春の予感
朝ジョギングをしていると、日の出直後の太陽に、季節の移ろいを感じます。![]()
山際から顔を出したばかりの太陽は、天気のいい日には、まわりから燃え立つ
ような湯気を放っているようで、このエネルギーを浴びると1日元気をもらえ
る気がします。![]()
裏六甲(?たぶん)にある我が家は、ベランダに出ると中央に大阪梅田のビル
が、右の端には関西空港がのぞめます。またその背後には右手に生駒山、左手
に西宮の象徴ともいえる甲山がひかえています。
冬至を過ぎると、日の出の位置は生駒方面から徐々に甲山の方に近づいてきま
す。
毎朝のジョギングの最後20mは、この上ったばかりの太陽と向き合いながら
、後ろ歩きで坂道を上ります。後ろ歩きすると、普段使わない筋肉を使うこと
に気づきます。わずか20分程度のジョギングですが、「体にいいことしてる
」と自分を納得させるに十分です。
夫に「だんだん距離を増やしたら?」などアドバイスを受けますが、そんなも
のはまるで無視。
ところで今日の朝日新聞の朝刊に、「幻の戊辰国際戦争」との記事が…。
江戸城が明け渡され、上野での彰義隊との戦いも終わって、戦争の舞台が東北
地方へと移る時期、薩長との対決をひかえた会津藩と庄内藩がプロイセン(ド
イツ)に提携を探っていたという内容です。
会津・庄内藩は、武器入手のルートや資金の確保をねらってプロイセンに北海
道などの領地の売却を持ちかけます。
これに対し、ビスマルクは「他国の不信、ねたみをかう」と却下の意向を示し
たもよう。
幕末のこの時期に、会津・庄内両藩が、駐日代理公使にこのような交渉をして
いるという事実も驚きですが、ビスマルクが却下する理由として、他国の不信
・ねたみを上げているのに驚きました。他国とはもちろんイギリス・フランス
などの列強を指しているのでしょうが…。
今年に入って『竜馬がゆく(一~八巻)』(司馬遼太郎著 文春文庫)を読んでい
ます。ワタミの社長さんが、学生時代にこの本を読んで、強い印象を受けたと
語っていたのに触発されて…。
明日の日本はどうなるのかといったこの激動の時代に、私利私欲だけではなく
、この国の行く末を考え、命を懸けて自分を絡ませて生きる人たち。
私自身の生活とは遠くかけ離れていますが、自分を問い詰めることを教えてくれ
ます。


