動画を簡単に絵画風アニメに変換してくれる「Ebsynth」フリーソフト


AIの技術を使ったツールが、この頃数多く提供されていますね。
このブログでここ最近紹介したのが、Topatz社のAIツールでした。
紹介ブログ記事のリンクは以下の通りです。
https://ameblo.jp/pegasusmasterweb/entry-12613428284.html


これ以外にもMMD自動化トレースも、その中の1つです。
前記事、前々記事で連続して紹介しています。

https://ameblo.jp/pegasusmasterweb/entry-12621221899.html
https://ameblo.jp/pegasusmasterweb/entry-12619371600.html

https://ameblo.jp/pegasusmasterweb/entry-12617650259.html

 


今回紹介するのは「Ebsynth」というツールです。
何ができるかというと、動画を画像に変換した中の1枚に好みの
編集を施しておくと、残りのすべての画像を好みの編集画像と同じ
編集を加えてくれる、便利な機能を提供してくれます。
例えば、1枚だけ絵画風に画像加工しておくと、全ての画像が絵画
風に変更できます。
絵画風に変更された連番画像を動画変換することで、全て絵画風に
変更された動画になります。

このツールを使って、自作していた3DCGを絵画風にしてみました。
EbSynthは動画のままでは扱えないので一旦連番画像に書き出して
おきます。


手順
●Ebsynthで編集する画像の準備
1.以前に紹介した、動画を連番pngファイル形式で出力してくれる
  ffmpegをダウンロードインストールする。
  Cドライブ直下に「ffmpeg」フォルダーを作って、ここに圧縮
  解凍したffmpegのファイルを格納する。
2.Window10の環境変数で、ffmpegフォルダーのbinフォルダーに
  path設定しておく。
3.png画像に変換したい動画を、ffmpegフォルダーに、例えば
  「test.mp4」の名前で格納しておく。
4.Windowsのコマンドラインから、以下を打ち込んで変換を開始
  cd c:\ffmpeg\bin
    c:\ffmpeg\bin>ffmpeg -i test.mp4 -vcodec png image_%03d.png
5.任意の場所に作業用のフォルダーを作って、その中に「Sorce」
  フォルダを作って、上記で書き出したpngファイルを格納する。
6.連番で書き出した素材の中からどこか1フレームを選び、画像加工
  する。
  作業フォルダに「KeyFrame」フォルダを作り同じ名前で保存する。
  キーフレームは2つ以上でも構いません。
  多ければ多いほどより精密に生成されます。
  注意すべきは、画像加工した画像のサイズは、元の画像サイズと
  一致させなければなりません。

●Ebsynthでの編集
1.Ebsynthをダウンロード・インストールしておく。
  なお、フォルダー名に日本語が含まれないように、例えば、
  cドライブに「Ebsynth」というフォルダーを作成しておいて、
  ここのEbsynthのプログラムを格納しておく。
2.Ebsynthフォルダー直下に「Sorce」というフォルダーを作成して
  ここに、動画から連番画像出力させた画像を格納する。
3.Ebsynthフォルダー直下に「Keyframe」というフォルダーを作成
  して、ここに、例えば連番画像の中から任意に選択し、絵画風に
  編集加工した画像1枚を格納しておく。
  ※画像サイズを元画像と一致させておく。
4.Ebsynthを起動する。
5.Ebsynthの「Ketframes:」のセルに、上記で作成した「Keyframe」
  フォルダーをドラッグ&ドロップする。
6.Ebsynthの「Video:」のセルに、上記で作成した「Sorce」フォルダー
  をドラッグ&ドロップする。
7.「Synth」あるいは「Run All」をクリックすることで、処理が開始
  される。
8.Ebsynthで処理が終了した一連の画像ファイルは、「out_●●●●」
  という名前のフォルダ-が自動的に作成され、そこに格納される。


●Ebsynth編集画像から動画への変換
1.私は、連番画像から動画へ変換する際には、「Vegas PRO」を専ら
  愛用しています。


上記の手順で作成した絵画風動画を以下に紹介します。

左が元動画、右がEbsynthで編集した絵画風動画です。
 


今回、絵画風の画像へ変換する際に使用したツールは、sourcenextで
入手した「似顔絵のプロ」というツールです。

あるいは、オンラインで絵画風に変更が可能なサービスもあります。
DEEP DREAM GENERATOR
画像をアップロードして、好みの絵画風処理を選択して「Generate」ボタン
をクリックすれば、選択した絵画風の画像に変換してくれます(jpg形式)