今回のテストは社会の範囲が強烈に広かったり、理科の内容が難しかったり、色々と苦労しているようです。
やっぱり2年生の勉強は大変みたいでどんな結果になるのか楽しみ半分、不安半分のお父ちゃんです。
さて、今回、国語のテストの範囲には「短歌」が入っています。
私たちが子供の頃に習った正岡子規や若山牧水などとともに、今では俵万智の「サラダ記念日」なんかも教科書に出てきてるんですよね。
う~ん、時代だ!(;^_^A
ひょっとして俳句には黛まどかとか出てくるのかな?
さて、短歌と言えば当然登場するのが…

石川啄木ですね。
「はたらけど はたらけど猶 我が生活(くらし) 楽にならざり ぢっと手を見る」
「たはむれに 母を背負いて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず」
などの、寂しさと切なさを感じさせる抒情的な歌を多く読んだ啄木。
「一握の砂」や「悲しき玩具」などの作品で知られている、近代歌壇の代表的な作家です。
26歳の若さで肺結核により世を去った、その儚い人生と重ねて、
「貧乏な暮らしに負けずに頑張った親孝行な薄幸の青年」
と言うイメージで捉えられていますが、その実は…

…と言うのが実像だったりするんですね(^~^)
啄木が貧乏なのは、家が貧しかったとか、
仕事がなかったとか、そう言うことではなく、
金を稼ぐ端から次々と浪費して借金しまくったからと言うんだから、何が「はたらけど猶我が生活」なんだか!(^▽^;)

…てな話をあやかにしていたんですけど…

ググって見て愕然としました(((゜д゜;)))
まあ、出てくるわ出てくるわ、啄木が如何にダメ人間だったかを示すエピソードの数々!(^o^;)
子供のころから秀才であったにも関わらず、
素行不良でいい加減な不良少年だった啄木。
中学校ではカンニング騒ぎを起こし、退学に追い込まれたそうです。
大人になった後も、いい加減な性格は変わらず、自分の結婚式では大した理由もなくバッくれをかましてしまい、結婚式は新郎不在で行われると言う異常事態になったんだとか。
仕事をしてもいい加減で、小学校の教員や新聞社などの職に就きますが植木等を地で行くようなスーダラで無責任な勤務態度で、何をやっても長続きせず職を転々とすることとなります。
そんな啄木が何よりも好きだったのが女遊び。
妻がいる身であったにも関わらず、
給料が入ればそれをつぎ込み、
足りなくなれば給料前借りしてつぎ込み、
それでも足りなくなれば借金してつぎ込み、
連日連夜女遊びにいそしんでいたんだそうです。
ろくに家に生活費を入れなかったので、
奥さんはそれはもう苦労したようですね(-"-;A
更に嫁姑関係も悪く、奥さんは家出をするほどに思い悩んでいたそうですが、啄木はそんなこと華麗にスルーして女遊びに明け暮れる日々。
しかも、散々入れ込んでいた芸者をお金で友人に売ると言う暴挙に走った挙句、その後、その芸者に借金を頼みこむと言う鬼畜ぶりまで見せてくれます。
そりゃあ、どんだけ手を見つめても生活は楽にならんだろうさ!(^▽^;)
そんな啄木ですが、なぜか周囲の人に恵まれ、
色んな人に助けてもらったんだとか。
中でも親友だった金田一京助氏は、
自らの家財道具を売り払ってまでもお金を作り、
啄木に貸してあげていたそうです。
ですが、そんな親友の心使いなど何のその!
金が手に入るや否やすぐさま女遊びにうつつを抜かした啄木。
あっと言う間にすっからかんになり、性懲りもなく借金AGAIN!(ノ゚ο゚)ノ
そんな父・京助の姿を見た息子の金田一春彦氏は
「石川啄木は実は石川五右衛門の子孫ではないか」
と言う言葉まで残しているほどです。
なのに啄木ときたら、助けてもらっても人に感謝することもせず、挙句の果てにこんな恐ろしい歌まで読んでいます。
「一度でも 我に頭を下げさせし
人みな死ねと いのりてしこと」
たくぼくーーーーーーーー!・°・(ノД`)・°・
そんな啄木の生前の鬼畜三昧が明らかになったのは、皮肉にも彼自身が残した日記からだそうです。
エロトークから鬼畜っぷりまで、それはもう赤裸々に綴った日記を、啄木は死の間際に妻に渡して「燃やせ」と命じたんですが、何と奥さん、それを燃やすどころか金田一京助に渡しちゃったんだそうで…(;^_^A
かくして金田一氏の手により白日の下に晒されることとなった鬼畜日記により、啄木の真の人物像が日本中に知られることになったんだとか…(^▽^;)
奥さんによると、「愛着が湧いて燃やすに忍びなかったから」とのことですけど、ひょっとして生前の恨みを晴らすために、こうなることを見越して金田一氏に夫の日記を託したのかも知れませんねヽ(;´ω`)ノ
…と言う訳で、知っていた以上に鬼畜ダメ人間だった石川啄木。
いや~、何でも調べてみるもんだわ!(^o^;)
こんな人物像を知った上で、改めて啄木の作品を読み返してみますと…

それでもやはり、啄木の読んだ歌には心の奥底まで響く、素晴らしい作品がいくつもあるんですよね(^~^)
桂春団次や横山やすしなど、破天荒さと優れた芸を併せ持った人物がいますが、石川啄木も、ある意味そう言った人たちと同系列なのかもしれませんね(o^-')b