安保法制について考える③~そもそも軍備は必要なの?~ | 青と緑のお年頃

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青春真っただ中!思春期の姉妹s、あやかとゆうなが送る、ちょっぴり小悪魔な日常の絵日記です。

短期集中連載の「安保法制について考える」シリーズ3回目は、
「そもそも論」についての私の考え方です。


今回の安保反対デモでも、よく聞く声ですよね。
「憲法9条を守れ!」って。

しかし…




ベルギールクセンブルク

この2つの国の共通点をご存知でしょうか?


答えは「いずれも軍事的侵略を受けたことのある永世中立国」です。

いずれも永世中立国を宣言していたにもかかわらず、
ベルギー第一次世界大戦で、ルクセンブルクはそれに加えて第二次世界大戦でも
ドイツによって侵攻され、国土を蹂躙されています。

理由は「ドイツからフランスへの通り道にあったから」でした。


永世中立国は宣言すればなれるものではなく、
他国に承認されて初めてなることができます。
(現に承認されていない永世中立宣言国がいくつかあります)


逆に言えば、「んなもん知るか!(-皿-# 」と言われてしまえばそれまでで、
現にベルギールクセンブルクもその憂き目に遭いました。


同じく永世中立国として知られる国にはスイスがありますが、
スイスは決してのどかなだけの平和国家ではありません。

徴兵制を持つ国民皆兵の国で、バリバリの武装国家
どこの味方にもならない代わりに、誰の助けも求めない。
「どこが攻めてきても自国のみで戦い抜く」と決めた武闘派の国です。


さて、日本憲法第9条永世中立国宣言と似たようなものでしょうね。

仮に日本「9条があるから日本は全ての争いを拒否します」と言ったとして、
周辺諸国がそれを認めて、「平和の国・日本は侵略しない」と言ってくれれば、
「9条さえあれば日本は永久に平和」だと言えるでしょう。



しかし、ベルギールクセンブルクの例を見るまでもなく、
現実はそう甘くはありませんヽ(;´Д`)ノ


攻める理由軍事力がある国には、
永世中立国宣言なんか簡単に無視されることは歴史が証明しています。



ましてや日本国内でしか通用しない憲法第9条を、
外国からの侵略者が守ってくれるなどと本気で考えている人がいるならば、
その人たちは本気で子どもたちの安全と平和について考えているのか?
と疑いの目を向けちゃいますね(;^_^A



私が国に守ってほしいものは、無機質な憲法の字面なんかではなく、
国民の生命と安全、そして平和です。


そのためには、侵略への抑止力は十分に高めてほしいですし、
そのために日米安保の強化が必要であれば強化して欲しいですし、
諸外国との軍事同盟が必要であれば結んでほしい。


そのために「集団的自衛権の放棄」と言う足枷が邪魔であれば、
そんな物取っ払って、国民の生命と安全と平和を守ってほしいと思います。



これもよくある誤解なんですけど…




コスタリカは決して非武装のお花畑な国ではありません。
有事の際には再軍備することを想定していますし、
その際には徴兵制を敷くことも否定していません。


それに、調べてみればすぐに分かりますけど、
コスタリカの警察は物凄く重武装で、
そこそこの軍隊と渡り合える武力を有しています。



また、コスタリカリオ条約(米州相互援助条約)の加入国です。

条約では、「加入国一国への攻撃は、加入国全体に対する攻撃とみなされる」
と規定されています。


言うまでもなく、これは「集団的自衛権の行使」であり、
これこそがコスタリカの国防の肝要です。


コスタリカは極めて現実的であり、
集団的安全保障の扱いについては非常に長けた、
外交力の優れた国と言えるかも知れませんね。


そう言う意味では、日本がコスタリカから学ぶところ
たくさんあるかもしれませんが、
少なくとも「一国平和主義で国を守れるよ」なんてことを、
コスタリカが教えてくれることはないでしょうねσ(^_^;)



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…と言う訳で、よく「平和国家の例」として示される
スイスコスタリカについて書かせていただきましたが、
正直、どちらの国もかなり誤解されているところがあると思います。

ちなみに永世中立国はスイス以外にもオーストリア、ラオス、トルクメニスタンがあります。

オーストリアはともかく、残りの2つは
いわゆる「平和国家」のイメージとはちょっと違うような気もしますね^^;
(若干偏見が入ってますが)

正直、永世中立国のイメージがちょっと変わりません?


あと、世界の国の中で非武装中立を貫いている国は、実はいくつもあります。

「ならば日本だってできるんじゃないか?(・∀・)」と考えられる方もいるでしょうが…

今現在、非武装中立を貫きとおしている、
ミクロネシア、パラオ、サモア、ルクセンブルク、モルジブ、サンマリノ、
アンドラ、モーリシャス、モナコ…


こういった国々の国名を聞いて、
それと同じようなことが日本にできるかと言うと…





ねえ?(^▽^;)


この「安保法制を考える」シリーズ、次回の第4回で終了させていただきます。