EP6第1章:英雄起源/第1話:少年の決意 | 大福のイルーナ戦記

大福のイルーナ戦記

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 EP6第1章 英雄起源 

ミッション名:少年の決意
---ロイエ地下聖堂・最下層---
セル「さーてと、そろそろ外の空気を吸いに行くとするかぁ。行こうぜ、兄弟。」

---バイルーンの街---

セル「ハァーッ!ようやく出られたぜ!しっかし久しぶりだなぁバイルーン!暖かな日差し、吹き抜ける風、そして…焼き焦げた廃墟…おい、おいおいおい!なんだこの廃れ具合は!オレが寝てた…いや、封印されている間、ここで何が起きたんだよ!?」

冒険者[呆れるエモート]

セル「なっ!ここで戦争があっただと…!?チッ、罰当たり共が。神聖な場所でなんつう事を…」

ヨシュカ「セルはこの場所に詳しいんですか?」

セル「詳しいもなにも、ここは俺の生まれ故郷…だった場所だ。それがどうしてこんな事に…」

[冒険者がここであった出来事を話す]

セル「…魔法兵器?それがここをこんな酷い有様にしやがったのか。…いつの時代も、時の流れっていうのは、歴史ってのは残酷だな。気付いた時にはもう、なにもかも手遅れだ…」

ヨシュカ「………」

セル「へへ、センチな気分にさせちまったな。そんな事より、さっそく碑石を探す旅に出ようじゃねえか!」

アレン「あ!戻って来た!」

ローイ「おーい、冒険者さん!」

アレン「冒険者さん、無事だったんですね!先ほど冒険者さんたちが地下に降りてしばらく経った後、地下への入口から無数の光が飛び出して来たんです!僕、思わず腰を抜かしてしまいました。ははは。」

セル「そりゃあ聖堂から飛び散った記憶の碑石だ!おいお前ら、その光がどこに飛んでいったか教えろ!」

アレン「わ、わぁ!モンスターが喋った!?」

ローイ「ん?なんだい、このちっこいモンスターは。冒険者さんの新しいペット?」

セル「オレ様をペット扱いするんじゃねえ!いいから、答えやがれ!」

ローイ「えぇ〜。そうは言っても、光はあちこちに飛び散っていったから…あぁ、でも確か…光のひとつがマレル爆心地の方向に飛んでいったのは見たよ!」

セル「おっし!それじゃあさっそく、そのマレル爆心地って場所に行こうぜ!」

冒険者[頷くエモート]

アレン「記憶の碑石…ですか。どこかで聞いた事があるような…冒険者さん、僕は一度ロココの街に戻って今の現象を調べてみます。なにか分かり次第、必ずお伝えしますよ。」

---マレル爆心地---

ヨシュカ「な、なにこれ…」


冒険者[呆れるエモート]


ヨシュカ「パルルの武装キャラバンとスルビニア軍の戦争の最前線だった場所…?そこで導入されたスルビニアの魔法兵器がここをこんなにめちゃくちゃにした…って、ちょっと待ってください。ここは戦争の最前線だったんですよね?魔法兵器がこんなに地面が削られるほどの威力だったら、前線で戦っていた人たちは一瞬で…!」


セル「チッ。予想はしていたがここまでひでぇとはな…まあ、過ぎた事は仕方ねえ。そんな事より早く記憶の碑石を探さねえと。…お?アレか?」


---ミッションが更新されました---

---マレル爆心地・記憶の碑石前---


ヨシュカ「これが記憶の碑石?聖堂で見たものと形が…」


セル「…あぁ、間違いない。この柱から記憶の碑石と同じ力を感じる。」

ヨシュカ「地面に生えてる…みたいですね?」

冒険者[記憶の碑石に近づく]

幻[水辺に立つ碧色の髪をした美しい女性と、木刀を持った少年の映像が流れる]

ヨシュカ「? どうしたんですか?」

セル「…見たんだな。これは記憶の碑石がこの土地の記憶を吸い取って成長した柱…記憶の柱ってところか?兄弟はこの柱に触れてこの土地の概念を見たんだよ。」

ヨシュカ「がいねん?」

セル「前にも言っただろ?記憶の碑石を放置すると大変な事になるって。記憶の碑石は触れたものから記憶を吸収するんだ。例えば記憶の碑石が土地に触れて、記憶を吸収し続けたら…その大地は機能しなくなる。雪野原もビックリの白紙の土地になっちまうんだ。


[選択肢]
①白紙の大地?
②世界中でこんな事が…?
③話を進める。


[①の場合]

セル「記憶の碑石に記憶を吸い上げられた土地の事だ。過去から現在にかけての歴史が全て吸収されると、そこはもう土壌じゃない…無機物の物質に成り果てる。例え種を植えようと水を与えようと、修復は不可能だ。」


[②の場合]

セル「オレも記憶の碑石がどのくらい飛び散ったのかまでは分からねえ。けど、急いで各地に散らばった記憶の碑石を集めなきゃならない事には代わりはねえよ。」


[③の場合]

会話なしで次へ



ヨシュカ[記憶の碑石に近づき触れる]

ヨシュカ「…これがこの土地の記憶?綺麗な女の人が水辺に立ってた。あの碧色の髪、綺麗だったなぁ。」

セル「おい!ボーッと呆けてる場合じゃねえだろ!」

ヨシュカ「ハッ!そ、そうでした。なるほど…今のが記憶の碑石に吸収されたこの土地の記憶なんですね。」

セル「そうだよ。ホラ、分かったらさっさと記憶の碑石を回収するぞ。」

ヨシュカ「えーっと…でも、どうやって?」

セル「オレの力で、記憶の柱を通して土地の記憶に入り込む。そこで、蝕まれた記憶を補正しながら、記憶の中にあるだろう記憶の碑石の原石を取り除く。そうすれば、ここは白紙の土地にならずに済む。」


[選択肢]
①記憶を補正?
②記憶の中に入り込む?


[①の場合]
セル「記憶の碑石を取り除くだけじゃあ意味ねえって事だよ。この柱…記憶の碑石に触れて見た幻は既に吸収されちまったこの土地の記憶だ。例え、記憶の碑石を取り除いたところで吸収された記憶は元に戻らねえ。記憶の箱を守る聖隷として、歴史を修正する後処理も役目のひとつなんだよ。」

[②の場合]
セル「いくら外からこの柱に傷付けても、記憶の碑石は取り除けない。記憶の碑石を取り除くには、オレたちが直接記憶の中に入って、吸収された記憶を復元しながら、記憶の碑石の原石を見つけ出すしかねえんだ。」

ヨシュカ「すごい、そんな事ができるんですね!流石は神に従う者…伊達に宙を浮いてはいませんね!」

セル「ただし!ひとつだけ記憶の碑石の中に入る為の条件がある」

冒険者[考えるエモート]

セル「さっき、記憶の柱に触れて見た幻があるだろう?そこで見た、その記憶に関係のある過去の遺産…アーティファクトが記憶の中に入る鍵として必要なんだよ。そうだなぁ…さっきの記憶で例えるなら、湖の前にいた女を見て呆けてたガキが持っていた剣…ありゃあ木刀か?あれを持って来れば記憶の碑石の中に入れる。いいか?ただの木刀じゃあ駄目だ!ちゃんと、あのガキが持っていた木刀じゃねえと意味がねえぞ!」

冒険者[拗ねるエモート]
冒険者[喜ぶエモート]

【ロイエ聖堂で拾った割れた木刀をセルに見せた…】

セル「お?おー!それそれ、それだ!よく見つけられたなぁ!それさえあれば記憶の中に入れるぜ!」

冒険者[頷くエモート]

セル「話をまとめるぞ。いいか?記憶の碑石の中に入るには石柱に触れた事で見た記憶に関わるアーティファクトが必要…んで、各地にある柱…記憶の柱を取り除くには、直接土地の記憶に入り込んで、記憶の碑石に吸収された記憶を修正しながら記憶の碑石の原石を探し出せば万事解決。それだけの話だ。」

セル「さ、イルーナ時間旅行の始まりだ。」

---ミッションが更新されました---
---マレル爆心地・記憶の柱前---


セル「よお、準備は出来たか?」


[選択肢]
①記憶の柱の中に入る。
②まだ準備は出来ていない。


[①の場合]
セル「よっしゃあ!それじゃあ行こうぜ!」

[②の場合]
セル「ったく、急げよな。こうしている間にも、記憶の碑石がこの土地の記憶を吸収しちまうんだからよ。」

[同じ選択肢を選び直し]

---バイルーン聖域---

ヨシュカ「ここが…過去の世界?」


セル「正確には記憶の中、だけどな。ちなみにここはバイルーン聖域って呼ばれてたんだぜ。」


ヨシュカ「へぇ〜?セルはこの土地に詳しいんですか?」


セル「ぶっちゃけて言えば…オレ様が作られたのはこの頃だからな。大体の事は分かるぜ。」


[選択肢]
①セルが作られた時代?
②バイルーン聖域?


[①の場合]
セル「ここには見覚えがある。花畑も湖も光り輝いて、空気も澄んでいる。この時代はイルーナという世界が作られて間もない頃の光景だ。」

[②の場合]
セル「ここは元々、神がイルーナという世界を想像して初めて降り立った場所として崇められていた場所だった。花畑も湖も光り輝いて、空気も澄んでいる…まさに神の聖域だ。」

セル「まっ、今じゃあ見る影もねえ…戦争の悲惨な跡地だけどな。こんな綺麗な聖域をあそこまで荒廃させるとはなぁ…これだから人間は。」

セル「おっと、またセンチになっちまったな。それじゃあ早速、記憶の碑石を探すぞ。全く、聖隷も楽な仕事じゃねえな。」

セル[話しながら後方に移動する]

ヨシュカ「あ、待って!ストップ!止まってください!!」

セル「あ?…ぶぎゃおっ!?」

[セルが少年に捕まる]

短髪の少年「やい、お前ら!ここは神様の聖域だぞ!誰の許可を得てここにいるんだ!」

気の弱そうな少年「ね、ねえ、やめようよ。落ち着いて話をしようって言ったじゃないかぁ。」

短髪の少年「うるせぇ!俺はいつでも落ち着いてらぁ!!」

ヨシュカ「セルを返してください!」

短髪の少年「その前にこっちの質問に答えろ。お前ら、一体何が目的でこの聖域に侵入した!」

冒険者[呆れるエモート]

短髪の少年「記憶の碑石を探しに来た…?何言ってんだお前?そうやって、話をはぐらかして何か企んでるんだな!やっぱりお前ら、この聖域を脅かす悪党だろ!」

短髪の少年[セルを放し、セルに切りかかる]

気の弱そうな少年「やめよう、ケルトイ!この人たち、悪い人には見えないよぉ!」

ケルトイ「…う、うるせぇ!ここで引いたら、俺が早とちりしたみたいで格好悪いだろ!」

気の弱そうな少年「やっぱり、ちょっと違うって思ってるじゃないかぁ!」

冒険者[呆れるエモート]

セル「ダメだな。ありゃあ、何を言っても無駄だ。兄弟、一度お灸を据えてやれよ。」

冒険者[少年2人を倒す]

気の弱そうな少年「い、いたい〜。」

ケルトイ「な、なんだよ今の…!?」

[ケルトイが仰向けに倒れ込む]

ケルトイ「くっ、負けは負けだ!やりたきゃやれよ!」

冒険者[呆れるエモート]

ヨシュカ「あの〜…ボクらは別に、この聖域やきみたちに危害を加えるつもりはないんですが…」

ケルトイ「………は?」

少年2人[立ち上がる]

ケルトイ「ふぅん…冒険者、ねえ?」

ヨシュカ「そうです。ボクらは各地を回って記憶の碑石という貴重な石を探す旅をしているんです。だから、全然怪しくないですよ。」

気の弱そうな少年「そ、そうだったんですね!そうとは知らず、手荒なマネをしてしまってごめんなさい!…ほら、ケルトイも謝って!」

ケルトイ「…けっ、俺は謝らねえぞ。」

気の弱そうな少年「もぉ…すみません。本当は素直でいい奴なんですけど…あ、自己紹介がまだでしたね。僕はリヒトっていいます。こっちはケルトイ…この近くに住んでいる戦士の卵なんです。」

ヨシュカ「戦士の卵?」

リヒト「はい。僕らの村では、このバイルーン聖域を守る戦士になる事が一番の誉(ほま)れなんです。あと数年すれば正式に大人に稽古をつけてもらえるんですけど…僕たち、それまで待ちきれなくて…村の皆に内緒でここで修行をしていたんです。」

ケルトイ「バカ!ベラベラ喋るんじゃねえ!」

ヨシュカ「…つまり、きみたちも内緒でここに来たんですか?」

ケルトイ[頭を掻く]

ケルトイ「そんな事より!そこのあんた、見た目以上に腕っぷしが強いんだな!それに見た事もないすげえ力も…どうやったらあんな事が出来るんだ!?」


[選択肢]
①日々の修練の賜物です!
②神様のご加護がありますから。


[①の場合]
冒険者[喜ぶエモート]

ケルトイ「やっぱり!相当な修練を積まなきゃあ、あの力は出せねえ!あー、俺も早く強くなりてえなぁ!」

[②の場合]
冒険者[頷くエモート]

リヒト「神様…?この世界を作った神様の加護を受けているんですか?なるほど、だからあんなにすごい力を使えたんですね!

少年2人[冒険者に近づく]

ケルトイ「頼む!俺に稽古をつけてくれよ!俺、早く一人前の戦士になりてえんだ!!」

リヒト「ケルトイ、急過ぎるよ!…で、でも、確かにあなたに剣技を教えてもらえれば僕らも強くなれるかも…冒険者さん、僕らにあなたの強さの秘訣を教えてもらってもいいですか?」

[選択肢]
①稽古をつける。
②今は忙しい。


[①の場合]
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[②の場合]
ケルトイ「なんだよぉ!少しくらい教えてくれたっていいじゃねえか!」

リヒト「ケ、ケルトイ…冒険者さんも忙しいんだよ。あの、でも、…僕らがあなたのように強くなりたいという気持ちは本当なんです!少しの間だけでいいんです。良ければ、稽古をつけてもらえませんか?」

[①のみの選択肢になる]

ケルトイ「本当か!?やりぃ!!…って、いててて!」

[ケルトイがしゃがみ込む]

リヒト「ケルトイ、大丈夫!?…さっきので怪我をしたの?す、すみません冒険者さん。せっかく稽古をつけてくれるっていうのに。少しの間だけ、彼の怪我を手当てする時間をください。そうだ、冒険者さんも傷の手当てを…コレを使ってください。」

【異界の薬草を手に入れた!】

---ミッションが更新されました---
---バイルーン聖域・湖前---

リヒト「綺麗でしょう?この湖の先にあるあの柱は神々の塔と呼ばれているんです。神々が集う聖なる塔…だからここも聖域と呼ばれているんです。僕もいつかあの塔に行って、神様に会ってみたいんです。」


[選択肢]
①いつか会えるよ
②もっと修行しないとね


[①の場合]
冒険者[喜ぶエモート]

リヒト「僕も冒険者さんのように強くなったら、神様に会えますか?それなら僕、修行、頑張ります!」

[②の場合]
冒険者[呆れるエモート]

リヒト「そ、そうですね!でも僕、争い事は苦手で…ケルトイはよく恐れずに武器を扱えるなぁ。」

リヒト[剣を見つめる]

[いつの間にか、碧色髪の女性がリヒト横に立っている]

リヒト「う、うわぁっ!?」

ケルトイ「! リヒト、どうした!?」

ケルトイ「! 誰だお前!?」

女性「あなたたち、ここで何をしているんですか?」

リヒト「え、えっと、僕らは修行を…」

女性「しゅぎょう?しゅぎょう、しゅぎょう…」

ヨシュカ「あの人は…!」

セル「確か、記憶の碑石の幻に映ってた女だよな?」

女性「分かりました!棒をぶんぶん振り回す遊びの事ですね!」

ケルトイ「遊びじゃねえよ!俺たちはなぁ、この聖域を守る戦士になる為の稽古をここでしてるんだよ!どっから来たか知らねえが、ここは女が来る所じゃあ…」

女性「まぁ!お稽古中だったのですか!それならお邪魔してごめんなさい。とても楽しそうだったからつい声をかけてしまいました。ご迷惑でしたよね…」

リヒト「い、いえ!迷惑だなんてそんな!!」

女性「そうだ!ここでお会いしたのもなにかの縁…その稽古にご協力させてください。」

ケルトイ「はぁ!?何言ってんだ?」

[花のアーチが眩く光り出し、ゲートが出来る]

ケルトイ「はああぁ!?今、何が起きたんだ!?」

女性「さあ!こちらで思う存分、修行を楽しんでください!」

セル「あの女、まだ遊びだと勘違いしてるんじゃないか?」

ケルトイ「これ、どうなってんだ?これも冒険者が使った不思議な力ってやつか?」

[碧色髪の女性がケルトイの背後に寄り、背中を押す]

女性「さぁさぁどうぞ!遠慮せずにご堪能ください!」

ケルトイ「わわ、馬鹿!押すな!!」

[ケルトイの姿が見えなくなる]

リヒト「ケルトイが消えた…すごい、どういう仕組みなんですか!?」


[選択肢]
①魔法だよ。
②内緒だよ。


[①の場合]
冒険者[喜ぶエモート]

リヒト「魔法…?さっき冒険者さんが使った不思議な力の事ですか?へぇ!こんなに凄い事も出来るんですね!」

冒険者[頷くエモート]

[②の場合]
冒険者[呆れるエモート]

リヒト「とにかく、ケルトイを追いかけないと!冒険者さん、一緒に来てもらえませんか?」

冒険者[喜ぶエモート]

---ミッションが更新されました---
---百花の庭園・泉---

リヒト「ケルトイ!」


ケルトイ「っ! リヒト、こいつすっげぇ強ぇぞ!手伝え!」


リヒト「う、うん!」


[花のような大きいモンスターが現れる]


ケルトイ「お、大きい!?チィッ、こっちだけでも手一杯なんだぞ!?」


セル「おぉっと、さっそく兄弟の腕の見せどころじゃねえか?」


ヨシュカ「ボクらがここに来た理由を忘れたんですか?ここであの2人が重傷を負って、記憶が更に歪んでしまったら状況が悪化するかもしれません。ここはあの2人に手助けを。」


冒険者[呆れるエモート]

冒険者[武器を持ってモンスターと戦闘]

冒険者[モンスターを倒して喜ぶエモート]


セル「ヒュウ♪」


ケルトイ「すっげぇ!勝ちやがった!」


リヒト「冒険者さん、凄いです!あんなに大きなモンスターを倒すなんて!」


女性「おめでとうございます!お強いんですね!私の創造したモンスターを倒してしまうなんて…!」


ケルトイ「お前!よくもオレたちをこんなモンスターだらけな場所に連れて来やがったな!目的はなんだ!」


女性「? アナタたちは強くなる為の修行をしたかったのですよね?私はその手助けをできたらと…」


[選択肢]
①神様的発想!
②僕たちにできない事を平然とやってのける!


[①も②も同じ会話]

ケルトイ「チッ!オレはそんな事頼んじゃいねえ…うぉっ!?」

[リヒトがケルトイを押し退けて女性に話しかける]

リヒト「あ、あの!もしかして、もしかしてなんですが、あなたは女神様じゃあ…!」

女性「ふふ、隠しているつもりはなかったのですが…はい、私はスピーシア…イルーナ12神の1人、種の女神を名乗っている者です。」


ヨシュカ「[少し前のめり]…!]


ケルトイ「は、はあぁ!?あの伝説の神様か!?」


リヒト「白銀の羽衣に若草色の長髪、透き通るような瞳…父さんに聞いた通りだ!」


スピーシア「アナタたちがよくバイルーンに来ている事は知っていました。楽しそうに笑い合う2人の姿を…もっと間近で見てみたくなったのです。」


ケルトイ「楽しそう…?おい、何度も言ってるだろ!俺たちは遊んでた訳じゃ…」


スピーシア[手元が緑色に発光し出し、何かを創造する]


リヒト「こ、これは…?」


スピーシア「この花園を無事攻略できたあなたたちに、私からのささやかなプレゼントです。2人の真剣な思い…確かに受け取りました。どうかこれからもこのバイルーンを守る為に修行に励んでください。そして、いつまでも2人仲良くいてくださいね。」


ケルトイ「なんだコレ、普段使ってるのと変わんねえじゃねえか。どうせ寄越すならもっと強そうな…」


リヒト「ありがとうございますスピーシア様!こんなに素晴らしい武器をもらえるなんて…感激です!」


ケルトイ「安上がりな奴だなぁ。」


スピーシア「さぁ、帰りましょう。もうすぐ夕暮れ時です。帰りが遅いとご両親が心配してしまいますよ。」


ケルトイとリヒト[走って帰っていく]


スピーシア「あなたもここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。これはお礼です。どうか受け取ってください。」


【□記憶の欠片を手に入れた!】


冒険者[喜ぶエモート]


スピーシア「さぁ、私たちも戻りましょうか。」


冒険者[頷くエモート]


---ミッションが更新されました---

---バイルーン聖域---

スピーシア「ふふ、少しは修行のお役に立てたでしょうか?」


リヒト「はい!女神様に修行を手伝ってもらえて、貴重な体験ができました!」


一同[各自でエモート]


声「スピーシア様!」


ヨシュカ「えぇ!あれって…!?」


[白い服を着た黒髪の男が現れる]


[選択肢]
①こ、コーダルさん!?
②若い…!


[①も②も同じ会話]

コーダル「…ん?誰だお前らは?見かけない顔だな。」

コーダル「探しましたよ、スピーシア様。神の塔を抜け出すなんて…皆、心配していたんですよ!」

スピーシア「あら、ごめんなさい。少しのつもりだったんですが…つい長居をしてしまいました。」

コーダル「ハァ…全く、あなたはいつになったら神としての自覚を持ってくださるのか。とにかく、無事で安心しました。さぁ、戻りますよ。」

スピーシア「楽しくてつい時間を忘れてしまいました。それでは私はここでお暇させて頂きますね。」

冒険者[頷くエモート]

リヒト「女神様!ぼく、僕…あなたにもらったこの剣に誓います!この剣に誓って、このバイルーンを…あなたを守れるような立派な戦士になります!」

スピーシア[手を合わせる]
スピーシアとコーダル[後を去る]

ケルトイ「いやぁ、まさか本物の女神様を拝めるとはなぁ。リヒトぉ〜…お前、もっと女神様とお近づきになりたかったんじゃねえか?」

リヒト「…ううん、今はこれだけで充分。」

リヒト[剣を見つめる]

リヒト「この剣に誓ったから。僕、もっと強くなる!」

ヨシュカ「これって、記憶の碑石に見た幻と同じ光景…!」

セル「クックック、どうやら記憶の碑石が吸収した記憶を無事に再現できたみたいだな。これでようやく…」

[辺りが眩い光りに包まれ、その方向に3人は寄っていく]

ヨシュカ「これは!ボクが地下聖堂で見た大きな結晶と同じ…!」

セル「確かにこれは記憶の碑石みたいだな。こんなに小さくなっちまって…。これじゃあ欠片じゃねえか。それじゃあ、さっそく…」

セル[お腹を摩る]

セル「ふぅ〜、ごちそうさん♪」

冒険者[悔しがるエモート]

セル「…あぁ?食べてねぇ、回収したんだ。記憶の碑石を全部集めるまで、こうした方が落とさねえし、安心だろ?」


ヨシュカ「はぁ…ともかく、やっと一つ目ですね。こんな事をあと何回繰り返さなければいけないんでしょうか。」


冒険者[呆れるエモート]


リヒト「冒険者さんたち、今の光は!?もしかして、目的のものを見つけられたんですか?」


冒険者[頷くエモート]


リヒト「残念だなぁ、冒険者さんにもっと稽古をつけてもらいたかったのに…」


ケルトイ「なぁに言ってんだ!お前にはこの俺様がいるだろ?俺が稽古をつけてやるよ。」


リヒト「…ケルトイ、負けそうになったらすぐにズルするから稽古にならないよ。」


ケルトイ「なんだとぉ!」


ヨシュカ「心苦しいですけど、ボクらはまた別の場所を調査しに行かなければならないんです。」


リヒト「そうですか。お仕事なら仕方ありませんよね…でも、もしまたここに立ち寄る機会があったら、僕らに稽古をつけてもらってもいいですか?」


[選択肢]
①もちろん!
②また来るよ。


[①も②も同じ会話]

冒険者[頷くエモート]

ケルトイ「次に会う時はアンタより強くなってやるからな!覚悟しておけよ!」

セル「それじゃあ帰るぞ!」

冒険者[喜ぶエモート]

---ミッションが終了しました---