「ウンウン」と話を真面目に聞く子への教え方。 | ペガサス世田谷経堂教室のブログ 不登校を経験した先生が、子どもの自発性の育成に取組む塾

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10代の時に、勉強が楽しくなくなって不登校になった経験から、何のために勉強するのか、と向き合う場が必要なのではと考えました。
子供たちの「学力」はもちろん、「自ら考え、自発的に行動する力」を育てる塾の様子を書いています。

「・・・」

 

それは授業中のこと。

私の前で

「なるほどなるほど」

というような感じで、うなずている子の様子を見ていた時のことです。

 

そのまま話を続けようと一瞬思ったのですが。

テキストに目線を落としているその子の様子に、なんか少し嫌な予感がしました。

だから、話を途中で切って聞きました。

 

「本当にわかってる?」

と。

 

「・・・」

突然の質問に、一瞬間が空きました。

 

なんとなく、言われたことはわかるけど、理解ができていない。

そんな状態でした。

 

「ウンウン」

と相槌が上手な人っていますよね。

コミュニケーションが得意な子。

そういう子は、ほんと要注意で。

 

話しやすい雰囲気を作るのが上手な子だと、ついつい騙されちゃうんです。

「ああ、説明、ちゃんとわかってるんだな」

って。

本人も、普段の会話と同じ感じで無意識に相槌打ってしまってることとかあります。

 

でもね。

勉強で相手に話しやすくさせるようなコミュニケーション力を発揮しなくてもいいんです。

 

知識を自分の言葉にすることが大切で、普段からそれを積み重ねることがとっても大切です。

だから、私がうまく説明することにあまり意味はないと思っていて。

 

もちろん、私が何いってるか訳わからないのはダメですが。

 

でも先生って、わかりやすい言葉で伝えるのが上手です。

だからこそ、スルッと頭に入る。

でもそのあとが大切だと思います。

 

もしも、今度は同じ問題ができない人がいたとしたら、その人に納得してもらえる説明を、自分ができるのかどうか、が大切です。

教えてもらったことを、ただ飲み込むだけではダメなのです。

 

「なるほどなるほど」とうなずいているだけでは足りない。

ウンウン、と相槌を打つのが上手い人ほど

「で、今のところ今度は説明してみてよ」

と聞き返します。

それも唐突にです。

 

教わったことをおうむ返しになる人

自分の言葉として返してくれる人

「えっと・・・」言葉に詰まる人

 

せっかく時間をとって塾に来ているので、ただ教わるのではなくて、自分の知識にできるといいですよね。