テスト当日が近づくにつれて、パニックになる子への声かけ。 | ペガサス世田谷経堂教室のブログ 不登校を経験した先生が、子どもの自発性の育成に取組む塾

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10代の時に、勉強が楽しくなくなって不登校になった経験から、何のために勉強するのか、と向き合う場が必要なのではと考えました。
子供たちの「学力」はもちろん、「自ら考え、自発的に行動する力」を育てる塾の様子を書いています。

ペガサス世田谷経堂教室の香月です。

 

今週、多くの公立中学で期末テストが行われています。

期末テストは9教科ですね。

普段は「勉強なんて」という感じの人も、テストってなると否応にも意識せざるを得ないのが、テスト。

 

「学校のワーク(提出用)、どこまでいった?」

なんて確認しあってる子もちらほら。

「えー!? もう終わったの!?」

なんて、友達の進み具合を知って愕然としたり。

休日に、急に1日10ページくらい進め始める子がいたり。

(だからさ、いつも言ってるけど、もっと早くからやっておこうよ…と私だけでなく、親御さんも思ってるだろうなと思いつつ)

 

テストが近づいてくるにつれ、みんな塾に来た時の必死さが違います。

一問でもたくさん解かなきゃ。

あれもこれも……。

 

9教科あると、普段から勉強していようが、クラスで成績が良い方に入る人であろうが

「やってもやっても終わらない」

感じで勉強しています。

 

ここまでで、あとはテストを受けるしかない。

 

そんな風に、テスト当日学校に行くのではないでしょうか。

 

アワアワしている子に、

「だから普段からもっとやっておきなさいって言ったでしょ!」

なんて、普段思っていたモヤモヤを、ここぞとばかりぶつける様に言ったところで、何も変わらない。

正論なんですけどね。

 

「ひとつでもいいから、覚えて(できるようになって)帰ってください」

と伝えます。

もう、家でやらなくてもいい状態くらいにまで、出来る様になって帰って欲しい、と。

やることなんて、尽きないくらいたくさんあるのだから。

 

あれもこれも、というには、時間も限られています。

今更欲張ったところで、やった分しか出来る様にならないんです。

 

普段の授業の時から言っています。

「ここで、この時間で、出来る様になって帰るのよ」

と。

 

塾に来たら、先生がなんとかしてくれる、という受け身の姿勢では、なんとなく時間が過ぎてしまいます。

また次も塾に来るからいいや、だと、分からないことを後回しにしてしまうだけなので、勿体ないですよね。

 

テスト前に焦ってあれもこれも……という気持ちはすごくわかります。

一生懸命頑張ろうという気持ちも伝わります。

そんな時こそ、急がば回れ、です。

あれこれと、とにかく詰め込むよりも、ひとつ一つをしっかり押さえる。

一つのことをやり切ることの大切さを、この時期にはみんなに伝えています。