の毛を丁寧に編み込まれて作られた幻の芸術作品!それがこんなに綺麗な形で保存されているなんて!次から次へと骨董品を見つけ出すなんて…流石は冒険者さん!あっと、失礼致しました!この火竜の羽織について知りたいんですよね?その羽織は、現在の火竜の住処に存在したといわれる炎の民と呼ばれた里の族長が着ていたものなんです。しかし、冒険者さんはご存知の通り、あそこは噴火が激しい火山地帯…流石の屈強な戦士たちも自然の力には敵わなかったようで、最後は村ごと溶岩の中に沈んでしまったと、文献には書かれていました。炎と共に生きた幻の民族が存在した証拠は、村があったと思われる周辺に散らばるわずかな痕跡だけ。だというのに、これだけきちんと保存されているものをお目にできるなんて…僕はなんて幸福なんだ!ぼ、冒険者さん!もしよければ、それを僕に貸してもらえませんか!…え?まずは竜の加護の組み紐を調べてから?そ、そうですよね…」
【この羽織は火竜の棲む山岳の周辺で作られたものらしい。周辺を探索すれば記憶の碑石をみつけられるかもしれない。】
---ミッションが更新されました---
---サウグ湿原---
冒険者[記憶の柱に触れる]
幻[湿原にいるサウロとメイジー、複数の兵士が見える]
---ミッションが更新されました---
ヨシュカ「記憶の柱が見つかったのはいいですが、この羽織には反応しないようですね。」
セル「前にも言っただろ。記憶の柱に触れた時に見た、過去の記憶に関連するものを持っていないと、記憶の中には入れないって。なんでもかんでも記憶の柱と合致すると思うな。」
ヨシュカ「何度も言わなくても分かってますよ。それをふまえて、この場所のアーティファクトを改めて探さないと…」
セル「街にいた眼鏡は、あれ以上の情報を持っていないだろう。もっと過去の事を詳しく知ってる人間はいねえのか?」
ヨシュカ「イルーナの過去について詳しく知っている人物…あ!もしかしたらコーダルが知っているかも!話を聞きに行ってみましょう!」
---首都エルバン・王宮---
コーダル「お前たちか。もうすぐ協議会が始まる。用があるなら手短に済ませてくれ…イルーナの過去の話をして欲しい?ほう、お前にしては勤勉ではないか。これもヨシュカ様のお供についた影響か。しかし今の私には、思い出に浸り、語っている時間はない。すまないが他の者に…そうだな。ル・タートンにいる仲間たちに話を聞いたらどうだ?彼なら神に仕えていた私よりイルーナの過去の事情に詳しいだろう。」
---ミッションが更新されました---
---マイオス---
カルナ「なんだよ、お前か……カガン?カガンなら村の仲間達と一緒に森に狩りに行ってるぜ。え?カガンから昔話を聞いた事はないかだって?さぁ?あいつ、自分の事はあまり話さないからな。あ、でもこれなら…」
【飲んだくれの香薬を手に入れた。】
カルナ「あいつが酒を飲み過ぎた時によく使う薬なんだ。これは湿気の多い草原で取れる薬草をすり潰して調合したもので、昔から使ってるって聞いた事があるな。必要なら、カガンが戻ってくるまで貸してやってもいいぜ。」
---ミッションが更新されました---
---サウグ湿原---
冒険者[記憶の碑石に触れる]
[選択肢]
①記憶の中に入る。
②まだ準備ができていない。
[①の場合]共通文へ
[②の場合]
[同じ選択肢を選び直し]
---サウグ原野---
ヨシュカ「うわ、辺り一面が霧で先が見えませんね。日が出ているのが唯一の救いでしょうか。」
声「おい、おーい!」
声「バカ!大きな声出さないで!」
セル「ん?いい大人がそんなところでなにしてるんだよ」
メイジー「シー!いいから物陰に隠れて!見つかっちゃうよ!」
ヨシュカ「見つかる?一体誰に…」
[選択肢]
①あれはオリティウス軍!?
②どうしてこんな場所に…?
メイジー「知らないよ!わたしたちがこの辺りを歩いていたら、突然あいつらが集まり始めたんだ。」
サウロ「注意するに越した事はないからね。こうやって隠れているんだよ。」
ヨシュカ「それにしても、オリティウス軍はどうしてこんな場所へ?この辺りには奪略する村も町もないはずなのに。」
オリティウス兵「皆の者聞け!先行隊の話によると、この付近の山岳に隠された集落があるはず!必ずや集落に隠された神の武器を見つけ出し、我が軍、ひいては戦の神オリティウス様に栄光と勝利を!」
サウロ「隠された集落…それを見つける為に兵が集まっているのか。」
メイジー「大変だ、こうしちゃあいられない!オリティウス兵より早く、わたしたちが集落を見つけなきゃあ!」
サウロ「ど、どうしたんだ突然!オリティウス軍がいなくなるまでここに隠れていようって決めていたじゃないか!」
メイジー「あいつらの話を聞いてなかったの?集落には神の武器があるかもしれないんだよ?つまりその集落にはイルーナ12神の誰かがいる可能性が高い!これは行くしかないよ!」
サウロ「そうは言っても、オリティウス軍を出し抜いて集落を探すなんて難しいよ。もう少しよく考えて行動を…」
メイジー「君ィ、わたしにと〜っても大きな借りがあるのを忘れてないかな?オリティウス軍に奪われたへそくりの代金分、君はわたしに従ってもらわないと!」
ヨシュカ「まだ根にもっているんですか。」
セル「まあ、こいつの行動原理はそこだからな。」
メイジー「それに!もしオリティウス軍が集落を見つけ出したら、私たちの村のように神様の為、自分たちの為だとかいって村の資材を奪っていくに違いないよ!それにオリティウス以外の神が村にいるのなら、最悪、戦争に発展しかねない…そうならない為にも、わたしたちが先に集落を見つけて、住民に警告を呼びかけないと!」
ヨシュカ「言っている事は正しいのに、さっきの言葉のせいで説得力がまるでないですね。」
メイジー「うぅ〜…じゃあこうしよう!」
[メイジーがコイントスをする]
メイジー「さぁ!表と裏、どっちだと思う?」
サウロ「またそれかい?うぅん……今度こそ裏だ!」
[メイジーがコインを確認する]
メイジー「ざんねん!またわたしの勝ちだね!」
サウロ「仕方ない…危険だけど、オリティウス兵に見つからないように山に向かおう!冒険者、ここでまた会えたのもなにかの縁だ。協力してもらえないかい?」
冒険者[喜ぶエモート]
サウロ「ありがとう。それじゃあ、オリティウス軍に見つからないように山岳へ向かおう。」
---ミッションが更新されました---
---ルークス山---
メイジー「ふぅ。オリティウス軍もここまで来ていないようだね。よかった。」
サウロ「安心するのはまだ早いよ。周りを見てごらん。」
ヨシュカ「雪、でしょうか?でも、触っても全然冷たくない…」
サウロ「それは火山灰。周りの火山から噴出されたマグマの破片だよ。見た目は何の変哲もない粉だけど、人体に支障をきたす危険なものだ。あまり触れない方がいい。」
サウロ「ここから先は火山地帯だ。更に注意して進もう。」
メイジー「分かってるよ。さあ、オリティウス兵に見つかる前に早く進もう!」
声「そこの奴ら、止まれ!止まれー!!」
メイジー「しまった、見つかった!」
サウロ「あ、あれは…!」
カルヴァン「貴様ら、この山岳の民か?ならば貴様らのねぐらに案内するがいい。特別に我らオリティウス何の傘下に…ん?おおお、お前たちは!いつぞやの俗物共ではないか!」
セル「げぇっ、またあいつらかよ。」
メイジー「もしかして、知り合いだったりする?」
サウロ「以前、剣を交えたのが彼らなんだ。できれば会いたくはなかったなぁ…」
カルヴァン「ききき貴様らのせいで私はオリティウス様にお叱りを受けたんだぞ!目の前に雷を落とされた恐怖が貴様らに分かるか!頭が真っ白になって走馬灯が走ったんだ!しばらくは生きた心地がしなかった…」
[選択肢]
①生還できてよかったね。
②あれは自業自得だったんじゃあ…
[①の場合]カルヴァン「あぁ、本当によかった。私ほどのエリートがこんなところで死ぬ訳には…って、何故、貴様に同情されねばならんのだ!」
[②の場合]カルヴァン「うるさいうるさい!元はといえば、貴様らが私たちに歯向かわなければ、あんな罰を受けずにすんだのだ!全て貴様らの責任だぞ!」
オズワルド「…カルヴァン隊長、ここは冷静に。今回は以前とは状況が異なります。」
カルヴァン「ふ、ははははは!そうか、そうだったな!私はオリティウス様から新たな力を授かったのだったな!いでよ!我が勇敢なる戦士よ!」
[重装の鎧戦士が現れる]
サウロ「な、なんだあれは…!?」
カルヴァン「驚いたか!これがオリティウス様から頂いた新たな力!ヴィクダートΔ(デルタ)だ!オズワルドに与えてやった旧式のものとは比べ物にならない強大な力と能力を装着者に与える鎧!これこそ正に正真正銘の人間兵器!この力で今度こそ貴様らを亡き者にしてやるわ!やれ、ヴィクダートΔ!!」
メイジー「お、大きければいいってもんじゃあない!どうせ見かけ倒しだよ!!
[ヴィクダートΔが近づいてくる]
メイジー「ひっ!こっちに来る!!」
サウロ「メイジー、危険だから下がって!ヨシュカくんも!物陰に隠れて!冒険者、行くよ!」
冒険者とサウロ[ヴィクダートΔと戦う]
サウロ「そんな、攻撃が全く通用しないなんて!これじゃあまるで彼女と同じだ…!」
[選択肢]
①エピス雪原で戦った女戦士みたいだ!
②もしかしてあいつも神の武器を…!?
[①も②も同じ会話]
カルヴァン「はーっはっは!どうやら手も足も出ないようだな!まあ、当然の結果だ!これはアインザーム様の持つ神の武器と同等の力を装着者に与える究極の兵器!お前たちのような下等な人間が敵うはずがない!!」
オズワルド「…………」
サウロ「くっ、このままじゃあ…なにか打つ手を考えないと!」
声「サウロ!お客さん!」
[メイジーとヨシュカが後方の陰から手を振る]
ヨシュカ「一旦撤退です!早くこちらへ!」
サウロ「ダメだ!この状況で逃げてもすぐ追いつかれる!!」
[①の場合] サウロ「くっ!」
[②の場合]サウロ「仕方ない…今は君の采配を信じよう!」
[冒険者とサウロが走って逃げる]
カルヴァン「!? コラ、まだ勝負は終わっていないぞ!!」
[メイジーが袋を上空に投げる]
[袋が炸裂し、辺りが閃光で包まれる]
カルヴァン「ぐあっ!ま、まぶしい!!」
[冒険者たちは敵兵から逃げ切る]
カルヴァン「くそぉ、今度こそやつらの悔しがる様を見れると思ったというのに!オズワルド!奴らはどこに行った!」
オズワルド「…分かりません。ですが、まだ遠くへ行ってはいないはず。」
カルヴァン「チィ、役立たずが…!ヴィクダートΔ!追跡しろ!おい、どうしたヴィクダートΔ!さっさと…」
オズワルド「ッ!隊長、お下がりください!!」
[一方で、逃げ切った冒険者たちは話し合いを始める]
メイジー「ハァ、ハァ…よかった!軍の奴ら、追ってこないみたい!」
サウロ「ふぅ…なにかあったのかな?ここまで来る途中、大きな音が聞こえたし…」
メイジー「と・こ・ろ・で!君たち、わたしになにか渡すものがあるだろぉ?あの化け物みたいな兵士に潰されなかったのは、誰のおかげかな〜?」
[選択肢]
①ありがとう、メイジー!
②いざという時に頼りになるぅ!
[①も②も同じ会話]
冒険者[頷くエモート]
サウロ「メイジー!君がいなかったら今頃どうなっていた事か…ありがとう、この恩はいつか必ず返すよ!」
[メイジーは顔を隠すようにサウロに背を向ける]
メイジー「…ッ!も、もう!こういう時のお礼はスピナって相場が決まってるだろ!?鈍いなぁ全く!」
サウロ「あ、そうなのかい?ごめんごめん。」
ヨシュカ「ところで…さっき空に投げたものはなんですか?急に目の前が真っ白になって、ビックリしましたよ。」
セル「…まだ目がチカチカするぜ。」
メイジー「おや!ヨシュカくん、お目が高いね!さっき使ったのはわたしの故郷、オロルフールで取れる光る果実を調合して使った超強力な閃光袋だよ!これが破裂すると、辺りを光で包み込むんだ!どう?逃げるにはうってつけの道具!おひとついかが?」
ヨシュカ「へぇ〜!でもボク、スピナを持っていないんですよね…」
メイジー「うーん。それじゃあ今回は特別にサービスしちゃおうかな。未来の商売相手に先に恩を売っておくのも商法のひとつってね!」
ヨシュカ「! いいんですか!?ありがとうございます!」
サウロ「さて、この先は行き止まりのようだし…引き返すのは危険だ。これからどうしようか。」
メイジー「ふふん、それなら心配はご無用!ちゃーんと次の手は売ってあるのだよ!」
ヨシュカ「実は逃げている最中に、ボクらに声をかけて助けてくれた人がいたんです。助ける条件としてお願いを聞いて欲しいらしいですが、かまいませんよね?」
冒険者[拍手エモート]
サウロ「それは願ったり叶ったりだ!で、その俺たちを助けてくれた人はどこにいるんだい?」
メイジー「ううん…それが、わたしたちも姿は見ていないんだよね。オリティウス軍の気配が遠かったら、案内してくれるって。だから、しばらく待たないといけないんだ。」
サウロ「それじゃあ俺と冒険者が交代で見張りをするから、一旦ここで休息をとろう。冒険者、それでいいかい?」
冒険者[喜ぶエモート]
---ミッションが終了しました---