日経ナショナルジオグラフィック社のDVD「聖書の謎を追え」シリーズの3枚目。
「検証 出エジプト」
旧約聖書に記された出エジプトの物語。
エジプトで奴隷として酷使されていたイスラエルの民が、神の言葉を受けたモーセに率いられて約束の地カナンへ向かう、3000年以上前ともされるこの物語が、果たして実際に起こったことなのかを様々な科学的見地から検証する内容です。
モーセの前に神が現れたいつまでも燃え尽きない柴の実験から始まり、エジプト人の解放を拒否したファラオとエジプトを襲った10の禍いの生態系学的検証がなされます。
(ある種のバクテリアにより赤潮的現象がナイル川に発生→魚の大量死亡→捕食者のいなくなったカエルの異常増殖→カエルの死体にハエが増殖し家畜に疫病が蔓延→人畜共通感染症で疾病が流行→→などなどと、かなり聖書の記述は説明がつけられるようです)
そして、最大のエピソード、エジプト軍に追いつかれそうになった時モーセが手を挙げると紅海が割れた話は本当に起こりえたのか?
このことについては、①激しい東風によりウィンドセットダウンと呼ばれる現象が起き、浅瀬が渡れるようになった、②偶然、火山の大爆発が起こり津波の前兆として波が沖へ引いた時に渡った、③火山活動で一時的に溶岩の脆い橋ができた
など様々な意見があるようですが、決定的な証拠は勿論ありません。
第一、イスラエルの民がエジプトで奴隷にされていたという事すら実は確認されていないのです。
エジプト側には出エジプトについて何の記録も痕跡も無く、この物語の根拠は聖書の記述のみ。
モーセに導かれた民(聖書の記述では250万人とされる)が40年間砂漠をさまよったというこのスケールの大きな物語の真偽は結局のところ信仰というヴェールに包まれた場所から出てくることはないのでしょうね。
ニコラス・プッサン「紅海を渡るモーセ」
アクセス数を取り立てて気にはしていないのですが、昨日はちょっと我が目を疑うほどのアクセス数アップで思わず何かの間違いでは??とびっくりでした。(ホントに一桁違っていました。)
デイリー総合ランキングで初めてのグレー帯、本・読書部門で黒帯も勿論初めてです。
確かに宝塚公演のレポなどではアクセス数が上がる傾向には気が付いていましたが最近はチケットが取れずに見に行っておりませんし…。
不思議ですが、一度くらいほほう!と思う出来事があっても嬉しいものですね。
それもこれも、このような独断ブログを見てくださる皆様のおかげです、ありがとうございました。