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台所便り vol.16(霜降)

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Pico Farm「台所便り」は毎月二十四節気の変わり目
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「霜が降る頃」という意味の霜降(そうこう)
この頃には虫の声も弱々しくなってくるそうですが、
ここ数日家を離れていて帰って来ると確かに虫の声が弱まって
いるのを感じました。


そのかわり冬に感じる「キーン」というような寒さの片鱗を
早朝窓を開けると一層強く感じられるようになりました。


Pico Farmがある敷地には栗の木が2本あります。
1本はかなりの大木。


Pico Farm
↑ウロの中には神様が住んでいそうです。

去年の今頃はちょうど改修工事がはじまった頃でよく足を運んで
いましたがその頃の栗の量よりも少ないように感じます。
今年は台風の影響でまだ成長しきっていない栗が沢山落ちてしまったからかな。


Pico Farm
↑自分のうち庭で栗が採れるという体験ができる娘が
うらやましい。


Pico Farm
↑どんな「実」でも集めるのが大好きなもも。
「収穫する」という行為はきっと人の本能を呼び起こすのでしょう。


まずは我が家で栗ごはんでいただいて、あとは近所の方や
知り合いに配りました。そんなこんなしているうちに栗が
落ちてくる量は減り、また明日から民泊の子供たちの受け入れ時
に収穫を体験させたいのでもう渋皮煮は無理だな・・・


今年こそはと意気込んでいた渋皮煮。
今年もたどりつけそうにありませんしょぼん
でも明後日までにまた少し落ちて来て子供たちに体験させて
あげられるといいな・・・


栗をみてつくづく思いますが、自然はなんと面白い形を作った
のでしょうか。あの痛~いイガで囲まれ、それだけでも充分に
実は守られていると思うのに、さらに固い鬼皮、渋皮をとらないと
実に辿り着けない。


でも栗が落ちてからすぐに拾わないと、この固い皮を難なく
通過して実まで辿り着く虫達に先をこされてしまうのです。
栗はしっているのですね、自分達が虫達にいとも簡単に
食べられてしまうことを。
そしてこんな姿になったのですね、きっと。


人間の自分勝手な解釈だと食べるのに「手間のかかるもの」
であっても栗にとっては「命の存続に関わる」訳です。


コインの裏表のようです、ようはどちらから見るかですね。