先日から「格闘技映画ランキング」を発表するために、ランクインしている作品の鑑賞をすすめてきたのですが、
「キル・ビル 」
や
「キル・ビル2」
は面白かったのだけれど、首や腕が飛んで、血ばドバァ~ってのは、どうも性に合いません。
「燃えよ!ドラゴン」みたいな軽快・痛快な格闘技映画を観たいと思っていたら、ふと、ず~っと前に観た「マッハ!」というタイの映画を思い出し・・・
そういえば、「マッハ!弐」って続編が出てたよな・・・
と思って調べたら「参」も出てるし(笑)。
でも、それより気になったのが、マッハを制作した監督が4年の歳月をかけて育てたアクション女優を主演に起用したというこの作品だったのです。
”,ジージャー”,ヤーニン・ウィサミタナン
ペップトーク度 | (最高★×5) | :★★★☆☆ |
映画オススメ度 | (最高★×5) | :★★★★☆ |
【ストーリーと背景】
日本人のヤクザの大物マサシを愛してしまったタイ人の女性ジンは、マサシが帰国したあと、マサシとの間にできた娘ゼンを出産するが、マサシには告げずシングルマザーとして育てる。
ゼンには知的障害があるのだが、ジンは愛情を注いで育ていたが、彼女を愛していたタイ人のヤクザの親分から嫉妬でジンは足の親指をきられてしまう。
ジンはゼンをかくまうように生活していたが、ゼンは窓から見えるムエタイの修行をする少年たちの姿が目にやきつき、大好きなマーブル・チョコレートを食べながら格闘技映画ばかりをみるようになる。
そして、映画や窓の下で修行する人たちの動きからムエタイを習得し、知らず知らずのうちに身体能力を高めていく。
母親のゼンが白血病にかかり、高額の治療費が必要になるため、ゼンは幼馴染みムンと大道芸のように自分の能力を人に見せることでお金を稼いでいたがそれでも足りず、ゼンがお金を貸していた人のリストを元に「取り立て」を始めるのだが・・・
【ペップトークの見所】
DVDのジャケットに
「この蹴りに 世界がひれ伏す!!!」
とありますが・・・
看板に偽りはありません。
アマゾンの商品説明には
(普段はあまり引用ってしませんが、今回はこの方がオイラの感想のリアリティが伝わると思うので、あえて転載します)
1460日の修行を経て、アクションの新たなる継承者、最強美少女スター誕生!
アイドル並みの美貌とルックスで本格的アクションを披露するのは、これがスクリーンデビューとなる少女“ジージャー”。
テコンドーの選手だった彼女は、ケタ外れの身体能力を見出され、4年の歳月をこの映画のために費やし猛特訓!カンフーやムエタイを取り入れた、瞬発力と柔軟性をすべて兼ね備えた神技のごとき度肝を抜くアクションに圧倒されること間違いなし!ケガと闘いながら身体を張ってノースタント・ノーワイヤーアクションに挑んだ姿は世界中で感動を呼び、アジアンフィルムアワード09新人賞にノミネートされるなど高い評価!ブルース・リーのごとく吼え、ジャッキー・チェンのように高所で戦い、ジェット・リーのように華麗に舞う・・・アクションの新たなる継承者をその目で目撃せよ!
「ノースタント」「ノーワイヤー」は「マッハ!」のときにも明示されていたので、この監督と制作陣のポリシーなのでしょうが・・・凄いです。
エンドロールのNGシーンで、本人が顔面にケリを食らったり、怪我をしたり・・・
ジャッキー・チェンもそうですが、スタントを使わず、本人が自ら危険に飛び込んでの撮影は、やはりスタントとは違う迫力が伝わってきますね。
それにしても、この少女・・・凄いです。
身体能力もそうですが、共演者も含めて、よく怪我や危険に耐えながら手を抜かずに撮影を続けたこと・・・その情熱に「ひれ伏し」ます。
で、ペップトークなんですが・・・
幼馴染みのムンは、ずっとゼンを支え続けるのですが、ゼンに知的障害があるため、言葉による励ましは少ないのです。
母親ジンの病気のことにしても、ゼンとの会話はとても少ないので、セリフとしてのペップトークはあまりでてきません。
でも、言葉が無くても愛情が通い合うシーンや励まし合うシーンは数多くでてくるので
評価は「★★★☆☆」にしておきます。
格闘シーンの連像でアクションも楽しめますが、背景にある「母と娘の愛情」「ムンとの友情」「父と娘の血縁」などヒューマンドラマの部分もきっちり描かれていて、素晴らしい作品だと思いました。
メイキングってか・・・
▼▼▼ 練習のシーンでもこのド迫力です ▼▼▼
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