MMD自動トレースを使ったアニメーション動画作成手順

前回までMMD自動トレースによる動画→VMD出力→MMD
アニメーション作成について説明してきました。

今回も、前回より長めの動画(金曜日のおはよう)を
使わせてもらって、MMD自動化トレースでMMDアニメを
作成してみました。

元動画との比較も前回同様に行ってみました。
途中で、暴れる箇所が散見されますが、カイネクトセンサー
を一切必要とせず、ここまで動作を追随しているのは
すばらしいと思います。

私は、MMDは、まだまだ不勉強なのですが、暴れている箇所
はきっと編集で改善されるだろうと思います。

他の方が「金曜日のおはよう」のモーションを配布されて
いるので、それとの比較もしてみました。

 

【MMD自動化トレースで作成したMMD動画】

 

 

【元動画との比較】

 

 

【他の人が配布しているMMDモーションで作成した動画】

 

 

クレジット表記

ツール:MMD自動トレース
作者:miu200521358
ライセンス:https://ch.nicovideo.jp/miu200521358/blomaga/ar1686913

 

作成後記

MMD自動化トレースで生成させたVMDファイルを使用して
MMDでアニメ動画を作成しています。
この際、出力される動画ファイルは「.AVI」形式であり、
フレーム数にもよりますが、今回の「金曜日のおはよう」
の場合、20GB程度にまで容量が大きくなりました。


そのまま取り扱うと、HDDの貴重な容量が圧迫されてしまう
ので、私は、以下の処理を行っています。

1)ファイル圧縮ツールとして「動画圧縮のプロ」があります。
  大変重宝しているのですが、上記したような数十GBにも及ぶ
  動画容量では、圧縮に失敗して「エラー」表示が繰り返される
  に終わります。
  その対策として、まず「AVI」ファイルを動画圧縮形式である
  「MP4」に変換して容量を減らします。
  そのための便利なツールはWondershare製の「Uniconverter」
  というファイル変換ツールです。
  これにより約20GBの画像ファイルが、120~130MBのMP4に圧縮
    されます。
2)MP4ファイルに圧縮した後に「動画圧縮のプロ」を使うことで
  数十MBにさらに圧縮されます。


と、ここまでは今まで汎用してきた対処法ですが、つい最近になって
HD Video Converter Factory Pro 
という高機能な秀逸ツールが存在していることがわかりました。
特徴としては、

●動画ファイルの変換ができて
●大容量(数十GB)の動画も一気に高圧縮(19.32GB→72MB)
 できる
●動画ダウンロードも可能
●スクリーンショットが可能
●GIFの作成が可能
●スクリーン分割が可能
●字幕エクスポートが可能
●スライドショー作成可能
●モバイルのベルツール搭載
更には、
HD Video Converter Factory Proは初のHDビデオ変換ソフトです。
ほかの変換ソフトと比べて、より品質の高い動画を出力すること
ができ、豊富なプリセットが設定されています。
動画の解像度を1280×720や1920×1080、2560×1440など、最大
7680×4320(8K)まで変換することができます。

といった具合です。


今回、MMDでAVI出力した動画の容量が19.32GBであったため、
このツールを使ってAVI→MP4変換&高圧縮してみました。
以下に変換終了時のキャプチャーを掲載しました通り、問題
なく大容量の動画が高圧縮されました。
圧縮率最高99%以上とうたっておりますが、確かにそのレベル
で圧縮することができました。


 

 

自動化トレースによる動画作成手順を詳しく書いておきます。

手順
1.動画を準備しておく
  名前は、input.mp4としておく
  なお、動画サイズは横1280px、縦720px、FPS=30
    に調整しておきます。
2.Googleドライブに「autotrace」フォルダーを作成
  して上記の「input.mp4」を、そこにアップロード
  する
3.最初に以下のURLにアクセスして記載された手順通り
  にクリック作業をひたすら進めていく
 【colab版MMD自動トレースへようこそ!(準備編)】  
4.エラー無く最後まで進んだら、次いで以下のURLに
  アクセスして、こちらも記載されている手順通り
  にクリック作業をひたすら進めていく
 【colab版MMD自動トレースへようこそ!(実行編)】
5.エラー無く作業が終了したら「autotrace」の中に
  「***.vmd」フィルが生成している。
6.MikuMikuDance(MMD)をダウンロード・インストール
  する。
7.MMD用のモデルを準備する。
  私は「Kizuna Ai」をダウンロードして使用しました。
8.MMDの「モデル」メニュー「読み込み」からKizuna
    Aiを呼び込む
9.先ほど自動化トレースで生成させた「***.vmd」ファイル
  をモデルの上にドラッグ&ドロップする。
10.「再生」メニューをクリックするとモデルがvmdの
  モーションを再生し始める。
11.ファイルメニューから「AVIファイル出力」を選択し
  好みの名前をつけて出力する。
12.出力されたAVIファイルは、動画の再生時間にも依存
  してかなり大容量(私の場合、20GB程度)となります。
  AVI→mp4への変換およびファイル容量を数十MBまで圧縮
  するために、上述したツールを使用します。
  HD Video Converter Factory Pro
13.これら一連の作業で、無事、適度な容量の動画ファイル
  が完成です。
14.ただし、これだけでは音声・音楽は組み込まれていない
  ので、動画編集ツールを使って、踊ってみたで使用されて
  いる音楽を組み込みます。
  元動画から動画と音声を分離して、得られた音声を使用
  する手もあります。
  その目的に便利なツールはWondershare社の「Filmora」
  というソフトです。
  分離して得た音声を先ほど作成した動画に組み込んで、
  ビデオ出力させれば最終完成です。

※字幕を動画に入れたい時には、予めメモ帳に字幕内容を文字
 入力しておいて、Vegas PROで「字幕挿入」して、タイムライン
 で表示位置を調整すればできます。