何が出来ないか分からない状態から、分かっていないことに気がつくまでの回数 | ペガサス世田谷経堂教室のブログ 不登校を経験した先生が、子どもの自発性の育成に取組む塾

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10代の時に、勉強が楽しくなくなって不登校になった経験から、何のために勉強するのか、と向き合う場が必要なのではと考えました。
子供たちの「学力」はもちろん、「自ら考え、自発的に行動する力」を育てる塾の様子を書いています。

ちょうど1週間後から始業式です。

 

「早く学校でみんなに会いたい」

と言う人もいれば

「ずっと休みがいい」

なんていう声も聞こえてきます。

 

7月末以降、学年問わず復習というか、基本の徹底に力を入れてきました。

「いやぁ、ここまでたどり着いたね」

と言いながら、英語のテキストの6章を開いていたときのこと。

わりと最近入ってきた中学生がポツリとつぶやきました。

 

「be動詞が全然分かっていなかった」

 

それを聞いていた周りの子が

「え、それヤバいじゃん」

と口々に言っていましたが、私はその言葉を聞いて「ヤバイ」というよりも、わりと感慨深かったです。

そっか、何が出来ていなかったのかを、本人が理解したんだなと。

 

 

苦手な教科って、本当何から手をつけたらいいか分からなくなっていたりするものです。

出来ないのはわかるけど、単語も文法もわからないし、でも学校の授業も進んでいってしまうしで、一度遅れをとると取り戻すのが大変です。

 

英語が苦手なその子も、be動詞分かっていないと、自分でもなんとなく分かっていたと思うのです。

でも、今日の発言は、なんとなく、ではなくて、分かっていなことを自分で認識できていました。

 

正直、問題集1回では全然足りなくて、2回目、3回目……うーん、まだ足りないという感じで、結局自力でほぼほぼ正解を出せる様になるまで4、5回やりました。

 

夏休みだったので、覚悟を決めてそれだけやって。

やっと私が言うことにだんだん答えられる様になってきたな、やっと次に行けるな、を繰り返していました。

だから、分かっていないことを理解してくれたことが、とっても感慨深かったです。

 

苦手な人ほど、すぐに応用問題に手を出そうとしますが、焦らずに基礎の徹底を。

当たり前のことだけど、やっぱり大事だよね、ということをその子の言葉が教えてくれました。